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Japanese Journal
- 免疫グロブリン製剤 (特集 抗ウイルス薬) -- (抗ウイルス薬の特性と適応・使い分け)
- ヒト免疫グロブリン製剤を投与した非再生性免疫介在性貧血の犬の1例
- 高橋 義明,平川 篤,大道 嘉広,山本 直人,田中 美礼,吉田 満洋,大塚 浩平,桑原 慶
- 動物臨床医学 = Journal of Animal Clinical Research Foundation 20(3), 89-93, 2011-09-30
- NAID 10029806728
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 好酸球浸潤抑制
アレルギー疾患治療剤(注射剤・乾燥・バイアル)
販売名
ヒスタグロビン皮下注用
組成
成分・含量(1バイアル中)
- 人免疫グロブリン 12mg
ヒスタミン二塩酸塩 0.15μg
添加物
添付溶解用液
- 注射用水 1.5mL
- 成分の人免疫グロブリンは、ヒト血液由来成分である。
(原料血液採血国:日本、採血方法:献血)
また、本剤は製造工程でブタの腸粘膜由来成分(ヘパリン)を使用している。
禁忌
本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者
激しい喘息発作時の患者
月経直前及び期間中の患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
著しく衰弱している患者
効能または効果
- アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、アレルギー性皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、じんま疹、慢性湿疹)
- 本剤1バイアルを注射用水1.5mLに溶解し、皮下に注射する。
通常1回1バイアルを成人では週1〜2回、小児では週1回の間隔で3回又は6回注射し1クールとする。
十分な効果のあらわれない場合には更に1クールの注射を行う。この場合、成人に対しては1回投与量を最高3バイアルまで増量することができる。
また、いったんあらわれた効果を維持するためには3〜4ヶ月ごとに1回の注射を反復する。
- 気管支喘息
- 本剤1バイアルを注射用水1.5mLに溶解し、皮下に注射する。
通常1回1バイアルを成人では週1〜2回、小児では週1回の間隔で6回注射し1クールとする。
十分な効果のあらわれない場合には更に1クールの注射を行う。この場合、成人に対しては1回投与量を最高3バイアルまで増量することができる。
また、いったんあらわれた効果を維持するためには3〜4ヶ月ごとに1回の注射を反復する。
慎重投与
特に過敏性の強い患者
(初回量を適宜減量する等の注意を行い漸次増量する。)
副腎皮質ステロイド剤常用患者
(本剤の投与量を適宜減量する。)
IgA欠損症の患者
- 〔抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。〕
肝障害の既往歴のある患者
溶血性・失血性貧血の患者
- 〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。〕
免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
- 〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。〕
重大な副作用
ショック
(頻度不明※)
- ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、チアノーゼ、呼吸困難等の異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
好酸球浸潤抑制作用11,12)
- 感作マウスに本剤を週2回、3週間皮下投与したところ、アレルゲン誘発によるT細胞依存性好酸球浸潤を50〜150mg/kg/dayの範囲で用量依存的に抑制した。本剤150mg/kg/day投与時にみられる抑制作用はシクロスポリン100mg/kg/day投与時と同程度であった。なお、配合成分であるヒスタミンやγ-グロブリンの単独投与(150mg/kg/day相当量)では何ら抑制作用は認められなかった。
ヒスタミン遊離抑制作用13〜15)
- 本剤はin vitroでラット肥満細胞の脱顆粒及びヒスタミン遊離を、またヒト白血球からのヒスタミン遊離を抑制した。
ヒスタミン防御力の付与16,17)
- 本剤を反復投与することにより、アレルギー疾患患者に欠如しているヒスタミン防御力を獲得させ、ヒスタミンに対する耐性を高めることが示唆された。
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、66~68の問いに答えよ。
- 84歳の男性。早期胃癌の治療のため入院中である。
- 現病歴:2か月前から上腹部痛を自覚し、改善がないため受診した。上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小彎の早期胃癌と診断された。5日前に入院し、翌日に内視鏡的粘膜下層剥離術が行われたが、同日夜に200mL程度の吐血があり、緊急で内視鏡的止血術が行われた。吐血した際には激しい咳を伴っていた。昨日から38.7℃の発熱と呼吸困難とを自覚している。
- 既往歴:60歳時に胆嚢摘出術。
- 生活歴:喫煙は60歳まで10本/日を40年間。飲酒歴はない。石綿などの粉塵吸入歴はない。
