- 英
- gastrointestinal perforation, perforation of digestive tract
- 関
- 急性汎発性腹膜炎
治療
- 全身管理:(急性汎発性腹膜炎により循環血流減少性ショック、敗血症ショックをきたしていた場合)
- 手術:
- (十二指腸潰瘍穿孔性腹膜炎)広汎胃切除術・穿孔部位閉鎖術・大網充填術、腹腔洗浄、腹腔ドレーン留置
禁忌
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 米田 五大,新井田 達雄,大石 英人,濱野 美枝,鬼澤 俊輔,岡野 雄介,石井 雅之,原田 和明
- 東京女子医科大学雑誌 80(8), 250-251, 2011-08-25
- 第41回消化器病センター例会 平成22年1月16日(土) 東京女子医科大学弥生記念講堂
- NAID 120003519081
- P-163 壊死性筋膜炎を続発したMucormycosisによる新生児消化管穿孔の1例(新生児3,ポスターセッション,第48回日本小児外科学会学術集会)
- P-142 当院における新生児消化管穿孔症例の検討(新生児1,ポスターセッション,第48回日本小児外科学会学術集会)
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- 下部消化管穿孔は多くの場合生命の危機に瀕する重症である。とくにこのような状態と なるには高齢者で基礎疾患を有している場合が多い。治療を担当する医師の診断能力、 治療の選択が生死を分けるということを自覚せねばならず、家族への説明 には重症で ...
- 急性開放性穿孔 perforation. 消化管内容物が腹腔内に漏出するため、緊急手術の 適応となる。 被覆性穿孔,穿通 penetration. 潰瘍が消化管壁を破って他臓器側に穴が あくも、穿孔部位が周囲臓器との癒着で被覆されたものである。 限局性の腹膜炎となる 。
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★リンクテーブル★
[★]
- 67歳の男性。腹部全体の持続する強い痛みを主訴に来院した。 3年前から虚血性心疾患と心房細動とで通院中である。 10時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強した。体温 36.7℃。脈拍 88/分、不整。血圧 124/78 mmHg。呼吸数 16/分。 SpO2 97%(room air)。腹部は全体に膨隆し、腸雑音を聴取しない。腹部全体に圧痛と Blumberg徴候とを認める。血液所見:赤血球 512万、 Hb 16.2 g/dl、Ht 48%、白血球 12,800(桿状核好中球 28%、分葉核好中球 46%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 17% )、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.6 g/dl、アルブミン 4.6g/dl、総ビリルビン 0.6 mg/dl、AST 112 IU/l、ALT 35 IU/l、LD 482 IU/l(基準 176~353)、アミラーゼ 124 IU/l(基準 37~160)、 CK 186 IU/l(基準 30~140)。腹部造影 CT(別冊 No. 8、頭側から順にA、B、C)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D023]←[国試_108]→[108D025]
[★]
- 日齢6の新生児。NICUに入院中である。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。在胎26週4日、出生体重750gであった。出生6分で気管挿管が行われ、10分後には開眼した。その後NICU入院となり、呼吸管理を受けている。入院後、経口胃管を挿入し、日齢1から少量のミルクを開始した。本日、ミルク注入前に胃内にミルクが残っており、腹部が軽度膨満していた。体温 36.7℃。心拍数 124/分、整。血圧 52/24mmHg。呼吸数 48/分。SpO2 99%(FIO2 0.25)。大泉門は平坦で、心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨満があり、腸雑音は減弱している。四肢の運動があり、筋緊張に異常を認めない。胸腹部エックス線写真(臥位正面および左側臥位正面像)(別冊No. 26A、B)を別に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A055]←[国試_114]→[114A057]
[★]
- 67歳の男性。持続性の強い腹痛を主訴に来院した。3年前から虚血性心疾患と心房細動とで通院中である。10時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強した。腹部は全体に膨隆し、腸雑音を聴取しない。打診で鼓音を呈し、腹部全体に圧痛とBlumberg徴候とを認める。
