- 68歳の女性。腹膜炎の手術後でICUに入院中である。3日前に消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎で緊急手術が行われた。術後は気管挿管されたままICUに入室し、人工呼吸管理を受けている。本日から呼吸状態が悪化し、気管からピンク色泡沫状の分泌物が吸引された。心拍数 86/分、整。血圧 120/80mmHg。動脈血ガス分析(FⅠO2 0.7):pH 7.32、PaCO2 42Torr、PaO2 69Torr、HCO3- 23mEq/L。胸部エックス線写真(別冊No. 12)を別に示す。心エコーで左室駆出率 60%、左室壁運動に異常を認めない。有意な弁膜症を認めない。
- 診断はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 日齢0の新生児。経腟分娩で出生した。在胎39週3日、出生体重は3,160gであった。分娩中に胎児心拍数陣痛図で遷延一過性徐脈が繰り返し出現していた。出生1分後の時点では全身にチアノーゼを認め、心拍数 80/分、呼吸は不規則であった。刺激に対して顔をしかめるが全身がだらりとしていた。バッグバルブマスクを使って蘇生を行ったところ、出生5分後までに全身がピンク色になり、心拍数 140/分、刺激で強く泣き、四肢をよく動かしていた。
- この児の出生5分後の所見に基づく判断について、適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 32歳の女性。2回経妊2回経産婦。1年前からの不正性器出血を主訴に来院した。臨床病期1期の子宮頸癌と診断され、3週間後に広汎子宮全摘術とリンパ節郭清術が予定されている。予測出血量は800mLである。血液所見:赤血球 380万、Hb 11.4g/dL、Ht 37%、白血球 5,200、血小板 16万。血液生化学所見:総蛋白 6.4g/dL、AST 32U/L、ALT 29U/L。血液型はAB型RhD(-)である。
- 現時点の対応として誤っているのはどれか。
[正答]
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