- 英
- heart murmur, cardiac murmur
- 関
- 拡張期雑音、過剰心音、レヴァイン分類
収縮期雑音 systolic murmur
拡張期雑音 diastolic murmur
continuous murmur
- 連続的な圧較差の存在を示唆する
- A. continuous:動脈管開存症 PDA:肺動脈弁領域。動脈管を流れる血流と雑音が比例するので、S2に向かって大きくなり、S1に向かって小さくなる。
- B. to-and-fro: AS + AR, PS+ PR :S1~(収縮期:AS,PSによる駆出性雑音。ダイアモンド型)~S2, S2~(拡張期:MR,PRによる逆流性雑音。decrescendo)~S1 S1に向かって小さくなるので、連続音とは区別できるはず。
手技見えp.116
- 僧帽弁開放音(OS):MS
- 収縮中期クリック:MVP
- 拡張期ランブル + 前収縮期雑音:MS
- 拡張期灌水様雑音/拡張期逆流性雑音:AR、PR
- 収縮期逆流性雑音:心尖部:MR
体位との関係
呼吸との関係
右心系:三尖弁の雑音
- 吸うとき強く、吐くとき弱く
- 吸うと胸腔内圧が陰圧になり、静脈還流量が増加する
左心系:僧帽弁、大動脈弁の雑音
- 吸うとき弱く、吐くとき強く
- 胸腔内圧が上昇すると、肺から心臓に向かう血流が増加する(ホントニか?)ので、左心系の雑音が増強するのだ???????????
手技との関連
疾患別
MS
- 概念:拡張期ランブル
- 時相:拡張中期(open snap)に続いて。
- 最強点:心尖部
- 放散:
- 体位:左側臥位
- 音程:低音
MR
- 概念:収縮期逆流性雑音
- 最強点:心尖部
- 放散:左腋窩
- 体位:左側臥位
- 呼吸:呼気
- 音程:高音
AS
- 概念:収縮期駆出性雑音
- 最強点:2LSB
- 放散:右鎖骨下動脈、右頚動脈
- 体位:座位
- 呼吸:呼気
AR
- 概念:拡張期灌水様雑音
- 時相:拡張期
- 特徴:呼気で増強
- 最強点:3LSB
- 放散:
- 体位:座位前屈位
- 音程:高音
MVP
- 概念:収縮期逆流性雑音
- 時相:収縮期中期。クリック音の後から。
- 音程:高音 ← 圧較差が大きいため
ASD
- 概念:駆出期駆出性雑音
- 最強点:2LSB
- 放散:
- 体位:
VSD
病態特異的な心雑音
WordNet
- speak softly or indistinctly; "She murmured softly to the baby in her arms"
- make complaining remarks or noises under ones breath; "she grumbles when she feels overworked" (同)mutter, grumble, croak, gnarl
PrepTutorEJDIC
- (流れる水・そよぐ葉などの)『ざわるき』,かすかな音;(人の声の)『ささやき』,ぼそぼそいう声《+『of』+『名』》 / 不平の声,ぶつぶつ言うこと / 〈川・風・木の葉などが〉『ざわめく』 / 〈人が〉『ささやく』,つぶやく / 《まれ》(…について)ぶつぶつ不平を言う《+『at』(『against, about』)+『名』》 / …‘を'『ささやく』,ぼそぼそと言う,小声で言う
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/23 07:51:24」(JST)
[Wiki ja表示]
心雑音(cardiac murmur(カルディアック・マーマー))は正常な心臓では発生しない異常粗雑な心音であり、循環器病の診断の目安となる症候の1つ。
分類
心雑音の原因としては心臓の器質的異常を伴うものと伴わないものとがある。
音量
心雑音の音量は重症度を調べる目安となり、Levineの6段階分類法に従って評価されることが多い。
位相