- 血液所見:赤血球512万、Hb16.2g/dl、白血球12,800、血小板18万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.6g/dl、アルブミン5.1g/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST112単位、ALT35単位、LDH482単位(基準176~353)、アミラーゼ124単位(基準37~160)、CK186単位(基準10~40)。腹部造影CTを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F030]←[国試_100]→[100F032]
[★]
- 53歳の男性。朝食直後に上腹部の激痛が突然出現したため救急車で搬入された。1週前から右上腹部不快感が空腹時に出現し、食事によって軽減していた。体温38.5℃。脈拍104/分、整。血圧110/60mmHg。腸雑音は消失し、腹部全体が板状硬化を呈していた。血液所見:赤血球520万、Hb15.1g/dl、白血球14,300、血小板46万。胸部エックス線写真を以下に示す。この患者の処置で最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100D016]←[国試_100]→[100D018]
[★]
- 21歳の男性。交通外傷のため救急車で搬入された。オートバイ運転中に乗用車と接触し転倒した。意識障害はない。呼吸数30/分、脈拍120/分、整。血圧80/64mmHg。頚静脈の怒張はない。右側胸部に打撲痕と皮下気腫とを認める。右肺の呼吸音は減弱している。腹部に擦過傷を認めるが圧痛と膨隆とはない。骨盤・四肢の変形、腫脹および運動麻痺はない。
- 血圧低下の原因として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098F017]←[国試_098]→[098F019]
[★]
- 42歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。10か月前に胃全摘術を受けた。皮膚はやや乾燥し蒼白である。腹部は全体に膨隆し、上腹部正中に手術瘢痕を認める。10か月前に摘出された胃の標本の肉眼像、H-E染色標本及び今回来院時の腹部単純CTを以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D049]←[国試_103]→[103D051]
[★]
- 42歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。10か月前に胃全摘術を受けている。皮膚はやや乾燥し蒼白である。腹部は全体に膨隆し、上腹部正中に手術瘢痕を認める。10か月前に摘出された胃の標本の肉眼像、H-E染色標本および今回来院時の腹部単純CT、写真を以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097D028]←[国試_097]→[097D030]
[★]
- 腹部診察所見と病態・疾患の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106C009]←[国試_106]→[106C011]
[★]
- a. 脾腫の診断には空腹時の方が有用である。
- b. 消化管穿孔の診断に有用である。
- c. 急性腹膜炎による腹部膨満では全体が濁音である。
- d. 肝臓では上縁が下縁より分かりやすい。
- e. 腹水の診断には体位変換が重要である。
[正答]
※国試ナビ4※ [095E019]←[国試_095]→[095E021]
[★]
- 大腸内視鏡検査で経口腸管洗浄薬による前処置が可能なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101B090]←[国試_101]→[101B092]
[★]
- 英
- lower abdominal pain
- 関
- 下腹痛。腹痛
診療エッセンシャルズ.271 改変
産婦人科疾患
- NGY.138
急性かつ重篤な下腹痛
中等度の下腹痛
- 1. 鎖陰
- 2. 卵巣嚢腫破裂
- 3. 子宮内膜症
- 4. 月経困難症
- 5. 子宮筋腫
- 6. 急性付属器炎、子宮内膜炎:子宮内膜炎は子宮内操作や流産後などに起こり、ほとんどが上行性感染と考えられ、発熱や不正出血などの随伴症状を伴うことが多い。卵管に炎症が波及し付属器炎になると下腹痛も増悪し、骨盤腹膜炎を来すことがある。起因菌はクラミジアの頻度が増加している。(参考1)
- 7. 流産
産婦人科の下腹部痛の鑑別疾患
- 参考1
病みえ産婦人科
- 引用p.212
妊娠の有無による鑑別
参考
