- 英
- menstrual cycle
- ラ
- cyclus menstrualis
- 関
- 性周期
- first aid step1 2006 p.399
月経周期 (HIS.403, NGY30)
|
day
|
event
|
月経期
|
menstrual phase
|
|
1~4
|
黄体が退縮してエストロゲン・プロゲステロンが低下するとらせん動脈は間欠的に収縮し始め、子宮内膜は虚血状態となる。機能層は壊死し、再開通したらせん動脈からの血流により機能層が洗い流される。
|
増殖期
|
proliferative phase
|
卵胞期
|
follicular phase
|
5~14
|
基底層の子宮線の上皮細胞が分裂・増殖を引き起こし、遊走して、月経で露出した粘膜の結合組織を覆う。機能層が再生し2-3mmの厚さとなる。子宮腺は再生されるがまっすぐである。腺細胞の細胞質にはグリコーゲンが蓄積され始めている。らせん動脈は強いらせんを形成しておらず機能層に深く進入していない。
|
分泌期
|
secreating phase
|
黄体期
|
luteal phase
|
15~28
|
・子宮腺が強く迂曲して腺腔内にグリコーゲンがたまり、粘膜固有層が浮腫状になって内膜全体が厚くなる。子宮腺では、はじめ腺細胞の基底部に分布物がたまるが、量が増えるにつれて細胞上部に移動し、腺腔部に放出される。グリコーゲンは胎盤ができるまでの胚子の栄養分となる。子宮腺の内腔に分泌物がたまって拡張しする。第22日目までにらせん動脈はコイル状に曲がり、機能層に深く入り込む。このころの子宮内膜の厚さは約5mmとなっている。 ・細胞肥大による内膜組織の拡張(子宮内膜上皮の分裂は増殖期の末期には終わっている(Q book p.105))
|
ホルモンの変動
- G9M.19
- 卵胞期は月経期より高位にあるが、排卵期に向かってエストロゲンが増加するのにともない抑制され、次第に低下する。排卵期直前のネガティブフィードバックからポジティブフィードバックへの転換により鋭いピークをつける。黄体期にはエストロゲンの増加に伴って再び抑制される。
- 月経期より低値で推移するが、排卵前にエストロゲンが排卵前にピークをつけ、ポジティブフィードバックに切り替わると、LHは排卵直前に鋭いピークを呈する(LHサージ)、これにより排卵が引き起こされる。以降、再びネガティブフィードバックを受け、黄体期には比較的低位を保つ。
- エストロゲンは卵胞の成長に伴って漸増し、卵胞期の終わりでピークをつける。この後、一端低下するが、黄体期の中頃に向かって小高いピークを付け排卵期に向かって低下する。l
- プロゲステロンは月経期より一貫して低値だが、排卵期に上昇を始め、黄体期の中頃に向かってピークをつける。黄体の萎縮に平行して低下し、月経期には再び低値となる。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- D-1 現代女性の基礎体温計測 : 月経周期に伴う「カラダとココロ」の変化の検討(一般演題D その他,癒しと医療,第41回日本女性心身医学会学術集会)
- 漢方医学の進歩と最新エビデンス(Vol.6)月経周期異常の漢方治療 : 最新のエビデンス
- 田口 玲奈,吉元 授,今井 賢治 [他]
- 全日本鍼灸学会雑誌 = Journal of the Japan Society of Acupuncture and Moxibustion 62(2), 148-156, 2012-05
- NAID 40019352731
- 鎮静・覚醒作用のある精油を用いたハンド・フットマッサージの健常成人女性の心身に及ぼす効果
Related Links
- 月経とは、子宮の内側を覆っている膜(子宮内膜)がはがれ落ち、血液とともに排出され ることです。月経は、女性の一生のうち妊娠可能な期間にみられます。月経は思春期に 始まり(初潮)、その後は妊娠期間と閉経後を除いてほぼ毎月、周期的にみられます ...
