- 35歳の女性。脱力を主訴に来院した。 9か月前から徐々に歩行時の疲れやすさを自覚し、 2か月前に手すりにつかまらないと階段を昇れないことに気付いた。 1か月前から洗髪時に腕を挙げるのが難しくなり、洋式便器から立ち上がることができなくなった。身長 164 cm、体重 56 kg。胸腹部と脳神経とに異常を認めない。徒手筋力テストで頸部屈筋は 2、四肢筋力は左右対称に近位筋は 3、遠位筋は 4と低下している。筋痛、筋把握痛はない。血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dl、アルブミン3.7 g/dl、AST 52 IU/l、ALT 42 IU/l、CK 870 IU/l(基準 30~140)。脳脊髄液所見に異常を認めない。左上腕二頭筋生検の H-E染色標本 (別冊 No. 22)を別に示す。
- この患者でみられるのはどれか。
- a 末神経伝導速度低下
- b ミトコンドリアDNAの欠失
- c 抗アセチルコリン受容体抗体陽性
- d 針筋電図で刺入時ミオトニー放電
- e 四肢 MRIの T 2強調像で筋内の高信号
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 63歳の女性。筋層浸潤性膀胱癌の精査加療目的で入院中である。入院前に施行した血液検査では異常を認めなかった。膀胱内視鏡検査では、膀胱三角部から膀胱頸部に広がる広基性非乳頭状腫瘍を認め、両側の尿管口は同定できなかった。胸腹部造影 CTでは明らかな転移は認めなかった。入院後、全身倦怠感を訴えている。 1日尿量は急に低下してきている。緊急に行った血液生化学検査では尿素窒素 63mg/dl、クレアチニン 5.6 mg/dl、K 4.8 mEq/lであった。腹部超音波像 (別冊 No. 21A、B)を別に示す。残尿量は 40 mlであった。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
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- 57歳の女性。 3回経妊 3回経産婦。 52歳で閉経。尿失禁を主訴に来院した。 2年前から咳嗽時に下着が濡れることに気付いていた。半年前から笑ったり重い荷物を持ち上げたりするときにも漏れるようになったため受診した。頻尿、排尿痛および尿意切迫感を認めない。少量用尿とりパッドを 1日 1枚交換している。尿所見に異常を認めない。腹部超音波検査で残尿を認めない。 1時間パッドテストでの尿失禁量は 5 gである。
- まず行う対応として適切なのはどれか。
[正答]
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