- 英
- castor oil
- ラ
- oleum ricini
- 同
- カスター油
- 商
- MS温シップ、アプレゾリン、キンダロン、クロルプロマジン塩酸塩、ケトコナゾール、ゲファルナート、コンスーン、サイベース、スチックゼノールA、チンク油、テストーゲン、デスパコーワ、トフラニール、ハーネシップ、パスタロン、パステル、パッペンK、バトラーF、ビーマス配合、ヒマシ油、フッ化ナトリウム、ポステリザンF、ポリトーゼ、マイアロン、マゴチロン、マルタミン、ミルサート温シップ、ヤンヤン温パップ、ラクール温シップ、加香ヒマシ油、加香ヒマシ油FM、親水軟膏
- 関
- 下剤、トウゴマ Ricinus communis、リシノール酸
構造
作用機序
- 膵液で加水分解されてグリセリンとリチノール酸に分解される。リチノール酸は腸粘膜に刺激を与え瀉下作用を呈する。
薬理作用
- 迅速に発現する
動態
適応
注意
- 軽い腹痛を呈し、腹鳴を伴う。
- 妊婦への使用は骨盤内充血を引き起こすことがある。
- 腸吸収を妨げるので長期不要には不向き
禁忌
副作用
相互作用
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/12 20:22:33」(JST)
[Wiki ja表示]
ひまし油(ひましあぶら、ひましゆ、蓖麻子油)は、トウダイグサ科のトウゴマの種子から採取する植物油の一種。
目次
- 1 用途
- 2 その他
- 3 脚注
- 4 画像一覧
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
用途
工業原料
成分は不飽和脂肪酸(リシノール酸が87%、オレイン酸が7%、リノール酸が3%)と少量の飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸などが3%)のグリセリド。ひまし油は、脂肪油としては粘度、比重ともに最大であるのに加えて、低温下においても高い流動性をもつため、各種工業用の原料として広い用途がある。また、油脂として潤滑性が大変優秀であるが、酸化されやすく熱安定性が劣るため一般用としては不向きである。その優れた性状と潤滑性から初期の航空機用エンジンの潤滑油として使用される事が多かったが、エンジンの高出力化と熱と酸化への安定性の不足から第二次世界大戦の頃には航空機用潤滑油は鉱油系が主力となった。現代では短時間でそのつど交換するレース用エンジンオイルやラジコン用のグロー燃料(オイルとして配合)などで使用される。
ひまし油およびその加工品は、石鹸(せっけん)、潤滑油、作動油、塗料、インキ、ワックス、耐低温樹脂、ナイロン、医薬品、香水、ポマードなどの原料として用いられる。
また、セバシン酸の原料としても重要である。有毒なリシンもひまし油生産時の副産物として作られる。
医薬
用途の中で、1%程度を占めるに過ぎないが、伝統的に下剤として用いられ、日本薬局方にも収載されている。医師によってはリチネと略記する[1]。また、ケニアのキクユ族はmaguta ma mbariki[2]あるいは単にmbarĩki[3]と呼び、皮膚の保護や軽い傷の手当をする際などに用いる[4]。
その他
- アニメの『ポパイ』の恋人の女性オリーブ・オイルの兄はキャスター・オイル(Castor Oyl)という名であるが、ひまし油の英語名(castor oil)をもじっている。
- アニメ『トムとジェリー』の挿話『赤ちゃんはいいな』では、トムが飼い主の娘の赤ちゃんごっこに付き合わされた際に、トムは娘におとなしくしていなかった罰としてラストでひまし油をスプーンで無理矢理飲まされるというエピソードがある。その直後にトムは窓の外にひまし油を吐き、同じ様にひまし油を飲んだジェリーも吐いている。
- スティーブン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』の劇中で語られるエピソードで、ベリーパイの早食い大会を滅茶苦茶にしようと企む少年が事前にひまし油を服用し盛大に嘔吐し、他の選手もそれにつられて嘔吐し始め、みごと大会を混乱の渦に叩き込んだ、というものがある。
- カストロール(Castrol)社の名称も、同様にひまし油の英語名に由来している。
- イタリアのムッソリーニ率いるファシスト党は、自白を強要するために大量のひまし油を飲ませる拷問を行ったという。下痢によって死亡したものもいると言われる。
