- 45歳の男性。喀痰を主訴に来院した。1年前から茶褐色の細長い粘稠な痰をしばしば喀出するようになった。小児期から喘息で治療中である。胸部エックス線写真の正面像(別冊No. 21A)と側面像(別冊No. 21B)及び肺野条件の胸部CT(別冊No. 21C)を別に示す。
- この疾患について誤っているのはどれか。
- a 血清IgE値は高値を示す。
- b 末柏血で好酸球増多を示す。
- c 移動性の肺浸潤影を呈する。
- d 喀痰培養で抗酸菌が検出される。
- e 第一選択の治療薬は経口副腎皮質ステロイドである。
[正答]
※国試ナビ4※ [111D044]←[国試_111]→[111D046]
★リンクテーブル★
[★]
- 34歳の女性。前胸部不快感、呼吸困難および悪心のため救急車で搬入された。10日前から感冒様症状に続き、37℃台の発熱、悪心およびふらつきが出現していた。3日前から前胸部の不快感と呼吸困難とが出現し、増悪してきたため救急車を要請した。体温 36.9℃。心拍数 112/分、整。血圧 74/40mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98%(鼻カニューラ1L/分酸素投与下)。Ⅲ音とⅣ音とを聴取する。両下胸部にcoarse cracklesを聴取する。四肢末柏の冷感を認める。血液所見:赤血球 418万、Hb 12.7g/dL、白血球 11,300、血小板 20万。血液生化学所見:AST 186U/L、ALT 64U/L、LD 995U/L(基準 176~353)、CK 352U/L(基準 30~140)、CK-MB 42U/L(基準 20以下)。CRP 11mg/dL。心筋トロポニンT迅速検査は陽性。胸部エックス線写真で心拡大と肺うっ血とを認める。来院時の心電図(別冊No. 20A)と心エコー図(別冊No. 20B)及び入院14日目の心エコー図(別冊No. 20C)を別に示す。
- 最も可能性の高い疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111D043]←[国試_111]→[111D045]
[★]
- 83歳の女性。全身の衰弱のため、心配した介護施設の職員に伴われて来院した。2か月前から介助がないと立ち上がれなくなった。1か月前からさらに活気がなくなり、1週間前から食事量も減少してきた。脳梗塞後遺症の左不全片麻痺、高血圧症、脂質異常症、骨粗鬆症および便秘のため、アスピリン、カルシウム拮抗薬、スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、活性型ビタミンD、酸化マグネシウム及びプロトンポンプ阻害薬を内服している。意識レベルはJCSⅠ-2。血圧 126/62mmHg。尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 302万、Hb 9.7g/dL、Ht 30%、白血球 5,700、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.3g/dL、アルブミン 3.3g/dL、AST 11U/L、ALT 16U/L、CK 97U/L(基準 30~140)、尿素窒素 28mg/dL、クレアチニン 2.8mg/dL、LDLコレステロール 120mg/dL、Na 134mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 100mEq/L、Ca 12.5mg/dL、P 3.1mg/dL、Mg 2.5mg/dL(基準 1.8~2.5)。
- この患者の衰弱の原因として最も考えられる薬剤はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111D045]←[国試_111]→[111D047]
[★]