- 英
- mirabegron
- 商
- ベタニス
- 関
- その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬。β3アドレナリン受容体、アドレナリン受容体
- 選択的β3アドレナリン受容体作動薬。膀胱平滑筋に新剤するβ3アドレナリン受容体を選択的に刺激することで、膀胱を弛緩させる。これにより過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
- 50mgを1日1回食後に内服する。中等度の肝機能障害患者(Child-Pughスコア7~9)への投与は1日1回25mgから開始。重度の腎機能障害患者(eGFR15~29mL/min/1.73m2)への投与は1日1回25mgから開始
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/06/17 16:59:13」(JST)
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ミラベグロン
|
IUPAC命名法による物質名 |
IUPAC名
2-(2-Amino-1,3-thiazol-4-yl)-N-[4-(2-{[(2R)-2-hydroxy-2-phenylethyl]amino}ethyl)phenyl]acetamide
|
臨床データ |
販売名 |
Myrbetriq (US), Betanis (Japan), Betmiga (EU) |
ライセンス |
EMA:リンク、US FDA:リンク |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
- UK: 処方箋のみ (POM)
- US: ℞-only
|
投与方法 |
Oral |
薬物動態データ |
生物学的利用能 |
29-35%[1] |
血漿タンパク結合 |
71%[1] |
代謝 |
Hepatic via (direct) glucuronidation, amide hydrolysis, and minimal oxidative metabolism in vivo by CYP2D6 and CYP3A4. Some involvement of butylcholinesterase[1] |
半減期 |
50 hours[1] |
排泄 |
Urine (55%), faeces (34%)[1] |
識別 |
CAS番号
(MeSH) |
223673-61-8 |
ATCコード |
G04BD12 |
PubChem |
CID: 9865528 |
ChemSpider |
8041219 |
別名 |
YM-178 |
化学的データ |
化学式 |
C21H24N4O2S |
分子量 |
396.506 g/mol |
SMILES
-
O=C(Nc1ccc(cc1)CCNC[C@H](O)c2ccccc2)Cc3nc(sc3)N
|
InChI
-
InChI=1S/C21H24N4O2S/c22-21-25-18(14-28-21)12-20(27)24-17-8-6-15(7-9-17)10-11-23-13-19(26)16-4-2-1-3-5-16/h1-9,14,19,23,26H,10-13H2,(H2,22,25)(H,24,27)/t19-/m0/s1
-
Key:PBAPPPCECJKMCM-IBGZPJMESA-N
|
ミラベグロン(Mirabegron、商品名:ベタニス、開発コード:YM-178)はアステラス製薬が開発したアドレナリンβ3受容体作動薬の一つである[2]。過活動膀胱(OAB)の治療に使用される[3][1][4][5]。日本で2011年7月に承認された[6]後、米国で2012年7月[7]、欧州で2013年1月[8]に承認を取得した。
目次
- 1 効能・効果
- 2 禁忌
- 3 副作用
- 4 参考資料
- 5 外部リンク
効能・効果
ミラベグロンの効能・効果は「過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁」であり、膀胱の排尿筋に存在するアドレナリンβ3受容体に作用し、膀胱平滑筋を弛緩させて膀胱容積を増加させる[9]。
ミラベグロンは近年、褐色脂肪細胞の活性化と代謝増進作用を有する事が発見された。健康非肥満成人15名に投与した処、安静状態での心拍数、代謝、血圧の上昇が認められ、心血管系への刺激作用が在ると思われる[10]。
禁忌
ミラベグロンは、製剤成分に過敏症の既往を有する患者の他、重篤な心疾患又は重度の肝機能障害(Child-Pughスコア10以上)を有する患者、フレカイニド又はプロパフェノンを投与中の患者、妊婦及び妊娠している可能性の有る婦人並びに授乳婦には使用禁忌である[11]。
副作用
重大な副作用として添付文書に記載されているものは、尿閉のみである。心拍数増加と血圧上昇の発現率は共に1%未満とされる[11]。口内乾燥の発現率は、偽薬と同程度であり[12]、代表的な抗コリン薬であるトルテロジン(発現率10%以上[13])より低い。
参考資料
- ^ a b c d e f “mirabegron (Rx) - Myrbetriq”. Medscape Reference. WebMD. 2013年11月17日閲覧。
- ^ “創薬研究の光と影-開発の喜び-◇9 「ミラベグロン」創製への道”. 薬事日報 (2013年5月1日). 2015年3月12日閲覧。
- ^ Gras, J (2012). “Mirabegron for the treatment of overactive bladder”. Drugs of today (Barcelona, Spain : 1998) 48 (1): 25–32. doi:10.1358/dot.2012.48.1.1738056. PMID 22384458.
