- 72歳の男性。血尿を主訴に来院した。1か月前から間欠的に血尿を自覚していたが、3日前から右側腹部の違和感も出現したため受診した。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血3+、沈渣に赤血球 多数/1視野、白血球 2~5/1視野。尿細胞診はクラスⅤ。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。腹部造影CTの水平断像(別冊No. 23A)と冠状断像(別冊No. 23B)とを別に示す。全身検索でリンパ節転移と遠隔転移とを認めない。膀胱鏡検査で異常を認めない。尿管鏡による生検で高異型度尿路上皮癌の細胞を認める。
- 治療法として適切なのはどれか。
- a 腎摘出術
- b 腎瘻造設術
- c 腎尿管全摘術
- d 尿管ステント留置
- e 腎尿管膀胱全摘術
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 28歳の女性。妊娠に関する相談のため来院した。3年前から全身性エリテマトーデス(SLE)で自宅近くの医療機関に通院しており、副腎皮質ステロイドの内服で、病状は1年以上前から安定している。近い将来、妊娠を希望しており相談のため紹介されて受診した。体温 36.5℃。脈拍 68/分、整。血圧 108/62mmHg。顔面、体幹および四肢に皮疹を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿浮腫を認めない。(持参した前医の検査データ)尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:Hb 12.0g/dL、白血球 4,200、血小板 15万。血液生化学所見:尿素窒素 10mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.1mg/dL、リウマトイド因子(RF) 80IU/mL(基準20未満)、抗核抗体 1,280倍(基準 20以下)、抗DNA抗体(RIA法) 12IU/dL(基準7以下)、抗Sm抗体 陽性、抗RNP抗体 陽性、抗SS-A抗体 陽性、抗リン脂質抗体 陰性、CH50 35U/mL(基準 30~40)、C3 84mg/dL(基準 52~112)、C429mg/dL(基準 16~51)。診察の結果、妊娠は可能と判断された。
- この患者でみられる自己抗体で妊娠の際、胎児に影響を与える可能性があるのはどれか。
[正答]
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- 24歳の男性。左片麻痺を主訴に来院した。10日前から全身倦怠感と微熱とを自覚していた。今朝9時に突然左手足が動きにくくなったため受診した。胸痛はなかった。22歳時に僧帽弁置換術を受けている。意識は清明。身長 181cm、体重 68kg。体温 38.1℃。脈拍 96/分、整。血圧 152/92mmHg。顔面を含む左半身に不全麻痺を認める。胸骨左縁第3肋間を最強点とする拡張期雑音を聴取する。脊柱側弯と漏斗胸とを認める。血液生化学所見:AST 36U/L、ALT 40U/L、LD 182U/L(基準 176~353)、CK 68U/L(基準 30~140)。CRP 6.5mg/dL。
- 左片麻痺の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]