- 英
- erythroblast
- 同
- 赤芽細胞、有核赤血球 nucleated red cell nucleated erythrocyte
- 関
- 赤血球、鉄芽球
- 前赤芽球→好塩基性赤芽球→多染性赤芽球→正染性赤芽球→網状赤血球→赤血球
臨床関連
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/16 12:38:18」(JST)
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赤芽球(せきがきゅう、英: erythroblast)とは骨髄中に存在する幼若な血液細胞であり、造血幹細胞から赤血球にいたる分化途中段階の細胞である。成熟して脱核し赤血球になる。赤芽球は健康人では骨髄中にしか存在せず、血液中に赤芽球が現れるのは血液疾患や癌の骨転移、骨折などの時だけである。
血液疾患の為に血液中に現れた
赤芽球。右上に二つある有核細胞のうち丸い核のものが好塩基性赤芽球、左下にある2つの有核細胞の大きいほうが多染性赤芽球、小さいほうが正染性赤芽球。一番右上と右下のいびつな核の細胞は白血球である。
目次
- 1 分化過程
- 2 赤芽球島
- 3 脚注
- 4 参考文献
- 5 関連項目
分化過程
赤血球は造血幹細胞を基にし、次第に分化・成熟して完成する。 その段階は、造血幹細胞、骨髄系幹細胞(骨髄系前駆細胞)、赤血球・巨核球系前駆細胞、前期赤芽球系前駆細胞(BFU-E)、後期赤芽球系前駆細胞(CFU-E)、前赤芽球、好塩基性赤芽球、多染性赤芽球、正染性赤芽球、(網赤血球)、赤血球であるが、前駆細胞は形態的には赤血球系との同定は困難であり、形態学的に通常は前赤芽球がもっとも幼若な赤芽球とみなされ、脱核する前の正染性赤芽球までが赤芽球とされる。 若い細胞ほど細胞分裂能が高いが、多染性赤芽球の段階まで細胞分裂能はある。[1][2]
正染性赤芽球の段階になると細胞分裂能は失われ、やがて核が抜け落ちて赤血球となる。
種類 |
英名 |
イメージ図 |
直径 |
存在割合 |
分裂能 |
細胞質の塩基性 |
|
参考(前駆細胞) |
|
|
12-20μm |
|
++++ |
+ |
|
前赤芽球 |
Proerythroblast |
|
20-25μm |
2% |
++ |
+ |
|
好塩基性赤芽球 |
Basophilic erythroblast |
|
16-18μm |
6% |
++ |
+ |
|
多染性赤芽球 |
Polychromatic erythroblast |
|
12-15μm |
84% |
+ |
+- |
|
正染性赤芽球 |
Orthochromatic erythroblast |
|
10-15μm |
8% |
無し |
- |
|
参考(赤血球) |
Erythrocyte |
|
7-8μm |
|
無し |
- |
|
赤芽球島
赤血球は骨髄で造血幹細胞から作られるが、その分化・成熟には骨髄においてマクロファージが大きく関わっている。 骨髄において、赤血球の幼若な段階である赤芽球はマクロファージを中心にその回りを取り囲むように数個から数十個が集団で寄り集まっている。中心に存在するマクロファージは赤芽球に接し、ヘモグロビンの合成に不可欠な鉄や細胞の生育に必要な物質を供給し、成熟をコントロールし、また脱核させた核の処理や、不要になった赤血球細胞の除去にも関与している[1] [3]。 この、骨髄内においてマクロファージを中心に赤芽球が集まり、赤血球の形成に関わっている細胞集団を赤芽球島もしくは赤芽球小島という[1]。
脚注
- ^ a b c 『三輪血液病学 第3版』p120-124
- ^ 『三輪血液病学 第3版』p242-244
- ^ 三輪『血液細胞アトラス』p77
参考文献
- 浅野 茂隆、内山 卓、池田 康夫 監修、『三輪血液病学 第3版』文光堂、2006
- 三輪史朗、渡辺陽之輔共著『血液細胞アトラス』第5版、文光堂、2004
関連項目
骨髄系統 - 血液 (白血球 · 赤血球 · 血小板) |
|
造血幹細胞
HSC |
骨髄系前駆細胞
(CFU-GEMM)
|
顆粒球・単球系前駆細胞
(CFU-GM)
|
|
骨髄芽球→前骨髄球→骨髄球→後骨髄球→桿状核球→分葉核球(好中球)
|
|
|
マクロファージ
|
組織球 · クッパー細胞 · 肺胞マクロファージ · 小膠細胞 · 破骨細胞 · 類上皮細胞 · 巨細胞 (ラングハンス巨細胞、異物巨細胞、トートン型巨細胞)
|
|
CFU-DL
|
樹状細胞 · ランゲルハンス細胞
|
|
|
共通
|
骨髄性単球
|
|
|
CFU-Baso
|
骨髄芽球→好塩基性前骨髄球→好塩基性骨髄球→好塩基性後骨髄球→(好塩基球)
|
|
CFU-Eos
|
骨髄芽球→好酸性前骨髄球→好酸性骨髄球→好酸性後骨髄球→好酸性桿状核球→好酸性分葉核球 (好酸球)
|
|
MEP
|
CFU-Meg
|
巨核芽球 · 巨核球 · 血小板
|
|
CFU-E
|
赤芽球 · 網赤血球
|
|
|
CFU-Mast
|
肥満細胞前駆体
|
|
|
|
非細胞 |
血漿
|
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 加藤 琢磨,山本 議仁,松岡 祐貴,桑田 善弘,田岡 輝久,香月 奈穂美,串田 吉生,筧 善行
