- 英
- percussion
- 関
- 衝撃
- 鼓音:気胸、嚢胞、空洞、肺気腫
- 濁音:肺炎、肺水腫、無気肺
WordNet
- tapping a part of the body for diagnostic purposes (同)pleximetry
- the act of exploding a percussion cap
- the act of playing a percussion instrument
PrepTutorEJDIC
- 〈U〉(特に,音を出すために二つの物を)ぶっつけ合わせること;〈C〉ぶっつけ合わせて出た音(振動,衝撃) / 〈U〉〈C〉(診察の)打診 / 《集合的に》打楽器
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/06/13 00:03:47」(JST)
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診察(しんさつ)とは、医師・歯科医師が患者の病状を判断するために、質問をしたり体を調べたりすること。医療行為の一つであり、医師と歯科医師以外の医療従事者は行うことができない。
診察や検査の結果をもとに医師・歯科医師は診断を行い、治療方針を決定する。
目次
- 1 診察の内容
- 1.1 医療面接
- 1.2 身体所見
- 1.2.1 視診
- 1.2.2 聴診
- 1.2.3 触診
- 1.2.4 打診
- 1.3 その他
- 2 東洋医学の診察(四診)
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
診察の内容
1978年発刊の吉利和の内科診断学テキストには、武内重五郎編集の内科診断学とちがって、診察の定義を記述している項目がある。それには、臨床検査・レントゲン検査等も診察の項目に入っている。従って、医師が、自分自身が裸の状態で指と耳と目等の五感によってだけでする行為が診察ではなく、体温計・聴診器・舌圧子・血圧計・ハンマー・音叉・眼底鏡・検尿テストテープ・顕微鏡・遠沈器等の比較的安価な診断機器を使用して診察することは、狭義の診察の前提となっている。但し、最先端の4D超音波診断装置乃至、PET,MRI,MDCT(Flat Panel 274列 CT) と言った超高額診断機器を使用しないで診察・診断することに限定すべきでもないという意見も多い。診察には、下記の内容が含まれる。なお、医科と歯科では、それほど診察の仕方が違うわけではなく、共に初診における患者の情報把握の為に重要な医療行為であり、保険点数の算定対象である。
医療面接
医療面接は、通常診察の最初に行われる。医師・歯科医師はまず患者の訴えを聞き、その後必要な情報を聞き出すために質問を加える。
医師・歯科医師に症状を伝えるときのポイントは「いつから、どんなきっかけで症状が出現しそれはどれくらい続いたか、どうしたら症状が楽になるか、その際に一緒に出たほかの症状はないか、その後どんなときにどれくらいの頻度で症状があり、現在まで症状に変化があるかどうか」を正確に伝えることである。服用している薬があれば、必ず現物を持参する(薬局から出される薬剤の説明書があれば、それも有用である)。
医療面接で得られた情報は以下のように分類され記録される。
- 主訴
- 患者の主たる訴え、症状。
- 現病歴
- 発症のきっかけから現在に至るまでの経過。
- 既往歴
- これまでにかかったことがある病気、けが。手術歴や輸血歴、アレルギーの有無は特に大切である。
- 薬剤歴
- 現在服用中の薬、健康食品など。またこれまでに薬剤で副作用を起こしたことがあるかどうか。
- 家族歴
- 配偶者や血縁者がかかったことがある病気。
- 生活歴
- 喫煙、飲酒習慣など。
- 職業歴
- これまでに経験した職業。
- 渡航歴
- 最近の(特に外国への)旅行の有無。その土地に特有の感染症などを疑うきっかけになる。
- 動物飼育歴
- 人畜共通感染症やアレルギー疾患を考慮するうえで必要となる。
身体所見
医師が五感を用いて患者の異常の有無を調べる方法。理学所見ともいうが、これは英語の 'physical examination' に対する誤訳である。
視診
視診は、目で見て異常がないか調べる。診察室へ入るときの歩き方、表情から始まり、体格、栄養状態、皮膚の色・つや、腫れ、変形、皮疹の有無、粘膜の状態などが観察される。
聴診
聴診は、聴診器で音を聞いて異常がないか調べる。心音、呼吸音、腸管蠕動音などが聴取される。
触診
触診は、手で触って異常がないか調べる。手触り、温度、硬さ、弾力、腫瘤の有無、圧痛の有無など、様々な所見がとられる。
打診
打診は、手や器具でたたいて調べる。胸部を指でたたいて反響音を確かめたり、関節の近くをハンマーでたたいて反射を確かめたりする。1761年オーストリアのレオポルト・アウエンブルッガー医師が発見した直接打診法(体表を直接叩く方法)と間接打診法(体表の上に手または打診板を置いて、その上から叩く方法)がある。また、打診した際の打診音の種類は以下のようになる。