- 月経周期が39日以上の場合、医学的には「稀発(きはつ)月経」と呼ばれます。ただし、 周期が90日を超えた場合は「無月経」になります。 稀発月経はホルモン分泌の異常が 原因で、排卵がある場合とない場合の2つのタイプがあります。 排卵があれば妊娠も 可能 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 45歳の女性。腹囲が大きくなったことを主訴に来院した。半年前から徐々に腹囲が大きくなってきた。食欲はあり、体重に変化はみられない。排便の状況にも変化はない。月経周期26日型、整。身長156cm、体重46kg。体温36.2℃。脈拍72/分、整。血圧112/74mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は全体に軽度膨隆している。肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 432万, Hb 12.1g/dl、Ht 38%、白血球 6,200、血小板 23万。血液生化学所見:血糖 83mg/dl、総蛋白 7.2g/dl、アルブミン 4.0g/dl、総ビリルビン 0、6mg/dl、AST 16IU/l、ALT 13IU/l、ALP 174IU/l(基準115-359)。免疫学所見: CRP O.3mg/dl、CEA 26.4ng/ml(基準5以下)、CA19-9 60U/m/(基準37以下)。術前に施行した腹部造影CT(別冊No.10A)を別に示す。開腹手術を行うとゼリー状の物質と腫瘍が確認された。腫瘍のH-E染色標本(別冊No.10B)を別に示す。
- 原発臓器として考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D029]←[国試_104]→[104D031]
[★]
- 18歳の女子。月経時の下腹部痛を主訴に来院した。 15歳ころから月経時の下腹部痛を自覚するようになった。下腹部痛は月経開始日から始まり、軽い頭痛と悪心とを伴う。今回は特に症状が強かったため、月経3日目に受診した。初経は13歳。月経周期は28日型、整。経血量は正常範囲内である。体温36.0℃。脈拍84/分、整。血圧112/72mmHg。内診所見上、子宮は正常大で可動性は良好である。卵巣を触知しない。血液所見:赤血球380万、 Hb11.8g/dL、 Ht36%、白血球7,800、血小板18万。 CRP0.7mg/dL。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106H020]←[国試_106]→[106H022]
[★]
- 22歳の女性。初妊婦。今朝、市販のキットで妊娠検査を行ったところ陽性であったため来院した。 1週前から空腹時に悪心を感じている。最終月経からは妊娠 12週2日と推測される。月経周期は不順である。腟鏡診で分泌物は白色少量である。子宮は手拳大で軟。経腟超音波検査で胎児には心拍動を認め、頭殿長〈CRL〉を計測した。経腟超音波像 (別冊 No. 6)を別に示す。最終月経開始日から 280日目は 2014年2月 15日である。
- この女性の分娩予定日として適切なのはどれか。
- a 2月 15日
- b 2月 22日
- c 3月 1日
- d 3月 8日
- e 3月 15日
[正答]
※国試ナビ4※ [108E039]←[国試_108]→[108E041]
[★]
- 36歳の女性。未経妊。無月経を主訴に来院した。1年前から月経周期が35~60日に延長するようになった。約7か月前から無月経となり受診した。内診で子宮は正常大で付属器は触知しない。初経12歳。身長 156cm、体重 53㎏。血液生化学所見:LH 30mIU/mL(基準 1.8~7.6)、FSH 42mIU/mL(基準 5.2~14.4)、プロラクチン 10ng/mL(基準 15以下)、エストラジオール 10pg/mL(基準 25~75)。
- 無月経の原因部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A023]←[国試_109]→[109A025]
[★]
- 46歳の女性。月経周期が短くなったことを主訴に来院した。もともと月経周期は28日型、整であったが、数年前から 22~26日に短縮しているという。過多月経はみられない。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E055]←[国試_108]→[108E057]
[★]
- 16歳の女子。6か月間の無月経を主訴に母親に伴われて来院した。 2年前から月経周期は不規則であった。高校では陸上競技部に所属している。身長165cm、体重42kg。体温36.0℃。脈拍60/分、整。血圧96/56mmHg。初経12歳。
- 重要な問診項目はどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E044]←[国試_104]→[104E046]
[★]
- 英
- estrogen ES, estrogens, E2?
