- 英
- menarche
- 同
- 初潮
- 関
- 無排卵周期、月経
臨床関連
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- the first occurrence of menstruation in a woman
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月経(げっけい、英: menstruation)とは、成熟した人間の女性および高等霊長類のメスの子宮から周期的に起こる、生理的出血である[1]。
正式な医学用語は「月経」であるが、生理(せいり)と婉曲表現されることが多い。
また俗に「メンス」(英:menstruation MENSES のカタカナ表記の省略形)、「アンネ」(生理用品のメーカー名より)、「お弁当箱」(ナプキンが梱包されている形から)、「つきのもの」「つきやく」「お月様」{月経の周期が月の満ち欠け周期(29.5日)に近いことから}、「アレ」「めぐり」「女の子の日」「女盛りの日」「アノ日」等といった隠語で言われることも多い。
目次
- 1 概要
- 2 月経前症候群
- 3 初潮
- 4 閉経
- 5 処置
- 6 月経異常
- 7 社会的捉え方
- 8 脚注
- 9 参考文献
- 10 関連書
- 11 関連項目
- 12 外部リンク
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概要
子宮壁の最内層は、子宮内膜と呼ばれる特徴的な粘膜層で、卵巣が分泌するホルモンの影響を特に強く受ける部位である。ヒトの女性では月経周期に伴って(哺乳類一般ではメスの性周期に伴って)周期的な変化をすることが知られる。この月経周期とは、月経開始日を1日目として、次の月経が開始する前日までの日数をいう。月経は、思春期に始まり(初潮)、個人差はあるが、閉経時期までの間におよそ28日周期で起こり、通常3〜7日間続く(正常月経周期:25〜38日)[1]。
月経周期には卵抱期と黄体期があり、卵抱期には卵巣内で垂体前葉が分泌する卵胞刺激ホルモン (FSH) の影響で卵胞が成長し、子宮内膜が厚くなる。同時に分泌を促されたエストロゲンの血中濃度が高まると下垂体前葉から黄体刺激ホルモンが分泌され、排卵が起こり黄体が形成される[1]。
この黄体が形成される時期からは黄体期と呼ばれる。黄体は平均14日間活動を維持する。しかし排卵した卵子が受精しなかった場合、やがてエストロゲンなどの分泌が低下し、子宮内膜が脱落する[1]。そして血液とともに子宮口、膣を経由して体外に排出されるのが月経である。そのため妊娠すると、出産の数か月後まで月経は停止する。
一般的に、月経と同時かその数日前から不快な症状を感じる女性が多い(月経前緊張症候群、生理痛)。
月経前症候群
- 症状
- 月経前症候群(PMS)とは月経の3〜10日前に身体、精神症状が出現し、月経開始とともにその症状が減退、消失するものである。身体症状としては乳房痛、乳房緊満感、腹部膨満感、頭痛(特に片頭痛)、四肢の浮腫、腹痛などが知られている。精神症状としては、イライラや抑うつ状態、不安感、易興奮性などが知られている。
- 治療
- 治療としては、適度な運動、水分塩分の制限などがあげられる。これらで改善がなければ、抑うつに対してはパキシル、ルボックスといったSSRI、不安が強い場合はコンスタンなどの抗不安薬、浮腫が強い場合はフルイトランやアルダクトンAといった利尿薬を用いる。
- 月経困難症も伴う場合は痛みに対してNSAIDsを用いるほか、低用量ピルなども用いる(器質性月経困難症ならば原疾患の治療)。比較的軽症な場合は漢方薬も用いられる。
初潮
- 概要
- 生まれて初めての月経を初潮(しょちょう menarche)、または初経(しょけい)と言う。古くは「初花(はつはな)」とも言われた。
- 年齢
- 初潮の数ヶ月前から透明又は白色の帯下の増加が見られるようになった後、初潮が発生する。初潮の平均年齢は12.24±0.93歳[2]で、大部分は年齢で10歳から15歳の間、陰毛が発育し始めてから一定後(Tannerの分類で2-3度)、身長の伸びが低くなり始めた頃に発生することが多い[3]。
- 9歳未満は思春期早発症[3]。10歳未満は早発月経と言われ、低身長の原因になる恐れがあり、医師による診断を受けたほうが良いという。16歳以上は遅発月経と言われ、いつまでも発来がないままだと無月経症になる恐れがあり、これも医師による診断を受けたほうが良いという[4]。
- 妊娠
- 「初潮=子供が産める体」になったという風に受け取られがちだが、始まっても1-2年間は周期は不規則で排卵が無い(無排卵性月経)の場合が多く[3]、妊娠の可能性が低い。排卵すると、10歳以下でも妊娠するケースもあり、最年少出産記録で知られるリナ・メディナは5歳7ヶ月21日で出産した(詳細は本人の項を参照)。
- 成長
- 初潮を迎える1年以上前から第二次性徴がはじまって乳房が発達し始めており、初経の1年以上前・初経の1年前後・初経の1年後以降で体型が異なる[5]。
閉経
