- 89歳の女性。 1年前から Parkinson病のため療養病床に入院中である。 71歳でParkinson病を発症し、 86歳で Hoehn & Yahrの臨床重症度分類 5度となり、ベッド上の生活となった。 87歳で家族とのコミュニケーションも困難になった。 3か月前から食事量が減り誤嚥性肺炎を 2回起こしている。意思表示は困難であるが、家族の声かけにわずかに表情が緩むこともある。家族は献身的な介護を続けており、 1日でも長く生きてほしいと願っている。家族と今後の方針を話し合うことになった。胃瘻を含む経管栄養や中心静脈栄養など人工的栄養補給の選択肢を説明した。
- 家族が方針を決めるのを支援する際に、医師が伝える内容として適切なのはどれか。
- a 「一旦方針を決定すると変更できません」
- b 「これまでの本人の価値観を十分尊重してください」
- c 「人工的栄養補給を行わないと安楽死とみなされます」
- d 「最終的な方針決定には病院の倫理委員会の許可が必要です」
- e 「いずれ死亡するので無駄な人工的栄養補給は行うべきではありません」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の男性。職場の健康診断で高血圧を指摘され来院した。 45歳の時にも高血圧を指摘され 2年間降圧薬を内服したが、その後は内服していなかった。食事の塩分摂取量も意識していない。喫煙は 20本/日を 32年間。飲酒はビール 350 mlを週2回程度で 20年間。仕事は事務職で最近 2か月の週当たりの労働時間は 65時間以上が続いており、運動はしていない。身長 168 cm、体重 74 kg。脈拍 72/分、整。血圧 166/102 mmHg。血液生化学所見: AST 23 IU/l、ALT 18 IU/l、 γ -GTP 23 IU/l(基準 8.50)、空腹時血糖 102 mg/dl、総コレステロール 210 mg/dl、トリグリセリド 104 mg/dl、HDLコレステロール 52 mg/dl。
- この患者に対する指導として優先度が低いのはどれか。
[正答]
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- 33歳の 1回経妊 1回経産婦。妊娠 28週。本日朝からの軽度の下腹部痛と少量の性器出血とを主訴に来院した。妊娠 27週の妊婦健康診査までは特に異常を指摘されていなかった。腟鏡診で淡血性の帯下を少量認める。内診で子宮口は閉鎖している。胎児心拍数陣痛図で 10分周期の子宮収縮を認める。経腟超音波検査で頸管長 15 mm、内子宮口の楔状の開大を認める。腹部超音波検査で胎児推定体重は 1,200 g、羊水量は正常、胎盤は子宮底部にあり異常所見を認めない。 BPS〈biophysical profile score〉は 10点である。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
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