- 英
- magnesium sulfate
- 同
- MgSO4
- 商
- マグネゾール、硫酸マグネシウム水和物、(子宮収縮抑制剤)マグセント
- アミグランド、アミノトリパ1号、アミノフリード、アミノレバンEN配合、エルネオパ1号、エレンタールP乳幼児用配合、オペガード、コントミン、サイリジン、ツインパル、ツインラインNF配合、ツインライン配合、トリパレン1号、ネオパレン1号、ハイカリック液-1号、パレセーフ、ピーエヌツイン-1号、ビーフリード、ピシバニール、フェニルアラニン除去ミルク配合、プロモーション、ヘパンED配合、マグセント、マグネゾール、ミキシッドL、ユニカリックL、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、硫酸Mg、硫酸マグネシウム水和物
- 関
- マグネシウム
作用機序
瀉下薬として
- イオンの吸収は、PO43-<SO42-<NO3-<Br-<Cl-、Mg2+<Ca2+<Na+<K+の順に吸収されにくいので、MgSO4は腸管で吸収されにくい。難吸収性の塩類は腸管内水分および分泌液の吸収を阻止し、また塩濃度が高い場合等張となるまで水分を腸管に引き込む。この結果、腸管内容量が増し、反射的に蠕動が亢進し水様便が排泄される。(SPC.309)
子宮収縮の抑制薬として
- 硫酸マグネシウムの投与により、急速に血中濃度を治療域まで上昇させ、その後1-2g/hrぐらいで維持する。血中Mg濃度を測定し、子宮収縮や副作用を見ながら増減する。
- 腎臓から排泄されるため、腎機能低下や尿量減少により副作用が出やすくなる。
参考1
- 詳細な機序は不明。細胞膜の電位依存性チャネルでCa2+と競合すると考えられている。細胞膜を過分極させ、そしてこの場所で(細胞膜のレベルで?)細胞内のカルシウムと競合してミオシン軽鎖キナーゼ活性を抑制する。
副作用
子宮収縮の抑制薬として
- 母体:顔面紅潮、嘔気、嘔吐、頭痛、筋力低下、深部反射の消失、呼吸抑制
- 胎児:胎児心拍数の基線細変動の現象、胎児呼吸様運動の抑制
- 新生児:新生児の高マグネシウム血症、呼吸障害、筋緊張低下、消化管の運動障害、低カルシウム血症
参考
- 1. Inhibition of acute preterm labor - uptodate [1]
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/01 21:45:19」(JST)
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硫酸マグネシウム |
無水物
7水和物
|
別名 |
エプソム塩(エプソムソルト) |
組成式 |
MgSO4 |
式量 |
120.37 g/mol |
形状 |
白色結晶または粉末 |
CAS登録番号 |
7487-88-9(無水物)
10034-99-8(七水和物) |
密度と相 |
2.65 g/cm3, 固体 |
水への溶解度 |
25.5 g/100 mL (20 ℃) |
融点 |
1124 ℃(分解) |
出典 |
ICSC |
硫酸マグネシウム(りゅうさんマグネシウム、英: magnesium sulfate)は化学式 MgSO4 で表される硫酸とマグネシウムの塩。硫酸塩マグネシウムとも呼ばれる。エプソム塩(エプソムソルト)とも呼ばれる。7水和物は無色粉末で、70 ℃ で1水和物、200 ℃ で無水物となり、1124 ℃ で分解する。水に易溶、エタノールに微溶。無水物は吸湿性のある白色結晶性粉末で、水分と反応し発熱する。融点1185℃。
目次
- 1 用途
- 2 天然での存在
- 3 脚注
- 4 関連項目
用途
硫酸マグネシウムは、医薬品として便秘、低マグネシウム血症、子癇、子宮運動抑制薬として使用される。農業の分野でも、溶解度の高さのために硫酸マグネシウムが肥料としてじゃがいも、トマト、バラ等の作物に使用されている。また有機合成の分野では、無水物が乾燥剤として汎用されている。
温泉の一形態である硫酸塩泉では硫酸ナトリウムとともに含有されている。市販されている多くの入浴剤の有効成分は硫酸マグネシウムと炭酸水素ナトリウムである。硫酸マグネシウムには体を温める温浴効果があるので、冬用のものに特に多く配合されている。豆腐の凝固剤として使われているにがりにも少量含まれている。天日干しで製造される塩にも含まれており、精製塩にはない独特の風味を醸す一要素となっている。
天然での存在
天然では主に7水和物として存在し、鉱物としては英: Epsomite(和名では舎利塩、あるいは英名をそのままエプソマイトと呼ぶ)、薬品としては硫苦と呼ばれる[1]。他に6水和物のヘキサハイドライトや、より珍しいほかの水和物も存在する[2]。
脚注
- ^ 日本薬剤師会, ed. (2008), 調剤指針 (第12改訂増補 ed.), 薬事日報社, p. 62, ISBN 9784840810517
- ^ mindat
関連項目
マグネシウムの化合物 |
|
二元化合物 |
MgB2 · MgBr2 · MgC2 · MgCl2 · MgF2 · MgH2 · MgI2 · Mg3N2 · MgO · MgO2 · Mg3P2 · MgS · MgSe · Mg2Si
|
|
三元化合物 |
Mg(BO3)2 · Mg(BrO3)2 · Mg(ClO3)2 · Mg(ClO4)2 · Mg(CN)2 · MgCO3 · Mg(IO3)2 · Mg(NO3)2 · Mg(OH)2 · Mg3(PO4)2 · MgSO3 · MgSO4 · MgU2O7
|
|
四元・五元化合物 |
Mg(CH3COO)2 · Mg(HCO3)2 · MgHPO4 · Mg(H2PO4)2 · Mg(HSO4)2
|
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Japanese Journal