閉経時期(更年期)を迎えると、女性の体はホルモン分泌が変わり、月経は不規則になり、やがて停止する。多くの場合、50歳前後で閉経する(日本人女性の平均閉経年齢は約50歳である)。それより早く45歳以前に閉経する場合を早発閉経、55歳以上の場合を晩発閉経と呼ぶ。動詞で「上がる」とも称する。
閉経をはさむ前後5年ほどの時期を「更年期」と呼ぶ。月経停止以外に、色々な自覚症状をおぼえる女性もいる(更年期症状)。
長期間にわたり喫煙を続けると閉経が早くなるという報告がある。
処置
月経期間中は、子宮から膣を経て体外に経血が排出される。女性はこの出血を自分でコントロールできないため、なんの処置もしないでいると、下着や衣服を汚してしまい支障がでる。そのため、排出される経血を吸収するために、ナプキンやタンポンのような生理用品を使用する。ナプキンなどをより快適に使用するために生理用ショーツを着用したりもする。月経の処置、ナプキンの使用方法などは小学校の性教育の中でも触れられる(保健体育の授業のみ男女別学となるのもこの頃から)。
ナプキンは綿を吸収体としたものがかつては主流であったが、現在は薄型で吸収力の高いポリマーを使用したものが利便性から普及している。使用済みの生理用品は、トイレでは便器には流さず備え付けのサニタリーボックスに廃棄する(流すと下水配管を支障する)。
繰り返し使えるものとしては布ナプキンがあり、ナプキンが普及する前は、ぬか袋なども使用されていた。その他、海外では月経カップも古くから市販されているようだが、日本国内においては現在(2011年10月)インターネット上でしか見かけない。
タンポンについては1970年代、毒素性ショック症候群(トキシックショック症候群)によりアメリカで死亡事故が相次いだ。これは十分に消毒されなかったタンポンを長時間挿入していたことにより膣内で黄色ブドウ球菌が繁殖したものによる。現在でもタンポンの使用説明書に長時間の使用をしないように記述がある。
月経異常
- 月経不順(=月経周期 menstrual cycle の異常)
- 月経が始まった頃は、月経周期は安定せず、数か月起こらなかったりすることもよくある。
- 月経周期の異常
- 頻発月経/経早/月経先期:月経周期が異常に短縮する(24日以下)
- 稀発月経/経遅/月経後期:月経周期が異常に長くなる(39日以上)
- 不正周期月経/経乱:月経周期が不定期なもの(毎回の変動が7日以上)
- 月経持続期間の異常
- 過短月経(too short menstruation):出血期間が異常に短縮する(2日以下)
- 過長月経(too long menstruation):出血期間が異常に長くなる(8日以上)
- 月経量の異常
- 過少月経(hypomenorrhea):20ml未満
- 過多月経(hypermenorrhea/menorrhagia):140ml以上
- 無排卵月経
- 一見すると定期反復的な出血が見られるが、周期内に排卵を伴わないもの。基礎体温を測ると一相性になる。厳密な意味での月経とはいえず、特に短期間に繰り返す頻発月経だったり不正周期のランダムな出血だったり、あるいは月経とも呼べない程の過少月経だったりする場合は、不正出血の一種として扱うことも多い。
- 無月経(amenorrhoea)
- 原発性無月経
- 18歳の誕生日までに初潮を見ないこと。性分化障害や染色体異常に起因することが多い。脳やその他の臓器の病気による内分泌系の異変による場合もある。16歳くらいまでに初潮を見ない場合、婦人科を受診することが望ましい。
- 二次性無月経または続発性無月経
- 初潮後ある程度月経を経験した女性の月経が3か月以上なくなること。妊娠した場合には当然ながら続発性無月経となる。また無理なダイエットや拒食症、過度のスポーツなどでやせすぎた場合にしばしば起こりうる。
- 月経発来異常
- 早発月経(premature mensuruation):10歳の誕生日より前に初経を迎える
- 遅発月経(delayed menstruation):16歳の誕生日より後に初経を迎える
- 月経困難症(生理痛 dysmenorrhea)
- 月経期間中、痙攣のような腹痛を感じたり、腰が砕けそうな痛みを感じたり、足が痺れたり、身体が麻痺したり、下痢・悪心があったり、日常生活に支障をきたすような不調が起こること。若い女性に多い。妊娠経験後、痙攣性の腹痛を感じなくなる場合も少なくない。
- 月経前症候群・PMS(premenstrual syndrome)
- 多くの女性は月経前数日、様々な不快を感じる(個人差はある)。腰痛・腹痛・頭痛・むくみ・悪心・食欲不振・乳房の緊張など。また精神的に不安定になって、落ち込んだり怒りっぽくなったりすることも多い。黄体ホルモンの影響によると考えられる。
社会的捉え方
- 生理休暇
- 日本の労働基準法では、「生理日の就業がいちじるしく困難な女子は生理休暇が取得できる」と定められている。しかし、「勤務が困難かどうか」については医師による診断書の提出のような厳格な証明は不要とされている(1948年5月5日 基発682号)。また、休暇の間の賃金の有無等については規定されておらず、使用者と労働者の間の契約(就業規則など)に委ねられている。