- ^ “MYRBETRIQ (mirabegron) tablet, film coated, extended release [Astellas Pharma US, Inc.]”. DailyMed. Astellas Pharma US, Inc. (2012年9月). 2013年11月17日閲覧。
- ^ “Betmiga 25mg & 50mg prolonged-release tablets”. electronic Medicines Compendium. Astellas Pharma Ltd (2013年2月22日). 2013年11月17日閲覧。
- ^ “アステラス製薬過活動膀胱治療剤「ベタニス®錠」製造販売承認取得のお知らせ”. アステラス製薬 (2011年7月1日). 2015年3月12日閲覧。
- ^ Sacco E, Bientinesi R, et al. Discovery history and clinical development of mirabegron for the treatment of overactive bladder and urinary incontinence. Expert Opin Drug Discov. 2014 Apr;9(4):433-48. doi: 10.1517/17460441.2014.892923. Epub 2014 Feb 22.PMID 2455903
- ^ “アステラス製薬のミラベグロンが欧州で承認獲得、3極での市場導入に成功”. 日経バイオテク (2013年1月11日). 2015年3月12日閲覧。
- ^ “New Drug Approvals 2012 - Pt. XIV - Mirabegron (MyrbetriqTM)”. ChEMBL. (2012年7月5日). http://chembl.blogspot.co.uk/2012/07/new-drug-approvals-2012-pt-xiv.html 2012年9月28日閲覧。
- ^ Cypess, Aaron; Weiner, Lauren; Roberts-Toler, Carla; Elía, Elisa; Kessler, Skyler; Kahn, Peter; English, Jeffrey; Chatman, Kelly et al. (6 January 2015). “Activation of Human Brown Adipose Tissue by a β3-Adrenergic Receptor Agonist”. Cell Metabolism 21 (1): 33-38. doi:10.1016/j.cmet.2014.12.009. PMID 25565203. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25565203 2015年1月26日閲覧。.
- ^ a b “ベタニス錠25mg/ベタニス錠50mg 添付文書” (2014年4月). 2015年3月12日閲覧。
- ^ “新規過活動膀胱治療薬ミラベグロン(ベタニス®錠)の薬理学的特性および臨床試験成績” (2012年5月10日). 2015年3月12日閲覧。
- ^ “デトルシトールカプセル2mg/デトルシトールカプセル4mg 添付文書” (2012年9月). 2015年3月12日閲覧。
外部リンク
- 選択的β3受容体作動過活動膀胱治療薬 ミラベグロン
- Sacco, E.; Bientinesi, R. (2012). “Mirabegron: A review of recent data and its prospects in the management of overactive bladder”. Therapeutic Advances in Urology 4 (6): 315–24. doi:10.1177/1756287212457114. PMC 3491758. PMID 23205058. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=3491758.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- β3アドレナリン受容体 : 生理・病態との関連と創薬への展望 (第5土曜特集 GPCR研究の最前線2016) -- (GPCR機能の新展開)
- P0235-21-PM 新規過活動膀胱治療剤ミラベグロンの医療経済評価(薬剤疫学・医療経済,ポスター発表,一般演題,医療薬学の進歩と未来-次の四半世紀に向けて-)
- 過活動膀胱治療薬 ミラベグロン (特集 添付文書から学ぶ 泌尿器科看護師のための医薬品情報 Up to Date)
Related Links
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- ベタニス (アステラス製薬、主成分 ミラベグロン、25mg1錠 = 113円)は、過活動膀胱の治療に用いられる薬です。ベタニスが使用される過活動膀胱という病気は、何らかの原因により膀胱平滑筋(膀胱を形作る筋肉で、収縮すると尿を ...