- 塩酸リトドリン・硫酸マグネシウム併用療法中に約200単位のインスリンを必要とした妊娠糖尿病の1例
- 今月の症例 硫酸マグネシウム投与により心室細動が誘発されたwide QRS tachycardiaの1例
- 硫酸マグネシウム投与により心室細動が誘発された wide QRS tachycardia の1例
- 前田 武俊,大塚 敏之,入江 聰五郎,瑞慶覧 貴子,芳田 久,大城 康一
- 日本内科学会雑誌 101(4), 1082-1084, 2012-04-10
- NAID 10030748870
- 症例報告 塩酸リトドリン・硫酸マグネシウム併用療法中に約200単位のインスリンを必要とした妊娠糖尿病の1例
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エレンタールP乳幼児用配合内用剤
組成
成分・分量
- 1袋(80g)中(312kcal)、L‐イソロイシン 519mg、L‐ロイシン 980mg、L‐リジン酢酸塩 1,072mg、L‐メチオニン 159mg、L‐システイン塩酸塩水和物 313mg、L‐フェニルアラニン 310mg、L‐チロシンエチルエステル塩酸塩 593mg、L‐トレオニン 496mg、L‐トリプトファン 186mg、L‐バリン 537mg、L‐ヒスチジン 281mg、L‐アルギニン 693mg、L‐アラニン 960mg、L‐アスパラギン酸マグネシウム・カリウム 547mg、L‐グルタミン酸 747mg、グリシン 227mg、L‐プロリン 976mg、L‐セリン 883mg、デキストリン 62.0g、クエン酸ナトリウム水和物 1,234mg、塩化カリウム 770mg、グリセロリン酸カルシウム 1,787mg、硫酸マグネシウム水和物 214mg、グルコン酸第一鉄二水和物 44.0mg、硫酸亜鉛水和物 13.1mg、硫酸マンガン五水和物 2.18mg、硫酸銅 1.38mg、ヨウ化カリウム 33μg、チアミン塩化物塩酸塩 323μg、リボフラビンリン酸エステルナトリウム 427μg、ピリドキシン塩酸塩 445μg、シアノコバラミン 1.2μg、パントテン酸カルシウム 1.98mg、ニコチン酸アミド 3.66mg、葉酸 74μg、ビオチン 66μg、重酒石酸コリン 84mg、アスコルビン酸 28.6mg、トコフェロール酢酸エステル 5.50mg、レチノール酢酸エステル 1,080IU、エルゴカルシフェロール 8.8μg、フィトナジオン 14μg、ダイズ油 2.80g
成分・分量
- 1袋(40g)中(156kcal)、L‐イソロイシン 260mg、L‐ロイシン 490mg、L‐リジン酢酸塩 536mg、L‐メチオニン 80mg、L‐システイン塩酸塩水和物 156mg、L‐フェニルアラニン 155mg、L‐チロシンエチルエステル塩酸塩 296mg、L‐トレオニン 248mg、L‐トリプトファン 93mg、L‐バリン 268mg、L‐ヒスチジン 140mg、L‐アルギニン 346mg、L‐アラニン 480mg、L‐アスパラギン酸マグネシウム・カリウム 274mg、L‐グルタミン酸 374mg、グリシン 114mg、L‐プロリン 488mg、L‐セリン 442mg、デキストリン 31.0g、クエン酸ナトリウム水和物 617mg、塩化カリウム 385mg、グリセロリン酸カルシウム 894mg、硫酸マグネシウム水和物 107mg、グルコン酸第一鉄二水和物 22.0mg、硫酸亜鉛水和物 6.6mg、硫酸マンガン五水和物 1.09mg、硫酸銅 0.69mg、ヨウ化カリウム 16μg、チアミン塩化物塩酸塩 162μg、リボフラビンリン酸エステルナトリウム 214μg、ピリドキシン塩酸塩 222μg、シアノコバラミン 0.6μg、パントテン酸カルシウム 0.99mg、ニコチン酸アミド 1.83mg、葉酸 37μg、ビオチン 33μg、重酒石酸コリン 42mg、アスコルビン酸 14.3mg、トコフェロール酢酸エステル 2.75mg、レチノール酢酸エステル 540IU、エルゴカルシフェロール 4.4μg、フィトナジオン 7μg、ダイズ油 1.40g
添加物
- ソルビン酸カリウム、ポリソルベート80、大豆レシチン、L‐アスコルビン酸ステアリン酸エステル、乳糖水和物、カルメロースナトリウム
効能または効果
- 新生児及び乳幼児の下記疾患の栄養管理に用いる。ただし、適用年令は原則として2才未満とする。
- 小腸切除、回腸瘻造設等で消化吸収障害を有する場合
- 悪性腫瘍
- 心疾患術後
- 難治性下痢
- 術前に腸管内の清浄化を要する場合
- 消化管術後で未消化態タンパクを含む栄養物による栄養管理が困難な場合
- ヒルシュスプルング病(short segment)の保存療法、胆道閉鎖、栄養障害等で未消化態タンパクを含む栄養物による栄養管理が困難な場合
- 本剤を水又は微温湯に溶解し、経口又は経管投与する。症状により適宜増減する。
1才未満 20?30g/kg体重(78?117kcal/kg体重)
1才?2才 15?25g/kg体重(59?98kcal/kg体重)
(本剤は原則として2才未満の患者に用いるが、2才以上の幼児で特に本剤の投与が必要と判断される場合は1才?2才の投与量に準じる)
通常、1日3?10g/kg体重(12?39kcal/kg体重)で投与を開始し、徐々に投与量を増やし、通常3?10日で維持量に達する。
濃度は、通常、10?15W/V%(0.4?0.6kcal/mL)で投与を開始し、徐々に濃度をあげて、維持期には18?20W/V%(0.7?0.8kcal/mL)とする。なお症状により適宜増減する。
経口投与では1日数回に分けて投与し、経管投与では原則として1日24時間持続的に投与する。なお、注入速度は患者の状態により適当に調節する。
慎重投与
- 小腸広範囲切除等による短小腸の患者[下痢の発現頻度が高いため慎重に投与することが望ましい。]
