- 英
- gastrin
- 関
- 消化管ホルモン
概念
- 胃粘膜に存在し胃酸分泌を刺激する消化管ホルモンの代表で、胃分泌の胃相を司る情報伝達物質。
分類
性状
産生組織
標的組織
受容体
作用
- 食道のLES:収縮 (SP.720)
- 胃の壁細胞:H+分泌↑
- 粘液産生細胞:粘液層増強 (First Aid step 1 p.269)
- 腸クロム親和性細胞からのヒスタミンの放出 (Q book p.103)
- 主細胞からのペプシノゲン分泌 (Q book p.103)
- 胃:運動性↑ (First Aid step 1 p.269)。血流↑ (Q book p.103)
- (胆汁の分泌に関して?)胆嚢を収縮させる。作用は弱い (SP.706)
分泌の調節
- YN.A-11
↑
↓
分子機構
生合成
基準値
判別
- 150-1000:鑑別試験が必要。
- 1000以上:ガストリノーマが疑わしい
臨床関連
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/07 20:43:37」(JST)
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ガストリン(英: gastrin)は、主に胃の幽門前庭部に存在するG細胞から分泌されるホルモン。胃主細胞からのペプシノゲン分泌促進作用、胃壁細胞からの胃酸分泌促進作用、胃壁細胞増殖作用、インスリン分泌促進作用などが認められている。ガストリン分泌はセクレチンによって抑制される。
参考文献
関連項目
抗ガストリン薬
プログラミド
セクレチン
外部リンク
内分泌器:ホルモン(ペプチドホルモン、ステロイドホルモン) |
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視床下部 - 脳下垂体 |
視床下部
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GnRH - TRH - ドーパミン - CRH - GHRH - ソマトスタチン - ORX - MCH - MRH - MIH
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脳下垂体後葉
|
バソプレッシン - OXT
|
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脳下垂体中葉
|
MSH(インテルメジン)
|
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脳下垂体前葉
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αサブユニット糖タンパク質ホルモン(FSH - LH - TSH) - GH - PRL - POMC(ACTH - エンドルフィン - リポトロピン)
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副腎 |
副腎髄質
|
副腎髄質ホルモン(アドレナリン - ノルアドレナリン - ドーパミン)
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副腎皮質
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副腎皮質ホルモン(アルドステロン - コルチゾール - DHEA)
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甲状腺 |
甲状腺
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甲状腺ホルモン(T3 - T4 - カルシトニン)
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副甲状腺
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PTH
|
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生殖腺 |
精巣
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テストステロン - AMH - インヒビン
|
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卵巣
|
エストラジオール - プロゲステロン - インヒビン/アクチビン - リラキシン(妊娠時)
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その他の内分泌器 |
膵臓
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グルカゴン - インスリン - ソマトスタチン
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松果体
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メラトニン
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内分泌器でない器官 |
胎盤:hCG - HPL - エストロゲン - プロゲステロン - 腎臓:レニン - EPO - カルシトリオール - プロスタグランジン - 心臓:ANP - BNP - ET - 胃:ガストリン - グレリン - 十二指腸:CCK - GIP - セクレチン - モチリン - VIP - 回腸:エンテログルカゴン - 脂肪組織:レプチン - アディポネクチン - レジスチン - 胸腺:サイモシン - サイモポイエチン - サイムリン - STF - THF - 肝臓:IGFs(IGF-1 - IGF-2) - 耳下腺:バロチン - 末梢神経系:CGRP - P物質
|
|
誘導タンパク質 |
NGF - BDNF - NT-3
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 高ガストリン血症マウスに発生した胃癌モデルの化学的除去
- Alimentary Tract: TFF1のエピジェネティックなサイレンシングの抑制を介したホルモンガストリンによる胃発癌抑制
- 山本 博幸,篠村 恭久,Tomita Hiroyuki [他]
- Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 6(2), 23-28, 2011-08
- NAID 40018948595
- Alimentary Tract: Helicobacter pylori感染INS-GASマウスでは腸内常在細菌の消失が胃炎を減弱させ、上皮内腫瘍の発生を遅延させる
- 杉山 敏郎,Lofgren Jennifer L.,Whary Mark T. [他]
- Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 6(2), 8-11, 2011-08
- NAID 40018948592
- 長鎖脂肪酸はG蛋白共役性受容体GPR40を直接刺激してコレシストキニン(CCK)分泌を促進する
- 千葉 勉,Liou Alice P.,Lu Xinping [他]
- Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 6(2), 3-7, 2011-08
- NAID 40018948591
Related Links
- ガストリン(gastrin)は、主に胃の幽門前庭部に存在するG細胞から分泌されるホルモン。 胃主細胞からのペプシノゲン分泌促進作用、胃壁細胞からの胃酸分泌促進作用、胃壁細胞 増殖作用、インスリン分泌促進作用などが認められている。 ...
