- 52歳の男性。右季肋部痛を主訴に来院した。昨夜、夕食後に右季肋部痛が出現し今朝まで持続している。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 124/68 mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦で右季肋部に圧痛を認める。反跳痛を認めない。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 456万、 Hb 14.5 g/dl、Ht 44%、白血球11,000(桿状核好中球 8%、分葉核好中球 60%、好酸球 2%、リンパ球 30% )、血小板 21万。血液生化学所見:総ビリルビン 2.0 mg/dl、AST 158 IU/l、ALT 145 IU/l、 ALP 580 IU/l(基準 115~359)、 γ-GTP 182 IU/l(基準 8~50)、アミラーゼ 125 IU/l(基準 37~160)。 CRP 3.4 mg/dl。腹部超音波検査で異常を認めたため行った ERCP(別冊No. 9)を別に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D025]←[国試_108]→[108D027]
★リンクテーブル★
[★]
- 42歳の男性。微熱を主訴に来院した。 4か月前から微熱を自覚していた。 3週前から全身倦怠感と手足の関節痛とが出現し、微熱も続いているため心配になって受診した。 1週前に数秒間の眼前暗黒感を生じたという。 4か月間で 5 kgの体重減少がある。意識は清明。身長 163 cm、体重 62 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 136/82 mmHg。呼吸数 18/分。 SpO2 98% ( room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心尖部に体位によって強さが変化する拡張期の心雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音は正常。関節の腫脹を認めない。尿所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 468万、 Hb 13.9 g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(桿状核好中球 30%、分葉核好中球 45%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 17% )、血小板 21万。血液生化学所見に異常を認めない。免疫血清学所見: CRP 1.0 mg/dl、リウマトイド因子〈RF〉陰性、抗核抗体陰性、 CH50 36 U/ml(基準 30~40)、 C3 52 mg/dl(基準 52~112)、 C4 20 mg/dl(基準 16~51)、ツベルクリン反応陰性。血液培養は陰性。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。
- 診断のために有用な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D024]←[国試_108]→[108D026]
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- 63歳の女性。腹痛のため搬入された。 2日前から徐々に増悪する下腹部の持続痛を自覚していたが、本日突然に激痛となり、動けなくなったため救急搬送された。約 5年前から時々下腹部痛を自覚し、自宅近くの診療所で内服薬を投与されて軽快していた。身体所見では腹部に Blumberg徴候と筋性防御を認めた。胸腹部エックス線写真で free airを、腹部 CTで free air、腹水貯留および S状結腸の壁肥厚を認めたため、大腸穿孔による腹膜炎と診断して緊急手術を行った。術式は S状結腸切除術と人工肛門造設術であった。摘出された S状結腸の標本の写真 (別冊 No. 10)を別に示す。
- 穿孔の原因となったのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D026]←[国試_108]→[108D028]
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