- 76歳の男性。繰り返す数秒間の意識消失のため救急車で搬入された。昨日の夕方に一過性の意識消失を自覚した。今朝から30分に1回程度の間隔で数秒間の意識消失を繰り返すため、家族が救急車を要請した。動悸を自覚するのとほぼ同時に意識消失するという。10年前から高血圧症、うつ病、胃潰瘍および便秘症のためサイアザイド系降圧利尿薬、カルシウム拮抗薬、四環系抗うつ薬、ヒスタミンH2受容体拮抗薬、甘草を含む漢方薬および刺激性の下剤を内服している。モニター心電図で意識消失に一致する10秒程度の多形性心室頻拍を認め、このときは脈拍を触知しない。12誘導心電図(別冊No. 22)を別に示す。
- 治療方針の決定のため、まず行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I068]←[国試_111]→[111I070]
★リンクテーブル★
[★]
- 12歳の男児。脱力発作を主訴に母親に連れられて来院した。2年前からハーモニカを吹いたときや熱いラーメンを食べたときに右または左手足の脱力が出現し、数分で改善するという発作が出現していた。最近は発作の頻度が増加しており月に2回程度みられるという。本日も体育の授業中に右手足の脱力と構音障害とが出現し、数分後に回復したが、心配した母親に連れられて受診した。意識は清明。体温 36.2℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/72mmHg。呼吸数 18/分。神経学的所見、血液生化学所見、心電図および胸部エックス線写真に異常を認めない。頭部MRIのT1強調像(別冊No. 21A)と左右の内頸動脈造影正面像(別冊No. 21B)とを別に示す。
- 治療方針として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I067]←[国試_111]→[111I069]
[★]
- 24歳の女性。長引く咳を主訴に来院した。3か月前から咳と痰とが出現していたがそのままにしていた。1か月前から症状が悪化し微熱を伴うようになってきた。身長 156cm、体重 48kg。体温 37.6℃。脈拍 80/分、整。血圧 120/74mmHg。呼吸数 20/分。胸部の聴診でcoarse cracklesを聴取する。喀痰塗抹Ziehl-Neelsen染色陽性。胸部エックス線写真で両側上肺野に異常陰影を認める。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
- a 保健所へ届ける。
- b 特定機能病院に紹介する。
- c 抗菌薬による治療を開始する。
- d 同居者や密接接触者の健康診断を行う。
- e 患者にマスクを着用させて個室に誘導する。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I069]←[国試_111]→[111I071]
[★]