- 難治性下痢の患者[必ずしも全ての難治性下痢が本剤の適用とは限らないため、栄養状態の改善が望めないと判断された場合は、速やかに中止する。]
- 低出生体重児[アミノ酸代謝等において、未解明な点もあると考えられ、慎重に投与することが望ましい。]
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
頻度不明
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
低血糖
0.1%未満
- 投与終了後にダンピング症候群様の低血糖(倦怠感、発汗、冷汗、顔面蒼白、痙攣、意識低下等)があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には適切な処置を行うこと(用法及び用量を参照)。
薬効薬理
- 小腸切除した幼若ラット及び正常幼若ラットを本剤で飼育した場合、体重増加にほとんど差がなく、本剤が消化吸収障害を有するラットにおいても有効に利用されることがわかった。5?10)
- 小腸切除した幼若ラットを用いた実験で、本剤はエレンタール配合内用剤、高カロリー輸液に比べ同等以上の栄養学的効果を持つことがわかった。5?10)
- 小腸切除した幼若ラットを用いた実験で、本剤の糞便量は高カロリー輸液投与時とほぼ同等であり優れた低残渣性を示した。5?10)
- 小腸切除した幼若ラットを用いた実験で、本剤はエレンタール配合内用剤に比べ血中アミノグラムが正常に近く、また、BUNの上昇が見られない等幼若ラットに対しより生理的な栄養剤であることが明らかになった。5?10)
★リンクテーブル★
[★]
- 33歳の初妊婦。妊娠 36週。自宅で突然水様帯下の流出を認めたため 1時間後に来院した。妊娠 35週の妊婦健康診査時に施行した腟と外陰との培養検査では、 B群レンサ球菌〈GBS〉が陽性であった。体温 36.4 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 116/72mmHg。腟鏡診で後腟円蓋に中等量の水様帯下の貯留を認め、帯下は弱アルカリ性である。内診で子宮口は 1 cm開大、展退度 30%、先進部は児頭で下降度は SP-2cm。血液所見:赤血球 350万、 Hb 11.6 g/dl、Ht 37%、白血球 9,000、血小板 18万。 CRP 0.1 mg/dl。腹部超音波検査で胎児推定体重は 2,600 g、羊水ポケットは 2 cm、胎盤に異常所見を認めない。胎児心拍数陣痛図で子宮収縮を認めず、胎児心拍パターンに異常を認めない。
- まず投与すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108B045]←[国試_108]→[108B047]
[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠 34週 0日。妊婦健康診査で妊娠高血圧症候群と診断され入院中である。身長 160 cm、体重 62 kg。体温 37.0℃。脈拍 72/分、整。血圧 154/106mmHg。尿所見:蛋白 3.5 g/日、糖 (-)。内診所見で子宮口は 1 cm開大、児頭下降度は SP-3 cmで未破水である。腹部超音波検査で胎児推定体重は 1,980 g(.1.5SD)で胎児形態異常は認めない。診察中に突然、強直性間代性けいれんを発症した。ジアゼパムの静注によって、けいれんは消失し意識も清明となった。帝王切開を決定しその準備を開始した。この時の胎児心拍数陣痛図 (別冊 No. 18)を別に示す。
- この時点で投与する薬剤として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D034]←[国試_108]→[108D036]
[★]
- 31歳の3回経妊回経産婦。妊娠8週。左下肢の疼痛を主訴に来院した。2週前から悪心と嘔吐とが出現し、十分な食事が摂れていないという。左下肢の腫脹が著明で、右下肢とは左右差を認める。左腓腹部に把握痛がある。血液所見:赤血球440万、Hb 13.5g/dl、Ht 40%、白血球10,000、血小板25万、Dダイマー5.8μg/ml(基準1.0以下)。CRP 1.4mg/dl。下肢静脈超音波カラードプラ法で、左大腿静脈に血流信号を認めない。入院後輸液を開始した。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I040]←[国試_107]→[107I042]
[★]
- 37歳の初産婦(1妊0産)。妊娠30週に両下腿浮腫の増悪を主訴に来院した。これまでの妊娠経過は順調であったが、妊娠27週ころに両下腿浮腫を生じ、28週ころから浮腫の増悪を認めた。意識は清明。脈拍 72/分、整。血圧 160/104mmHg。尿検査で蛋白2+である。ノンストレステスト(NST)はreactiveで、子宮収縮は認めない。入院後安静にして血圧を再検査したところ、164/106mmHgであった。
- 投与すべき薬剤はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113B034]←[国試_113]→[113B036]
[★]
- 32歳の初妊婦。前回までの妊婦健康診査では特に異常を指摘されていなかった。妊娠28週時に血圧164/100mmHg、下腿浮腫を認めるようになったので入院した。尿蛋白100mg/dl。安静と塩酸ヒドララジン投与とで経過をみていたが、1週後に視覚異常を訴えている。血圧172/112mmHg。腱反射は亢進している。
- 治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101F080]←[国試_101]→[101G002]
[★]
