- 70歳の女性。左上腹部痛を主訴に来院した。昨夜、久しぶりに孫たちと遊んだり歌ったりして騒いだ。その 3時間後から左上腹部に痛みを感じるようになった。診察室には前かがみの姿勢で入ってきた。食事摂取は良好であり、悪心や嘔吐はなく便通も正常である。 3年前に脳梗塞を発症し、その後アスピリンを内服している。体温 36.5℃。脈拍 88/分、整。血圧 140/90 mmHg。左上腹部に限局した圧痛を認めるが、反跳痛はない。腹筋を緊張させると疼痛と圧痛とは増強する。腸雑音は正常である。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 62歳の女性。健康診断で肝機能異常を指摘され来院した。自覚症状はない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 407万、 Hb 13.0 g/dl、Ht 39%、白血球 7,800、血小板 26万。血液生化学所見:総ビリルビン 2.2 mg/dl、AST 160 IU/l、ALT 186 IU/l、ALP 1,652 IU/l(基準 115~359)、アミラーゼ 62 IU/l(基準 37~160)、CEA 2.9 ng/ml(基準 5以下 )、 CA19-9 210 U/ml(基準 37以下 )。上部消化管内視鏡像(別冊 No.8A)、 ERCP(別冊 No.8B)及び腹部造影 CT(別冊 No.8C)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A026]←[国試_108]→[108A028]
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- 46歳の男性。全身倦怠感、発熱および左季肋部違和感を主訴に来院した。 4年前に慢性骨髄性白血病の慢性期の診断で 1年間イマチニブ治療を受けていた。その後3年間受診せずそのままにしていた。末血血液検査で白血球 30,400、骨髄芽球が56%であった。末血白血球 bcr/abl FISH法検査の写真 (別冊 No. 9)を別に示す。
- 4年前と比較し、現在の患者の所見として考えられるのはどれか。
- a 脾腫の縮小
- b 血小板数増加
- c 骨髄細胞数減少
- d 染色体付加異常の出現
- e 好中球アルカリフォスファターゼ低値
[正答]
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