- なお、近代以降において、生理休暇を法制化したのは日本が最初である[6]。これに対し、「女性に対する過保護であり、男女平等に反する」という批判を受けている。そのため、「男性差別である」として、あるいは「労働効率を低下させる」として廃止が主張されている[要出典]。
- 実際には、病欠・有給休暇と生理休暇の区別は厳格ではなく、生理を原因とする体調不良を単なる体調不良として休暇をとる女性が多いのが実態である[要出典]。また、デリケートな問題であることから、上司(特に男性の場合)が本当に生理が原因で就労が困難な状態であるかどうか確認することが困難であることをいいことに不正取得する者も少なくはないとされ[要出典]、生理休暇を取得して旅行をしたなど休暇の目的に反したことが職場に知られたがために懲戒処分を受けたという例も多くある[7]。
- タブー
- 近代以前の世界では、月経は穢れであるとして忌避されていた国や地域が多い。日本でもインドや中国の文化的影響により、かつては月経中の女性は宮参りなどの神事に参加することができなかった(たとえば『落窪物語』巻二、『堤中納言物語』「花桜折る中将」)。現在もごく少数の社寺で女性の神事の参加を禁止している所がある。大相撲の土俵が女人禁制であるのも、相撲が元は神前で行うものだった名残である。→女人禁制を参照のこと。
- 祝い事
- かつての日本では、初潮を迎えた女性に対して赤飯を炊いて祝う家庭もあったが、現在ではそのようなことをする家庭は少なくなって来ている。
- 広告
- 生理用品のCMでは、経血は青色や緑色の着色水で表現される。透明では分かりにくいのはもちろん、赤だと生々しいからである。またテレビCMについても夕飯時といったゴールデンタイムには放映が禁止されるといった規制もある。
脚注
- ^ a b c d 生化学辞典第2版、p.427 【月経周期】
- ^ たなか成長クリニック・思春期
- ^ a b c 思春期の発現・大山建司
- ^ 三宅婦人科内科医院“思春期”
- ^ バストと初経のヒミツの関係
- ^ 古代律令制の休暇には女官のために淋假が設けられていたので、近代以前には生理休暇は存在していた。生理休暇の導入経緯については、田口亜紗『生理休暇の誕生』(青弓社)を参照。
- ^ 生理休暇中に遠隔地の民謡大会に出席したため生理休暇の不正取得とされた事例などがある。ただし、女性の人権を考慮し不正取得を非難する行為は一般的な社会においては望ましくないとされている。
参考文献
- 『生化学辞典第2版』 東京化学同人、1995年、第2版第6刷。ISBN 4-8079-0340-3。
関連書
- 田中ひかる 『月経と犯罪』女性犯罪論の真偽を問う 批評社 ISBN 4826504381
- おんなのこ物語―初潮のほん 小学館 ISBN 978-4091043115
関連項目
外部リンク
- はじめてからだナビ(ユニ・チャーム)
- 月経周期 (メルクマニュアル、家庭版)
- おしえて生理痛(日本新薬)
- 生理痛情報ナビ(富士製薬工業)
- 月経異常[1]
- 更年期[2]
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Japanese Journal
- 本学における助産師教育の現状と今後の課題 : 第1報 2年間の分娩介助実習の適否に焦点をあてて
- 高島 葉子,菊地 美帆,高塚 麻由,弓納持 浩子,中島 通子
- 新潟県立看護大学紀要 1, 30-35, 2012-03-30
- … 初経別,出産年代,異常出血,陣痛促進剤使用,器械分娩など学生の助産診断に影響を及ぼす要因との関連を考慮した講義,演習を計画する必要がある.5. …
- NAID 120003967389
- 女子大学生における初経発来時期および成長期の運動経験と骨量の関係
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★リンクテーブル★
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- 22歳の女性。運動時の疲労感と「理由もなく氷が食べたくなる」ことを主訴に受診した。
- 現病歴:受診3か月前の1月から、運動時の疲労感が強いことを自覚するようになった。所属している大学剣道部の最後の大会を夏に控え、特に熱心に練習していたので、そのための疲労感だろうと考えていた。 4月になると、軽い稽古だけで今までよりも強い疲労感を感じるようになったが、 3月にあった春合宿の疲労が残っているものと考えてそのままにしていた。ただ、暑くもないのに氷が食べたくなるときが増えたことは気になっていた。本日、大学内の医務室前を通りがかったとき、偶然「寒い日でも氷が食べたくなったときは医務室へ相談を! 」と書かれたポスターが目に入り、心配になったため受診した。
- 既往歴: 12歳時に虫垂炎の手術を受けた。
- 生活歴 : 喫煙・飲酒はしない。
- 家族歴:母(48歳)が脂質異常症で内服加療中。父(52歳)は高血圧症で内服加療中。妹(18歳)と弟(15歳)とは健康である。
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[正答]
※国試ナビ4※ [106E063]←[国試_106]→[106E065]
