- 20年前、機械工場から化学物質が大気中に流出した。直後から地域で気管支喘息様の症状を訴える者がみられたが、一時的な流出で数か月後には症状を訴える者はいなくなった。当時の調査では、個人の曝露量と急性の気管支喘息様症状の有病率とに相関が認められた。最近になって、この物質に曝露すると5年後から肝臓悪性腫瘍による死亡率が増加することが海外で報告された。このため、所管する地方自治体が周辺住民への健康影響を再評価することとなった。当時の個人の曝露量のデータは自治体に保管されている。
- 健康影響の評価のために最初に着手するのはどれか。
- a 当時の情報をすべて破棄する。
- b 前向き研究のデザインに着手する。
- c この地域の肝臓悪性腫瘍による死亡率を調べる。
- d 現在の工場周辺の大気中化学物質濃度を測定する。
- e 肝臓悪性腫瘍の入院患者による症例対照研究を開始する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 4か月の乳児。健康診査のため母親に連れられて来院した。母親と健診医との会話を以下に示す。
- 健診医 「お子さんはミルクをよく飲みますか」
- 母親 ①「母乳ですが、足りないようなので粉ミルクを足しています」
- 健診医 「あやしたときに笑いますか」
- 母親 ②「はい、よく笑います」
- 健診医 「お母さんの声の方を振り向きますか」
- 母親 ③「はい、振り向きます」
- 健診医 「首はすわっていますか」
- 母親 ④「まだすわっていないようです」
- 健診医 「寝返りをしますか」
- 母親 ⑤「まだしません」
- 異常である可能性が高いのはどれか。
[正答]
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- 49歳の女性。頭重感と眼痛とを主訴に来院した。仕事で長時間パソコンを使用すると、症状が増悪する。視力は右 1.0(1.2×-0.5D)、左 0.8(1.2×-1.0D)。眼圧は右15mmHg、左16mmHg。瞳孔は正円同大で、対光反応は正常。Schirmer試験は右5mm、左4mm(基準 10~15)。フルオレセイン染色後の細隙灯顕微鏡写真(別冊No. 3)を別に示す。
- 治療として適切な点眼薬はどれか。
[正答]
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