- 1. (12)日本産婦人科医会研修プログラム;痛みの診断と治療
3)急性腹症,がん性疼痛への対応 - 日産婦誌58巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/58/5809-395.pdf
[★]
- 英
- amylase, AMY, Amy
- 同
- ジアスターゼ diastase
- 関
- 唾液アミラーゼ
- 図:LAB.599(血清アミラーゼ異常をきたす疾患)
基準値
判別
- 検査の本
基準下限以下(減少)(低アミラーゼ血症)
- [可能性]膵全摘後、慢性膵炎や膵癌による膵実質の荒廃、唾液腺摘出後
異常値を示すメカニズム
- OLM.265
高アミラーゼ血症
-
- 膵実質の破壊病変:膵炎(原発性・続発性(穿通性十二指腸潰瘍、腹膜炎))、慢性膵炎(頻度低い)、膵癌(頻度低い)
- 膵液分泌経路の閉塞:膵管・総胆管・Vater乳頭部の閉塞によりAMYが血流に逆流する。
- 腸管からの吸収増加:小腸上位に腸閉塞が起こると、十二指腸の拡張によりVater乳頭部を圧迫し、閉塞性増加を来し、また十二指腸の壊死がおこると分泌されたアミラーゼが再吸収されてしまう。
- 腹腔からの吸収:消化管穿孔においてはアミラーゼを含む消化液が腹腔に漏出し、これが腹膜より吸収されるため。(QB.A-353)
- 肝障害:肝炎、アルコール肝障害。この場合S型AMYが上昇
- 肺癌による異所性AMY:肺癌や卵巣癌でS型AMYが産生される。
- 子宮外妊娠破裂:S型AMy上昇
- 腎不全:血清AMYの約1/3は腎糸球体を通して尿中に排泄されるが、腎機能低下例では増加する
- マクロアミラーゼ血症:血清中のAMYの一部が免疫グロブリンや多糖体吐血尾久して大きな分子集団を作ることがある。
- 心因性拒食症、胸痛、手術後:S型AMY上昇
低アミラーゼ血症
- 膵や唾液腺の摘出後、慢性膵炎や膵癌による膵実質の荒廃
血清アミラーゼとアイソザイムの異常
- LAB.599
膵型アミラーゼ活性の異常
|
活性増加
|
急性膵炎
|
慢性膵炎増悪
|
膵癌、膵嚢腫、膵仮性嚢胞などでの随伴性膵炎
|
胆道系の炎症性疾患
|
ERCP後、PS試験後
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ステロイドホルモン投与後
|
唾液腺型アミラーゼ活性低下による相対的な膵型優位
|
活性低下
|
慢性膵炎
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膵癌(末期)
|
膵切除後
|
唾液腺型アミラーゼ活性の異常
|
活性増加
|
流行性耳下腺炎
|
術後、外傷後、ショック後、熱傷後
|
糖尿病ケトアシドーシス
|
人工心肺使用後
|
アミラーゼ産生腫瘍(肺癌、卵巣癌など)
|
肺炎、肺結核
|
腎疾患
|
唾液腺造影後
|
膵型アミラーゼ活性低下による相対的な唾液腺型優位
|
活性低下
|
放射線治療後(下顎部、頚部など)
|
シェーグレン症候群
|
膵型・唾液腺型共に活性増加
|
腎不全
|
肝硬変、慢性肝炎の一部
|
膵型・唾液腺型に分類不能の活性増加
|
マクロアミラーゼ血症
|
アミラーゼ産生腫瘍の一部
|
[★]
- 英
- paclitaxel
- 商
- タキソール taxol TXL、(アルブミン添加)アブラキサン
- 関
- 抗悪性腫瘍薬
分類
適応
- パクリタキセル注
- 卵巣癌、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、子宮体癌、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、再発又は遠隔転移を有する食道癌、血管肉腫、進行又は再発の子宮頸癌
作用機序
- チューブリンの脱重合を抑制して、中間径フィラメントを安定化させることで有糸分裂期(M期)を停止させ、これにより細胞分裂を阻害 (⇔ ビンクリスチン)
重要な基本的注意
- 骨髄抑制。過敏反応。低血圧、高血圧、徐脈。関節痛(高頻度)、筋肉痛(高頻度)。発熱(高頻度)。末梢神経障害(高頻度)。感染症、出血傾向。
重大な副作用
[★]
- 関
- 新生児胃穿孔、新生児胃破裂、消化管穿孔
[★]
- 英
- gastrointestinal tract, GI tract
- 英
- alimentary tract
- 関
- 消化器系
- 以下の総称:食道、胃、小腸、大腸
消化管の構造
運動
- 蠕動運動:食塊を肛門側に1cm/sで送り出す:胃・食道・小腸・近位結腸・遠位結腸・直腸
- 分節運動:分節を作ってくびれて食塊を混和:小腸・近位結腸
- 振子運動:縦走筋の収縮により腸管を縦方向に収縮させる:小腸・近位結腸・(遠位結腸・直腸)
[★]
- 英
- perforation、bore、perforate、drill
- 同
- burr hole
- 関
- うんざり、穿孔器、穿孔処理、ドリル、空洞、退屈、口径、穴を開ける