- 65歳の男性。咳と労作時の息切れとを主訴に来院した。 1年前に咳嗽と喀痰とを訴え来院し、右下葉の原発性肺癌と診断された。手術適応がなかったため、抗悪性腫瘍薬による化学療法を施行後、根治を目的に放射線治療を行った。照射終了後 6週目に、咳嗽と労作時の息切れとを自覚し受診した。喫煙は 20本/日を 45年間。意識は清明。身長 165 cm、体重 72 kg。体温 36.5℃。呼吸数 16/分。 SpO2 84% ( room air)。右胸部に fine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 456万、 Hb 13.3 g/dl、Ht 40%、白血球 10,800(桿状核好中球 9%、分葉核好中球 67%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 10%、リンパ球 12% )、血小板 35万。 CRP 9.2 mg/dl。胸部エックス線写真 (別冊 No.12A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.12B)とを別に示す。
- この病態について正しいのはどれか。
[正答]
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[★]
- 33歳の 1回経妊 1回経産婦。妊娠 36週。帝王切開術前の検査のため来院した。2週後の妊娠 38週に選択的帝王切開術を予定している。これまでの妊婦健康診査では異常は認められなかった。第 1子は妊娠 39週で分娩停止のため帝王切開術で出生した。体温 36.8℃。脈拍 72/分、整。血圧 120/70 mmHg。内診で子宮口は閉鎖、 Bishopスコアは 2点である。両下腿に浮腫を認める。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)。血液所見:赤血球 386万、 Hb 11.4 g/dl、Ht 34%、白血球 11,000(桿状核好中球17%、分葉核好中球 50%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 25% )、血小板 21万、 PT 10.0秒 (基準 10.14)、 APTT 28.4秒 (基準対照 32.2)。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dl、アルブミン 4.8 g/dl、総ビリルビン 0.6 mg/dl、直接ビリルビン 0.3 mg/dl、AST 28 IU/l、ALT 18 IU/l、LD 270 IU/l(基準 176~353)、 ALP 350IU/l(基準 115~359)、 γ -GTP 36 IU/l(基準 8~50)、 CK 60 IU/l(基準 30~140)、尿素窒素 9 mg/dl、クレアチニン 0.6 mg/dl、尿酸 3.5 mg/dl、血糖 80 mg/dl、総コレステロール 280 mg/dl、トリグリセリド 190 mg/dl。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。腹部超音波検査で胎児発育は週数相当である。胎児心拍数陣痛図に異常を認めない。
- 現時点での対応として適切なのはどれか。
- a 経過観察
- b 鉄剤投与
- c 抗菌薬投与
- d 利尿薬投与
- e HMG-CoA還元酵素阻害薬投与
[正答]
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- 78歳の男性。かかりつけ医からの紹介で総合病院の初診外来を受診した。担当医は高齢者総合機能評価〈CGA〉を意識した面接を行った。自己紹介や患者確認など導入部分を終えた後の医師と患者の会話を以下に示す。
医師「では、少し質問させてください。これから言う言葉を繰り返してください。後でまた聞きますから覚えておいてください。桜、猫、電車」
患者「桜、猫、電車」
医師「今日はどうやって病院まで来られましたか」
患者「タクシーで来ました」
医師「ご自宅ではどなたとお住まいですか」
患者「妻と息子夫婦の 4人暮らしです」
医師「お風呂はどうしていますか、おひとりで入っておられますか」
患者「いや 1人では湯船から上がるのは大変なので、ちょっと手伝ってもらっています」
医師「先ほど覚えていただいた言葉をもう一度言ってみてください」
患者「桜、猫、電車」
[正答]
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