- 英
- breast-feeding, lactation
- 関
- 哺乳
WordNet
- the period following birth during which milk is secreted; "lactation normally continues until weaning"
- the production and secretion of milk by the mammary glands
PrepTutorEJDIC
- 乳の分泌 / 授乳期間
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/24 10:38:16」(JST)
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授乳(じゅにゅう)は、乳児に乳を飲ませること。母乳を直接与える場合と人工の乳(育児用ミルク。飼育されている動物では、その種用に調整された)を与える場合がある。 哺乳ともいう。
目次
- 1 ヒトの授乳
- 2 その他の哺乳類の授乳
- 3 関連書籍
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
ヒトの授乳
子どもが母親の胸に吸い付く搾乳刺激によりプロラクチンの分泌が促進されることで、母性行動を誘発し母乳が分泌される。直接乳房から飲まさなくても(搾乳して哺乳瓶から飲ませる等)、母乳を用いる場合を「母乳栄養」、母乳を用いず育児用の粉ミルク他のみを用いる場合を「人工栄養」、両者を併用する場合を「混合栄養」と称する。日本の産院では、出産直後は母親を休ませるために母子を離して新生児にミルクを与える例があり、その後母乳のみで育てても、厳密には混合栄養に分類されることになる。
日本では1歳を過ぎると母乳では成長に必要な栄養を十分摂取することが出来なくなるとされ離乳が厚生労働省の指導等により推奨される。ただし社会によっては3歳近くまで食事と並行して母乳を与えつづける文化もある。日本においても2、3歳頃まで母乳のみを与える育児法の指導が一部で実践されている。
母親は両手で赤ん坊を横抱きにし、乳首を含ませる。添い寝して与える場合もある。
母乳栄養
詳細は「母乳栄養」を参照
医学的に問題のない場合は、母乳栄養、特に母乳を直接乳房から飲ませることが最良とされている。日本でも厚生省が母乳栄養推進運動を盛んに展開した。ネスレなどの大手食品メーカが粉ミルクの宣伝を行い母乳栄養を妨げているとしてボイコット運動が展開された[1]。WHO/UNICEFの「母乳代替品のマーケティングに関する国際基準」の決議に棄権した日本でも、現在では粉ミルクのTV宣伝は禁止されている。
母乳を与えるのは必ずしも産みの親とは限らない。
「乳母」も参照
母乳の代替品
「粉ミルク」も参照
医学的な理由で母乳を与えることができない場合(母乳の出が悪い、母親が感染症を罹患している、乳汁移行性のある薬物を服用している、乳首が炎症を起こした、子の側に先天的な代謝疾患がある、等)や、母乳が不足する場合、社会的な理由で直接授乳できない場合(母親が乳児から離れて就労している場合や、職場に授乳設備がない場合)、美容的な理由(授乳によるバストラインの崩れを防ぐ)によって直接授乳することを避けたい場合などに、育児用の粉ミルクが広く用いられる。1980年代に入り、母乳の組成に近い粉ミルクが開発されるようになった。子に先天代謝異常がある場合は、特別に調整した育児用粉ミルクを用いる。
牛乳は鉄含有量が少なく、乳児期から1日400ml以上飲ませると鉄欠乏性貧血の原因になりうるので、育児用粉ミルクや母乳の代わりに飲ますのは1歳以降にすべきであるとされている[2]。欧州では牛乳を早くから乳児に飲ませていたので、フォローアップミルクが開発された。
かつて、青森県の農村では、母乳の不足をやむを得ず薄い米のとぎ汁で補ったことがあった。その結果幼児に発生したリボフラビン(ビタミンB2)欠乏症はシビ・ガッチャキ病として知られる。
その他の哺乳類の授乳
- 肉食獣:母親はゆったりと横になり、腹ばいになった仔が乳首に吸い付く形が多い(下記写真参照)。
- 草食獣:産屋や子育ての場としての巣を作る種類と作らない種類がある。巣を作らない草食獣の多くは天敵に襲われるのを警戒し、立ったまま授乳する。仔も立ったまま母親の腹の下に鼻を突っ込んで乳を飲む。
- 有袋類:仔は母親の袋(育児嚢)にもぐりこみ自力で乳首に吸い付く。
- 海生哺乳類:海に生きる哺乳類の場合、海中で授乳を行うものと陸上で行うものがある。陸にあがれないクジラ類は海中で授乳し、アシカ・アザラシ類は陸上で授乳する。