心臓は心房と心室が交互に収縮しているので、心室が収縮と拡張を1回ずつ行うと心臓が1回鼓動した事になる。この1回の内、どのタイミングで雑音が聞えるかによって病態を診断する目安となる。タイミングは心音と比較する事で調べる。
心音
心音は通常以下の順番で発生する。
- I音(いちおん)
- I音は、心室が収縮する時に房室弁が閉じ、血流が突然遮断されることに起因し発生するさまざまな要因の音。ドックンと言う擬音語のドッに相当する。
- II音(におん)
- II音は、心室が拡張する時に動脈弁が閉じる音。ドックンと言う擬音語のクンに相当する。
- III音(さんおん)
- III音は、拡張早期に心房から勢いよく来た血液が心室壁を振動させる事で生じる心音。
- 意義
- 心臓が元気な若者で聞こえる事がある。病的意義は、心筋壁が障害されている心筋症等が考えられる。
- IV音(よんおん)
- IV音は心室収縮時の血液流入に伴う衝突音。
これらの心音の内どれとどれの間に聞えるかで心雑音のタイミングを判断する。心雑音は出現時期により収縮期雑音、拡張期雑音、両者が混在する3種類に分類される。III音とIV音を合わせて過剰心音と呼ぶことがある。
- 収縮期雑音
- 収縮期雑音は心室が収縮しているときに出る雑音であり、心音で言えばI音とII音の間に聞える雑音、擬音語で言えばドッとクンの間で聞こえる音である。
- 拡張期雑音
- 拡張期雑音は心室が拡張しているときに出る雑音であり、心音で言えばII音とI音の間に聞える雑音、擬音語で言えばクンとドッの間で聞こえる音である。
- 混在するもの
- 混在するものはI音を超えて鳴りつづけるものや、II音を越えて鳴り続けるものがある。
関連項目
- 弁膜症
- 大動脈弁狭窄症
- 大動脈弁閉鎖不全症
- 僧帽弁狭窄症
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 肺動脈弁狭窄症
- 肺動脈弁閉鎖不全症
- 三尖弁狭窄症
- 三尖弁閉鎖不全症
- 心房中隔欠損
- 心室中隔欠損
- 動脈管開存症
- ファロー四徴症
- 心筋症
- 心内膜炎
- 犬糸状虫症
- スリル
- 最強点
参考文献
心血管疾患 |
|
疾患 |
|
心疾患
|
不整脈
|
徐脈性
|
洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック)
|
|
頻脈性
|
上室性
|
洞性頻脈 | 心房細動 | 心房粗動 | ブルガダ症候群 | QT延長症候群 | WPW症候群
|
|
心室性
|
心室細動 | 心室頻拍
|
|
|
|
虚血性心疾患
|
狭心症 | 急性冠症候群 | 心筋梗塞 | 冠動脈血栓症
|
|
弁膜性心疾患
|
僧帽弁狭窄症 | 僧帽弁閉鎖不全症 | 三尖弁狭窄症 | 三尖弁閉鎖不全症 | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症
|
|
先天性心疾患
|
心房中隔欠損 | 心室中隔欠損 | 心内膜床欠損症 | 動脈管開存症 | ファロー四徴症(極型ファロー四徴症) | 大血管転位(左旋性 · 右旋性) | 総肺静脈還流異常症 | 大動脈縮窄 | 左心低形成症候群 | 両大血管右室起始症 | 三尖弁閉鎖
|
|
心内膜・心筋
・心膜疾患
|
心内膜疾患
|
感染性心内膜炎
|
|
心膜疾患
|
心膜炎(急性心膜炎 · 慢性収縮性心膜炎) | 心タンポナーデ
|
|
心筋疾患
|
心筋症(特発性拡張型心筋症 · 肥大型心筋症 · 拘束型心筋症 · 特発性心筋症) | 心筋炎
|
|
|
心臓腫瘍 | 心臓神経症 | 心臓性喘息 | 肺性心
|
|
|
血管疾患
|
動脈
|
動脈硬化 | 大動脈瘤 | 大動脈解離 | 大動脈炎症候群 | 動静脈瘻 | 閉塞性動脈硬化症 | 閉塞性血栓性血管炎 | レイノー病
|
|
静脈
|
静脈瘤 | 血栓性静脈炎 | 静脈血栓塞栓症 | 脂肪塞栓症
|
|
|
|
|