- 38歳の経産婦。妊娠41週。陣痛発来と破水とを主訴に来院した。入院3時間後の内診で子宮口は6cm開大。胎児心拍数陣痛図で、陣痛周期は1分30秒、持続時間は60秒、心拍数基線は160bpm、基線細変動は10bpm、遅発一過性徐脈を示している。
- まず投与するのはどれか。
[正答]
B
- 基線細変動は6bpm以上有り、胎児状態に特に問題はないと考えるらしい。
- 陣痛
※国試ナビ4※ [103A020]←[国試_103]→[103A022]
[★]
- 36歳の妊婦。妊娠26週の定期健康診査のため来院した。身長160cm、体重58kg(非妊時50kg)。血圧160/92mmHg。子宮底長22cm。下腿に軽度の浮腫を認める。内診所見に異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査で胎児の発育と羊水量に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [100I021]←[国試_100]→[100I023]
[★]
- 母体に授与した薬物と児への影響の組合せで正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A016]←[国試_104]→[104A018]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095A043]←[国試_095]→[095A045]
[★]
- a. 妊娠中全ての痙攣発作をいう
- b. 妊娠高血圧症候群重症と判定する
- c. 予防に硫酸マグネシウムを使用する
- d. 児の分娩後には痙攣発作は生じない
- e. わが国の妊産婦死亡原因の第1位である
[★]
薬効分類
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一般名
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商品名
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用法
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作用機序/薬効薬理
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過活動膀胱治療剤
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イミダフェナシン
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ステーブラ
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ウリトス
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1回0.1-0.2mg 1日2回
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受容体サブタイプM3及びM1受容体に高親和性を示す
|
過活動膀胱治療剤
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トルテロジン
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デトルシトール
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1回2-4mg 1日1回
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過活動膀胱治療剤
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フェソテロジン
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トビエース
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1回4-8mg 1日1回
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過活動膀胱治療剤
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ソリフェナシン
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ベシケア
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1回2.5-10mg 1日1回
|
膀胱平滑筋において、ムスカリンM3受容体拮抗作用を示すことにより、膀胱の過緊張状態を抑制し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
|
選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤
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ビベグロン
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ベオーバ
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1回50mg 1日1回
|
本剤は膀胱平滑筋に存在するβ3アドレナリン受容体を選択的に刺激し、膀胱を弛緩させることで蓄尿機能を亢進し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
|
選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤
|
ミラベグロン