- 家族歴:父親が肺癌で死亡。母親が脳梗塞で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 154cm、体重 41kg。体温 37.6℃。脈拍 96/分、整。血圧 112/60mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 92%(リザーバー付マスク6L/分酸素投与下)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音に異常を認めないが、両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(±)、潜血(-)。血液所見:赤血球 378万、Hb 11.4g/dL、Ht 33%、白血球 16,800(桿状核好中球 8%、分葉核好中球 76%、好酸球 3%、単球 3%、リンパ球 10%)、血小板 33万。血液生化学所見:総蛋白 6.1g/dL、アルブミン 2.3g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 32U/L、ALT 59U/L、LD 363U/L(基準 176~353)、尿素窒素 15mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、血糖 169mg/dL、HbA1c 6.0%(基準 4.6~6.2)、Na 135mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 99mEq/L、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP) 120pg/mL(基準 18.4以下)。免疫血清学所見:プロカルシトニン 0.20ng/mL(基準 0.05未満)、CRP 18mg/dL。尿中レジオネラ抗原陰性、尿中肺炎球菌抗原陰性。
- 動脈血ガス分析(リザーバー付マスク6L/分酸素投与下):pH 7.45、PaCO2 35Torr、PaO2 63Torr、HCO3- 25mEq/L。仰臥位のポータブル胸部エックス線写真(別冊No. 11A)及び胸部CTの水平断像(別冊No. 11B)と冠状断像(別冊No. 11C)とを別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G066]←[国試_111]→[111G068]
[★]
- 次の文を読み、22~24の問いに答えよ。
- 61歳の男性。複視と歩行障害とを主訴に来院した。
- 現病歴: 今日の午前10時頃、会議中に突然物が二重に見え、右上下肢が動かしづらいことに気付いた。様子をみていたが改善しないため午後5時に来院した。
- 既往歴: 10年前から糖尿病で、5年前からインスリンで加療中である。6年前から高血圧で加療中である。2年前に突然、右上下肢が動かしづらくなり、歩く時ふらつく症状があったため入院したことがある。それらの症状は数日で消失し、1週間で退院した。
- 家族歴: 兄と姉とが高血圧で加療中である。
- 現症: 意識レベルはJCS-1。顔の表情は正常。身長165cm、体重52kg。体温36.2℃。臥位で脈拍84/分、整。血圧156/80mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、圧痛と抵抗とを認めない。肝・脾を触知しない。右側方視で左眼は内転できず、右眼に水平眼振を認める。左側方視では両眼とも正常に動く。輻湊と垂直方向の眼球運動とは正常である。右上下肢の筋力低下と深部腱反射亢進とを認める。起立・歩行障害を認める。四肢に不随意運動はなく、頭痛、失語・失行・失認、項部硬直、顔面筋麻痺および聴力障害を認めない。
- 検査所見: 尿所見:蛋白(-)、糖1+。
- 血液所見:赤血球495万、Hb16.0g/dl、Ht44%、白血球6,500、血小板25万。
- 血清生化学所見:空腹時血糖240mg/dl、HbA1c8.2%(基準4.3~5.8)、総蛋白6.9g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素9.2mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST18IU/l、ALT14IU/I。心電図と頭部単純CTとに異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [101E023]←[国試_101]→[101E025]
[★]
- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 62歳の男性。筋力低下を主訴に来院した。
- 現病歴:3か月前から階段の昇降に困難を感じていた。2か月前に顔面と頭皮との皮疹に気付いた。1か月前から整髪がしにくくなった。様子をみていたが改善しないため受診した。
- 既往歴:花粉症。
- 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親が脳梗塞。
- 現症:意識は清明。身長 170cm、体重 65kg。体温 36.6℃。脈拍88/分、整。血圧 128/84mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 97%(room air)。顔面、頭皮、体幹、背部および両手の手指の関節背面に皮疹を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内と咽頭とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。徒手筋力テストで上腕二頭筋、上腕三頭筋、腸腰筋および大腿四頭筋は両側とも4と低下している。顔面の写真(別冊No. 5)を別に示す。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。赤沈 45mm/1時間。血液所見:赤血球 372万、Hb 10.5g/dL、Ht 34%、白血球 8,800、血小板 23万。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 2.7g/dL、AST 89IU/L、ALT 35IU/L、LD 480IU/L(基準 176~353)、ALP 220IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 27IU/L(基準 8~50)、CK 1,230IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL。免疫血清学所見:CRP 1.6mg/dL、抗核抗体 320倍(基準 20以下)。
- 第一選択として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H031]←[国試_109]→[109H033]
[★]
- 次の文を読み、53~55の問いに答えよ。
- 58歳の男性。筋力低下と嚥下困難とを主訴に来院した。
- 現病歴:1か月前から階段を昇るときに手すりが必要になった。1週間前から固形物を飲み込むのが難しくなり、昨日、洋式トイレで妻の助けがないと立ち上がることができなかったため受診した。