- 清音(共鳴音)
- 大きい音で澄んだ音、正常肺野で聴かれる。
- 絶対的濁音
- 心臓が直接、前胸壁に接している部分で聴取される。
- 比較的濁音
- 心臓の一部が肺に覆われている部分で聴取される。
- 平坦音
- 大腿部などで聴取される。
- 濁音
- 小さい音、肝臓や心臓などの実質臓器で聴かれる。無気肺、胸水、腹水、胸膜炎、心嚢液貯留などが考えられる。
- 鼓音
- 大きい音で太鼓様の音、胃や腸管などで聴かれる。空洞、嚢胞、気胸、肺気腫などが考えられる。
- 過共鳴音(共鳴亢進音)
- 鼓音の別名。気胸、肺気腫などで聞かれる。
- 猫音
- 心臓弁膜症で聴取される。
- コマ音
- 頚静脈で聴取される静脈音。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、鉄欠乏性貧血などの高い貧血などで聴取される。
その他
専門科によっては眼底検査、内診、神経学的所見など特殊な診察が行われる。
東洋医学の診察(四診)
四診とは望診、聞診、問診、切診から成る東洋医学独特の診察方法である。現在では経絡治療をおこなう鍼灸師(はり師、きゅう師)が使う診察法。漢方薬を扱う湯液家(薬剤師)は法律上切診はできない。
- 望診とは体型、皮膚の色、光沢等を視て診察する方法(舌診も望診に含まれる)
- 聞診とは声の状態や体臭を嗅いで診察する方法
- 問診とは病理に関連した病証を問うて診察する方法
- 切診とは患者に触れて診察する方法(脈診、腹診、背診、経絡触診、察診)
参考文献
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、診察に関連するカテゴリがあります。 |
- 診察室
- 診療録
- 医療行為
- 医学/歯学
- 医師/歯科医師
外部リンク
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- だしん【打診】とは。意味や解説。[名](スル)1 医者が患者の胸や背などを指先や打診 器でたたき、その音で診察すること。2 相手の意向を確かめるために、前もってようすを みること。「各人の意向を―する」だしんき【打診器】打診に用いる医療器... - goo辞書は ...
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- 次の文を読み、66~68の問いに答えよ。
- 17歳の男子。交通外傷のため搬入された。
- 現病歴:乗っていた乗用車が対向車と衝突し、受傷したため搬入された。助手席に座りシートベルトをしていたという。
- 現症:頭部挫創から軽度の出血を認める。閉眼しており、痛み刺激を加えても開眼しない。顔面蒼白で冷汗を認める。口唇に裂創があり、出血した血液が口腔内に流れ込んでいる。呼吸は促迫しており、頻脈を認める。両上肢を触ると冷たく、湿っている。右下腿は明らかに変形している。病院到着直後に輸液と酸素投与とが実施されている。
- 現症:体温35.4℃。モニター上の心拍数160/分。右上肢血圧60/40mmHg。呼吸数40/分。SpO2 90%(リザーバー付マスク10l/分酸素投与下)。左前胸部は変形し、打撲痕を認め膨隆している。同部位に握雪感を認める。
- 身体所見としてみられないのはどれか。
- a 気管の左方偏位
- b 左胸部の呼吸音低下
- c 打診での左胸部鼓音
- d 右と同程度の左上肢血圧
- e capillary-refilling time延長
[正答]
※国試ナビ4※ [107G066]←[国試_107]→[107G068]
[★]
- 次の文を読み、39、40の問いに答えよ。
- 8か月の乳児。顔色不良を主訴として来院した。
- 現病歴 : 15時間前に発熱と不機嫌とに母親が気付いた。その後患児は入眠したがすぐ覚醒した。1時間前に顔色不良と元気がないこととが認められた。
- 既往歴 : BCGは接種済み。1か月前に突発性発疹に罹患している。
- 現症 : 体重8,410g。体温38.2℃。呼吸数60/分。脈拍160/分、整。顔色は不良で、顔貌は無欲様である。周囲に対する関心が乏しい。背臥位で頭部を持ち上げ前屈させると抵抗があり、同時に股関節と膝関節とが屈曲する。検査所見2%、好中球56%、単球7%、リンパ球35%)、血小板10万。CRP11mg/dl(基準0.3以下)。血液所見:赤血球394万、Hb10.7g/dl、白血球14,500(後骨髄球2%、好中球56%、単球7%、リンパ球35%〕、血小板10万、CRP11mg/dl(基準0.3以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [098F038]←[国試_098]→[098F040]
[★]