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(1), 28-33, 2011-01-20
- … 播種性骨髄癌腫症は固形癌のびまん性骨転移によって播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation;DIC),白赤芽球症(leukoerythroblastosis),最小血管障害性溶血性貧血(microangiopathic hemolytic anemia;MHA)を呈し,急激に予後不良な経過をたどる病態である.本症を併発した前立腺癌の2例を経験した.前立腺癌による播種性骨髄癌腫症の報告は稀であり,若干の文献的考察を加え報告する.症例1:61歳男性.PSA高値にて当科を紹介された. …
- NAID 110008440745
- 症例報告 赤芽球癆治療中にサイトメガロウイルスと単純ヘルペスウイルスの混合感染による舌炎を発症したGood症候群
- 巨赤芽球性貧血 (特集 日常診療でみられる血液異常と血液疾患)
Related Links
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- 巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ、英: Megaloblastic anemia)とは、 ビタミンB12または葉酸の欠乏によってDNAの合成が障害され、正常な赤芽球が産生 されず異常な巨赤芽球が産生されるために起こる貧血である。
- 赤芽球癆は再生不良性貧血の中で特殊なタイプとされており、再生不良性貧血は 赤血球だけでなく白血球や血小板も減少するのが特徴ですが、赤芽球癆は赤血球だけ が減り白血球と血小板は正常範囲にあります。このような違いがあるにも関わらず赤芽 球癆 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。血尿を主訴に来院した。1週間前に家族から顔が黄色いと言われ、同時期に血尿に気付いた。3日前から尿の赤みが増し、倦怠感もあるため受診した。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。脈拍 84/分、整。血圧 132/80mmHg。眼瞼結膜は貧血様であり、眼球結膜に黄染を認める。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 3+、沈渣でヘモジデリンを認める。血液所見:赤血球176万、Hb 7.0g/dL、Ht 19%、網赤血球 7%、白血球 7,800(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 70%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 12%)、血小板 22万、PT-INR 1.3(基準 0.9~1.1)、APTT 37.7秒(基準対象 32.2)、血漿フィブリノゲン 377mg/dL(基準 200~400)、FDP 26μg/mL(基準 10以下)、Dダイマー 9.7μg/mL(基準 1.0以下)、アンチトロンビン 65%(基準 80~130)。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 8.2mg/dL、直接ビリルビン 1.1mg/dL、AST 35U/L、ALT 28U/L、LD 1,987U/L(基準 176~353)、ALP 234U/L(基準 115~359)、尿素窒素 29mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、血糖 84mg/dL、Na 143mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 104mEq/L。
- この患者で予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A029]←[国試_113]→[113A031]
[★]
- 75歳の女性。顔面紅潮を主訴に来院した。半年前から家族に顔が赤くなったと言われるようになった。めまいや頭重感を時々自覚するようになったため受診した。喫煙歴はない。身長 145cm、体重 50kg。体温 36.5℃。脈拍 68/分、整。血圧 158/90mmHg。顔面は紅潮している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 773万、Hb 19.3g/dL、Ht 61%、白血球 15,320(桿状核好中球 20%、分葉核好中球 55%、好酸球 2%、単球 6%、リンパ球 17%)、血小板 59万、好中球アルカリフォスファターゼスコア 440(基準 120~320)。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、総ビリルビン 0.5mg/dL、AST 20IU/L、ALT 25IU/L、LD 471IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、尿酸 8.0mg/dL、Fe 29ng/dL、ビタミンB12 1,200pg/mL(基準 250~950)、エリスロポエチン 2mIU/mL(基準 8~36)。CRP 0.1mg/dL。腹部超音波像で軽度の脾腫を認める。骨髄穿刺検査では有核細胞数 72.5万で、赤芽球、顆粒球および巨核球の3血球系統が増加している。