- ガストリンとは、胃の出口に近い幽門洞や十二指腸の粘膜の中にあるG細胞から分泌され るホルモンです。ガストリンの検査は、ゾリンジャー・エリソン症候群を診断する際に 必ず行なわれます。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 51歳の女性。最近胸やけがひどくなり来院した。3年前から水様性下痢、腹痛および嘔吐がみられるようになった。身長153cm、体重58kg。脈拍62/分、整。血圧114/76 mmHg、眼球結膜に黄疸を認めない。腹部身体所見で腸雑音の亢進と臍上部の圧痛とを認める。十二指腸下行脚の内視鏡写真を以下に示す。
- 診断確定に必要な検査はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095D028]←[国試_095]→[095D030]
[★]
- 80歳の女性。半年前からの労作時息切れを主訴に来院した。手術の既往はない。顔色は不良で眼瞼結膜は貧血様である。血液所見:赤血球 250万、Hb 6.9g/dL、Ht 33%、白血球 4,300、血小板 16万。
- この患者で低下している可能性が高い血液検査項目はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G058]←[国試_111]→[111G060]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G041]←[国試_100]→[100G043]
[★]
- ホルモンとその過剰による病態の組合せで正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100G061]←[国試_100]→[100G063]
[★]
- ホルモンと産生組織の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097G042]←[国試_097]→[097G044]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G035]←[国試_098]→[098G037]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096B014]←[国試_096]→[096B016]
[★]
- プロトンポンプ阻害薬の投与で血中濃度が上昇するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I016]←[国試_110]→[110I018]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106G035]←[国試_106]→[106G037]
[★]
- 英
- hormone
古典的な定義
- 特定の内分泌腺から分泌され、血行によって運ばれ、遠隔部の特定の標的器官に作用して特異的効果を現す物質(PT.403)
例外
- 消化管ホルモン (PT.403)
- 視床下部ホルモン (PT.403)
- 甲状腺濾胞ホルモン?
- カルシトニン?
ホルモンの一覧表
[★]
- 英
- gastrointestinal hormone
- 同
- 胃腸ホルモン gut hormone
- 資料によって書いてあることがバラバラ
種類
胃腸内分泌細胞と消化管ホルモン (HIS.332)
[★]
- 英
- stomach (Z)
- ラ
- gaster, ventriculus
- 関
- 消化器系#上皮の移行
解剖
- 胃は以下の間膜によって連結されている。
- 横隔膜の下面との間は胃横隔間膜
- 脾臓との間は胃脾間膜
胃の位置
- 噴門口:第7肋軟骨の胸骨付着部より約2cm左(T11の高さ) (KL.342)
- 胃底:胃底の上端は左第5肋骨の高さ (KL.342)
- 幽門:L1の高さ (KL.342)
胃の動脈
生理
胃腺の分布
2007年後期生理学授業プリント
HIS
胃腺の移動
- 胃底腺と幽門腺の境界は移動する。
- 年齢に伴って上昇する?らしく、これにともない胃酸の分泌が低下する。
胃液のホルモンによる分泌調節
生理
神経支配
-
- T6,7の側柱→大内臓神経(節前線維)→腹腔神経叢(節後線維)→内在神経叢内でシナプス前抑制、一部直接作用
- 迷走神経(節前線維)→内在神経系(アセチルコリン作動性ニューロン(興奮性)、VIP,NO作動性ニューロン(抑制性))
役割
- 1. タンパク質の消化
- 2. 食物の貯蔵
- 3. 殺菌
機能
- 受け入れ弛緩(胃近位部弛緩)
- 蠕動運動、逆移送
受け入れ弛緩
- 迷走神経反射。胃近位部伸展受容器→迷走神経→脳幹→迷走神経
臨床関連
[★]
- 英
- somatostatin (Z)
- 同
- 膵ソマトスタチン pancreatic somatostatin、成長ホルモン分泌抑制因子 growth hormone release inhibiting hormone(GH-RIH)、somatotropin release inhibiting factor(SRIF)
- 関
- 消化管ホルモン
- 成長ホルモンに拮抗する作用を有する
- 成長に必要な栄養の消化吸収を抑制
分類
- 消化管ホルモン?・中枢神経系のホルモン(様々なところで発現しており、多くの生理活性により神経の調節を行っている(参考1))?