- 単孔類:乳首が無いため、仔は母親の乳腺から染み出す乳を舐めとる。
- 哺乳類の授乳
-
肉食動物であるネコの授乳。
母ネコは横になって授乳。
-
草食動物であるウシの授乳。
母ウシは立ったままで授乳。
-
海生哺乳類であるマナティーの授乳。
海中で脇下の乳腺から授乳。
関連書籍
- ひよこクラブ編『初めてママの母乳育児安心BOOK―妊娠中から卒乳まで』ベネッセコーポレーション (2004年)ISBN 4828856765
- 桶谷式乳房管理法研鑚会編『桶谷式 母乳で育てる本』主婦の友社 (2002年)ISBN 4072327565
- 根岸正勝著『母乳で育てる元気な赤ちゃん―授乳・離乳・卒乳・アトピーアレルギー』池田書店 (2000年)ISBN 4262164187
脚注
- ^ [1]、[2]
- ^ [3])
関連項目
- 母乳栄養 - 母乳哺育の利点、禁忌、授乳の実際、歴史等。
- 粉ミルク - 母乳栄養ができない / 不足する場合の極めて有効な手段。
- 牛乳
- 離乳食
- 乳母
- 同時授乳 - 双子・三つ子などの多胎児 (2人以上) を同時に授乳するために用いられる手段。
外部リンク
- 「Breastfeeding」 - Medpediaにある「授乳」についての項目。(英語)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 妊娠・授乳期における骨量減少および骨粗鬆症 (特集 今,改めて骨粗鬆症の重要性を考える)
- 授乳時以外はずっと寝ていて,活気も少ない.授乳は少しずつできているようだが,いつまで様子を見ていてよいのだろうか? (特集 「赤ちゃんがこわい」なんてもう言わない! 迷いどころをズバリ解決! 新生児の見方Q&A)
Related Links
- 2月3日(日)東京大学にてWikimedia Conference Japan 2013を開催します。参加者・ スタッフ募集中! 授乳. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内 、 検索. おっぱいを飲む乳児. 授乳(じゅにゅう)は、乳児に乳を飲ませること。
- 母乳の授乳方法に関するママの森のコラム。ママが無理なく授乳できるよう、安全で楽 チンなコツをご説明します。
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★リンクテーブル★
[★]
- 1か月の乳児。健康診査で黄疸を指摘されたので来院した。在胎40週、身長50cm、体重3,000gで出生した。周産期に異常はなく、黄疸は日齢2に出現した。母乳栄養で哺乳時間は10~20分である。排便回数は1日3回で、便は軟らかく黄色である。機嫌は良好である。身長55cm、体重4,500g。体温37.2℃。脈拍120/分、整。皮膚と眼球結膜とに黄疸を認める。腹部はやや膨隆し、肝を右肋骨弓下に1cm触知する。脾は触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ビリルビン(-)。血液所見:赤血球400万、Hb12.0g/dl、Ht36%、白血球11,900、血小板32万。血清生化学所見:血糖80mg/dl、総蛋白7.0g/dl、総ビリルビン6.8mg/dl、直接ビリルビン0.3mg/dl、AST35単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F003]←[国試_097]→[097F005]
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[正答]
※国試ナビ4※ [103B024]←[国試_103]→[103B026]
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- 成熟期婦人の消化管X線造影検査について適切な物。全て選べ
- (1) 未婚であれば、いつ行っても良い
- (2) 授乳中であれば、いつ行っても良い
- (3) 妊娠反応陰性を確認してから行う
- (4) 卵胞期に行うようにする
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- ☆case30 無月経
- ■症例
- 23歳 女性 女優
- 主訴:無月経
- 現病歴:5ヶ月前からの無月経である。初経は13歳で、これまで月経周期は整であった。食欲はあると言っているが昨年から(over the pas year)体重が8kg減少した。
- 嗜好品:アルコール10 unit/week(缶ビール(350ml)6本弱本/週)。
