- 78歳の女性。手指振戦と動作緩慢とを主訴に来院した。 1年前から手指の震えが出現し、次第に動作が緩慢になっていた。半年前から物忘れを自覚していた。 1か月前から、誰もいないのに「人が座っている」と訴えたり、「蛇がいる」と怖がったりするようになったため、 1週前にリスペリドンを少量投与したところ、四肢の[[筋強剛]と流涎とを認めるようになった。
- この疾患にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A037]←[国試_108]→[108A039]
★リンクテーブル★
[★]
- 63歳の女性。隣家とのトラブルを主訴に家族に連れられて来院した。大学卒業後結婚し、主婦として問題なく過ごしていた。 60歳ころから、明らかな誘因なく隣家の男性が家の中を覗いていると言うようになり、警察に相談することがあった。さらに、変な薬を家の中に送り込んで殺そうとしていると言うようになり、頻回に隣家に抗議し、隣家の前で罵倒することもあった。昨日は包丁を持って隣家に入り込み、警察沙汰になった。受診時、病識は欠如していた。身体的に明らかな問題は認められなかった。医療保護入院となり、一時拒薬がみられたものの抗精神病薬により約1か月で病的体験は軽減し、 2回の外泊でも問題となる行動は示さなかった。また家事を以前と同じようにこなすこともできたことから退院することになった。
- 退院時の家族に対する説明として適切なのはどれか。
- a 「精神病症状は再燃する可能性があります」
- b 「服薬は患者自身に任せておけば大丈夫です」
- c 「今後自閉的な傾向が現れてくる可能性が高いと思います」
- d 「妄想については、現実ではないと説得し続けてください」
- e 「リハビリテーションのためにデイケアに通所しなければなりません」
[正答]
※国試ナビ4※ [108A038]←[国試_108]→[108A040]
[★]
- 78歳の男性。微熱と血痰とを主訴に来院した。 2か月前から咳嗽と喀痰とを自覚していた。 1か月前から微熱と全身倦怠感とを自覚するようになり、 1週前から血痰が出現するようになったため自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真と胸部単純 CTにて異常を指摘された。カルバペネム系抗菌薬で治療されたが改善がないため紹介されて受診した。既往歴に特記すべきことはない。身長 162 cm、体重 60 kg。体温 37.6℃。脈拍 72/分、整。血圧 112/68 mmHg。呼吸数 16/分。 SpO297% ( room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 418万、 Hb14.5 g/dl、Ht 41%、白血球 9,300(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 45%、好酸球 1%、単球 10%、リンパ球 34% )、血小板 34万。 CRP 5.0 mg/dl。自宅近くの医療機関での胸部エックス線写真 (別冊 No.13A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.13B)とを別に示す。
- 確定診断に有用な検査はどれか。
- a 結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法〈IGRA〉
- b 喀痰抗酸菌PCR法
- c 喀痰塗抹検査
- d 喀痰嫌気培養
- e PET/CT
[正答]
※国試ナビ4※ [108A036]←[国試_108]→[108A038]
[★]