- 英
- gavage、tube feeding、tubal feeding
- 同
- ?経管栄養法(方法)
- 関
- 胃管栄養法、経腸栄養、経腸栄養法、胃管栄養、enteral nutrition。栄養法
概念
- 狭義には経口摂取が不可能あるいは不十分な患者に対し、体外から消化管内に通したチューブを用いて流動食を投与する処置(経腸栄養)を指すが、広義には静脈栄養を含めることがある。すなわち、経腸栄養と静脈栄養を指す (参考1)
適応
- YN.N-18
- 慢性疾患による全身衰弱
- 意識障害
- 上部消化管手術後
- 外傷、熱傷
分類
- SSUR.239 YN.N-19
注入栄養剤
- SSUR.239
投与法法
- 下痢や満腹などの症状が出ることがある (SSUR.239)。下痢は開始から3-4日後に発生しやすい(YN.N-19)
- →開始当初は低濃度都市、次第に濃度・投与速度をあげ維持濃度にする (SSUR.239)
参考
PrepTutorEJDIC
- 強制飼養(病人・鳥にゴム管などを用いて食物を与えること)
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/04 05:25:17」(JST)
[Wiki ja表示]
経管栄養(けいかんえいよう、英:Tube feeding)とは、経口摂取が不可能あるいは不十分な患者に対し、体外から消化管内に通したチューブを用いて流動食を投与する処置である。広義には、チューブを介した栄養と言う意味で高カロリー輸液も含めることがある。その場合、流動食を用いたものは経腸栄養(enteral nutrition)もしくは経腸経管栄養と呼ばれる。
目次
- 1 適応
- 1.1 流動食の種類
- 1.2 投与量
- 1.3 投与経路
- 2 合併症
- 3 介護職員などによる経管栄養
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
適応
消化管やリンパ管の障害などで禁忌である場合を除き、本法は経口摂取できない患者にできるだけ早く使用されるべきとされている。
流動食の種類
栄養素のバランスや浸透圧、濃度などの違う様々な流動食が売られている。腎不全、肝不全、慢性低栄養向けのビタミン・微量元素製剤、免疫力を強化するためにアルギニンを添加したものなどがある。
投与量
長期臥床その他の理由で腸管の運動性が低下している患者においては嘔吐の危険があるため、初めは極少量を持続で投与し、数時間おきに胃内容物の量を測る。嘔吐の危険がないと判断すれば徐々に量を増やし、最終的には生理的熱量を補うだけの量を投与する。
投与経路
初めは経鼻胃管から投与することが多い。しかし経鼻胃管には再挿入時の誤嚥や、長期挿入での副鼻腔炎と言ったリスクが存在するため、長期に渡って本法が必要な場合には胃瘻や十二指腸瘻を造設する。
合併症
誤嚥による肺炎、殊に経鼻胃管を気管に誤挿入する医療事故は、その防止に対してゴールドスタンダードとなるような方策が無い。胃瘻の場合は在宅介護で使用されることが多く、自己抜去の際には瘻孔が数時間で閉鎖してしまう危険がある。
介護職員などによる経管栄養
2011年に介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律によって社会福祉士及び介護福祉士法が改正され、一定の研修を修了した介護職員などが喀痰吸引や経管栄養を実施することについて、2012年4月から施行される予定となっている。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 6年間の在宅腹膜透析治療を継続している超重症心身障害児の1例
- 秋岡 祐子,浅野 達雄,菅原 典子,石塚 喜世伸,久野 正貴,近本 裕子,藍原 康雄,世川 修,舟塚 真,大澤 眞木子,服部 元史
- 東京女子医科大学雑誌 83(E3), E670-E674, 2013-07-31
- … 術後から経腸ポンプを用いた経管栄養を行い、嘔吐および呼吸器感染症の頻度は減少し、自動腹膜環流装置を用いた在宅PDが維持された。 …
- NAID 110009604926
- 地域に根差す看護大学の在り方を考える-豊田市こども園看護師研修会をとおして-
- 神道 那実,増尾 美帆,伊藤 靖恵,大西 文子
- 日本赤十字豊田看護大学紀要 = Journal of Japanese Red Cross Toyota College of Nursing 8(1), 135-142, 2013-03-31