- 今後の治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I071]←[国試_109]→[109I073]
[★]
- 64歳の男性。腹部膨満感を主訴に来院した。3か月前から、左腹部の膨満感を自覚し、改善しないため受診した。既往歴に特記すべきことはない。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。右肋骨弓下に肝を3cm触知する。左肋骨弓下に脾を3cm触知する。浮腫を認めない。血液所見:赤血球268万、Hb 7.9g/dL、Ht 26%、網赤血球 1%、白血球 7,300、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン 3.2g/dL、IgG 1,614mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 369mg/dL(基準 110~410)、IgM 182mg/dL(基準 65~350)、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.2mg/dL、AST 27U/L、ALT 26U/L、LD 477U/L(基準 176~353)、ALP 283U/L(基準 115~359)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 6.9mg/dL。骨髄組織のH-E染色標本(別冊No. 5A)及び鍍銀染色標本(別冊No. 5B)を別に示す。
- この患者の末梢血に認められないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A019]←[国試_113]→[113A021]
[★]
- 67歳の女性。3か月前からの腹部膨満感を主訴に来院した。脈拍76/分、整。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し、右肋骨弓下に肝を3cm、左肋骨弓下に脾を5cm触知する。血液所見:赤血球 360万, Hb 10.5g/dl、Ht 32%、白血球 18,700(骨髄芽球1%、好中球58%、好酸球5%、好塩基球1%、単球5%、リンパ球30%、赤芽球4個/100白血球)、血小板65万、末梢血塗抹標本で巨大血小板を認め、骨髄穿刺はdry tapであった。骨髄の生検組織のH-E染色標本(別冊No.18A)と鍍銀染色標本(別冊No.18B)とを別に示す。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105D043]←[国試_105]→[105D045]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097H034]←[国試_097]→[097H036]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- iron Fe
- 同
- scissors
- 関
- ヘモグロビン、赤血球、血清鉄、iron salts
概念
- ヘモグロビン、ミオグロビン、およびペルオキシダーゼなどの正常な働きのために必須の元素である。ヒトは一日10-15mgの鉄を摂取しており、そのうちわずか1mgが小腸で吸収される。主に十二指腸でFe2+の形で吸収されるので、胃酸、ビタミンC、クエン酸などによりFe3+→Fe2+になっていると吸収の効率が高まる。生体内には4gの鉄が存在しており、その2/3がヘム鉄(2.5g)(ほぼヘモグロビン鉄、一部ミオグロビン鉄)で存在し、残りのほとんど(1g)は貯蔵鉄(網内系の中。フェリチン・ヘモジデリンとして)として組織に貯蔵される。鉄は受動的に1mgが主に消化管から失われ、その他皮膚、尿路からも失われる。
基準値
- →血清鉄
鉄の体内分布(SP.499)
鉄の収支 (SPC.280)
- 糞、汗、脱落皮膚:1mg/day
- 月経中の女性:30mg/月経期間中
- 妊娠中:500mg/満期まで
- 月経中の女性:1.4mg/day
- 妊娠中:5-6mg/day
- 男性:0.5-1.0mg/day
-
- うち0.9mg程度しか吸収されない
鉄の吸収 (詳しくは図:SP.500)
- 十二指腸で良く吸収される。 (吸収部位:十二指腸、空腸上部(LAB.579))
- Fe2+は水溶性、Fe3+は難溶性なので、Fe2+であるほうが吸収されやすい。また、ヘム鉄、アミノ酸鉄などキレート状の鉄は吸収が容易である(SP.499)
- 鉄は摂取量の10%しか吸収されない。腸上皮中ではフェリチンと結合して存在するが、フェリチンが飽和するとそれ以上取り込まない。腸上皮のフェリチンは血清中のトランスフェリンに鉄を渡すが、トランスフェリンが飽和するとそれ以上鉄を渡せなくなる。鉄が飽和した状態の腸上皮はやがて脱落する。これで、必要以上の鉄が吸収されないように厳密に制御されている(←過剰の鉄は生体内でフリーラジカルを産生する反応を触媒するので危険)。ビタミンCは鉄の吸収を促進し、肉に含まれるヘム鉄は食物中の無機鉄より効率よく吸収される。またアルコールやフルクトースは鉄の吸収を促進するが、カルシウムは鉄の吸収を阻害する。(HBC.486)
