- 63歳の女性。腹痛のため搬入された。 2日前から徐々に増悪する下腹部の持続痛を自覚していたが、本日突然に激痛となり、動けなくなったため救急搬送された。約 5年前から時々下腹部痛を自覚し、自宅近くの診療所で内服薬を投与されて軽快していた。身体所見では腹部に Blumberg徴候と筋性防御を認めた。胸腹部エックス線写真で free airを、腹部 CTで free air、腹水貯留および S状結腸の壁肥厚を認めたため、大腸穿孔による腹膜炎と診断して緊急手術を行った。術式は S状結腸切除術と人工肛門造設術であった。摘出された S状結腸の標本の写真 (別冊 No. 10)を別に示す。
- 穿孔の原因となったのはどれか。
[正答]
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[★]
- 33歳の女性。 2か月前の健康診断で高血圧を指摘され来院した。 1年前の健康診断時は正常血圧であった。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。脈拍 76/分、整。血圧 180/110 mmHg。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 (-)。血液所見:赤血球 455万、 Hb 12.8 g/dl、Ht 38%、白血球 5,800。血液生化学所見:総蛋白 6.7 g/dl、アルブミン 4.3 g/dl、尿素窒素 14 mg/dl、クレアチニン 0.8 mg/dl、総コレステロール 208 mg/dl、Na 143 mEq/l、K 3.6 mEq/l、Cl 102 mEq/l、ACTH 14.4 pg/ml(基準 60以下 )、コルチゾール 8.3μg/dl(基準 5.2~12.6)、アルドステロン 15 ng/dl(基準 5~10)、血漿レニン活性 51 ng/ml/時間 (基準 1.2~2.5)。 CRP 0.2 mg/dl。腹部大動脈造影像 (別冊 No.11A)と左腎動脈造影像 (別冊 No.11B)とを別に示す。
- この病態について正しいのはどれか。
[正答]
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- 52歳の男性。右季肋部痛を主訴に来院した。昨夜、夕食後に右季肋部痛が出現し今朝まで持続している。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 124/68 mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦で右季肋部に圧痛を認める。反跳痛を認めない。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 456万、 Hb 14.5 g/dl、Ht 44%、白血球11,000(桿状核好中球 8%、分葉核好中球 60%、好酸球 2%、リンパ球 30% )、血小板 21万。血液生化学所見:総ビリルビン 2.0 mg/dl、AST 158 IU/l、ALT 145 IU/l、 ALP 580 IU/l(基準 115~359)、 γ-GTP 182 IU/l(基準 8~50)、アミラーゼ 125 IU/l(基準 37~160)。 CRP 3.4 mg/dl。腹部超音波検査で異常を認めたため行った ERCP(別冊No. 9)を別に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D025]←[国試_108]→[108D027]
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