病態・症候 |
|
心不全
|
左心不全 | 右心不全
|
|
血圧異常
|
高血圧
|
本態性高血圧症 | 二次性高血圧 | 悪性高血圧症
|
|
低血圧
|
|
|
心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
|
|
|
|
所見・検査 |
|
血圧計 | 聴診 | 心雑音 | 心電図 | 心電図モニタ | 心臓超音波検査 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 心臓カテーテル検査(肺動脈カテーテル) | 心臓核医学検査
|
|
|
治療 |
|
外科的治療
|
冠動脈大動脈バイパス移植術 | 経皮的冠動脈形成術 | 植え込み型除細動器 | バチスタ手術 | 人工心臓 | 心臓ペースメーカー
|
|
内科的治療
|
心臓作動薬
|
抗不整脈薬
|
Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド, プロパフェノン
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
|
|
心不全治療薬
|
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤
|
|
狭心症治療薬
|
交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
|
|
|
血管作動薬
|
高血圧治療薬
|
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
|
|
|
|
|
|
循環器系の正常構造・生理 |
|
循環器系の正常構造・生理 |
|
心臓 |
肉眼解剖
|
基本構造
|
左心
|
左心房 - 僧帽弁 - 左心室 - 大動脈弁
|
|
右心
|
右心房 - 三尖弁 - 右心室 - 肺動脈弁
|
|
心房中隔 - 心室中隔 - 卵円窩 - - 乳頭筋 - 腱索
|
|
|
冠動脈系
|
バルサルバ洞 - 冠動脈 - 右冠動脈 - 左冠動脈前下行枝 - 左冠動脈回旋枝
|
|
刺激伝導系
|
洞結節 - 房室結節 - ヒス束 - プルキンエ線維
|
|
|
顕微解剖
|
心内膜 | 心筋 | 介在板 | ギャップ結合 | 心膜
|
|
生理学
|
電気
|
心電図 | P波 | PQ時間
|
|
物理
|
心雑音 | 心拍数 | 心拍出量 | ベインブリッジ反射 | スターリングの法則 | 血圧反射機能
|
|
|
生化学
|
ANP | BNP | エンドセリン | 昇圧剤 | 高血圧治療薬 | アドレナリン作動薬
|
|
|
血管 |
肉眼解剖
|
動脈系
|
大動脈
|
上行大動脈 - 大動脈弓 - 胸大動脈 - 下行大動脈 - 腹部大動脈 - 総腸骨動脈
|
|
頭頸部の動脈 |
|
総頸 |
外頸
|
上甲状腺
|
上喉頭 · 胸鎖乳突筋枝 · 舌骨下枝 · 輪状甲状枝 · 腺枝
|
|
上行咽頭
|
後硬膜 · 咽頭枝 · 下鼓室
|
|
舌
|
舌骨上枝 · 舌背枝 · 舌深 · 舌下
|
|
顔面
|
頸枝 (上行口蓋, 扁桃, オトガイ下, 腺枝) · 顔枝 (下唇, 上唇 / 鼻中隔, 外側鼻, 眼角)
|
|
後頭
|
胸鎖乳突筋 · 硬膜 · 後頭枝 · 耳介 · 下行枝
|
|
後耳介
|
茎乳突孔 · アブミ骨枝 · 耳介枝 · 後頭枝
|
|
浅側頭
|
顔面横 · 中側頭 (頬骨眼窩) · 前耳介枝 · 前頭枝 · 頭頂枝
|
|
顎
|
1st part: 前鼓室 · 深耳介 · 中硬膜 (上鼓室, 岩様部枝) · 副硬膜 · 下歯槽 (オトガイ, 顎舌骨筋)
2nd part: 咀嚼筋 (深側頭, 翼突筋枝, 咬筋) · 頬
3rd part: 後上歯槽 · 眼窩下 (前上歯槽) · 下行口蓋 (大口蓋, 小口蓋) · 翼突管 · 蝶口蓋 (後鼻中隔枝, 外側後鼻)