QB.A-366
- 鉄の吸収には胃酸の分泌、十二指腸からの吸収が必要。胃全摘が施行された場合には、胃酸の分泌減少と、Billroth II法が施行された場合には食物が十二指腸を通過せず鉄の吸収が障害される。
治療薬
臨床関連
[★]
- 英
- slapped cheek disease, slap cheek, infectious blushing
- ラ
- erythema infectiosum
- 同
- リンゴ病、第五病 fifth disease、
- 関
- B19ウイルス
特徴
- 発疹。骨髄赤芽球前駆体への親和性
- 発症前にウイルスが排出されるため感染予防が難しい。
- 2-7歳の幼児に多く。発熱。
- 成人では症状は出にくい:赤い紅斑はない。関節痛や関節炎が起きやすい。
疫学
病原体
潜伏期間
感染経路
症状
- 小児に多い
- 顔面に紅斑が出現し、四肢に網状紅斑が広がる
- レース状紅斑
合併症
経過
- 7-10日:発熱、カゼ様症状。鼻汁、血液、咽頭よりウイルス検出
- 9日:リンパ球減少
- 10-15日:網状赤血球現象。ヘモグロビン減少。IgM・IgG↑。カゼ様症状消失
- 18日頃:発疹。関節炎
検査
予防
- ワクチンなし
- 妊婦は、流行期には小児の多い場所へは近づかない。
- 参考2
- 経胎盤感染
- 妊娠初期(妊娠20週未満):約30%が経胎盤感染し、その1/3が胎児水腫に移行する。すなわち伝染紅斑に罹患した母の10%で胎児水腫(非免疫性胎児水腫)が見られる。
- 妊娠20週以降:母子感染はないとされる。
- 病態生理:貧血に対する心臓の代償的な心拍出量増加がおこるが、ついには代償機構が破綻し心不全(左心不全→右心不全)に至る。
- 胎児に対する検査:(超音波検査)MCA上昇、腹水・胸水・心嚢水の貯留
参考
- http://idsc.nih.go.jp/iasr/19/217/tpc217-j.html
- 2. D.産科疾患の診断・治療・管理 8.合併症妊娠の管理と治療 - 日産婦誌61巻12号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6112-625.pdf
[★]
- 英
- hematopoietic stem cell, HSC
- 関
- 幹細胞
細胞表面マーカー
分化
[★]
- 癆 aplasia
- 英
- pure red cell aplasia, PRCA
- 同
- 純赤血球形成不全?
- 関
- 貧血、再生不良性貧血
概念
- 赤芽球形成が選択的に障害される再生不良性貧血
- 正球性正色素性貧血をきたす。
病態
- 何らかの原因により骨髄から赤血球系の前駆細胞が消失する。
- 無構造血、溶血性貧血も見られないし、間接ビリルビン、ハプトグロビン、LDHも上昇しない。
検査
- 血算:血小板数、白血球数は正常。網状赤血球が正常~減少。
- 骨髄穿刺:網状赤血球が正常~減少をみたら骨髄穿刺を施行し、過形成であれば脾機能亢進症、腎性貧血、悪性腫瘍、低形成であれば再生不良性貧血、
赤芽球癆?、正形成であれば赤芽球癆が疑われる。赤芽球癆の場合、赤血球系の細胞は存在しない。パルボウイルス感染症の場合にはgiant proerythroblastが見られる(参考1)。
- 血製鉄:上昇
- UIBC:↓ (トランスフェリンが鉄で飽和してしまう)
鉄の動態にまつわる検査
- %RCU:低下 ← 赤芽球が少ないので、ヘムにとりこまれ末梢血に出現するのが遅い
- PIDT1/2:延長 ← 赤芽球が少ないので骨髄で取り込まれるのが遅い
USMLE
参考
- 1. [charged] Acquired pure red cell aplasia - uptodate [1]
[★]
- 英
- extramedullary hematopoiesis extramedullary hemopoiesis
- 同
- 髄様化生 myeloid metaplasia
- 関
- 骨髄外造血
- 脾臓(YN.G-55) → 脾腫大をきたす
- 肝臓、リンパ節
- 副腎、軟骨、靱帯、脂肪組織、胸腔、腎、骨膜
-
- 乳幼児:持続的かつ高度な血球産生、胎児赤芽球症(胎児溶血性疾患)
- 成人 :慢性骨髄増殖性疾患(骨髄線維症)
- 幼若細胞を造血部位にとどめておくことができないため、末梢血に幼弱な細胞が出現する。
- 赤芽球、幼若顆粒球、巨核球など
[★]
- 英
- avian erythroblastosis virus
- 関
- トリ白血病肉腫ウイルス、アルファレトロウイルス
[★]
- 英
- normoblast
- 関
- erythroblast、nucleated erythrocyte、proerythroblast、pronormoblast
[★]
- 英
- basophilic megaloblast
- 関
- 巨赤芽球
[★]
ダイアモンド・ブラックファン貧血
[★]
- 英
- bulbus (KH)
- ラ
- bulbus cerebri
- 同
- 延髄
[★]
- 英
- blast cell, blast
- 関
- イモチ病、芽細胞、芽球細胞
骨髄芽球性白血病