- 関
- ethinyl estradiol、エストロゲン補充療法、月経周期
分類
性状
産生組織
- 月経周期の1-14日の間に卵胞が発育していくが、この間FSHは月経周期の初期にピークをつけたあとLHの増加と裏腹に減少していく。そして顆粒膜細胞からはエストロゲン(エストラジオール17β)の放出が徐々に高まってくる。(NGY.27,月経周期)
標的組織
受容体
作用
- G9M.9 参考2
- 卵胞の発育期:エストロゲンはLH, FSHの分泌にたいしnegative feedback作用を及ぼす
- 排卵期の高濃度で急増加する時期:positive feedback作用を及ぼす
- 肝臓 :LDL受容体増加
- 血管・血液:血管拡張作用、凝固能亢進(経口避妊薬による血栓症につながる)、血管保護作用(LDLコレステロール低下、HDLコレステロール増加)
- 骨 :骨量の維持、コラーゲンの合成促進
- (1)副甲状腺ホルモンの骨に対する感受性を抑制 (カルシトニンと協同作用)
- (2)腎近位尿細管での活性化ビタミンDの合成促進 (ビタミンDと協同作用)
- (3)腸管からのカルシウム吸収の促進 (ビタミンDと協同作用)
- (4)破骨細胞、骨芽細胞に直接作用し、骨吸収を抑制 (詳しくは参考2)
G9M.8
|
エストロゲン
|
プロゲステロン
|
乳房
|
思春期
|
乳管の発育
|
-
|
非妊娠時
|
-
|
乳腺の発育
|
妊娠時
|
乳管上皮の増殖
|
乳腺腺房の増殖
|
乳汁分泌抑制
|
乳汁分泌抑制
|
子宮
|
非妊娠時
|
子宮内膜の増殖・肥厚
|
子宮内膜の分泌期様変化
|
頚管粘液
|
頚管粘液
|
分泌亢進
|
分泌低下
|
粘稠度低下
|
粘稠度上昇
|
牽糸性上昇
|
牽糸性低下
|
妊娠時
|
子宮筋の発育・増大
|
子宮内膜の脱落膜様変化
|
頚管熟化
|
子宮筋の収縮抑制
|
|
子宮筋層内の毛細血管の増加
|
卵巣
|
-
|
排卵抑制
|
膣
|
膣粘膜の角化・肥厚
|
膣粘膜の菲薄化
|
その他
|
LDLコレステロールの低下
|
基礎体温の上昇
|
基礎体温の低下
|
|
骨量維持
|
|
分泌の調整
- ネガティブフィードバック:エストロゲンは間脳下垂体系(視床下部・下垂体)に対して抑制的に作用。
- ポジティブフィードバック:エストロゲンがあるレベル以上となると、ポジティブフィードバックにより間脳下垂体系(視床下部・下垂体)に対して促進的に作用する。エストロゲンのピークはLHサージの1-2日前?である。
「二細胞説 two-cell theory」
- LH刺激により莢膜細胞は主にアンドロゲンを合成し、このアンドロゲンは一部卵巣静脈に流出するが、残りは基底膜を通り卵胞内に流入する。グラーフ卵胞内の顆粒膜細胞は高い芳香化活性を持ち、莢膜細胞由来のアンドロゲンからエストロゲンを合成する。このため卵胞には多量のエストロゲンが含まれる。この芳香化酵素の活性はFSHにより刺激される。卵胞には血中の1000倍ものエストロゲンが含まれ、このエストロゲンは局所的に作用して卵胞の発育を促進する。(NGY.27)
生合成
臨床関連
- 女性新生児の性器出血:生後4-8日から性器出血が一週間持続。胎生期中に移行した胎盤ホルモン(エストロゲンの減少)の消失による。
- 老人性膣炎:エストロゲンの消失により膣上皮が萎縮し、粘膜下出血を来す。
性周期・月経との関連
- 卵胞期:漸増。排卵期に先立ってピーク
- 排卵期以降漸減
- 黄体期:漸減後、再び増加して高値で経過。プロゲステロンと並行して月経期に向かって漸減 ← 月経一週間前あたりがピーク。
LAB.724
|
エストロゲン
|
プロゲステロン
|
エストロン
|
エストラジオール
|
エストリオール
|
|
(pg/ml)
|
(pg/ml)
|
(pg/ml)
|
(ng/ml)
|
女性
|
卵胞期
|
10~60
|
10~150
|
0~20
|
0.5~1.5
|
排卵期
|
25~100
|
50~380
|
5~40
|
1.5~6.8
|
黄体期
|
25~80
|
30~300
|
5~40
|
5.0~28.0
|
更年期
|
20~80
|
10~50
|
0~20
|
0.3~0.4
|
男性
|
30~60
|
10~60
|
0~15
|
0.2~0.4
|
