マグネシウム
Japanese Journal
- 245 マグネゾール投与下での低酸素血症に対する山羊胎仔心拍数の変化
- 鮫島 浩,上塘 正人,松田 義雄,坂本 紘
- 日本産科婦人科學會雜誌 47(Supplement), "S-225", 1995-02-20
- NAID 110002133443
- マグネゾールの点滴静注が心室性不整脈に有効であったと考えられる1症例 : 日本循環器学会第62回九州地方会
- 犀川 哲典,伊東 祐信,貞永 明美,高田 慎一,飯野 好明,吉松 修一,伊東 盛夫
- Japanese circulation journal 53(Supplement II), 435, 1989-12-01
- NAID 110002654740
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
静注用マグネゾール20mL
組成
- ,*本剤は1管 (20mL) 中に下記成分を含有する。
日本薬局方 硫酸マグネシウム水和物 2g
日本薬局方 ブドウ糖 2g
1管中に16.2mEqのマグネシウムを含有する。
効能または効果
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、増量する場合は注意すること。
- 腎機能障害のある患者においては、マグネシウム排泄が遅延するおそれがあるので、慎重に投与すること。
慎重投与
- 腎機能障害のある患者3、4)〔マグネシウム排泄障害による高マグネシウム血症を惹起するおそれがある〕
- 高マグネシウム血症の患者〔マグネシウム中毒〕
- 低カルシウム血症の患者〔低カルシウム血症を助長するおそれがある〕
- カリウム欠乏傾向のある患者〔低カリウム血症が誘発されるおそれがある〕
- 糖尿病の患者〔ブドウ糖含有〕
- 尿崩症の患者〔水、電解質異常が悪化又は誘発されるおそれがある〕
- 心疾患のある患者〔洞房結節インパルス生成速度の遅延と伝導時間の持続〕
- 高齢者〔腎機能が低下しているおそれがある〕(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
マグネシウム中毒
- 血中マグネシウム濃度の上昇により、マグネシウム中毒を引き起こすことがあるので、眼瞼下垂、膝蓋腱反射の消失、筋緊張低下、心電図異常 (房室ブロック、伝導障害)、呼吸数低下、呼吸困難等が認められた場合には投与を中止する等の適切な処置を行うこと。なお、心肺停止1)、呼吸停止2) に至る場合がある。
薬効薬理
,*硫酸マグネシウム水和物21)
- 筋注又は静注すると、血中のMg2+が増加してCa2+との平衡が破れて、中枢神経系の抑制と骨格筋弛緩が起こる。
本剤の急速静注の際に見られる麻酔様状態は、Mg2+が神経筋接合部におけるアセチルコリンの放出を阻害し、神経インパルスの伝達を遮断して骨格筋弛緩を起こすことによると考えられている。
また、この神経筋に対する作用は、カルシウムで拮抗される。
有効成分に関する理化学的知見
,*一般名:
分子式:
分子量:
性状:
- 無色又は白色の結晶で、味は苦く、清涼味及び塩味がある。
水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
一般名:
分子式:
分子量:
化学名:
化学構造式:
α-D-グルコピラノース: R1=H,R2=OH
β-D-グルコピラノース: R1=OH,R2=H
性状:
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は甘い。
水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- magnesium sulfate
- 同
- MgSO4
- 商
- マグネゾール、硫酸マグネシウム水和物、(子宮収縮抑制剤)マグセント
- アミグランド、アミノトリパ1号、アミノフリード、アミノレバンEN配合、エルネオパ1号、エレンタールP乳幼児用配合、オペガード、コントミン、サイリジン、ツインパル、ツインラインNF配合、ツインライン配合、トリパレン1号、ネオパレン1号、ハイカリック液-1号、パレセーフ、ピーエヌツイン-1号、ビーフリード、ピシバニール、フェニルアラニン除去ミルク配合、プロモーション、ヘパンED配合、マグセント、マグネゾール、ミキシッドL、ユニカリックL、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、硫酸Mg、硫酸マグネシウム水和物
- 関
- マグネシウム
作用機序
瀉下薬として
- イオンの吸収は、PO43-<SO42-<NO3-<Br-<Cl-、Mg2+<Ca2+<Na+<K+の順に吸収されにくいので、MgSO4は腸管で吸収されにくい。難吸収性の塩類は腸管内水分および分泌液の吸収を阻止し、また塩濃度が高い場合等張となるまで水分を腸管に引き込む。この結果、腸管内容量が増し、反射的に蠕動が亢進し水様便が排泄される。(SPC.309)
子宮収縮の抑制薬として
- 硫酸マグネシウムの投与により、急速に血中濃度を治療域まで上昇させ、その後1-2g/hrぐらいで維持する。血中Mg濃度を測定し、子宮収縮や副作用を見ながら増減する。
- 腎臓から排泄されるため、腎機能低下や尿量減少により副作用が出やすくなる。
参考1
- 詳細な機序は不明。細胞膜の電位依存性チャネルでCa2+と競合すると考えられている。細胞膜を過分極させ、そしてこの場所で(細胞膜のレベルで?)細胞内のカルシウムと競合してミオシン軽鎖キナーゼ活性を抑制する。
副作用
子宮収縮の抑制薬として
- 母体:顔面紅潮、嘔気、嘔吐、頭痛、筋力低下、深部反射の消失、呼吸抑制
- 胎児:胎児心拍数の基線細変動の現象、胎児呼吸様運動の抑制
- 新生児:新生児の高マグネシウム血症、呼吸障害、筋緊張低下、消化管の運動障害、低カルシウム血症
参考
- 1. Inhibition of acute preterm labor - uptodate [1]