- 68歳の男性。健康診断で肺野の異常陰影を指摘され精査のため来院した。身長 175cm、体重 71 kg。体温 36.7℃。脈拍 64/分、整。血圧 134/68 mmHg。呼吸数 12/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 410万、 Hb 13.1 g/dl、Ht 37%、白血球 5,700、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 7.1 g/dl、アルブミン 3.7 g/dl、AST 37 IU/l、ALT 31 IU/l、LD 126 IU/l(基準 176~353)、尿素窒素 19 mg/dl、クレアチニン 1.0 mg/dl、Na 136 mEq/l、K 4.5 mEq/l、Cl 109 mEq/l、Ca 9.2 mg/dl。CRP0.2 mg/dl。呼吸機能検査所見:% VC 83%、 FEV1% 74%。肺野条件の胸部 CT(別冊 No.28A)と腹部造影 CT再構成三次元画像 (別冊 No.28B)とを別に示す。
- 治療法として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 72歳の女性。咳と労作時息切れとを主訴に来院した。 1年前から乾性咳嗽と労作時呼吸困難とを自覚し、時に朝方のこわばりも自覚していた。 1か月前から増悪するため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長 162 cm、体重62 kg。体温 36.8℃。脈拍 76/分、整。血圧 130/60 mmHg。皮疹を認めない。心音に異常を認めない。両側の背下部に fine cracklesを聴取する。両側手指の変形、腫脹および圧痛は認めない。血液所見:赤血球 269万、 Hb 8.7 g/dl、Ht 25%、白血球9,700(桿状核好中球 5%、分葉核好中球 74%、好酸球 2%、単球 4%、リンパ球 13% )、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dl、アルブミン 2.8 g/dl、AST 22 IU/l、 ALT 12 IU/l、LD 253 IU/l(基準 176~ 353)、尿素窒素 18 mg/dl、クレアチニン 1.1mg/dl、尿酸 5.9 mg/dl、脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉10 pg/ml(基準 18.4以下 )、 KL-6 996 U/ml(基準 500未満 )。免疫血清学所見: CRP 8.7 mg/dl、リウマトイド因子〈RF〉315 IU/ml(基準 20未満 )、抗 CCP抗体 65 U/ml(基準 4.5未満 )、抗核抗体 80倍 (基準 20以下 )、サーファクタントプロテインD〈SP-D〉178 ng/ml(基準 0~109)。動脈血ガス分析 ( room air): pH 7.47、PaCO2 34 Torr、PaO2 63 Torr、HCO3-24 mEq/l。呼吸機能検査所見:% VC 63%、 FEV1% 79%、% DLco 35.6%。胸部エックス線写真 (別冊 No.29A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.29B)とを別に示す。
- 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D057]←[国試_108]→[108D059]
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- 74歳の男性。胸やけを主訴に来院した。 1年前から食後に胸やけが出現し、徐々に増悪して夜間に目覚めるようになったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。意識は清明。身長 165 cm、体重 78 kg。脈拍 76/分、整。血圧 124/80 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。血液所見:赤血球 467万、 Hb 14.1 g/dl、Ht 42%、白血球 6,600、血小板 29万。血液生化学所見に異常を認めない。上部消化管内視鏡像 (別冊 No. 27)を別に示す。薬物治療を開始する予定だが、それ以外に患者から生活上の注意について質問された。
- 生活指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 「体重を減らしましょう」
- b 「就寝前に軽食を食べましょう」
- c 「食後には横になって休みましょう」
- d 「上半身を少し高くして眠るようにしましょう」
- e 「症状が出たら前かがみの姿勢をとってみましょう」
[正答]
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