- … 研修会は、こども園で医療的ケアを実施する看護師の「技術的不安」や「医師不在の中での手技の不安」を軽減するという目的のもとに実施し、口鼻腔吸引・気管内吸引、酸素吸入、導尿、経管栄養の技術についてデモンストレーションおよび実技演習を行った。 …
- NAID 120005315150
- Lamotrigineが有効であった重症心身障害を併存するLennox-Gastaut症候群の2例
- 大津 真優,熊谷 公明,永田 映子
- 東京女子医科大学雑誌 83(E1), E244-E249, 2013-01-31
- … これにより誤嚥性肺炎を繰り返すため経管栄養であった食事を、経口摂取出来るようになった。 …
- NAID 110009559361
- プライマリケア・マスターコース 在宅医療 はじめの一歩(第22回)経管栄養管理
Related Links
- 経管栄養(けいかんえいよう、英:Tube feeding)とは、経口摂取が不可能あるいは不 十分な患者に対し、体外から消化管内に通したチューブを用いて流動食を投与する処置 である。 広義には、チューブを介した栄養と言う意味で高カロリー輸液も含めることが ある ...
- 経管栄養法(けいかんえいようほう)とは、食事が口から取れなくなったとき鼻からか、 または腹部の皮膚から直接、胃にチューブを入れ栄養補給を行う方法です。 鼻から チューブを入れて行う方法を「経鼻(けいび)栄養法」といい、直接腹部の皮膚と胃に穴を 開け ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、 63~ 65の問いに答えよ。
- 34歳の男性。熱傷のため搬入された。
- 現病歴:自宅で就寝中に火災が発生して熱傷を負い、救急車で搬送された。
- 既往歴:生来健康で、特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙は 20本/日を 14年間。飲酒は日本酒 3合/日を 14年間。
- 家族歴:特記すべきことはない。一人暮らし。
- 現症:意識レベルは JCSII-20。身長 173 cm、体重 60 kg。体温 37.4 ℃。脈拍 136/分、整。血圧 84/62 mmHg。呼吸数 36/分。 SpO2 88%(リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。頭髪は焦げ、両上肢と体幹の皮膚に熱傷を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口唇と鼻孔周囲とに煤の付着を認める。口腔と咽頭の粘膜は煤が付着し浮腫状である。両側の胸部に coarse cracklesを聴取し、吸気時に喘鳴を聴取する。四肢末の脈拍は触知可能である。熱傷深度と熱傷範囲を表した図 (別冊 No. 15)を別に示す。検査所見:尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 2+。血液所見:赤血球 561万、 Hb 17.7g/dl、Ht 50%、白血球 21,400、血小板 36万。血液生化学所見: Na 136 mEq/l、K 3.9mEq/l、Cl 101 mEq/l。血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度 20%(基準 1以下)。胸腹部の簡易超音波検査では、心.液貯留を認めず、胸腔や腹腔に液体貯留を認めない。▲108E別冊 No. 15▲
- まず行う対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E063]←[国試_108]→[108E065]
[★]
- 83歳の男性。8年前にAlzheimer型認知症と診断された。5年前までは徘徊も多く家族も苦労したが、2年前からは自宅内で過ごすことが多くなった。1年前から経口摂取量が減少し、むせることが多くなった。1年間で体重は7kg減少した。3か月前からはベッド上での生活となり、経口摂取量もさらに減少した。2週前に肺炎のため、急性期病院に入院した。抗菌薬の投与で回復したが、意識レベルが低下して経管栄養となり、療養病床を持つ病院へ転院となった。入院時の意識レベルはJCS II-30、家族を認識することは困難であった。転院後2か月、意識レベルはJCS III-100まで徐々に低下した。これまで献身的に介護してきた家族は、本人の事前の意志もあり.延命措置を望まないと医師に伝えた。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G056]←[国試_104]→[104G058]
