- 51歳の女性。下腹部の違和感と腹満感とを主訴に来院した。48歳で閉経。閉経まで月経痛が強く、子宮内膜症と診断されたことがある。身長 161cm、体重 58kg。体温 36.5℃。脈拍 76/分、整。血圧 124/84mmHg。下腹部に恥骨上8cmに達する可動性のない腫瘤を触知し、軽度の圧痛を認める。血液生化学所見:CEA 1.6ng/mL(基準 5以下)、CA19-9 34U/mL(基準 37以下)、CA125 116U/mL(基準 35以下)。CRP 0.7mg/dL。開腹手術を施行した。術前の骨盤部MRIのT2強調水平断像(別冊No. 20A)、矢状断像(別冊No. 20B)及び手術で摘出した組織の充実部分のH-E染色標本(別冊No. 20C)を別に示す。
- 最終的な診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I066]←[国試_111]→[111I068]
★リンクテーブル★
[★]
- 68歳の男性。発熱、咳嗽および膿性痰を主訴に来院した。5日前から発熱、3日前から咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温 39.2℃。脈拍 124/分、整。血圧 88/60mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 93%(room air)。両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:白血球 18,800(桿状核好中球 4%、分葉核好中球 84%、単球 2%、リンパ球 10%)。CRP 19mg/dL。胸部エックス線写真の正面像(別冊No. 19A)、側面像(別冊No. 19B)及び喀痰のGram染色標本(別冊No. 19C)を別に示す。同日、敗血症を疑い血液培養を行った。
- 現時点の対応として正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I065]←[国試_111]→[111I067]
[★]
- 12歳の男児。脱力発作を主訴に母親に連れられて来院した。2年前からハーモニカを吹いたときや熱いラーメンを食べたときに右または左手足の脱力が出現し、数分で改善するという発作が出現していた。最近は発作の頻度が増加しており月に2回程度みられるという。本日も体育の授業中に右手足の脱力と構音障害とが出現し、数分後に回復したが、心配した母親に連れられて受診した。意識は清明。体温 36.2℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/72mmHg。呼吸数 18/分。神経学的所見、血液生化学所見、心電図および胸部エックス線写真に異常を認めない。頭部MRIのT1強調像(別冊No. 21A)と左右の内頸動脈造影正面像(別冊No. 21B)とを別に示す。
- 治療方針として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I067]←[国試_111]→[111I069]
[★]