- 既往歴:なし
- 社会歴:現在は無職。
- 服用薬:なし
- 生活歴:一年前、彼氏と別れた。
- 身体所見 examination
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。身長1.7m、体重41kg、BMI 13.7(標準的:20< <24)。頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。脈拍52/分。血圧96 /60 mmHg
- 検査所見 investigations
- ECG
- 血液生化学
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓, Alb(保たれているのか・・・)
- 問診(S)
- 5ヶ月前からの無月経
- 昨年から8kg体重が減少。
- 無職
- 1年前に彼氏と別れた
- 身体所見(O)
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。
- 身長1.7m
- 体重41kg
- BMI 13.666666666666666
- 頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。
- 脈拍52/分
- 血圧96/60 mmHg
- 検査(O)
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓
- ・なにをすべきか?
- ・無月経の鑑別診断?
- ・体重減少の原因
- ■診断
- 神経性食思不振症, anorexia nervosa, AN
- ■要点
- ・嘔吐 → H+,Cl-喪失。
- ・減少した血漿量 → アルドステロン分泌亢進 → 尿細管ではナトリウム保持、カリウム分泌、(本来分泌されるべき)H+の枯渇
- ・アルカローシス(血中:Cl-低値、HCO3-高値。尿:Cl-低値、K+高値)
- ・尿中のCl-:<10mmol/day:嘔吐していることを暗示(imply vomitting)。高値:利尿剤の乱用
- ・anorexia nervosaで見られる検査値もチェックしておこう
- ・LH, FSH, エストロゲンは低値
- ■key points
- ・神経性食思不振症は若年女性の中で無月経の主要な原因である。
- ・低カリウム性代謝性アルカローシスは特徴的な代謝異常
- ・神経性食思不振症は利尿剤や下剤の濫用と結びついていることがある。
- ■参考文献
- DIF Differential Diagnosis in Primary Care Fourth Edition版 Lippincott Williams & Wilkins
- ■major cases of secondary amenorrhea
- ・視床下部、下垂体の疾患:ex. 下垂体機能低下症、高プロラクチン血症
- ・性腺不全:ex. 自己免疫性卵巣不全、多能性卵巣
- ・副腎不全:ex. クッシング病
- ・甲状腺疾患:ex. [甲状腺機能低下症]]、甲状腺機能亢進症
- ・重症慢性疾患:ex. 癌、慢性腎不全
- □アルコールのunit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- 350ml アルコール5% → 350x0.05/10=1.75 unit
- ■glossary
- buttock
- n. 殿部、尻。船尾
- interrelate
- vi. 相互関係を持つ(有する)
- vt. 相互に関係(関連)づける
- contract
- v. 収縮する
- lanugo
- n. 毳毛、うぶ毛
[★]
- 英
- nurse、rear、breed、nourish
- 関
- 育種、看護婦、栽・、授乳、ナース、繁殖、品種、養う、看護師、栄養を与える、飼育、そびえ立つ、保育
[★]
- 英
- lactation、lactating
- 関
- 催乳、授乳、授乳中、乳汁分泌
[★]
- 英
- lactation、galactic
- 関
- 授乳、乳汁分泌、泌乳、催乳性
[★]
- 英
- nurse
- 関
- 看護婦、授乳、ナース、育てる、看護師
[★]
- 英
- breast infections
- 関
- 母児感染 fetomaternal infection
[★]
- 英
- nursing method, feeding method
- 関
- 授乳
[★]
- 英
- milk, (pref)lacto
- 関
- ラクト、乳汁、ミルク