- ベタニス(ミラベグロン)の作用機序:過活動膀胱治療薬 「突然トイレに行きたくなる尿意切迫感」や「何回もトイレに行きたくなる頻尿」など、これらの症状であると日常生活に支障が出てしまいます。ただ尿が出やすいだけなら ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤
販売名
ベタニス錠25mg
組成
有効成分(1錠中)
添加物
- ポリエチレンオキシド、マクロゴール、ヒドロキシプロピルセルロース、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 重篤な心疾患を有する患者[心拍数増加等が報告されており、症状が悪化するおそれがある。]
- 妊婦及び妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 授乳婦[動物実験(ラット)で乳汁移行が認められている。また、授乳期に本薬を母動物に投与した場合、出生児で生存率の低値及び体重増加抑制が認められている。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)]
- 重度の肝機能障害患者(Child-Pughスコア10以上)[血中濃度が過度に上昇するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
- フレカイニド酢酸塩あるいはプロパフェノン塩酸塩投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- 過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁
- 本剤を適用する際、十分な問診により臨床症状を確認するとともに、類似の症状を呈する疾患(尿路感染症、尿路結石、膀胱癌や前立腺癌などの下部尿路における新生物等)があることに留意し、尿検査等により除外診断を実施すること。なお、必要に応じて専門的な検査も考慮すること。
- 通常、成人にはミラベグロンとして50mgを1日1回食後に経口投与する。
- 中等度の肝機能障害患者(Child-Pughスコア7〜9)への投与は1日1回25mgから開始する。[肝機能障害患者では血中濃度が上昇すると予想される。(「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照)]
- 重度の腎機能障害患者(eGFR15〜29mL/min/1.73m2)への投与は1日1回25mgから開始する。[腎機能障害患者では血中濃度が上昇すると予想される。(「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照)]
慎重投与
- クラスIA(キニジン、プロカインアミド等)又はクラスIII(アミオダロン、ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者を含むQT延長症候群患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 重度の徐脈等の不整脈、急性心筋虚血等の不整脈を起こしやすい患者[心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。]
- 低カリウム血症のある患者[心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。]
- 肝機能障害患者(重度を除く)及び腎機能障害患者[血中濃度が上昇するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 緑内障の患者[眼圧の上昇を招き、症状を悪化させるおそれがある。]
重大な副作用
尿閉(頻度不明)
- 尿閉があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
β3アドレナリン受容体に対する刺激作用18)
- ヒトβ3アドレナリン受容体を発現させた細胞において、濃度依存的な細胞内cAMP濃度上昇作用を示した。ヒトβ1及びβ2アドレナリン受容体を発現させた細胞においては、細胞内cAMP濃度上昇作用をほとんど示さなかった。
膀胱弛緩作用
- ラット摘出膀胱において、組織内cAMP濃度上昇作用を示した19)。カルバコールにより持続性収縮を惹起させたラット及びヒト摘出膀胱において弛緩作用を示した20)21)。
膀胱内圧に対する作用
- 麻酔ラットにおいて、静止時膀胱内圧低下作用を示した22)。
膀胱機能に対する作用
- 無麻酔カニクイザルにおいて、平均一回排尿量増加作用及び排尿回数減少作用を示した23)。また、無麻酔脳梗塞ラットにおいて、平均一回排尿量増加作用を示した24)。
作用機序
- 膀胱平滑筋のβ3アドレナリン受容体を刺激し、膀胱を弛緩させることで蓄尿機能を亢進し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
融点
性状
- ミラベグロンは白色〜微帯褐白色の結晶又は粉末である。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、アセトニトリルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
薬効分類
|
一般名
|
商品名
|
用法
|
作用機序/薬効薬理
|
過活動膀胱治療剤
|
イミダフェナシン
|
ステーブラ
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ウリトス
|
1回0.1-0.2mg 1日2回
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受容体サブタイプM3及びM1受容体に高親和性を示す
|
過活動膀胱治療剤
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トルテロジン
|
デトルシトール
|
|
1回2-4mg 1日1回
|
|
過活動膀胱治療剤
|
フェソテロジン
|
トビエース
|
|
1回4-8mg 1日1回
|
|
過活動膀胱治療剤
|
ソリフェナシン
|
ベシケア
|
|
1回2.5-10mg 1日1回
|
膀胱平滑筋において、ムスカリンM3受容体拮抗作用を示すことにより、膀胱の過緊張状態を抑制し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
|
選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤
|
ビベグロン
|
ベオーバ
|
|
1回50mg 1日1回
|
本剤は膀胱平滑筋に存在するβ3アドレナリン受容体を選択的に刺激し、膀胱を弛緩させることで蓄尿機能を亢進し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
|
選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤
|
ミラベグロン
|
ベタニス
|
|
1回25-50mg 1日1回
|
膀胱平滑筋のβ3アドレナリン受容体を刺激し、膀胱を弛緩させることで蓄尿機能を亢進し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
|
前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤 α1阻害
|
ナフトピジル
|
フリバス
|
|
1回12.5-75 1日1回
|
α1受容体遮断作用に基づき前立腺部及び尿道に分布する交感神経の緊張を緩和し、尿道内圧を低下させ、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。
|
前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤 PDE-5阻害
|
タダラフィル
|
ザルティア
|
|
1回2.5-5mg 1日1回
|
タダラフィルはPDE5を阻害することにより、前立腺及び膀胱平滑筋、並びに下部尿路血管の平滑筋内cGMP濃度を上昇させる。タダラフィルによる血管拡張作用を介した血流増加が前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状緩和に寄与していると考えられる。また、前立腺及び膀胱における平滑筋弛緩が血管に対する作用を補完している可能性がある。
|
前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬 α1阻害
|
シロドシン
|
ユリーフ
|
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1回2-4mg 1日2回朝夕
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下部尿路組織である前立腺、尿道及び膀胱三角部に分布するα1A-アドレナリン受容体サブタイプを介する交感神経系を遮断することにより、下部尿路組織平滑筋の緊張を緩和し、尿道内圧の上昇を抑制し、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する
