- 80歳の女性。半年前からの労作時息切れを主訴に来院した。手術の既往はない。顔色は不良で眼瞼結膜は貧血様である。血液所見:赤血球 250万、Hb 6.9g/dL、Ht 33%、白血球 4,300、血小板 16万。
- この患者で低下している可能性が高い血液検査項目はどれか。2つ選べ。
[正答]
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[★]
- 次の文を読み、60~62の問いに答えよ。
- 34歳の女性。腹痛、下痢および発熱を主訴に来院した。
- 現病歴:2日前に夫婦で焼き鳥と鳥刺しを食べた。昨日深夜に腹痛と悪寒とで目を覚まし、トイレに駆け込んだところ水様下痢であった。朝までに5、6回の水様下痢と1回の嘔吐があり、夫に連れられて受診した。夫は下腹部痛はあるが、下痢はない。
- 既往歴:4歳時に肺炎。
- 生活歴:会社員。33歳の夫との2人暮らし。ペットは飼っていない。海外渡航歴はない。
- 家族歴:父親が高血圧症。母親が糖尿病。
- 現症:意識は清明。身長 155cm、体重 48kg。体温 37.8℃。脈拍 112/分、整。血圧 102/68mmHg。呼吸数 18/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内と皮膚は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、全体に軽度の圧痛を認めるが反跳痛はない。肝・脾を触知しない。皮疹を認めない。
- 検査所見:尿所見:比重 1.031、蛋白(±)、糖(-)、ケトン体2+、潜血(-)。便所見:外観は淡黄色水様。血液の付着はない。血液所見:赤血球 452万、Hb 13.1g/dL、Ht 40%、白血球 10,300(好中球 81%、好酸球 2%、好塩基球 0%、単球 1%、リンパ球 16%)、血小板 32万。血液生化学所見:総蛋白 8.0g/dL、アルブミン 4.1g/dL、総ビリルビン 1.0mg/dL、AST 10U/L、ALT 16U/L、LD 289U/L(基準 176~353)、ALP 215U/L(基準 115~359)、γ-GTP 14U/L(基準8~50)、アミラーゼ 55U/L(基準 37~160)、CK 50U/L(基準 30~140)、尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、尿酸 4.2mg/dL、血糖 82mg/dL、Na 133mEq/L、K 3.0mEq/L、Cl 95mEq/L。CRP 4.5mg/dL。
- 脱水と判断し、直ちに生理食塩液の急速輸液を開始した。
- 脱水改善の指標となる所見はどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 75歳の女性。交通外傷による肝損傷の緊急手術後で2日前からICUに入院中である。術前、術中に一時的に大量の輸液と輸血が行われた。術後はICUに入室して人工呼吸管理を受けていたが、気管からピンク色泡沫状の分泌物が吸引されるようになった。心拍数 110/分、整。血圧 112/64mmHg。中心静脈圧 16mmHg。頸静脈の怒張を認め、両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する。動脈血ガス分析(FⅠO2 0.6):pH 7.35、PaCO2 40Torr、PaO2 70Torr、HCO3- 23mEq/L。胸部エックス線写真で心胸郭比 75%、両肺野に浸潤影を認める。心エコーで左室駆出率 35%。
- この時点で考えるべき治療薬はどれか。2つ選べ。
[正答]
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