- 63歳の女性。筋層浸潤性膀胱癌の精査加療目的で入院中である。入院前に施行した血液検査では異常を認めなかった。膀胱内視鏡検査では、膀胱三角部から膀胱頸部に広がる広基性非乳頭状腫瘍を認め、両側の尿管口は同定できなかった。胸腹部造影 CTでは明らかな転移は認めなかった。入院後、全身倦怠感を訴えている。 1日尿量は急に低下してきている。緊急に行った血液生化学検査では尿素窒素 63mg/dl、クレアチニン 5.6 mg/dl、K 4.8 mEq/lであった。腹部超音波像 (別冊 No. 21A、B)を別に示す。残尿量は 40 mlであった。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D043]←[国試_108]→[108D045]
★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の女性。ふらつきと視力低下とを主訴に来院した。 1か月前から頭重感があり、 1週前からふらつきと左眼の見にくさとを自覚していた。既往歴に特記すべきことはない。母親が高血圧。意識は清明。身長 157 cm、体重 56 kg。体温 36.0 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 268/166 mmHg。呼吸数 16/分。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。尿所見:蛋白 1+、糖 (-)、潜血 (-)、沈渣に円柱を認めない。血液所見:赤血球 382万、 Hb 10.5 g/dl、Ht 32%、白血球4,000、血小板 2.5万。血液生化学所見:総蛋白 7.6 g/dl、アルブミン 4.9 g/dl、尿素窒素 38 mg/dl、クレアチニン 2.6 mg/dl、尿酸 6.2 mg/dl、血糖 106mg/dl、HbA1c(NGSP)5.8%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 242 mg/dl、Na 141 mEq/l、K 3.8 mEq/l、Cl 107mEq/l、Ca 9.6 mg/dl、P 4.0 mg/dl。心電図で左室肥大所見を認める。胸部エックス線写真で心胸郭比 56%。腹部超音波検査で腎尿路系に異常を認めない。各種ホルモン検査を提出した。
- 次に行う検査として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D042]←[国試_108]→[108D044]
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- 35歳の女性。脱力を主訴に来院した。 9か月前から徐々に歩行時の疲れやすさを自覚し、 2か月前に手すりにつかまらないと階段を昇れないことに気付いた。 1か月前から洗髪時に腕を挙げるのが難しくなり、洋式便器から立ち上がることができなくなった。身長 164 cm、体重 56 kg。胸腹部と脳神経とに異常を認めない。徒手筋力テストで頸部屈筋は 2、四肢筋力は左右対称に近位筋は 3、遠位筋は 4と低下している。筋痛、筋把握痛はない。血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dl、アルブミン3.7 g/dl、AST 52 IU/l、ALT 42 IU/l、CK 870 IU/l(基準 30~140)。脳脊髄液所見に異常を認めない。左上腕二頭筋生検の H-E染色標本 (別冊 No. 22)を別に示す。
- この患者でみられるのはどれか。
- a 末神経伝導速度低下
- b ミトコンドリアDNAの欠失
- c 抗アセチルコリン受容体抗体陽性
- d 針筋電図で刺入時ミオトニー放電
- e 四肢 MRIの T 2強調像で筋内の高信号
[正答]
※国試ナビ4※ [108D044]←[国試_108]→[108D046]
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