- 9か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に両親に連れられて来院した。2日前の乳児健康診査の帰宅後から機嫌が悪かった。昨日からは嘔吐と頻回の下痢が出現し、尿量も減少しているという。体重 7,800g。体温 37.0℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 40/分。毛細血管再充満時間3秒と延長している。顔色は不良で、腹部皮膚のツルゴールは低下している。尿所見:比重 1.035、蛋白1+、ケトン体1+。血液所見:赤血球 420万、白血球 5,000、血小板 18万。血液生化学所見:尿素窒素 26mg/dL、クレアチニン 0.3mg/dL、血糖 78mg/dL、Na 132mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 103mEq/L。CRP 0.8mg/dL。
- この患児の脱水状態の重症度判定に最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G050]←[国試_111]→[111G052]
★リンクテーブル★
[★]
- 88歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院し、胸部エックス線写真と胸部CTとで特発性間質性肺炎の急性増悪と気道感染症の合併が疑われて入院した。症状は抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受けて軽快した。入院後10日に、体温37℃台の発熱があり、咳嗽も増悪した。胸部エックス線写真で両側肺野の浸潤影と網状影とを認めたため抗菌薬を変更し、副腎皮質ステロイドの投与を続けたが奏効せず、呼吸不全で入院後23日に死亡した。死因や肺病変の診断を目的に病理解剖を行った。病理解剖の肺組織のH-E染色標本(別冊No. 10A、B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G051]←[国試_111]→[111G053]
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- 42歳の男性。頸部のリンパ節腫大を主訴に来院した。数年前から風邪をひきやすいと感じていた。1年前から両側の頸部にリンパ節腫大を自覚していた。自宅近くの医療機関を受診したところ、右頸部リンパ節の生検で悪性腫瘍が疑われたため紹介されて受診した。両側の頸部に径3cmのリンパ節を数個触知する。右頸部に生検跡を認める。両側の腋窩に径2cmのリンパ節を1個触知する。脾を左肋骨弓下に3cm触知する。血液所見:赤血球 302万、Hb 9.2g/dL、Ht 30%、白血球 30,500(桿状核好中球 3%、分葉核好中球 3%、単球 6%、リンパ球 88%)、血小板 19万。リンパ節生検組織のH-E染色標本(別冊No. 9)を別に示す。
- この患者のリンパ節の触診所見として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G049]←[国試_111]→[111G051]
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