- 33歳の 1回経妊 1回経産婦。妊娠 28週。本日朝からの軽度の下腹部痛と少量の性器出血とを主訴に来院した。妊娠 27週の妊婦健康診査までは特に異常を指摘されていなかった。腟鏡診で淡血性の帯下を少量認める。内診で子宮口は閉鎖している。胎児心拍数陣痛図で 10分周期の子宮収縮を認める。経腟超音波検査で頸管長 15 mm、内子宮口の楔状の開大を認める。腹部超音波検査で胎児推定体重は 1,200 g、羊水量は正常、胎盤は子宮底部にあり異常所見を認めない。 BPS〈biophysical profile score〉は 10点である。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
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[★]
- 88歳の女性。肺炎のため入院中である。もともと認知症があり要介護 3であったが、食事は自力摂取できていた。 2日前に肺炎のため入院となり治療を行った。本日朝には平熱となり、介助によって経口摂取も可能となった。同日深夜、物音に気付いて看護師が訪室すると、患者がベッド脇の床に倒れていた。当直医が呼ばれて診察したところ、出血や裂創はみられないが、患者は「いたい、いたい」とうめくように繰り返していた。意識レベルは JCSI-2。身長 148 cm、体重 44 kg。体温 35.8℃。脈拍 84/分、整。血圧 132/80 mmHg。頭部に皮下血腫を認めない。対光反射は正常。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。上肢に麻痺を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腹部に圧痛を認めない。左下肢を動かすと疼痛が増強する。両足背に軽度の圧痕を残す浮腫を認める。下肢の色素沈着や紫斑を認めない。
- 痛みの原因を明らかにするために必要な検査はどれか。
- a 胸部造影CT
- b 腹部超音波検査
- c 下肢静脈超音波検査
- d 胸部エックス線撮影
- e 股関節エックス線撮影
[正答]
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- 89歳の女性。 1年前から Parkinson病のため療養病床に入院中である。 71歳でParkinson病を発症し、 86歳で Hoehn & Yahrの臨床重症度分類 5度となり、ベッド上の生活となった。 87歳で家族とのコミュニケーションも困難になった。 3か月前から食事量が減り誤嚥性肺炎を 2回起こしている。意思表示は困難であるが、家族の声かけにわずかに表情が緩むこともある。家族は献身的な介護を続けており、 1日でも長く生きてほしいと願っている。家族と今後の方針を話し合うことになった。胃瘻を含む経管栄養や中心静脈栄養など人工的栄養補給の選択肢を説明した。
- 家族が方針を決めるのを支援する際に、医師が伝える内容として適切なのはどれか。
- a 「一旦方針を決定すると変更できません」
- b 「これまでの本人の価値観を十分尊重してください」
- c 「人工的栄養補給を行わないと安楽死とみなされます」
- d 「最終的な方針決定には病院の倫理委員会の許可が必要です」
- e 「いずれ死亡するので無駄な人工的栄養補給は行うべきではありません」
[正答]
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