- 英
- distal、distant、distally
- ラ
- distalis
- 関
- 遠位性、遠心性、遠い、末端
WordNet
- separated in space or coming from or going to a distance; "distant villages"; "the sound of distant traffic"; "a distant sound"; "a distant telephone call"
- far apart in relevance or relationship or kinship ; "a distant cousin"; "a remote relative"; "a distant likeness"; "considerations entirely removed (or remote) from politics" (同)remote
- located far away spatially; "distant lands"; "remote stars" (同)remote
- separate or apart in time; "distant events"; "the remote past or future" (同)remote, removed
- situated farthest from point of attachment or origin, as of a limb or bone
- directed away from the midline or mesial plane of the body
- far from the center; "the bronchus is situated distally"
PrepTutorEJDIC
- (距離が)『遠い』,遠方の / (時間的に)『離れた』,隔たった;遠い[過去の] / 《名詞の前にのみ用いて》(関係が)薄い,遠い / (態度などが)よそよそしい / 《名詞の前にのみ用いて》遠方からの,遠方への
- 中心から遠い,末梢(まっしょう)[部]の,末端[部]の
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/23 22:17:26」(JST)
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解剖学における方向の表現(かいぼうがくにおけるほうこうのひょうげん)では、解剖学における方向の表現について述べる。
解剖学における方向の表現は、正確を期して厳密に定義されている。日常の表現とは食い違うことがあるので注意を要する。
目次
- 1 原則
- 2 体位の表現
- 3 部分ごとの表現
- 4 画像診断において
- 5 関連項目
原則
- 解剖学的正位(かいぼうがくてきせいい、anatomical position)
- 手のひらを正面(顔の向いている方)に向けてまっすぐ立った姿勢。方向の表現は解剖学的正位を基準にする。特に四肢など、向きが変わりやすい部分での表現にはこの前提が重要になる。ただし、解剖学的正位を前提してもなお四肢や脳などの方向表現は混乱を招きがちなので、よりわかりやすい表現(後述)が好まれる。
- 上下
- 頭のある方が上(superior)、足のある方が下(inferior)である。上を頭側(cranial)、下を尾側(caudal)と表現することもあるが、cranialという英単語には「頭蓋の」という意味もあるので注意を要する。また、「尾側」の用法は後述する脳解剖での用法と一致しない。
- 左右
- 観察される人から見た左右で表現する。すなわち、医師が患者と向かい合っている場合、医師から見て右側には患者の左半身がある。医師が患者の背部を観察しているなら、医師から見て右側に患者の右半身がある。
- 前後
- 顔が向いている方が前(anterior)、背部が向いている方が後ろ(posterior)である。前を腹側(ふくそく、ventral)、後ろを背側(はいそく、dorsal)と表現することもある。ただし、腹側/背側の用法は脳解剖での用法と一致しない。
- 内側と外側
- 人体をおおむね左右対称と考えたとき、対称軸となる平面の位置を正中(せいちゅう、median)と言う。ただし正中神経(median nerve)とは、橈骨神経(とうこつしんけい、radial nerve)と尺骨神経(しゃっこつしんけい、ulnar nerve)のほぼ中央にある神経といったような意味で、体の正中にある神経ではない。左右軸上で正中に近い方が内側(ないそく、medial)、正中から遠い方が外側(がいそく、lateral)である。
- 内外
- 体表に近い方が外(external)、遠い方が内(internal)である。内側・外側とは全く別物である。たとえば外頸動脈(external carotid artery)は頭部の皮膚や顔面の筋肉を、内頸動脈(internal carotid artery)は頭蓋に覆われた脳などを栄養するものであり、動脈そのものの内側・外側を見ると、ある部分で外頸動脈は内頸動脈より内側にある。外を浅い(superficial)、内を深い(deep)と表現することもある。
- 断面
- 左右軸に垂直な面を矢状面(しじょうめん、sagittal plane)、前後軸に垂直な面を冠状面(Coronal plane)または前頭面(ぜんとうめん、frontal plane)、上下軸に垂直な面を水平面(horizontal plane)と言う。矢状面は矢状縫合(sagittal suture)に沿った面、冠状面は冠状縫合(coronal suture)に沿った面という意味である。
体位の表現
- 立位
- 名前の通り立った状態のこと。直立に立つ直立位、中腰になる中腰位がある。
- 座位
- 名前の通り座った状態のこと。膝を伸ばし背中をまっすぐにした長座位、ベッドから下肢を下げたり、背もたれのない椅子に座った端座位、椅子に座った椅子座位がある。
- 臥位
- 名前の通り寝た状態のこと。仰向けと呼ばれる背臥位(仰臥位)、うつ伏せと呼ばれる腹臥位(伏臥位)、横向きになる側臥位(右側臥位、左側臥位)がある。
- 斜位
- 名前の通り斜めの状態のこと。第1斜位(右前斜位)、第2斜位(左前斜位)
部分ごとの表現
- 近位と遠位
- 四肢については、体幹に近い側を近位(きんい、proximal)、遠い側を遠位(えんい、distal)と言う。血管について心臓に近い側を近位、末梢神経について脳に近い側を近位と言うことがある。
- 橈側と尺側
- 上肢について、解剖学的正位を前提すれば橈骨は尺骨よりも外側にあり、親指は小指よりも外側にあると言えるが、体幹を基準にした表現はわかりにくいので、「正中神経」という名前が示すとおり、上肢だけを切り離して考える。橈骨と親指のある側が橈側(radial)、尺骨と小指のある側が尺側(ulnar)である。なお下肢について脛骨側(tibial)・腓骨側(fibular)という表現を使うことがあるが、下肢は上肢ほど向きが変わらないので内側・外側で通すことも多い。
- 掌側と背側、底側と背側
- 上肢について、手のひらの側を掌側(palrmer)、手の甲の側を背側(dorsal)と言う。下肢については足の裏の側を底側(planter)、足の甲の側を背側(dorsal)と言う。
