- 英
- pulmonary tuberculosis
- ラ
- phthisis pulmonum PP
- 同
- 肺結核
- 関
- 結核、結核菌、
感染の型
一次感染
- 乾酪壊死病巣に存在する結核菌は、酸性環境や低酸素のため、発育・増殖が抑制される。
- 病理:一次感染病巣は肺実質と肺門リンパ節の石灰化瘢痕を形成する。部位は中葉、下葉にに多い
二次感染
- 宿主が結核菌に既感染し、免疫学的感作が成立している場合。これらの誘因には結核菌の高病原性や宿主の易感染性が関与
- 肉芽腫形成部位:肺尖部。腎臓、髄膜、骨髄にも播種する。
- 病理:二次結核に特徴的なのは乾酪壊死と空洞形成である。
- RNT.135改変
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一次結核症
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二次結核症
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病因
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結核菌の初感染
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結核休眠病巣の再燃
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年齢
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小児で多い
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成人で多い
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病態
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90%は無症状。 胸膜炎がありうる
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微熱、喀痰、咳嗽 粟粒結核に陥れば高熱など
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好発部位
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中~下肺野
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S1,S2,S6
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画像所見
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肺野の浸潤陰影+肺門リンパ節腫大(初期変化群)
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肺野の浸潤陰影+空洞を伴う結節状陰影 主病巣周辺の撒布陰影 中枢側気管支の肥厚像
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症状
- 初期:微熱、倦怠感、食欲不振、全身倦怠感、寝汗、体重減少
- 持続性の咳、痰(膿性痰)、血痰、喀血、胸痛(胸膜炎)
治療
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 肺サルコイドーシス : 画像所見のバリエーションと鑑別診断 (胸部の最新画像情報2014)
- 生物学的製剤使用前における肺結核症のスクリーニングと使用中のモニタリング (特集 生物学的製剤の使用前と使用中における感染症(B型肝炎を含む)のスクリーニングとモニタリングをいかにおこなうか?)
- 症例 直腸癌術後化学療法経過中に発症した細葉性肺結核症(岡IIB型)の1例
- 林 浩昭,粒来 崇博,谷本 英則 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 2(5), 588-592, 2013-09-10
- NAID 40019815048
- ソラフェニブによる肝細胞癌治療中に発症した肺結核症の1例
Related Links
- 症状 肺結核症(はいけっかくしょう)の初期段階ではこれといった症状を示しません。そのため、咳や痰、胸の痛みや喀血が出現した時には、病状もある程度進行していると考えられています。また全身の倦怠感や消化不良、或は ...
- 結核症といえば、肺結核症で喀血する患者の姿が思い浮かびます。第二次大 戦以前は結核症の患者がたいへん多かったこと、若い人々が次々と結核症で命を失い、その悲劇が小説・演劇・映画にしばしば取り上げられたこと、戦後抗生 ...
- 肺結核症は、結核菌による呼吸器感染症で、全結核症の約8割を占めます。初感染後、早期に発病する初感染結核症(一次結核)と初感染後長期間が経過してから発病する既感染発病(二次結核)がありますが、多くは既感染発病です。
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★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の女性。咳嗽と胸痛とを主訴に来院した。 5か月前から咳嗽を自覚していた。昨日から吸気時に右胸痛を自覚するようになったため受診した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。毎年秋から冬に猪の生肉を自宅で調理して食べる習慣があった。意識は清明。身長 157 cm、体重 57 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 110/72 mmHg。呼吸数 16/分。 SpO2 97% ( room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 418万、 Hb 13.6 g/dl、Ht 42%、白血球 6,300(桿状核好中球2%、分葉核好中球 38%、好酸球 28%、単球 2%、リンパ球 30% )、血小板 20万。 CRP 0.2 mg/dl。肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.5A、B)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D020]←[国試_108]→[108D022]
[★]
