- 78歳の男性。下腹部痛と血尿とを主訴に来院した。1か月前から血尿が出現し、昨日からは下腹部痛も伴っている。4年前から夜間頻尿と排尿までに時間がかかることに対して、自宅近くの診療所で治療を受けている。身長 165cm、体重 64kg。体温 36.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 132/84mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。直腸指診で小鶏卵大、弾性硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。尿所見:蛋白2+、糖(-)、潜血3+、沈渣に赤血球多数/1視野、白血球多数/1視野。腹部エックス線写真(別冊No. 10A)と腹部CT(別冊No. 10B)とを別に示す。尿培養を提出して抗菌薬の投与を開始した。
- 次に行う治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A029]←[国試_111]→[111A031]
★リンクテーブル★
[★]
- 82歳の女性。腹痛と血便とを主訴に来院した。以前から時々便秘になること以外に自覚症状はなかったが、昨夜突然、左下腹部痛が出現し、直後に排便したところ血便であった。腹痛は、排便後一時的に軽減したが今朝から増強し、悪心を伴うようになった。その後も血便が続いたため受診した。10年前から自宅近くの診療所で高血圧症に対する治療を受けている。意識は清明。身長 153cm、体重 54kg。体温 37.2℃。脈拍 88/分、整。血圧 120/84mmHg。呼吸数 14/分。SpO2 98%(room air)。腹部は平坦で、左下腹部に圧痛を認めるが、Blumberg徴候と筋性防御とを認めない。腸雑音は低下し、金属音を聴取しない。血液所見:赤血球 350万、Hb 11.0g/dL、Ht 43%、白血球 9,200、血小板 38万。血液生化学所見:尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。CRP 5.0mg/dL。立位と臥位の腹部エックス線写真(別冊No. 11A、B)を別に示す。
- 入院後の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A030]←[国試_111]→[111A032]
[★]
- 70歳の男性。高熱と全身に拡大する皮疹とで入院中である。12日前に急性扁桃炎のため自宅近くの診療所でペニシリン系抗菌薬と非ステロイド性抗炎症薬を処方された。扁桃炎は軽快したが、5日前から39.0℃の発熱とともに口唇の発赤と全身の紅斑が出現した。その後、紅斑の上に水疱とびらんが急速に拡大した。背部の写真(別冊No. 9)を別に示す。
- 症状が改善した後に行う原因薬の検査法として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A028]←[国試_111]→[111A030]
[★]