- 77歳の女性。肺癌を原発とする第7頸椎の転移性骨腫瘍への放射線治療のため入院した。歩行時のふらつきを感じており、トイレでの排泄ができなくなることを心配している。意識は清明。両上肢筋力は正常、両膝伸展筋力は徒手筋力テストで4。頸部の運動時痛と右上肢異常感覚とを認める。腱反射の亢進はない。両足でのつま先立ちは困難である。側臥位となって起き上がることはできるが、ベッドからの立ち上がりには柵が必要である。伝い歩きは可能で腰痛はない。骨転移による病的骨折のリスクは患者と家族とに説明されている。全身骨シンチグラフィで下位頸椎と右上腕骨近位端とに異常集積を認める。
- 在宅復帰に向けた生活管理で適切なのはどれか。
- a 排泄管理はベッド上とする。
- b 腰椎コルセットの装用を指導する。
- c 両足でのジャンプ運動を励行する。
- d 右側臥位から起き上がるように指導する。
- e 立ち上がり時に右上肢を用いないように指導する。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G048]←[国試_111]→[111G050]
★リンクテーブル★
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- 42歳の男性。頸部のリンパ節腫大を主訴に来院した。数年前から風邪をひきやすいと感じていた。1年前から両側の頸部にリンパ節腫大を自覚していた。自宅近くの医療機関を受診したところ、右頸部リンパ節の生検で悪性腫瘍が疑われたため紹介されて受診した。両側の頸部に径3cmのリンパ節を数個触知する。右頸部に生検跡を認める。両側の腋窩に径2cmのリンパ節を1個触知する。脾を左肋骨弓下に3cm触知する。血液所見:赤血球 302万、Hb 9.2g/dL、Ht 30%、白血球 30,500(桿状核好中球 3%、分葉核好中球 3%、単球 6%、リンパ球 88%)、血小板 19万。リンパ節生検組織のH-E染色標本(別冊No. 9)を別に示す。
- この患者のリンパ節の触診所見として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G049]←[国試_111]→[111G051]
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- 22歳の男性。行動の異常を心配した家族に連れられて来院した。自室に閉じこもり、つじつまの合わない言動がみられるという。幻聴、被害妄想および精神運動性障害を認めた。器質的な要因が認められず、統合失調症で入院が必要と診断され、父親の同意によって医療保護入院となった。しかし患者は「自分は病気ではない。入院の必要はない」と主張して退院請求を出すことを希望した。
- 患者への説明として正しいのはどれか。
- a 「医療保護入院なので退院請求はできません」
- b 「精神保健指定医は退院請求を却下できます」
- c 「退院請求は精神保健福祉センター長に対して行います」
- d 「退院請求の審査は精神医療審査会で行われます」
- e 「審査結果はあなたではなく、病院に報告されます」
[正答]
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