- 既往歴:10年前から高血圧症で内服治療中。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長 176cm、体重 65kg。体温 36.2℃。脈拍 72/分、整。血圧 138/76mmHg。呼吸数 12/分。SpO2 98%(room air)。両肘頭に軽度の紅斑を認める。胸腹部に異常を認めない。表在リンパ節を触知しない。四肢近位筋に左右対称性の把握痛と徒手筋力テストで3~4の筋力低下とを認める。感覚障害と小脳性運動失調とを認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 504万、Hb 15.8g/dL、Ht 45%、白血球 7,700、血小板 35万。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dL、アルブミン 3.3g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 96U/L、ALT 112U/L、CK 2,380U/L(基準 30~140)、Na 139mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 108mEq/L。胸腹部CTに異常を認めない。右大腿部MRIのT1強調像(別冊No. 6A)とT2強調像(別冊No. 6B)とを別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [111B054]←[国試_111]→[111B056]
[★]
- 72歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。10日前から38℃台の発熱が出現し、4日前から健忘が目立つようになった。今朝、呼びかけに反応が悪いため家族が救急車を要請した。60歳台から糖尿病で内服治療中である。意識レベルは JCSⅡ-10。体温 38.4℃。心拍数 96/分、整。血圧 142/88mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98%(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下)。胸部聴診で両肺にrhonchiを聴取する。項部硬直を軽度に認める。腱反射は全般に低下しており、Babinski徴候は陰性である。血液所見:赤血球 398万、白血球 6,500。血液生化学所見:血糖 179mg/dL、HbA1c 8.2%(基準 4.6~6.2)。免疫血清学所見:CRP 4.3mg/dL、Tリンパ球CD4/CD8比 1.9(基準 0.6~2.9)、β-D-グルカン 5.0pg/mL(基準 10以下)。ツベルクリン反応陰性。脳脊髄液所見:初圧 320mmH2O(基準 70~170)、細胞数 86/mm3(基準 0~2)(単核球 58、多形核球 28)、蛋白 195mg/dL(基準 15~45)、糖 3mg/dL(基準 50~75)。脳脊髄液の細胞診は陰性。脳脊髄液の染色標本(別冊No. 13A)、肺野条件の胸部CT(別冊No. 13B)及び頭部MRIの拡散強調像(別冊No. 13C)を別に示す。
- 治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111D033]←[国試_111]→[111D035]
[★]
- 45歳の女性。関節痛の増悪を主訴に来院した。5年前に両手指関節、両手関節および両肘関節の痛みが出現した。関節リウマチと診断され、サラゾスルファピリジン、非ステロイド性抗炎症薬および少量の副腎皮質ステロイドが処方された。2年前から関節痛が強くなったため、メトトレキサートの投与が開始され痛みは軽減したが、3か月前から増悪し、メトトレキサートが増量されたが効果は不十分で、日常の動作も困難となったため受診した。心音と呼吸音とに異常を認めない。両側の示指、中指、環指の中手指節関節(MP関節)と両手関節および両肘関節の腫脹と圧痛とを認める。血液所見:赤血球 420万、Hb 12.9g/dL、Ht 39%、白血球 7,200。血液生化学所見:AST 16U/L、ALT 20U/L、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL。免疫血清学所見:CRP 2.8mg/dL、リウマトイド因子(RF) 122IU/mL(基準 20未満)、抗CCP抗体 86U/mL(基準 4.5未満)。HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、HCV抗体および結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法(IGRA)は陰性である。
- 次に投与する薬剤として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C041]←[国試_112]→[112C043]
[★]
- 78歳の男性。気分不良のため搬入された。3年前から慢性腎不全のため血液透析を受けている。昨日午後の透析後、発熱と気分不良とを認め、安静にしていたが改善しないため今朝8時に救急搬送された。身長 158cm、体重 55kg。体温 37.5℃。脈拍 140/分、整。血圧 86/56mmHg。右殿部から大腿にかけて発赤と腫脹とを認め、会陰部右側と陰嚢とに潰瘍があり、悪臭のある膿が出ている。血液所見:赤血球 378万、Hb 11.8g/dL、Ht 36%、白血球 16,900(桿状核好中球 36%、分葉核好中球 60%)、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.1g/dL、アルブミン 3.0g/dL、AST 14IU/L、ALT 8IU/L、LD 245IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 45mg/dL、クレアチニン 7.8mg/dL、Na 137mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 100mEq/L、プロカルシトニン 23.4ng/mL(基準 0.05以下)。CRP 21mg/dL。外陰部の写真(別冊No. 26A)と腹部・骨盤部単純CT(別冊No. 26B)とを別に示す。
