- 英
- diaphragmatic hernia, diaphragmatocele
- ラ
- hernia diaphragmatica
- 関
- 横隔膜、胸腹裂孔ヘルニア
分類
発生の時期
横隔膜欠損部位
- 成人のヘルニアの80-90%。50歳以上の女性に多い
- 脱出臓器:胃
- 滑脱型ヘルニア:胃の噴門部が胸腔内に滑脱 → 多い
- 傍食道型ヘルニア:食道下部は横隔膜に下にあって、胃の一部が胸腔内に脱出
- 脱出臓器:結腸、小腸
- 小児のヘルニアの60%以上。左側に多い。 → 症状が重篤であれば緊急手術
- 脱出臓器:大網、横行結腸
- 発症頻度は少ない。右側に多い
国試
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 7.横隔膜腫瘍生検術後に遅発性発症した医原性横隔膜ヘルニアの1例(一般演題,第84回日本小児外科学会北海道地方会)
- 旭 火華,岡田 忠雄,本多 昌平,宮城 久之,湊 雅嗣,井口 晶裕,加賀 基知三,藤堂 省
- 日本小児外科学会雑誌 47(5), 863, 2011-08-20
- NAID 110008711769
- P-414 当院における遅発性先天性横隔膜ヘルニア症例の検討(小児救急3,ポスターセッション,第48回日本小児外科学会学術集会)
- 古川 泰三,木村 修,文野 誠久,佐々木 康成,小野 滋,岩井 直躬
- 日本小児外科学会雑誌 47(4), 787, 2011-07-05
- NAID 110008735521
- P-308 腹壁筋flapを用いて新生児期に一期的横隔膜修復術を行った巨大欠損孔を伴う先天性横隔膜ヘルニアの2例(横隔膜2,ポスターセッション,第48回日本小児外科学会学術集会)
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- 横隔膜ヘルニアは、先天性のものと後天性のものに分けられます。ここではその両者を合わせて紹介していきましょう。 ... 横隔膜は、呼吸のために胸の気圧を管理しています。つまり、膜が下がると空気を吸い込み、上がると空気を ...
- 家庭医学館 横隔膜ヘルニアの用語解説 - [どんな病気か] 横隔膜に、生まれつき(先天性)あるいはなんらかの原因によって(後天性)、裂孔(れっこう)(あな)ができ、その孔(あな)を通って腹腔(ふくくう)内の臓器が胸腔 ...
- 横隔膜ヘルニア<子どもの病気>。横隔膜ヘルニアとはどんな病気か 横隔膜ヘルニアには、先天性のものと後天性のものがあります。 先天性のものにはさらに、ボックダレック孔(こう)ヘルニア(後外側裂孔(こうがいそくれっこう ...
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- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 68歳の女性。交通事故のため搬入された。
- 現病歴:夫の運転する乗用車の助手席に座っていた。黄信号で交差点に進入したところ、右折してきた対向車と衝突した。シートベルトは着用していなかった。右胸部痛を訴えている。搬送中に静脈路が確保された。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 現 症:意識は清明。脈拍 112/分、整。血圧 90/60mmHg。眼球結膜に異常を認めない。頚静脈怒張と冷汗とを認める。心音は微弱。右肺野で呼吸音を聴取しない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 380万、Hb 10.0g/dl、Ht 35%、白血球 8,500、血小板 30万。血液生化学所見:血糖 82mg/dl、総蛋白 6.2g/dl アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 1.1mg/dl、AST 35IU/l, ALT 18IU/l、LD 176IU/l(基準176-353)、ALP 233IU/l(基準115-359)、Na 138mEq/l、K 4.3mEq/l、Cl 99mEq/l。胸部エックス線写真(別冊No.6)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H036]←[国試_104]→[104H038]
[★]
- 出生直後の新生児。呼吸不全のためNICUに入院となった。母親が妊婦健康診査を受けていなかったため、妊娠経過は不明である。3,026gで出生した。Apgarスコアは3点(1分)、4点(5分)。呼吸数72/分で非常に浅い。心拍数88/分、整。全身にチアノーゼを認める。筋緊張は低下し、自発運動に乏しく、泣き声はほとんど聞き取れない。心音と呼吸音とを右胸部でわずかに聴取する。腹部は陥凹し、肝・脾を触知しない。マスクによる酸素投与が行われたが経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)50%のため、直ちに気管挿菅し、100%酸素で人工換気を行った。気管挿管後、SpOsは70%まで上昇したが、それ以上の改善は認められなかった。気管挿菅後の胸部エックス線写真(別冊No.22)を別に示す。
- この新生児の呼吸不全の原因はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I067]←[国試_105]→[105I069]
[★]
- 日齢6の新生児。NICUに入院中である。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。在胎26週4日、出生体重750gであった。出生6分で気管挿管が行われ、10分後には開眼した。その後NICU入院となり、呼吸管理を受けている。入院後、経口胃管を挿入し、日齢1から少量のミルクを開始した。本日、ミルク注入前に胃内にミルクが残っており、腹部が軽度膨満していた。体温 36.7℃。心拍数 124/分、整。血圧 52/24mmHg。呼吸数 48/分。SpO2 99%(FIO2 0.25)。大泉門は平坦で、心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨満があり、腸雑音は減弱している。四肢の運動があり、筋緊張に異常を認めない。胸腹部エックス線写真(臥位正面および左側臥位正面像)(別冊No. 26A、B)を別に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A055]←[国試_114]→[114A057]
