- 英
- acute interstitial pneumonitis acute interstitial pneumonia AIP
- 関
- 特発性間質性肺炎、diffuse alveolar damage DAD
- ハンマン-リッチ症候群
特徴
| 臨床診断名
|
AIP
|
| 病理組織像
|
DAD
|
| 分布
|
びまん性,均質
|
| 時相
|
均質
|
| 間質への細胞浸潤
|
少ない
|
| 胞隔の炎症
|
なし
|
| 線維芽細胞巣
|
びまん性,間質
|
| 肺胞内マクロファージ集積
|
なし
|
| 肺胞腔内線維化
|
しばしば
|
| 顕微鏡的蜂巣肺(肺胞虚説)
|
なし
|
| 硝子膜
|
高頻度
|
概念
- 特発性間質性肺炎の一型
- 発熱、乾性咳、呼吸困難をもって急激に発症する特発性間質性肺炎の急性型。
- 急性発症、数日の経過で呼吸不全、数週間~数ヶ月で重篤な転帰
- 病理的にはびまん性肺胞障害 DAD、臨床的には急性呼吸促迫症候群 ARDSを呈する。
原因
病理組織所見
蜂巣肺
- 上肺野から下肺野までびまん性に肺胞障害が見られる。
- (急性期)間質浮腫、肺胞への進出、硝子膜形成、(器質化期)線維化
発症様式
検査
BALF所見
胸部X線写真
- 進行性に拡大するスリガラス陰影・肺胞性陰影
症状
*ARDSとは
- 1. 急性発症,
- 2. 胸部X線写真で両側浸潤影,
- 3. PaO2/FIO2≦200,
- 4. 左心不全の否定
治療
- 治療が奏功するのは少数
予後
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 呼吸器疾患 急性間質性肺炎 (特集 救急薬剤プラクティカルガイド) -- (疾患別救急薬剤ベストプラクティス)
- 急性増悪とその治療 (特集 特発性間質性肺炎--最近の進歩と展望)
- 急性間質性肺炎(AIP) (特集 急性と慢性とは別疾患?)
Related Links
- 間質性肺炎は、原疾患の病勢、治療薬の副作用、感染症などをきっかけに急激に症状 が増悪し致命的となる場合がある。これを急性増悪といい、管理上の最大の問題となる 。緊急的にステロイドパルス療法が行われる。
- 2007年4月28日 ... 84歳の父はこの2月6日より、長の入院生活をしていたが、81日間の加療を経て昨日 退院した。家族にとっては非常に長く感じられる期間であった。 さて、病名は「急性間質 性肺炎」。普通の肺炎が肺胞内での微生物等の増殖により発病し、 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 68歳の女性。腹膜炎の手術後でICUに入院中である。3日前に消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎で緊急手術が行われた。術後は気管挿管されたままICUに入室し、人工呼吸管理を受けている。本日から呼吸状態が悪化し、気管からピンク色泡沫状の分泌物が吸引された。心拍数 86/分、整。血圧 120/80mmHg。動脈血ガス分析(FⅠO2 0.7):pH 7.32、PaCO2 42Torr、PaO2 69Torr、HCO3- 23mEq/L。胸部エックス線写真(別冊No. 12)を別に示す。心エコーで左室駆出率 60%、左室壁運動に異常を認めない。有意な弁膜症を認めない。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111E056]←[国試_111]→[111E058]
[★]
- 英
- idiopathic interstitial pneumonia IIP, idiopathic interstitial pneumonias IIPs
- 同
- 特発性線維化肺炎 cryptogenic fibrosingalveolitis
- 関
- 間質性肺炎 IP
特徴 YN.I-78 SPU.265-279 RNT.138
病態
- 原因不明の機序により間質の線維化を来たし、拘束性肺疾患を呈する。
検査
- II型肺胞上皮細胞の活性化による:KL-6上昇、SP-D上昇、SP-A上昇
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/pdf/076_s.pdf
[★]
[★]
- 英
- Hamman-Rich syndrome
- 関
- びまん性間質性肺炎、びまん性肺胞障害、急性間質性肺炎
[★]
急性間質性肺炎 AIP
[★]
急性間質性肺炎 AIP
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
| 19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
| 受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
| 入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
| 死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
| 女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
| 総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- 英
- interstitial pneumonitis, interstitial lung disease, pneumonitis, interstitial pneumonia
- 同
- びまん性間質性肺炎 diffuse interstitial pneumonia、びまん性線維性肺胞炎 diffuse fibrosisalveolitis、肺臓炎 pneumonitis
- 関
- 肺炎、間質性肺疾患
間質性肺炎と実質性肺炎
- 実質性肺炎・・・いわゆる肺炎。実質(肺胞上皮細胞および肺胞腔)の炎症。区域性の分布
- 間質性肺炎・・・実質の間を埋める間質が炎症の場。胞隔炎。びまん性の分布
定義
- 間質(肺胞壁や細気管支、細動静脈周囲など)を病変の主座とする炎症性疾患に対する病理組織学的総称。大葉性・小葉性肺炎(肺胞、肺胞道などの気腔内への滲出性病変)に対比して用いられる。
検査
病因による分類
- 間質性肺炎を来す疾患として、塵肺(無機塵・有機塵、エアロゾル?)、膠原病(PSS, SLE, RAなど)、感染症(ウイルス感染、細菌感染)、薬物誘起性肺炎、放射線肺炎など
[★]
- 英
- interstitial、stromal
- 関
- 介在、介在性、間質、間質内、支質、侵入型、ストローマ、ストロマ、組織内、中間部、角膜実質
[★]
- 英
- interstitium, interstitial tissue, stroma
- 関
- 細胞内液、細胞外液
[★]
- 関
- 炎光、炎症