- 70歳の男性。息苦しさを主訴に来院した。1か月前から農作業の途中で息切れを自覚するようになり、1週間前から就寝中に息苦しさで目が覚め、しばらく座っていると呼吸が楽になることが何度かあった。2日前から就寝中の息苦しさが増悪するため受診した。意識は清明。体温 36.5℃。脈拍 88/分、整。血圧 112/90mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 94%(room air)。頸静脈の怒張を認めない。胸部の聴診でⅡ音の奇異性分裂、Ⅲ音およびⅣ音を認め、胸骨右縁第2肋間を最強点とするⅣ/Ⅵの収縮期駆出性雑音を聴取し、頸部への放散を認める。両側の下胸部に吸気時のcoarse cracklesを聴取する。下腿に軽度の浮腫を認める。
- この患者で予想される所見はどれか。
- a 脈圧の開大
- b 大腿静脈の怒張
- c 脈波伝達速度の亢進
- d 頸動脈波の鈍い立ち上がり
- e 足関節上腕血圧比(ABI)の低下
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 観光旅行中に倒れたという外国人女性が救急車で搬入された。大きく呼びかけるとかすかに目を開くが意思の疎通は取れない。同行の友人によると持病があるとのことで、女性のかかりつけ医から預かった手紙を差し出した。
- To whom it may concern: This is to inform you that Ms. ■■■■■■ (Birth Date 3/14/1998) has 21-hydroxylase deficiency. Her condition has been well-controlled with 9 alpha-fludrocortisone and hydrocortisone. Although she does not experience any problems during her daily activities, there isa small but certain possibility that she falls into a state of adrenal failure, especially if she is confronted with severe stress on her week-long trip to Japan.
- If she complains of severe fatigue, fever, anorexia, or is found unconscious, please give her intravenous hydrocortisone and sodium-containing fluid, and contact an endocrinologist immediately.
- Thank you for your cooperation.
- ■■■■■■, M.D.
- ■■■■■■ Clinic
- a 副腎皮質ステロイドの静注と乳酸リンゲル液の点滴静注
- b 副腎皮質ステロイドの静注と5%ブドウ糖液の点滴静注
- c 20%ブドウ糖液の静注と5%ブドウ糖液の点滴静注
- d アドレナリンの皮下注と生理食塩液の点滴静注
- e アドレナリンの筋注と生理食塩液の点滴静注
[正答]
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- 83歳の女性。1か月前から続く不眠と食欲低下とを主訴に来院した。高血圧症で自宅近くの診療所を定期受診しており、血圧コントロールは良好である。既往歴に特記すべきことはない。血液検査、腹部超音波検査および上部消化管内視鏡検査で異常を認めない。半年前に夫を1年間の看病の後に亡くしている。
- 医療面接における医師の発言として適切でないのはどれか。
- a 「体重の変化はいかがですか」
- b 「死にたいと考えたりしたことはありませんか」
- c 「長期間にわたり看病されたのですね、頑張りましたね」
- d 「原因が明らかになるまで検査を繰り返し続けましょう」
- e 「ここ半年の体の調子や気持ちの面での変化を教えてください」
[正答]
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