- 79歳の女性。両上肢の痛みとこわばりを主訴に来院した。 2週前から両上肢の痛みとこわばりが出現した。 1週前から頭痛と夕方から夜にかけての 38 ℃の発熱とを自覚した。起床時にはこわばりがひどく、寝返りができない。 2週間で体重が1.5 kg減少した。体温 37.9 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 142/80 mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。両側の上腕に圧痛を認める。関節に腫脹と圧痛とを認めない。赤沈 102 mm/ 1時間。血液所見:赤血球 301万、 Hb 9.6 g/dl、Ht 29%、白血球 9,800、血小板 47万。血液生化学所見:総蛋白 5.9 g/dl、AST 29 IU/l、ALT 28 IU/l、LD 321IU/l(基準 176~353)、 CK 38 IU/l(基準 30~140)、尿素窒素 18 mg/dl、クレアチニン 0.7 mg/dl、Na 138 mEq/l、K 4.9 mEq/l、Cl 100 mEq/l。
- 早急に対応すべき病態の判断に最も重要な質問はどれか。
- a 「よく眠れますか」
- b 「腰は痛いですか」
- c 「寝汗はかきますか」
- d 「目は見えにくくないですか」
- e 「太ももに痛みはありますか」
[正答]
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[★]
- 42歳の女性。発熱と乏尿とを主訴に来院した。半年前から右示指と中指の中手指節関節、左示指の近位指節間関節および左環指の中手指節関節に腫脹と疼痛とを自覚していた。 1か月前からは両側手関節にも腫脹と疼痛とを自覚した。 2週前に受診し非ステロイド性抗炎症薬が処方され著効したが、 3日前から発熱と乏尿とが出現した。意識は清明。体温 38.0 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 144/88 mmHg。呼吸数18/分。 2週前と比べ 5 kgの体重増加を認める。両側の下腿に浮腫を認める。尿所見:蛋白 1+、糖 (-)、潜血 1+、沈渣に白血球円柱 1~ 4 / 1視野。血液所見:赤血球 408万、 Hb 10.9 g/dl、Ht 32%、白血球 12,300(桿状核好中球 6%、分葉核好中球 63%、好酸球 4%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 20% )、血小板 38万。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dl、アルブミン 3.0 g/dl、尿素窒素 86 mg/dl、クレアチニン 6.6 mg/dl、尿酸 10.2 mg/dl、Na 132 mEq/l、K 5.2 mEq/l、Cl 104 mEq/l。免疫血清学所見: CRP 10 mg/dl、リウマトイド因子〈RF〉80 IU/ml(基準 20未満 )、抗CCP抗体 245 U/ml(基準 4.5未満 )。手の単純エックス線撮影で関節にびらんを認めた。入院後、非ステロイド性抗炎症薬を中止したところ解熱した。入院 6日目にクレアチニンは 3.0 mg/dlに低下したが関節痛は悪化した。
- 現時点での治療薬として最も適切なのはどれか。
[正答]
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- 22歳の女性。外陰部の違和感を主訴に来院した。 2か月前から気になっているという。痒みや痛みはない。陰唇と会陰部とに隆起性の病変が見られたため生検を行った。外陰部の写真 (別冊 No.29A)と生検組織の H-E染色標本 (別冊 No.29B、C)とを別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
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