- 観光旅行中に倒れたという外国人女性が救急車で搬入された。大きく呼びかけるとかすかに目を開くが意思の疎通は取れない。同行の友人によると持病があるとのことで、女性のかかりつけ医から預かった手紙を差し出した。
- To whom it may concern: This is to inform you that Ms. ■■■■■■ (Birth Date 3/14/1998) has 21-hydroxylase deficiency. Her condition has been well-controlled with 9 alpha-fludrocortisone and hydrocortisone. Although she does not experience any problems during her daily activities, there isa small but certain possibility that she falls into a state of adrenal failure, especially if she is confronted with severe stress on her week-long trip to Japan.
- If she complains of severe fatigue, fever, anorexia, or is found unconscious, please give her intravenous hydrocortisone and sodium-containing fluid, and contact an endocrinologist immediately.
- Thank you for your cooperation.
- ■■■■■■, M.D.
- ■■■■■■ Clinic
- a 副腎皮質ステロイドの静注と乳酸リンゲル液の点滴静注
- b 副腎皮質ステロイドの静注と5%ブドウ糖液の点滴静注
- c 20%ブドウ糖液の静注と5%ブドウ糖液の点滴静注
- d アドレナリンの皮下注と生理食塩液の点滴静注
- e アドレナリンの筋注と生理食塩液の点滴静注
[正答]
※国試ナビ4※ [111H023]←[国試_111]→[111H025]
★リンクテーブル★
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- 48歳の男性。道路に倒れているところを発見され救急車で搬入された。3か月前から職場の人間関係に悩み、不眠と食欲低下が続き仕事が手につかなくなっていたという。当日は勤務後に居酒屋で大量に飲酒し、川に飛び込んで死のうと橋の欄干に登ったが道路側に転落したという。「今は死にたいとは思わないが、また妻に心配をかけてしまった」と述べる。アルコール臭を認めるが意識は清明。後頭部に皮下血腫を認める。顔面に数個の擦過傷を認める。神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見に異常を認めない。頭部CTで異常を認めない。
- 対応として適切でないのはどれか。
- a 精神科受診を勧める。
- b 自殺をしないよう約束させる。
- c 自殺企図のあったことを警察に通報する。
- d 大量のアルコール飲用について注意する。
- e 家族のサポートが必要であることを説明する。
[正答]
※国試ナビ4※ [111H022]←[国試_111]→[111H024]
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- 70歳の男性。息苦しさを主訴に来院した。1か月前から農作業の途中で息切れを自覚するようになり、1週間前から就寝中に息苦しさで目が覚め、しばらく座っていると呼吸が楽になることが何度かあった。2日前から就寝中の息苦しさが増悪するため受診した。意識は清明。体温 36.5℃。脈拍 88/分、整。血圧 112/90mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 94%(room air)。頸静脈の怒張を認めない。胸部の聴診でⅡ音の奇異性分裂、Ⅲ音およびⅣ音を認め、胸骨右縁第2肋間を最強点とするⅣ/Ⅵの収縮期駆出性雑音を聴取し、頸部への放散を認める。両側の下胸部に吸気時のcoarse cracklesを聴取する。下腿に軽度の浮腫を認める。
- この患者で予想される所見はどれか。
- a 脈圧の開大
- b 大腿静脈の怒張
- c 脈波伝達速度の亢進
- d 頸動脈波の鈍い立ち上がり
- e 足関節上腕血圧比(ABI)の低下
[正答]
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