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ベタニス
|
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1回25-50mg 1日1回
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膀胱平滑筋のβ3アドレナリン受容体を刺激し、膀胱を弛緩させることで蓄尿機能を亢進し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
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前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤 α1阻害
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ナフトピジル
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フリバス
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1回12.5-75 1日1回
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α1受容体遮断作用に基づき前立腺部及び尿道に分布する交感神経の緊張を緩和し、尿道内圧を低下させ、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。
|
前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤 PDE-5阻害
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タダラフィル
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ザルティア
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1回2.5-5mg 1日1回
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タダラフィルはPDE5を阻害することにより、前立腺及び膀胱平滑筋、並びに下部尿路血管の平滑筋内cGMP濃度を上昇させる。タダラフィルによる血管拡張作用を介した血流増加が前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状緩和に寄与していると考えられる。また、前立腺及び膀胱における平滑筋弛緩が血管に対する作用を補完している可能性がある。
|
前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬 α1阻害
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シロドシン
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ユリーフ
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1回2-4mg 1日2回朝夕
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下部尿路組織である前立腺、尿道及び膀胱三角部に分布するα1A-アドレナリン受容体サブタイプを介する交感神経系を遮断することにより、下部尿路組織平滑筋の緊張を緩和し、尿道内圧の上昇を抑制し、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する
|
前立腺肥大症の排尿障害改善剤 α1阻害
|
タムスロシン
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ハルナール
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パルナック
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1回0.1-0.2mg 1日1回
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尿道及び前立腺部のα1受容体を遮断することにより、尿道内圧曲線の前立腺部圧を低下させ、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。
|
前立腺肥大症治療剤
|
オオウメガサソウエキス、ハコヤナギエキス、セイヨウオキナグサエキス、スギナエキス、小麦胚芽油
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エピカルス配合
|
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1回2錠 1日3回
|
抗炎症作用、前立腺重量増加抑制作用
|
前立腺肥大症治療剤
|
オオウメガサソウエキス、ハコヤナギエキス、セイヨウオキナグサエキス、スギナエキス、小麦胚芽油
|
エビプロスタット配合
|
|
1回1錠 1日3回
|
前立腺の炎症は過形成や症状の進行に関与しており、また、膀胱の慢性虚血による酸化ストレスも、排尿筋過活動による蓄尿症状の原因となっている。抗炎症作用や抗酸化作用により、前立腺肥大症における排尿障害を改善する
|
前立腺肥大症治療剤
|
オオウメガサソウエキス、ハコヤナギエキス、セイヨウオキナグサエキス、スギナエキス、小麦胚芽油
|
エルサメット配合
|
|
1回2錠(配合)/1錠(S配合) 1日3回
|