- 戦後日本でも、天ぷら油として使われ飲食者の下痢を招いた。風味は良かったという者もいる[5]。
- ギリシャではひまし油は体に塗る油として用いられていた。また、エドガー・ケイシーは、ひまし油をフランネルに浸し、ヒーターを添えて体に当てて湿布する方法をリーディングしている。
脚注
- ^ 日本薬剤師会, ed. (2008), 調剤指針 (第12改訂増補 ed.), 薬事日報社, p. 62, ISBN 9784840810517
- ^ (英語) “Castor Oil: Maguta ma Mbariki”. 2016年1月5日閲覧。
- ^ (英語) “Kikuyu Language online: phonology”. 2016年1月5日閲覧。
- ^ 杜由木『夜には、夜のけものがあるき 昼には、昼のできごとがゆく』東京図書出版、2015年、225頁。ISBN 978-4-86223-828-3
- ^ 平野正章/小林菊衛著『てんぷらの本』柴田書店 285Pより。
画像一覧
関連項目
外部リンク
- 国際化学物質安全性カード ヒマシ油 - 国立医薬品食品衛生研究所
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 緊急特集 再び騰勢を強めるヒマシ油 中国の買いで再び2,600ドル台に上昇--バイオ樹脂とセバシン酸需要が牽引
- ヒマシ油由来のエンジニアリングプラスチック 「リルサン」「ペバックス」「プラタミド」 (特集 バイオプラスチックの今後の動向) -- (有力各社のバイオプラスチック)
- 『失敗例と成功例から見る』エンプラ工業史--つかみたい明日へのヒント(11)ヒマシ油由来ポリアミド(11)もう一つのポリアミド史にみる運・鈍・根
Related Links
- ひまし油. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. ひまし油(ひましゆ、蓖麻子油、英語 Castor oil)は、トウダイグサ科のトウゴマの種子 から採取する植物油の一種。 目次. 1 用途. 1.1 工業原料; 1.2 医薬. 2 その他; 3 脚注 ...
- ひまし油温湿布,ハーブの香りは150種類以上のハーブ図鑑、ハーブ栽培、ハーブ料理、 ハーブの効能などのハーブ大事典サイト。ひまし油・ハーブティー通販。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ヒマシ油.OY
組成
- 本品はトウゴマRicinus communis Linne' (Euphorbiaceae )の種子を圧搾して得た脂肪油である。
禁忌
- 急性腹症が疑われる患者[ぜん動運動亢進作用により,症状を悪化させるおそれがある。]
- 痙れん性便秘の患者[ぜん動運動亢進作用により,症状を悪化させるおそれがある。]
- 重症の硬結便のある患者[本剤では効果が得られず,症状を悪化させるおそれがある。]
- ヘノポジ油,メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中の患者[これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こすおそれがある。]
- 燐,ナフタリン等の脂溶性物質による中毒時[これらの物質の吸収を促進させるおそれがある。]
効能または効果
- 便秘症,食中毒における腸管内容物の排除,消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
- ヒマシ油として,通常成人は15?30mL(増量限度60mL),小児は5?15mL,乳幼児は1?5mLを,それぞれそのまま又は水,牛乳などに浮かべて頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。
薬効薬理
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 緩下薬
商品
[★]
- 英
- mentha oil
- ラ
- oleum menthae japonicae
- 商
- つくしA・M散、つくしA・M配合、アスモロールパップ、アーズミン、ケトチフェンネーザル、ハッカ水、ハッカ油、ヒマシ油、ヘルミチンS、マックメット懸濁用配合DS、ヤンヤン冷パップ、加香ヒマシ油FM、加香ヒマシ油、ハチアズレ、凍傷膏
[★]
[★]
ヒマシ油
- 香料
- 関
- 下剤,浣腸剤