- 28歳の女性。腹痛を訴えて来院した。
- 2日前から心窩部に重苦しい痛みが出現し、嘔気があった。体温は37.4℃であった。
- 今朝から痛みは右下腹部に移動し、我慢できないほど強くなった。階段を降りるときには、右下腹部に痛みが響く。下痢はなく、2日前に排便があった。月経は1週前に終わっている。24歳時に帝王切開で出産した。
- 意識は清明。体温37.8℃。脈拍104/分、整。血圧136/86mmHg。血液所見:赤血球390万、Hb11.9g/dl、Ht35%、白血球18,000。
- この患者で可能性が最も高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098F013]←[国試_098]→[098F015]
[★]
- 62歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に呼吸困難が出現し、増強してきた。喫煙は30本/日を40年間。体温36.4℃。呼吸数28/分。脈拍 104/分、整。血圧 132/86mmHg。心音に異常を認めない。呼吸時に胸郭の動きに左右差を認める。左胸部の打診は濁音を呈し、聴診では左肺の呼吸音が減弱している。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104C024]←[国試_104]→[104C026]
[★]
- a. 脾腫の診断には空腹時の方が有用である。
- b. 消化管穿孔の診断に有用である。
- c. 急性腹膜炎による腹部膨満では全体が濁音である。
- d. 肝臓では上縁が下縁より分かりやすい。
- e. 腹水の診断には体位変換が重要である。
[正答]
※国試ナビ4※ [095E019]←[国試_095]→[095E021]
[★]
- a. 体壁に置く指は軽く浮かせる。
- b. 体壁に置いた環指の遠位指節間関節(DIP関節)をたたく。
- c. 利き手の示指の末節部先端でたたく。
- d. たたく指は中手指節関節(MP関節)を柔らかく動かし上下させる。
- e. 手首を利かせて素早くたたく。
[正答]
※国試ナビ4※ [098E016]←[国試_098]→[098E018]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103H008]←[国試_103]→[103H010]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108H005]←[国試_108]→[108H007]
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[正答]
※国試ナビ4※ [097E017]←[国試_097]→[097E019]
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[正答]
※国試ナビ4※ [104H006]←[国試_104]→[104H008]
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[正答]
※国試ナビ4※ [103B011]←[国試_103]→[103B013]
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[正答]
※国試ナビ4※ [097E035]←[国試_097]→[097E037]
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- 英
- Ellis-Damoiseau curve
- 関
- 滲出性胸膜炎、胸水、濁音上界、打診
- 滲出性胸膜炎で胸水が中等量(約500mL以上)貯留すると、立位・座位での胸背部打診上の滲出液による濁音上界が体の正中から側方にかけて次第に高くなる。この上界の曲線をエリス・ダモアソウ曲線という(参考1)
参考
- http://www.seadict.com/ja/ja/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%A2%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%82%A6%E6%9B%B2%E7%B7%9A
[★]
- 英
- tympania, tympanic resonance, tympany, tympanitic sound
- 関
- 打診
[★]
- 英
- impact、impulse、percussion、impulsive
- 関
- インパルス、影響、活動電位、嵌入、打診、インパクト
[★]
- (物体の)衝撃、衝突。震動、音響。打楽器、打楽器部。打診、打診法
[★]
- 英
- splenic percussion sign
- 関
- Castell method キャステル法