[★]
- 2か月の乳児。意識障害のため救急車で搬入された。在胎 40週、3,100gにて出生した。出生後からこれまで哺乳力は良好であった。30分前にけいれんが起こり、その後ぐったりしたため母親が救急車を要請した。来院時、自発運動は乏しいが痛み刺激には反応する。身長 60cm、体重 5.0kg。体温 37.0℃。脈拍 128/分、整。呼吸数 36/分。SpO2 98%(マスク5L/分 酸素投与下)。眼球結膜と皮膚とに黄染を認める。血液所見:赤血球 435 万、白血球 11,200、血小板 21万、PT 65%(基準 80~120)、APTT 60秒(基準 32.2)、ヘパプラスチンテスト低下。血液生化学所見:総ビリルビン 8.5mg/dL、直接ビリルビン 3.5mg/dL、AST 58IU/L、ALT 34IU/L。頭部CTで多発性の脳出血を認めた。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D029]←[国試_110]→[110D031]
[★]
- 妊娠38週の経産婦。胎動の自覚が減ったため産科診療所を受辞した。診療所で施行された胎児超音波写真(別冊No.5)を別に示す。超音波検査で心臓の背側に蠕動する管腔構造(矢印)を認める。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B047]←[国試_105]→[105B049]
[★]
- 30歳の初妊婦。妊娠34週3日。自宅近くの産科診療所の腹部超音波検査で、羊水過多と胎児胸部腫瘤とを指摘されたため、紹介されて受診した。胎児心拍数陣痛図に異常を認めない。内診で子宮口は閉鎖している。腹部単純MRIのT2強調像(別冊No.3)を別に示す。
- 胎児の診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A020]←[国試_107]→[107A022]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103D005]←[国試_103]→[103D007]
[★]
- 妊娠10週の経腟超音波検査で診断できるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G030]←[国試_111]→[111G032]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109E024]←[国試_109]→[109E026]
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[★]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[★]
- 英
- pleuroperitoneal diaphragmatic hernia
- 同
- 胸腹膜裂孔ヘルニア、ボホダレック孔ヘルニア Bochdalek孔ヘルニア Bochdalek hernia、ボホダレクヘルニア、Bochdalekヘルニア
- 関
- 先天性横隔膜ヘルニア、横隔膜ヘルニア、横隔膜
- 腰肋三角、ヘルニア
概念
- 胸腹裂孔の閉鎖障害により、ヘルニア門を通じて、腸管、脾臓、肝臓が胸腔に脱出する。左に多く(右2:左8)、ヘルニア嚢を欠く。
- 患側肺、時に両側肺の低形成を伴う。
- 治療成績は悪い
- 成人に至ってから発症するものもある(遅発型胸膜裂孔ヘルニア)
疫学
病因
病変形成&病理
症状
合併奇形
診断
検査
治療
予後
- 出生後24時間以内に緊急手術が必要な症例では予後不良
- 生後24時間以降にまで手術を待機できるような症例は予後良好。
予防
[★]
発症時期
[★]
- 英
- internal hernia
- ラ
- hernia interna
- 同
- 腹腔内ヘルニア intraabdominal hernia
- 関
- ヘルニア、外ヘルニア、トライツヘルニア
- 体腔内に発生し、内臓などが他の裂隙に脱出して体表から確認できないもの。
- 例えば、横隔膜ヘルニアがある。
[★]
- 英
- Larrey's hernia, Larrey hernia
- 同
- Larrey孔ヘルニア
- 関
- 傍胸骨裂孔ヘルニア、横隔膜ヘルニア
[show details]
[★]
- (成人)悪性腫瘍などによる悪液質、栄養障害
- (新生児)先天食道閉鎖症のA型/B型、横隔膜ヘルニア
[★]
- 英
- congenital diaphragmatic hernia, CDH
- 関
- 横隔膜ヘルニア
分類
病態
- 胎児期に胸腔に突出した腸管により肺の形成が妨げられ、肺低形成を来す。
- 腸管は胸腔に脱出するために、出生後腹部の陥凹(scaphoid abdomen)を認める。
検査
- 胸腹部単純X線写真:腸管ガス像が胸部に認められる。
[show details]
参考
- 1. [charged] 新生児における先天性横隔膜ヘルニア - uptodate [1]
- 2. [charged] 先天性横隔膜ヘルニア:出生前診断および管理 - uptodate [2]
国試
[★]
- 英
- traumatic diaphragmatic hernia
[★]
- 英
- diaphragm (Z,K)
- ラ
- diaphragma
起始
神経
機能
横隔膜を貫く器官 (N.189)
- 高さ:T12
- 高さ:T8
- 高さ:T10
筋束を直接貫いているもの
裏側を通っている
体表解剖
- 第5肋骨と右鎖骨中線との交点、及び第6軟骨と左鎖骨中線との交点について、これら2交点を結ぶ線
発生
- 胸腔と腹腔は心腹膜管をとおして体の後壁に沿って連続している。
- 発生第5週のはじめに背外側?から胸腹膜ヒダが現れてのびだし、横中隔および食道間膜と癒合する。
- 発生第7週に胸腔と腹腔が分離する。
画像検査
胸部単純X線写真
- 正常者の横隔膜の位置は後方第10肋間 (wikipedia ja)
臨床関連
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- hernia
- 同
- 脱腸
- 関
- 真性ヘルニア true hernia
-
-
[★]
- 英
- membrane
- 関
- メンブラン、メンブレン
[★]
- 英
- diaphragma
- 関
- 横隔膜