抗炎症作用、前立腺重量増加抑制作用
|
前立腺疾患治療剤
|
セルニチンポーレンエキス
|
セルニルトン
|
|
1回2錠 1日2-3回
|
抗炎症作用、排尿促進作用、抗前立腺肥大作用を有する
|
尿失禁・尿意切迫感・頻尿治療剤
|
オキシブチニン
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ネオキシテープ
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ポラキス
|
1回2-3mg 1日3回(錠)/37.5mgテープ1枚 1日1枚(テープ)
|
膀胱平滑筋において、細胞内カルシウムの細胞外への流出促進と細胞外カルシウムの細胞内への流入阻害によりカルシウムイオンに拮抗する。また、骨盤神経より遊離されるアセチルコリンに拮抗する(抗ムスカリン作用)。これらの作用により膀胱の過緊張を抑制することで初発尿意量および最大膀胱容量を増大させる。
|
尿失禁・頻尿・過活動膀胱治療剤
|
プロピベリン
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バップフォー
|
|
1回20mg 1日1-2回
|
|
頻尿治療剤
|
ブラダロン
|
フラボキサート
|
|
1回200mg 1日3回
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膀胱充満時の律動収縮を抑制し、膀胱三角部における筋放電作用を減弱する
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勃起不全治療剤
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タダラフィル
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シアリス
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1回5-20mg 1日1回
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性的刺激により一酸化窒素(NO)の局所的な遊離が生じる際に、タダラフィルは、cGMP分解酵素であるPDE5を阻害することにより海綿体のcGMP濃度を上昇させる。その結果、平滑筋が弛緩し、陰茎組織への血流が増大して勃起が達成される。
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勃起不全治療剤
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シルデナフィル
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バイアグラ
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1回25-50mg 1日1回
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シルデナフィルは、陰茎海綿体のPDE5を選択的に阻害し、神経及び海綿体内皮細胞由来のNO刺激により産生された陰茎海綿体内のcGMP分解を抑制することにより、陰茎海綿体平滑筋を弛緩させ、血流量が増加し、陰茎を勃起、維持させる。
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勃起不全治療剤
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バルデナフィル
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レビトラ
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1回5-20mg 1日1回
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陰茎海綿体平滑筋及び関連小動脈を弛緩させて陰茎を勃起させるcGMPは,グアニル酸シクラーゼによる合成とPDE5による加水分解とのバランスにより調節されている.バルデナフィルはPDE5を阻害することによりcGMP量を増加させ,陰茎を勃起させる
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切迫早産における子宮収縮抑制剤
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硫酸マグネシウム
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マグセント
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切迫流・早産治療剤
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リトドリン
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ウテメリン
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リトドール
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1回5mg 1日3回
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β-受容体に対する選択的な刺激効果に基づきc-AMP含量を増加させ,Ca++の貯蔵部位への取り込みを促進して子宮運動抑制をきたすと考えられるとともに,膜の過分極,膜抵抗減少及びスパイク電位発生抑制をきたし,子宮収縮抑制作用を発揮する