性状
- 環状構造を取っており、ジスルフィド結合によりこの構造が保たれている。
- 二つの型があり、共通のpreprohormonが転写後プロセッシングを受けてsomatostatin-14(14 a.a.)とsomatostatin-28(28 a.a.)ができる。somatostatin-14はsomatostatin-28のC末の配列と同一である。
産生組織
参考1
- 神経系:大脳皮質、視床下部、脳幹、脊髄の皮質に豊富。心臓、甲状腺、皮膚、眼、胸腺の神経に局在している。
- 消化器系:消化管と膵臓に豊富。そこで傍分泌あるいは内分泌のような形でD細胞により、そして腸神経によって産生されている。
標的組織
受容体
- G蛋白共役型受容体(5つのサブタイプがある。どのサブタイプもGiαサブユニットを介する)
作用
First Aid step 1 p.269
- 総じて、消化活動を止めさせる方向に作用
- (下垂体で?)
参考1より
- ソマトスタチンにより抑制されるホルモン (↓ホルモンとは思えない物もまじっていいる気が)
分泌の調整
分泌亢進
分泌抑制
臨床関連
参考
- 1.[charged]Physiology of somatostatin and its analogues - uptodate [1]
[★]
- 英
- octreotide
- 化
- 酢酸オクトレオチド octreotide acetate
- 商
- サンドスタチン Sandostatin
- 関
- その他のホルモン剤
特徴
構造
作用機序
薬理作用
下垂体
消化管
膵臓
薬効薬理
- サンドスタチン皮下注用 50μg/*サンドスタチン皮下注用 100μg
- (1) 本剤はVIP産生腫瘍患者において血中VIP濃度を低下させる。17,18)
- (2) 本剤はカルチノイド症候群の患者において、セロトニンの主要代謝物である5-HIAAの尿中排泄量を低下させる。19)
- (3) 本剤はガストリン産生腫瘍患者において血中ガストリン濃度を低下させる。20)
- 本剤は先端巨大症患者の下垂体腺腫細胞からのGH放出を抑制する(in vivo11)、in vitro21))。
3. 消化管閉塞に伴う消化器症状
- (1) 本剤はイヌ及びラットにおいて、消化液分泌を抑制することが報告されている。22~26)
- (2) 本剤は空腸からの腸液の吸収(ラット)及び回腸からの水・電解質の吸収(ウサギ)を促進することが報告されている。26~28)
動態
効能又は効果
- サンドスタチン皮下注用 50μg/*サンドスタチン皮下注用 100μg
- 消化管ホルモン産生腫瘍(VIP産生腫瘍、カルチノイド症候群の特徴を示すカルチノイド腫瘍、ガストリン産生腫瘍)
- 2. 下記疾患における成長ホルモン、ソマトメジン-C分泌過剰状態及び諸症状の改善
- 先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置、他剤による治療で効果が不十分な場合又は施行が困難な場合)
- 3. 進行・再発癌患者の緩和医療における消化管閉塞に伴う消化器症状の改善
注意
禁忌
副作用
添付文書
- サンドスタチン皮下注用 50μg/*サンドスタチン皮下注用 100μg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499403A1037_1_02/2499403A1037_1_02?view=body
[★]
- 英
- pentagastrin, gastrin penta-peptide
- 関
- ガストリン、テトラガストリン
- 胃液分泌機能検査薬。
- 5アミノ酸の合成ガストリン類似物質
- テトラガストリンのN末端側にβ-アラニンが結合したペンタペプチド。
- 胃酸分泌能を示す。
- 生理的で胃液の分泌量が多く、酸度が高い。
- 皮下注射後の胃酸を採取し、生化学的検査を行う。
[★]
- 英
- gastrin-releasing polypeptide GRP
- 同
- ガストリン放出ペプチド
- 関
- ガストリン
[★]
- 英
- gastrin stimulation test
- 関
- ガストリン、塩酸ベタゾール刺激試験
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類