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2479004F1033_3_01/2479004F1033_3_01?view=body
参考
- 1. [charged] Molecular biology and physiology of estrogen action - uptodate [1]
- 2. 〔閉経シリーズ〕 閉経と骨代謝の変化および管理 - 日産婦誌52巻10号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5210-355.pdf
[★]
- ☆case30 無月経
- ■症例
- 23歳 女性 女優
- 主訴:無月経
- 現病歴:5ヶ月前からの無月経である。初経は13歳で、これまで月経周期は整であった。食欲はあると言っているが昨年から(over the pas year)体重が8kg減少した。
- 嗜好品:アルコール10 unit/week(缶ビール(350ml)6本弱本/週)。
- 既往歴:なし
- 社会歴:現在は無職。
- 服用薬:なし
- 生活歴:一年前、彼氏と別れた。
- 身体所見 examination
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。身長1.7m、体重41kg、BMI 13.7(標準的:20< <24)。頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。脈拍52/分。血圧96 /60 mmHg
- 検査所見 investigations
- ECG
- 血液生化学
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓, Alb(保たれているのか・・・)
- 問診(S)
- 5ヶ月前からの無月経
- 昨年から8kg体重が減少。
- 無職
- 1年前に彼氏と別れた
- 身体所見(O)
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。
- 身長1.7m
- 体重41kg
- BMI 13.666666666666666
- 頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。
- 脈拍52/分
- 血圧96/60 mmHg
- 検査(O)
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓
- ・なにをすべきか?
- ・無月経の鑑別診断?
- ・体重減少の原因
- ■診断
- 神経性食思不振症, anorexia nervosa, AN
- ■要点
- ・嘔吐 → H+,Cl-喪失。
- ・減少した血漿量 → アルドステロン分泌亢進 → 尿細管ではナトリウム保持、カリウム分泌、(本来分泌されるべき)H+の枯渇
- ・アルカローシス(血中:Cl-低値、HCO3-高値。尿:Cl-低値、K+高値)
- ・尿中のCl-:<10mmol/day:嘔吐していることを暗示(imply vomitting)。高値:利尿剤の乱用
- ・anorexia nervosaで見られる検査値もチェックしておこう
- ・LH, FSH, エストロゲンは低値
- ■key points
- ・神経性食思不振症は若年女性の中で無月経の主要な原因である。
- ・低カリウム性代謝性アルカローシスは特徴的な代謝異常
- ・神経性食思不振症は利尿剤や下剤の濫用と結びついていることがある。
- ■参考文献
- DIF Differential Diagnosis in Primary Care Fourth Edition版 Lippincott Williams & Wilkins
- ■major cases of secondary amenorrhea
- ・視床下部、下垂体の疾患:ex. 下垂体機能低下症、高プロラクチン血症
- ・性腺不全:ex. 自己免疫性卵巣不全、多能性卵巣
- ・副腎不全:ex. クッシング病
- ・甲状腺疾患:ex. [甲状腺機能低下症]]、甲状腺機能亢進症
- ・重症慢性疾患:ex. 癌、慢性腎不全
- □アルコールのunit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- 350ml アルコール5% → 350x0.05/10=1.75 unit