- 輸液による循環管理と抗菌薬全身投与とともに、早期に行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I070]←[国試_109]→[109I072]
[★]
- 62歳の男性。発熱を主訴に来院した。統合失調症のため30歳ころから精神科病院に入退院を繰り返し、ハロペリドール、ゾテピン及びニトラゼパムを服用している。昨日から40℃の発熱と高度の発汗があり心配した家族に付き添われて受診した。家族によれば普段より反応が鈍いという。持参した昨年の健康診断の結果でクレアチニンは0.7mg/dLであった。来院時、意識レベルはJCSⅡ-10。身長 168cm、体重 61kg。体温 39.0℃。脈拍 112/分、整。血圧 150/82mmHg。咽頭粘膜に発赤はなく、胸部に異常を認めない。腸雑音は低下している。筋強剛が強くみられる。尿所見:蛋白1+、潜血2+、沈渣に赤血球1~4個/1視野。血液所見:赤血球 304万、Hb 9.5g/dL、Ht 27%、白血球 8,800、血小板 13万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、AST 225IU/L、ALT 129IU/L、LD 848IU/L(基準 176~353)、CK 35,000IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 53mg/dL、クレアチニン 2.5mg/dL、Na 135mEq/L、K 5.3mEq/L、Cl 106mEq/L。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I051]←[国試_110]→[110I053]
[★]
- 50歳の男性。倦怠感を主訴に来院した。3か月前から倦怠感と息切れとが出現し徐々に増悪したため受診した。体温 36.4℃。脈拍 80/分、整。血圧 132/78mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 285万、Hb 8.6g/dL、Ht 26%、白血球 8,400(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 45%、好酸球 2%、単球 6%、リンパ球 37%)、血小板 24万。血液生化学所見:総蛋白 15.5g/dL、アルブミン 3.2g/dL、IgG 9,133mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 22mg/dL(基準 110~410)、IgM 28mg/dL(基準 65~350)、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 22IU/L、ALT 25IU/L、LD 251IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 15mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、Ca 11.8mg/dL。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 18A)と頭蓋骨エックス線写真(別冊No. 18B)とを別に示す。最も適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D039]←[国試_109]→[109D041]
[★]
- 1歳の男児。発熱、頸部の腫脹および前胸部の皮疹を主訴に母親に連れられて来院した。 4日前から 38℃台の発熱が続き、今朝から頸部の腫脹と前胸部の紅斑とに気付いた。体温 39.3℃。脈拍 148/分、整。両側眼球結膜に充血を認める。顔面下部の写真 (別冊 No. 20)を別に示す。右頸部に径 3 cmのリンパ節を 1個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 406万、 Hb 11.2 g/dl、Ht 35%、白血球 19,600(桿状核好中球 9%、分葉核好中球 72%、好酸球 2%、単球 4%、リンパ球 13% )、血小板 39万。血液生化学所見:総蛋白 6.2 g/dl、アルブミン 3.1 g/dl、AST 40 IU/l、ALT 80 IU/l。CRP 7.9 mg/dl。
- 初期治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I055]←[国試_108]→[108I057]
[★]
- 17歳の男子。全身倦怠感を主訴に来院した。身長168cm、体重54kg。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧110/70mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を4cm触知する。脾は触知しない。血液所見:赤血球380万、Hb11.2g/dl、白血球5,600、血小板18万。血清生化学所見:AST120IU/l、ALT265IU/l、LDH420IU/l(基準176~353)、Cu30μg/dl(基準68~128)、セルロプラスミン5.1mg/dl(基準21~37)。免疫学所見:CRP0.1mg/dl、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。尿中Cu排泄量500μg/日(基準100以下)。
- 治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G051]←[国試_101]→[101G053]
[★]
- 34歳の男性。2日前から39℃の発熱、全身倦怠感、結膜充血および頭痛が生じ、同時に前胸部に発疹を認め、全身に拡大していくため来院した。2週前に植物採取のため山に行った。1週前に右大腿内側の有痛性紅斑に気付いた。右鼠径リンパ節の有痛性腫大を認める。血清生化学所見:AST562単位、ALT720単位。右大腿内側の紅斑の写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [100I039]←[国試_100]→[101A001]
[★]