[★]
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- 現病歴:受診3か月前の1月から、運動時の疲労感が強いことを自覚するようになった。所属している大学剣道部の最後の大会を夏に控え、特に熱心に練習していたので、そのための疲労感だろうと考えていた。 4月になると、軽い稽古だけで今までよりも強い疲労感を感じるようになったが、 3月にあった春合宿の疲労が残っているものと考えてそのままにしていた。ただ、暑くもないのに氷が食べたくなるときが増えたことは気になっていた。本日、大学内の医務室前を通りがかったとき、偶然「寒い日でも氷が食べたくなったときは医務室へ相談を! 」と書かれたポスターが目に入り、心配になったため受診した。
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- 生活歴 : 喫煙・飲酒はしない。
- 家族歴:母(48歳)が脂質異常症で内服加療中。父(52歳)は高血圧症で内服加療中。妹(18歳)と弟(15歳)とは健康である。
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- 18歳の女子。月経時の下腹部痛を主訴に来院した。 15歳ころから月経時の下腹部痛を自覚するようになった。下腹部痛は月経開始日から始まり、軽い頭痛と悪心とを伴う。今回は特に症状が強かったため、月経3日目に受診した。初経は13歳。月経周期は28日型、整。経血量は正常範囲内である。体温36.0℃。脈拍84/分、整。血圧112/72mmHg。内診所見上、子宮は正常大で可動性は良好である。卵巣を触知しない。血液所見:赤血球380万、 Hb11.8g/dL、 Ht36%、白血球7,800、血小板18万。 CRP0.7mg/dL。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106H020]←[国試_106]→[106H022]
[★]
- 18歳の女子。初経がみられないことを主訴に来院した。においを感じにくいとの訴えがある。既往歴に特記すべきことはない。身長165cm、体重50kg。二次性徴の発来を認めない。内診で異常を認めない。血液生化学所見: LH 0.2mlU/mE(基準1.8-7.6)、FSH 0.8mIU/ml(基準5.2-14.4)、エストラジオール 20pg/ml以下(基準25-75)、テストステロン 10ng/dl(基準30-90)。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D036]←[国試_104]→[104D038]
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- 23歳の女性。無月経を主訴に来院した。初経以来月経に異常はなかったが、半年前から無月経となった。1年前からダイエットを始め体重は10kg減少したが、現在もダイエットを続けている。性格は明るく、職場や家庭においても人間関係は良好である。身長158cm、体重44kg。
- 無月経の原因として最も考えられる部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G043]←[国試_105]→[105G045]
[★]
- 14歳の女子。低身長と初経の遅れとを主訴に母親に伴われて来院した。身長140 cm、体重45kg。第二次性徴はみられず、翼状頚と外反肘とを認める。
- この疾患で正しいのはどれか。
- a 子宮は存在しない。
- b 多嚢胞状の卵巣である。
- c 血中FSHは高値を示す。
- d 染色体数は47本である。
- e 先天性心疾患の合併頻度が高い。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I049]←[国試_105]→[105I051]
[★]
- a 女子では初経が最後の徴候である。
- b 女子では乳房腫大が最初の徴候である。
- c 陰茎の発育は思春期後期の徴候である。
- d 男子では声変わりが初期の徴候である。
- e 発現は骨年齢より暦年齢によく相関する。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G032]←[国試_108]→[108G034]
[★]
- a. 女子では陰毛の出現が最初の兆候である。
- b. 男子では腋毛の出現が最初の兆候である。
- c. 発現は暦年齢より骨年齢によく相関する。
- d. 陰茎の肥大は思春期後期に出現する。
- e. 発育急伸は初経と同時に起こる。
[正答]
※国試ナビ4※ [099D064]←[国試_099]→[099D066]
[★]
- a. 9歳未満での初経
- b. 10歳未満での乳房発育
- c. 12歳未満での睾丸の発育
- d. 12歳未満女児での陰毛発生
- e. 13歳未満男児での陰毛発生
[正答]
※国試ナビ4※ [100G057]←[国試_100]→[100G059]
[★]