- 口側と肛側
- 消化管は一本につながった管なので、普通の座標軸に加えて、「より口に近い側」「より肛門に近い側」という表現が可能である。口に近い側を口側(oral)または吻側(rostal)、肛門に近い側を肛側(anal)と表現する。したがって、食物は普通、より口側からより肛側に移動すると言える。
- 同側と対側
- 体の左右に対称に(「有対性に」という)ある臓器について言う。全身を右半身と左半身に分け、同じ半身に属する臓器(たとえば右手と大脳右半球)は同側にあると言い、違う半身に属する臓器(左手と大脳右半球)は対側にあると言う。ある身体所見が片方の半身だけに現れるとき、その所見は片側性であると言い、両方の半身に(左右対称に近い形で)現れるときは両側性であると言う。身体所見が片側性か両側性かは原因疾患の特定において重要である。片側性なら神経系や血管系の異常が、両側性なら血液・内分泌・自己免疫などの異常が示唆される。
脳解剖における表現
脳は神経管の屈曲により発生する臓器なので、神経管における位置を表現の基準にしたほうがわかりやすい。また、脳幹は普通の座標軸に対して傾いているので、「後ろやや上方」などと斜めの表現が多くなりやすい。そこで次のような軸を設ける。誤解のない範囲で普通の座標を使うこともある。
- 尾側と吻側
- 脳幹と小脳においては脊髄のある方を尾側、中脳と第三脳室のある方を吻側と言う。間脳と大脳においては普通の座標で前を吻側、後ろを尾側と言う。
- 腹側と背側
- 尾側・吻側軸を基準に、それと垂直な軸を使う。脳幹と小脳においては前方やや斜め下、橋横線維やオリーブや錐体のある方を腹側、小脳のある方を背側と言う。間脳と大脳においては普通の座標で上を背側、下を腹側と言う。
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ヒト神経系における方向。脳幹と間脳を境にして途中で軸の方向が変わる。
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画像診断において
解剖学における表現を準用する。
- X線写真
- 普通、被験者が読影者と向かい合うような向きに現像する。よって被験者の右半身は読影者から見て左に写る。
- CT、MRI
- さまざまな方向からの断面を撮影することができる。もっともよく使われる水平断面では、上の断片の切り口を下から見るような向きに描出し、被験者にとっての前が画像の上に来るように置く。すなわち被験者の右半身は読影者から見て左に写る。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、解剖学における方向の表現に関連するカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 杉浦 秀和/土谷 健/新田 孝作
- 東京女子医科大学雑誌 81(4), 236-243, 2011-08-25
- … 腎の遠位尿細管に多く発現しているが、近位尿細管の管腔側にも存在する。 …
- NAID 110008604388
- Distal intestinal obstruction syndromeを認めた嚢胞性線維症の1例
- 向井 基,松藤 凡,加治 建,池江 隆正,川野 孝文,松久保 眞,右田 美里
- 日本小児外科学会雑誌 47(5), 848-851, 2011-08-20
- … り嘔吐,脱水,電解質異常,喘息様気管支炎,気管支喘息の診断で入退院を繰り返していた.今回,気管支喘息重積発作のため入院したが,9病日より腹部膨満が出現した.16病日に腸閉塞の診断で開腹手術を行った.回腸遠位部に食物残渣の貯留を認めた.汗中塩素濃度が207mEq/lと異常高値であり,cystic fibrosis transmembrane conductance regulator(CFTR)遺伝子のdeletion解析で,エクソン16,17a,17bにまたがる完全欠失のホモ接合が判明し,嚢胞性線維症の …
- NAID 110008711758
- 橈骨遠位端骨折手術における手術成績の検討 : 掌側ロッキングプレートと橋渡し型創外固定の比較
- 佐藤 光太朗,貝山 潤,古町 克郎,西田 淳,鈴木 善明,嶋村 正
- 東日本整形災害外科学会雑誌 = Journal of the Eastern Japan Association of Orthopaedics and Traumatology 23(2), 263-267, 2011-06-30
- NAID 10029275905
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- 1. 概要 遠位筋が好んで侵される遺伝性筋疾患の総称。世界的には少なくとも9つ の異なる疾患が含まれるとされているが、これまでのところ、本邦では「縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー」(常染色体劣性)、「三好型 ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- muscles of upper extremity
- ラ
- musculi membri superioris
- 同
- 上肢筋
関節で分類
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- 英
- brachioradialis muscle(N), brachioradialis
- ラ
- musculus brachioradialis
- 関
- 上肢の筋
- 図:N.429(前腕前面の浅層) N.430(前腕前面の中間) N.431(前腕前面の深層)
- 遠位端から始まり遠位端に停止する唯一の筋 (K.55)
神経
機能 (K.55に詳しい)
カテゴリー
上腕の筋:>上腕の筋
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- 英
- brachial artery
由来
走行
枝
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- end、terminal、extremity、distal、terminally
- 関
- 終わる、終わり、遠位、遠位性、遠心性、きわみ、最後、四肢、終端、終末、終了、ターミナル、端、末期、目標、末端側
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- 英
- tuberosity of ulna
- 関
- 上腕筋、橈骨粗面、尺骨
[★]
- 英
- distal interphalangeal joint, DIP joint (K)
- 同
- DIP関節
- 関
- 指節間関節
[★]
- 英
- comminuted fracture of distal end of the humerus
- 関
- 粉砕骨折
[★]
- 英
- distal delay distal latency
- 関
- 潜時
[★]
- 関
- 遠位手掌皮線 distal palmar crease
[★]
遠位脾腎静脈吻合術