- 21歳の女性。下腹部のしこりを主訴に来院した。内診で子宮は正常大で、右付属器が手拳大に腫大していた。腫瘍マーカーは CA19-9 17.5 U/ml(基準 37以下 )、CA125 56.7 U/ml(基準 35以下 )、 α -フェトプロテイン〈AFP〉960 ng/ml(基準 20以下 )。悪性卵巣腫瘍を疑い、右付属器切除術と大網切除術とを施行した。術中写真 (別冊 No.10A)と摘出腫瘍の H-E染色標本 (別冊 No.10B)とを別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A029]←[国試_108]→[108A031]
★リンクテーブル★
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- 48歳の男性。最近落ち着きがないことを主訴に来院した。 3か月ほど前から、歩くときに手が勝手に素早く動いてしまう、座っていると体幹が不規則に前後に揺れるなどを妻から指摘されている。このごろ理由なく激昂してしまう。顔面が不規則にしかめ面になり、構音はやや明瞭さを欠く。眼球運動障害はない。四肢の筋トーヌスは低下し、四肢体幹筋の素早い収縮による不随意運動があり、歩行時に著明になる。腱反射は正常、 Babinski徴候はみられない。 12歳の息子が最近同一疾患を発症したことが疑われている。
- 本疾患と遺伝子変異様式が同一なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A030]←[国試_108]→[108A032]
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- 46歳の男性。全身倦怠感、発熱および左季肋部違和感を主訴に来院した。 4年前に慢性骨髄性白血病の慢性期の診断で 1年間イマチニブ治療を受けていた。その後3年間受診せずそのままにしていた。末血血液検査で白血球 30,400、骨髄芽球が56%であった。末血白血球 bcr/abl FISH法検査の写真 (別冊 No. 9)を別に示す。
- 4年前と比較し、現在の患者の所見として考えられるのはどれか。
- a 脾腫の縮小
- b 血小板数増加
- c 骨髄細胞数減少
- d 染色体付加異常の出現
- e 好中球アルカリフォスファターゼ低値
[正答]
※国試ナビ4※ [108A028]←[国試_108]→[108A030]
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