[★]
- 89歳の女性。 1年前から Parkinson病のため療養病床に入院中である。 71歳でParkinson病を発症し、 86歳で Hoehn & Yahrの臨床重症度分類 5度となり、ベッド上の生活となった。 87歳で家族とのコミュニケーションも困難になった。 3か月前から食事量が減り誤嚥性肺炎を 2回起こしている。意思表示は困難であるが、家族の声かけにわずかに表情が緩むこともある。家族は献身的な介護を続けており、 1日でも長く生きてほしいと願っている。家族と今後の方針を話し合うことになった。胃瘻を含む経管栄養や中心静脈栄養など人工的栄養補給の選択肢を説明した。
- 家族が方針を決めるのを支援する際に、医師が伝える内容として適切なのはどれか。
- a 「一旦方針を決定すると変更できません」
- b 「これまでの本人の価値観を十分尊重してください」
- c 「人工的栄養補給を行わないと安楽死とみなされます」
- d 「最終的な方針決定には病院の倫理委員会の許可が必要です」
- e 「いずれ死亡するので無駄な人工的栄養補給は行うべきではありません」
[正答]
※国試ナビ4※ [108F023]←[国試_108]→[108F025]
[★]
- 経管栄養を目的としてチューブを胃に挿入する際に、適切な位置に留置されていることを確認する最も確実な方法はどれか。
- a エックス線写真を撮影して確認する。
- b 口腔内にチューブのたわみがないことを確認する。
- c チューブからシリンジで液体が引けることを確認する。
- d 挿入されている長さをチューブの目盛りにより確認する。
- e チューブに空気を送り込み、心窩部で気泡音が聴取できることを確認する。
[正答]
※国試ナビ4※ [114B021]←[国試_114]→[114B023]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108G025]←[国試_108]→[108G027]
[★]
- 経口摂取ができない高齢者の栄養管理について正しいのはどれか。
- a 経鼻胃管からは水分投与を行わない。
- b 経管栄養開始時は徐々に投与量を増やす。
- c 静脈栄養療法時には口腔ケアは不要である。
- d 静脈栄養療法時には脂肪製剤を使用しない。
- e 経管栄養開始後は嚥下機能評価を行わない。
[正答]
※国試ナビ4※ [109B024]←[国試_109]→[109B026]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D103]←[国試_099]→[099D105]
[★]
- 英
- enteral nutrition EN, enteral alimentation
- 関
- 経管栄養法
概念
分類
- SSUR.239 YN.N-19
- 経口栄養:天然食品、人工食品
- 経管栄養: → 経鼻、胃瘻、腸瘻など非経口経路で腸に栄養剤、食品を投与
-
- 消化態栄養剤(成分栄養)
- 半消化態栄養剤(低残渣)
参考
- http://www.peg.or.jp/eiyou/doctor/kawasaki.html
- 2. キーワードでわかる臨床栄養|経腸栄養法の適応と投与方法
- http://www.nutri.co.jp/dic/ch6-1/
[★]
- 英
- alimentation, nutrition
- 関
- [[]]
-
-
-
[★]
- 関
- tube feeding
[★]
- 英
- gavage
- 関
- 胃管栄養法、経管栄養
[★]
- 英
- gavage
- 関
- 経管栄養、胃管栄養
[★]
- 英
- home tube feeding
- 同
- 在宅経腸栄養法 home enteral nutrition HEN
[★]
- 英
- enteral tube feeding
- 関
- チューブ栄養法
[★]
- 英
- nutrition、nutrient、vegetative, alimentation
- ラ
- nutritio
- 関
- 栄養性、栄養素、栄養分、栄養法、植物性、増殖型、栄養剤
- 水:体重x30ml
- Na:体重x 1mEq
- K:体重x 0.5mEq
参考
- http://fooddb.mext.go.jp/