- 88歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院した。胸部エックス線写真と胸部単純CTとで特発性間質性肺炎の急性増悪に気道感染症の合併が疑われ、入院した。抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受け、軽快してきた。入院後10日に、体温37℃台の発熱があり、咳嗽も増悪した。胸部エックス線写真で両側肺野の浸潤影と網状影とを認めたため抗菌薬を変更し、副腎皮質ステロイドの投与を続けたが奏効せず、呼吸不全で入院後23日に死亡した。死因や肺病変の診断を目的に病理解剖を行った。病理解剖の肺組織のH-E染色標本(別冊No.3A、B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E045]←[国試_107]→[107E047]
[★]
- 88歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院し、胸部エックス線写真と胸部CTとで特発性間質性肺炎の急性増悪と気道感染症の合併が疑われて入院した。症状は抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受けて軽快した。入院後10日に、体温37℃台の発熱があり、咳嗽も増悪した。胸部エックス線写真で両側肺野の浸潤影と網状影とを認めたため抗菌薬を変更し、副腎皮質ステロイドの投与を続けたが奏効せず、呼吸不全で入院後23日に死亡した。死因や肺病変の診断を目的に病理解剖を行った。病理解剖の肺組織のH-E染色標本(別冊No. 10A、B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G051]←[国試_111]→[111G053]
[★]
- a. 肺結核症の新規患者数は世界的に減少しつつある。
- b. 開発途上国の感染性下痢症には静脈内点滴輸液療法が推奨されている。
- c. 動脈硬化に起因する疾患の予防は開発途上国では必要がない。
- d. うつ病は世界的に主要な健康問題になっている。
- e. アフリカ諸国におけるHIV感染の主な原因は同性愛者からの感染である。
[正答]
D
- うつ病は先進国、発展途上国を問わずに発生する国境なき疾患らしい。
※国試ナビ4※ [097G007]←[国試_097]→[097G009]
[★]
- 80歳の男性。3か月前から微熱が続き、時々膿性痰を喀出していた。
- 25歳時に肺結核症のため左胸郭形成術を受けた。呼吸数24/分。脈拍96/分、整。血圧146/90mmHg。胸部の打診で左背部に濁音を認める。胸部エックス線写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098A011]←[国試_098]→[098A013]
[★]
- 英
- silicotuberculosis
- 関
- 珪肺結節
[★]
- 英
- tuberculosis, TB
- 同
- 結核症
- 関
- 結核菌 Mycobacterium tuberculosis、抗結核薬
- 肺結核、腸結核、脳結核腫
- 感染予防学 080423I,II
- first aid step1 2006 p.135,137,143,162,172,173,181
- Pott's disease = vertebral tuberculosis. constrictive pericarditis = tuberculosis
概念
病原菌
疫学
平成21年
- 参考3
- 結核患者の発生は未だ2万4千人以上である。結核罹患率は引き続き減少傾向にあるが、減少率は2%台と低い。
- 新登録結核患者数 24,170人
- 罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数) 19.0 (対前年比0.4減)
- 80歳以上の結核罹患率は横ばいないし増加し、70歳以上の高齢結核患者は新登録結核患者の半数以上となった。
- 80歳以上の罹患率 88.3 (H20 87.6、H19 90.5、H18 93.0)
- 70歳以上の新登録結核患者の占める割合 50.1%(H20 48.9%、H19 47.9%、H18 47.0%)
- 世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。
- 日本の罹患率(19.0)は、米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍。
感染の型
- SPU.178
一次感染
- 初感染患者に形成される初期変化群の増悪による病変:全身性血行性散布(粟粒結核など)、肺原発巣の空洞化、リンパ節の穿孔による吸引性結核性肺炎、結核性胸膜炎
二次感染
症状
結核の皮膚病変
検査
- 「喀痰の抗酸菌検査では1日1回、連続して3日間検査することが推奨されている。抗酸菌検査では通常、塗抹検査と培養検査の2項目をオーダーするが、結核の疑いが強い場合には、健康保険診療上、結核菌核酸増幅法検査を1回行うことができる。」(ガイドライン1より引用)
診断
- 結核菌の診断を行う上では、あくまでも細菌学的検査(塗沫検査、培養検査)によることが原則である。(IRE.1034)
- 結核の疑いが強い場合にはPCR法により確定して、直ちに保健所に届けるのがよい。
治療
- 標準治療法:最初2ヶ月間4剤、次の4ヶ月間2-3剤の計6ヶ月間の治療
- 例:INH,RFP,EB,PZAで2ヶ月間(bactericidal phase) → INH,RFP(,EB)で4ヶ月間(continuation phase)
- 多剤耐性結核菌:少なくともINHとRFPに同時耐性を示す菌株
2009年に厚生労働省告示
- ピラジナミド(PZA)を使用できる場合には、まずイソニアジド(INH)、リファンピシン(RFP)およびPZAにストレプトマイシン(SM)またはエタンブトール(EB)を加えた4剤併用療法を2カ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を4剤併用療法開始時から6カ月を経過するまで行う。
- PZAを使用できない場合には、まずINHおよびRFPの2剤にSMまたはEBを加えてた3剤併用療法を2ないし6ヵ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を3剤併用療法開始時から9ヶ月を経過するまでに行う。INHまたはRFPを使用できない場合、症状が著しく重い場合、治療開始から2カ月を経ても結核菌培養検査陽性の場合、糖尿病、じん肺、HIV感染症等の疾患を合併する場合、または副腎皮質ホルモン剤を免疫抑制剤を長期にわたり使用している場合、などでは治療期間を3ヵ月間延長できる。
感染経路
公衆衛生
参考
- http://www.kekkaku.gr.jp/
- http://www.jatahq.org/about_tb/index.html
- 3. 結核登録者情報調査【平成18年まで結核発生動向調査】|厚生労働省
- http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/kekkaku_tourokusya.html
ガイドライン
- 1. 結核診療ガイドライン(の要点抜粋) 山岸文雄 独立行政法人国立病院機構千葉東病院 病院長
- http://www.kekkaku.gr.jp/ga/ga-59.htm
国試
[★]
- 英
- sis, pathy