- Guillain-Barre症候群の治療法として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [111D012]←[国試_111]→[111D014]
[★]
- 英
- immunoglobulin, Ig
- 同
- 抗体
- 商
- HBグロブリン、ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン-I、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、はぶ抗毒素、ヒスタグロビン、ベニロン-I、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- 免疫、T細胞受容体、リンパ球抗原受容体
- IgM、IgD、IgG、IgA、IgE
構造
- H鎖とL鎖からなり、Igドメインをそれぞれ4つ(IgMとIgEは5つ)、2つもつ。
胎児の免疫グロブリン
- 胎児は母胎より免疫グロブリンをもらうが、生後六ヶ月で消失する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)
- 自分で抗体を作る能力は3-6歳で完成する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)
免疫グロブリンの特性 (IMM.161)
抗体
|
IgG1
|
IgG2
|
IgG3
|
IgG4
|
IgM
|
IgA1
|
IgA2
|
IgD
|
IgE
|
重鎖
|
γ1
|
γ2
|
γ3
|
γ4
|
μ
|
α1
|
α2
|
δ
|
ε
|
分子量
|
146
|
146
|
165
|
146
|
970
|
160
|
160
|
184
|
188
|
補体活性化(古典的経路)
|
++
|
+
|
+++
|
-
|
++++
|
-
|
-
|
-
|
-
|
補体活性化(代替経路)
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
+
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-
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-
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-
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胎盤通過
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+++
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+
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++
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±
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-
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-
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-
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-
|
-
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食細胞FcRへの結合
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+
|
-
|
+
|
±
|
-
|
+
|
+
|
-
|
+
|
肥満細胞・好塩基球への結合
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
+++
|
staphylococcal Protein Aとの反応性
|
+
|
+
|
±
|
+
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
免疫グロブリンの遺伝子再構成 (IMM.144)
多様性の獲得機構
- 多数のV遺伝子
- VJとJDV遺伝子の組み換え
- 組み換え時の不正確性(塩基欠損、付加、N塩基)(CDR3)
- 体細胞突然変異(CDR1,CDR2)
- H鎖とL鎖の組み合わせ
シグナル伝達
基準値
- 小児基準値研究班(編):日本人小児の臨床検査基準値。日本公衆衛生協会、1997
- SPE.704
|
IgG
|
IgA
|
IgM
|
♂
|
♀
|
♂
|
♀
|
♂
|
♀
|
1ヶ月
|
400 ~ 1030
|
ー ~ 24
|
21 ~ 96
|
6ヶ月
|
290 ~ 950
|
8 ~ 50
|
46 ~ 176
|
1歳
|
460 ~ 1220
|
470 ~ 1210
|
16 ~ 128
|
14 ~ 98
|
57 ~ 260
|
81 ~ 314
|
3歳
|
530 ~ 1340
|
540 ~ 1340
|
25 ~ 174
|
22 ~ 150
|
63 ~ 279
|
86 ~ 332
|
6歳
|
630 ~ 1490
|
650 ~ 1530
|
45 ~ 258
|
38 ~ 238
|
72 ~ 305
|
92 ~ 353
|
12歳
|
750 ~ 1660
|
790 ~ 1740
|
71 ~ 352
|
63 ~ 373
|
72 ~ 306
|
100 ~ 380
|
成人
|
680 ~ 1620
|
84 ~ 438
|
380 ~ 1620
|
臨床関連
免疫グロブリンの量的変化による疾患
[★]
- 英
- immunity, immune
- 関
- 免疫系
免疫の種類 (PT.246-251)
T細胞の種類
ヘルパーT細胞の種類
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン
[★]
- 英
- (調剤)formulation、preparation、dosage、(工業)drug product
- 関
- 製剤形態、剤形、処方、準備、調製、投薬量、投与量、標品、標本、服用量、プレップ、プレパラート、薬用量、用意、用量、製法