|
前立腺肥大症の排尿障害改善剤 α1阻害
|
タムスロシン
|
ハルナール
|
パルナック
|
1回0.1-0.2mg 1日1回
|
尿道及び前立腺部のα1受容体を遮断することにより、尿道内圧曲線の前立腺部圧を低下させ、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。
|
前立腺肥大症治療剤
|
オオウメガサソウエキス、ハコヤナギエキス、セイヨウオキナグサエキス、スギナエキス、小麦胚芽油
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エピカルス配合
|
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1回2錠 1日3回
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抗炎症作用、前立腺重量増加抑制作用
|
前立腺肥大症治療剤
|
オオウメガサソウエキス、ハコヤナギエキス、セイヨウオキナグサエキス、スギナエキス、小麦胚芽油
|
エビプロスタット配合
|
|
1回1錠 1日3回
|
前立腺の炎症は過形成や症状の進行に関与しており、また、膀胱の慢性虚血による酸化ストレスも、排尿筋過活動による蓄尿症状の原因となっている。抗炎症作用や抗酸化作用により、前立腺肥大症における排尿障害を改善する
|
前立腺肥大症治療剤
|
オオウメガサソウエキス、ハコヤナギエキス、セイヨウオキナグサエキス、スギナエキス、小麦胚芽油
|
エルサメット配合
|
|
1回2錠(配合)/1錠(S配合) 1日3回
|
抗炎症作用、前立腺重量増加抑制作用
|
前立腺疾患治療剤
|
セルニチンポーレンエキス
|
セルニルトン
|
|
1回2錠 1日2-3回
|
抗炎症作用、排尿促進作用、抗前立腺肥大作用を有する
|
尿失禁・尿意切迫感・頻尿治療剤
|
オキシブチニン
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ネオキシテープ
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ポラキス
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1回2-3mg 1日3回(錠)/37.5mgテープ1枚 1日1枚(テープ)
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膀胱平滑筋において、細胞内カルシウムの細胞外への流出促進と細胞外カルシウムの細胞内への流入阻害によりカルシウムイオンに拮抗する。また、骨盤神経より遊離されるアセチルコリンに拮抗する(抗ムスカリン作用)。これらの作用により膀胱の過緊張を抑制することで初発尿意量および最大膀胱容量を増大させる。
|
尿失禁・頻尿・過活動膀胱治療剤
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プロピベリン
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バップフォー
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1回20mg 1日1-2回
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頻尿治療剤
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ブラダロン
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フラボキサート
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1回200mg 1日3回
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膀胱充満時の律動収縮を抑制し、膀胱三角部における筋放電作用を減弱する
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勃起不全治療剤
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タダラフィル
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シアリス
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1回5-20mg 1日1回
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性的刺激により一酸化窒素(NO)の局所的な遊離が生じる際に、タダラフィルは、cGMP分解酵素であるPDE5を阻害することにより海綿体のcGMP濃度を上昇させる。その結果、平滑筋が弛緩し、陰茎組織への血流が増大して勃起が達成される。
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勃起不全治療剤
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シルデナフィル
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バイアグラ
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1回25-50mg 1日1回
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シルデナフィルは、陰茎海綿体のPDE5を選択的に阻害し、神経及び海綿体内皮細胞由来のNO刺激により産生された陰茎海綿体内のcGMP分解を抑制することにより、陰茎海綿体平滑筋を弛緩させ、血流量が増加し、陰茎を勃起、維持させる。
|
勃起不全治療剤
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バルデナフィル
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レビトラ
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1回5-20mg 1日1回
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陰茎海綿体平滑筋及び関連小動脈を弛緩させて陰茎を勃起させるcGMPは,グアニル酸シクラーゼによる合成とPDE5による加水分解とのバランスにより調節されている.バルデナフィルはPDE5を阻害することによりcGMP量を増加させ,陰茎を勃起させる
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切迫早産における子宮収縮抑制剤
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硫酸マグネシウム
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マグセント
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切迫流・早産治療剤
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リトドリン
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ウテメリン
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リトドール
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1回5mg 1日3回
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β-受容体に対する選択的な刺激効果に基づきc-AMP含量を増加させ,Ca++の貯蔵部位への取り込みを促進して子宮運動抑制をきたすと考えられるとともに,膜の過分極,膜抵抗減少及びスパイク電位発生抑制をきたし,子宮収縮抑制作用を発揮する
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尿路結石治療剤
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ウラジロガシエキス
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ウロカルン
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1回2錠 1日3回
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結石発育抑制作用及び溶解作用を有し、抗炎症作用、利尿作用とともに腎結石・尿管結石に対する排出促進効果を示す
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