- ■glossary
- buttock
- n. 殿部、尻。船尾
- interrelate
- vi. 相互関係を持つ(有する)
- vt. 相互に関係(関連)づける
- contract
- v. 収縮する
- lanugo
- n. 毳毛、うぶ毛
[★]
- 英
- progesterone (Z), P4
- 同
- 黄体ホルモン corpus luteum hormone、プロジェステロン
- 商
- プロゲホルモン ルテウム プロゲストン, Crinone, Prochieve, Progestasert
- 関
- エストロゲン、月経周期、ホルモン
分類
性状
産生組織
- G10M.37
標的組織
生理作用
- 子宮内膜:プロスタグランジンの合成を制御(増殖期には低値、月経期には高値) → 月経前症候群・月経困難症との関連
- 妊娠中には下垂体前葉に作用してLHの分泌を抑制し、排卵を抑制する。(G10M.37)
- 乳腺組織のPRL受容体を減少させ、乳汁分泌を抑制する。(G10M.37)
作用機序
分泌調節
性周期・月経・妊娠との関連
非妊時
- 卵胞期:低値
- 排卵期~黄体期:高値
- 黄体期後期:漸減
妊娠時
- 妊娠時には0-10週にかけてなだらかに上昇してから下降するが、以降漸増する。(NGY.47)
- 妊娠時には10週までなだらかに増加し、以降増加。(G10M.37)
LAB.724
|
エストロゲン
|
プロゲステロン
|
エストロン
|
エストラジオール
|
エストリオール
|
|
(pg/ml)
|
(pg/ml)
|
(pg/ml)
|
(ng/ml)
|
女性
|
卵胞期
|
10~60
|
10~150
|
0~20
|
0.5~1.5
|
排卵期
|
25~100
|
50~380
|
5~40
|
1.5~6.8
|
黄体期
|
25~80
|
30~300
|
5~40
|
5.0~28.0
|
更年期
|
20~80
|
10~50
|
0~20
|
0.3~0.4
|
男性
|
30~60
|
10~60
|
0~15
|
0.2~0.4
|
[★]
- 英
- basal body temperature BBT
- 関
- 月経周期
- 低温相と高温相の2相性であり、黄体から分泌されるプロゲステロンの作用によるとされる。
- 月経周期前半は低く、後半は0.5℃程度高い二相性の変動パターン。 ← 0.3-0.6℃の変動があるとされている
- 排卵がある場合(排卵性周期):2相性
- 排卵がない場合(無排卵周期):1相性 → 無排卵性月経というのがある。
- 体温陥落:高温相に移行する前に体温が0.1℃低下すること。陥落日から基礎体温が上昇する3日間に排卵が起きやすい。体温陥落が常に認められるわけではない。
正常な基礎体温
- 高温相の持続が10日以上
- 高温相と低温相の差が0.3℃以上
- 高温相に陥落がない
- 低温相から高温相への移行が3日以内
妊娠と基礎体温
- 妊娠中は黄体が妊娠黄体としてプロゲステロンを分泌し続けるため、高温相が持続する。
- 妊娠経過で流産が起こると、体温が低下する。
- 正常妊娠の場合でも、妊娠10週頃には胎盤由来のプロゲステロンが増加し、妊娠13-14週ごろから体温は徐々に低下する。
臨床関連
[★]
- 英
- follicle (Z), ovarian follicle
- ラ
- folliculus ovaricus, folliculus ovarii
- 同
- 卵巣濾胞
卵胞の発育
- 最初、原始卵胞はFSHに依存せずに生育していき、顆粒膜細胞層が3層になった頃(一次卵胞)にFSH受容体を発現し、FSH依存性に生育していく。
- 月経周期の初期には下垂体からのFSH分泌が増加して(月経周期参照)、ゴナドトロピン刺激とは無関係に発育してきた卵胞をさらに刺激してグラーフ卵胞へと発達させる。FSHによる刺激がない場合には卵胞は変性し閉鎖卵胞となる。(NGY.26)
- (ゴナドトロピンの刺激を受けた?)卵胞は1-2mm/dayの割合で大きくなり、5mmで超音波エコーにて描出される。
- 排卵前には約20mmとなる。
[★]
- 英
- normal menstrual cycle
- 関
- 月経周期
[★]
- 英
- menstruation, menses
- 関
- 月経周期
[★]
- 英
- cycle
- 関
- 回路、サイクル