- 33歳の女性。会社の健康診断で肝機能異常を指摘され来院した。 3年前から肝機能異常を指摘されていたが、これまでに比較し悪化したため受診した。身長 162cm、体重 72 kg。腹部は軽度膨隆、軟で、肝・脾を触知しない。飲酒はワイン 300 ml/日を 10年間。血液所見:赤血球 458万、 Hb 14.3 g/dl、Ht 44%、白血球 6,300、血小板 26万、 PT 98% (基準 80~120)。血液生化学所見:アルブミン 4.4 g/dl、総ビリルビン 0.8 mg/dl、AST 102 IU/l、ALT 146 IU/l、ALP 326 IU/l(基準 115~359)、γ-GTP 92 IU/l(基準 8~50)、クレアチニン 0.9 mg/dl、血糖 98 mg/dl、HbA1c(NGSP)5.9%(基準 4.6~6.2)。免疫血清学所見: HBs抗原陰性、 HBc抗体陰性、 HCV抗体陰性。
- 次に行うべき検査はどれか。
- a PET/CT
- b 腹部単純CT
- c 腹部造影MRI
- d 腹部超音波検査
- e 磁気共鳴胆管膵管撮影〈MRCP〉
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 42歳の女性。 2日間の咽頭痛と 40℃の発熱を主訴に来院した。 2か月前に甲状腺機能亢進症と診断され、チアマゾール 30 mg/日を 1か月前から内服している。身長 155 cm、体重 45 kg。体温 40.2 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 106/68 mmHg。呼吸数40/分。 SpO2 98% ( room air)。両側の頸部に圧痛を伴う径 1~ 2 cmのリンパ節を数個触知する。咽頭の著しい発赤と腫脹を認める。血液所見:赤血球 468万、 Hb 13.9g/dl、Ht 42%、網赤血球 6%、白血球 1,300(桿状核好中球 0%、分葉核好中球 0%、単球 1%、リンパ球 99% )、血小板 21万。血液生化学所見: TSH 0.03μU/ml未満(基準 0.2~4.0)、 FT3 4.0 pg/ml(基準 2.5~4.5)、 FT4 1.1 ng/dl(基準 0.8~2.2)。 CRP 26 mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。
- 抗菌薬の投与とともに行うべきなのはどれか。
[正答]
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[★]
- 42歳の男性。高血圧治療の定期受診のため来院した。 2年前から本態性高血圧と診断され、朝 1回、降圧薬を服用している。これまでの外来における診察室血圧は130/80 mmHg前後であった。家庭血圧の自己測定を始めたところ、早朝起床時に162/96 mmHg前後であるという。喫煙歴はない。身長 165 cm、体重 82 kg。受診時、脈拍 88/分、整。診察室血圧 128/78 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。
- 今後の対応として適切でないのはどれか。
- a 降圧薬の内服状況を再確認する。
- b 降圧薬の追加や投与時間の変更を検討する。
- c 定期的に高血圧に伴う臓器障害を評価する。
- d 24時間自由行動下血圧〈ABPM〉を測定する。
- e 血圧測定を降圧薬の内服後に変更するよう指導する。
[正答]
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[★]