- 11歳の男児。左足の靴下が履けない、走りにくい、床から起き上がりにくいことを主訴に来院した。 5か月前に野球でスライディングをし、その後から左大腿部から膝部にかけての痛みが出現した。その後も野球を続けていたが、練習後の夜間に疼痛があり、朝には改善することを繰り返していた。安静時痛はなかった。 2か月前には友人から跛行を指摘されたが、疼痛が改善傾向であったため様子を見ていた。 1週前に、患児が立ったままでは左足の靴下を履けないことに父親が気付いた。身長155 cm、体重 62 kg。股関節前面部に圧痛と運動時痛とを認める。左股関節可動域は屈曲 30°、伸展-10°、内旋 0°、外旋 40°。血液生化学所見に異常を認めない。来院時の両側股関節のエックス線写真 (別冊 No.14A、B、C)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 65歳の女性。手指を伸ばせないことを主訴に来院した。数日前に絵を描いていたら、右手から前腕に痛みが走り、環指と小指とを自力では伸ばせなくなったという。手指を伸ばすように指示した際の手の写真 (別冊 No.15A)と手関節部エックス線写真 (別冊 No.15B)とを別に示す。環指と小指の中手指節関節を他動的に伸展させることは可能であり、屈曲は自動、他動共に可能である。また母指、示指、中指および手関節の自動伸展と自動屈曲は可能である。感覚障害はない。 15年前に関節リウマチの診断を受け、現在はメトトレキサートとプレドニゾロンにて治療中である。
- 病態として考えられるのはどれか。
[正答]
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- 60歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。 35歳ころに下肢の筋力低下が出現し、徐々に進行した。 40歳ころには上肢にも筋力低下が出現し、両手に粗大な動作時振戦がみられるようになった。 50歳ころには、ろれつが回りにくくなり、半年前から嚥下障害が出現し鼻声になった。平地歩行はかろうじて可能である。発話の際に顔面筋の線維束性収縮が認められる。患者は 3人兄弟の末子で兄が同じ症状を示すという。挺舌時の写真 (別冊 No. 13)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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