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尿路結石治療剤
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ウラジロガシエキス
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ウロカルン
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1回2錠 1日3回
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結石発育抑制作用及び溶解作用を有し、抗炎症作用、利尿作用とともに腎結石・尿管結石に対する排出促進効果を示す
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[★]
- 英
- hypocalcemia
- 同
- 低Ca血症
- 関
- カルシウム
病態生理
- 低カルシウム血症 → 2価陽イオンによる膜安定効果が消失(遮蔽効果↓、結合効果↓) → 細胞膜の脱分極傾向 (SP.99)
病因
- 原発性副甲状腺機能低下症(PTHの分泌低下)DiGeorge症候群、自己免疫性
- 副甲状腺ホルモン受容体異常
- 高リン血症
- ビタミンDの欠乏:腎不全→活性型にする酵素は腎臓にあるので活性化されない。
新生児
- QB.O-84
心電図パーフェクトマニュアル.221
症候
急性症状
- 参考1
神経・筋の易刺激性(テタニー)
- 感覚異常(口・四肢)、筋痙攣、手・足の攣縮(carpopedal spasm)、トルソー徴候(手の症状)、クヴォステク徴候(顔面神経の)、てんかん発作、喉頭痙攣、気管支痙攣
- 心臓:QT延長、低血圧、心不全、不整脈 ← 心収縮力低下
慢性症状
- 参考1
- 異所性石灰化(大脳基底核) ← P優位なCa・P積の上昇
- 嚢下白内障(subcapsular cataract)
- 歯牙異常
- 皮膚乾燥
テタニー
- 参考1
- 低カルシウム血症により末梢神経・筋肉の易刺激性亢進。EMG上、1つの刺激で高頻度の放電が見られる。テタニーはイオン化Ca 4.3mg/dL、カルシウム7.0-7.5 mg/dL未満で起こるのが一般的。テタニーは慢性腎不全(低カルシウム血症+代謝性アシドーシス)では稀
- 最初は口の周りあるいは末梢の錯感覚(paresthesia)ではじまる。ぎこちなさとこわばり、筋痛、および筋攣縮・筋痙攣を呈する。呼吸筋と舌の攣縮はチアノーゼを起こしうる。自律神経の症状は発汗、期間攣縮、胆道疝痛 biliary colicを含む。 ← オッディ括約筋が収縮して腹痛を生じるらしい(080A040)
検査
- Chvostek徴候;耳介の前方、顎関節の上の部分をハンマーで軽くたたくと顔面筋と眼輪筋の痙攣が起こる。
- Trousseau徴候;上肢の血圧計マンシェットを巻き、収縮期と拡張期の中間血圧で1~2分圧迫すると上肢の筋の攣縮により、手首と親指が屈曲し他の手指は伸展して手掌が凹む。
心電図
- QTの延長はSTの延長による。T波の幅は変えないので、心房全体の再分極相の不均一化は起こりにくい。だからQT延長で多形性心室頻拍が起こることは少ないらしい(心電図の読み方 p.221-223)。
- STの延長 = 2相(プラトー相) 絶対不応期と考えられる。
- T波 = 3相 受攻期 相対不応期にあたる。ここが延長しなければ不整脈のリスクは高くないということか・・・ほんと?
治療
腎臓内科レジデントマニュアル p.47
- 食事あるいはサプリメントでのカルシウム経口摂取 1日1000mg以上
- 無症候性で中等度(補正Ca濃度<8mg/dL)の場合
-
- →尿Ca/Cre比が0.3g/gCreを越えないように注意する
- 1. カルチコール 10-20mlを5分程度以上掛けて静注する
- 2. カルチコール 2-4ml/hrでCVからDIV
- 1. or 2.に加え)炭酸カルシウム9-12g/日、ビタミンD(アルファカルシドール 3μg/日)を開始して徐々にカルチコールを減少させる。また低マグネシウム血症があれば硫酸マグネシウムIV
参考
- 1. [charged]Clinical manifestations of hypocalcemia - uptodate [2]
[★]
- 関
- 緩下薬
商品
[★]
- 英
- tocolytic agent、tocolytic
- 関
- 子宮収縮抑制、子宮収縮抑制剤
子宮収縮抑制薬
[★]
硫酸マグネシウム、ブドウ糖
[★]
- 英
- magnesium sulfate hydrate
- 関
- 硫酸マグネシウム
[★]
- 英
- magnesium Mg
- 関
- 硫酸マグネシウム magnesium sulfate。電解質異常。
- クエン酸マグネシウム 緩下剤
基準値
- 血漿/血清:1.5-2mEq/L 1.8-2.4mg/dl, 1.5-2.0mEq/L 1.7-2.4mg/dl(HIM.2372), 1.7-2.6mg/dL(臨床検査データブック2017-2018.194)
単位の変換
- 1mg/dL = 0.4114mEq/L
- https://www.zm.emb-japan.go.jp/ja/health/111100Clinical%20Chemistory%20Conversion.pdf
臨床関連
参考
- 1. [charged] Regulation of magnesium balance - uptodate [3]
- 腎臓におけるマグネシウムの再吸収メカニズムがよく分かる
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- sulfuric acid, sulfate
- 関