- 女子の二次性徴のうち最も遅れてみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C005]←[国試_112]→[112C007]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101B054]←[国試_101]→[101B056]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104B014]←[国試_104]→[104B016]
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- a 持続期間5日
- b 周期28日
- c 周期の変動2日
- d 初経12歳
- e 閉経38歳
[正答]
※国試ナビ4※ [109F008]←[国試_109]→[109F010]
[★]
- ☆case30 無月経
- ■症例
- 23歳 女性 女優
- 主訴:無月経
- 現病歴:5ヶ月前からの無月経である。初経は13歳で、これまで月経周期は整であった。食欲はあると言っているが昨年から(over the pas year)体重が8kg減少した。
- 嗜好品:アルコール10 unit/week(缶ビール(350ml)6本弱本/週)。
- 既往歴:なし
- 社会歴:現在は無職。
- 服用薬:なし
- 生活歴:一年前、彼氏と別れた。
- 身体所見 examination
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。身長1.7m、体重41kg、BMI 13.7(標準的:20< <24)。頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。脈拍52/分。血圧96 /60 mmHg
- 検査所見 investigations
- ECG
- 血液生化学
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓, Alb(保たれているのか・・・)
- 問診(S)
- 5ヶ月前からの無月経
- 昨年から8kg体重が減少。
- 無職
- 1年前に彼氏と別れた
- 身体所見(O)
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。
- 身長1.7m
- 体重41kg
- BMI 13.666666666666666
- 頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。
- 脈拍52/分
- 血圧96/60 mmHg
- 検査(O)
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓
- ・なにをすべきか?
- ・無月経の鑑別診断?
- ・体重減少の原因
- ■診断
- 神経性食思不振症, anorexia nervosa, AN
- ■要点
- ・嘔吐 → H+,Cl-喪失。
- ・減少した血漿量 → アルドステロン分泌亢進 → 尿細管ではナトリウム保持、カリウム分泌、(本来分泌されるべき)H+の枯渇
- ・アルカローシス(血中:Cl-低値、HCO3-高値。尿:Cl-低値、K+高値)
- ・尿中のCl-:<10mmol/day:嘔吐していることを暗示(imply vomitting)。高値:利尿剤の乱用
- ・anorexia nervosaで見られる検査値もチェックしておこう
- ・LH, FSH, エストロゲンは低値
- ■key points
- ・神経性食思不振症は若年女性の中で無月経の主要な原因である。
- ・低カリウム性代謝性アルカローシスは特徴的な代謝異常
- ・神経性食思不振症は利尿剤や下剤の濫用と結びついていることがある。
- ■参考文献
- DIF Differential Diagnosis in Primary Care Fourth Edition版 Lippincott Williams & Wilkins
- ■major cases of secondary amenorrhea
- ・視床下部、下垂体の疾患:ex. 下垂体機能低下症、高プロラクチン血症
- ・性腺不全:ex. 自己免疫性卵巣不全、多能性卵巣
- ・副腎不全:ex. クッシング病
- ・甲状腺疾患:ex. [甲状腺機能低下症]]、甲状腺機能亢進症
- ・重症慢性疾患:ex. 癌、慢性腎不全
- □アルコールのunit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- 350ml アルコール5% → 350x0.05/10=1.75 unit
- ■glossary
- buttock
- n. 殿部、尻。船尾
- interrelate
- vi. 相互関係を持つ(有する)
- vt. 相互に関係(関連)づける
- contract
- v. 収縮する
- lanugo
- n. 毳毛、うぶ毛
[★]
- 関
- menarcheal
[★]
- 英
- menarche
- 関
- 初経
[★]
- 英
- early menarche
- 関
- 早発月経