|
|
|
内頸
|
頸部
|
頸動脈洞
|
|
錐体部
|
翼突管 · 頚鼓
|
|
海綿静脈洞部/
眼
|
眼窩: 後篩骨 · 前篩骨 (前鼻中隔枝, 外側前鼻枝, 前硬膜枝) · 涙腺 (外側眼瞼) · 内側眼瞼 · 末端 (眼窩上, 滑車上, 鼻背)
目: 網膜中心 · 毛様体 (短後毛様体, 長後毛様体, 前毛様体) · 下垂体 (上下垂体, 下下垂体)
|
|
大脳動脈輪
|
前大脳 (前交通, 前内側視床線条体) · 中大脳 (前外側視床線条体, 眼窩前頭, 前頭前, 上皮質枝, 下皮質枝, 前側頭葉) · 後交通 · 前脈絡叢
|
|
|
|
鎖骨下 |
椎骨
|
硬膜枝 · 脊髄 (後脊髄, 前脊髄) · 脳底: 橋 · 迷路 · 小脳 (後下小脳, 前下小脳, 上小脳) · 大脳 (後大脳)
|
|
甲状頸
|
下甲状腺
|
下喉頭 · 気管枝 · 食道枝 · 上行頸 · 咽頭枝 · 腺枝
|
|
頸横
|
浅枝 · 背側肩甲
|
|
肩甲上
|
肩峰枝
|
|
|
肋頸
|
深頸 · 最上肋間
|
|
|
|
上肢
|
鎖骨下動脈 - 腋窩動脈 - 上腕動脈 - 浅掌動脈弓 - 深掌動脈弓
|
|
胸部
|
胸部大動脈 - 食道動脈 - 肋間動脈 - 上横隔動脈 - 気管支動脈
|
|
腹部
|
腹部大動脈 - 下横隔動脈 - 腹腔動脈 - 上腸間膜動脈 - 腎動脈 - 下腸間膜動脈 - 腰動脈
|
|
下肢
|
外腸骨動脈 - 大腿動脈 - 膝窩動脈 - 前脛骨動脈 - 後脛骨動脈 - 腓骨動脈 - 足背動脈 - 弓状動脈
|
|
|
静脈系
|
大静脈
|
上大静脈系
|
腕頭静脈 - 鎖骨下静脈 - 静脈角 - 内頸静脈
|
|
下大静脈系
|
総腸骨静脈 - 外腸骨静脈 - 大腿静脈
|
|
|
頭頸部の静脈・静脈洞 |
|
外頸 |
下顎後: 顎 · 浅側頭 (前耳介)
後耳介
頸横 - 肩甲上 - 前頸 (頸静脈弓)
|
|
内頸 |
板間/脳
|
大脳: 上大脳 · 浅中大脳 · 下大脳 · 大大脳 · 内大脳 (脳底, 上視床線条体)
小脳: 上小脳 · 下小脳
静脈洞交会: 上矢状 · 直 (下矢状) · 後頭
海綿: 蝶形骨頭頂 · 海綿間
上眼 (篩骨, 網膜中心, 鼻前頭) · 下眼 · 渦
内頸: S状: 横 (側頭錐体鱗部) · 上錐体
下錐体 (脳底静脈叢, 内耳) · 顆導出
|
|
その他
|
総顔面 · 顔面 (前頭葉, 眼窩上, 眼角, 上唇, 下唇, 深顔面) · 翼突筋
舌 (舌背, 舌深, 舌下) · 咽頭 · 甲状腺 (上甲状腺/上喉頭, 中甲状腺)
|
|
|
椎骨静脈 |
後頭葉 (後頭導出) · 後頭下
深頸
|
|
腕頭 |
下甲状腺 (下喉頭) - 胸腺
|
|
|
上肢
|
上腕静脈 - 橈側皮静脈 - 尺側皮静脈 - 前腕正中皮静脈 - 橈骨静脈 - 尺骨静脈
|
|
胸部
|
奇静脈 - 半奇静脈 - 副半奇静脈 - 気管支静脈
|
|
腹部
|
肝静脈 - 腎静脈
|
|
下肢
|
大伏在静脈 - 膝窩静脈 - 小伏在静脈 - 前脛骨静脈 - 後脛骨静脈 - 足背静脈弓
|
|
|
肺循環系
|
肺動脈 - 肺静脈
|
|
肝循環系
|
肝門脈 - 下垂体門脈
|
|
腎循環
|
腎動脈 - 輸入細動脈 - 糸球体 - 輸出細動脈 - 腎静脈
|
|
|
顕微解剖
|
血管内皮
|
|
生理学
|
圧受容器 | 頚動脈洞反射 | 脈波伝播速度 | 傍糸球体装置
|
|
生化学
|
レニン-アンジオテンシン系 | 血管内皮細胞増殖因子 | 内皮由来弛緩因子
|
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 本田 謙次郎,大瀬 貴元,須藤 裕嗣,上田 浩平,鮎澤 信宏,正路 久美,藤乗 嗣泰,関 常司,藤田 敏郎
- 日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy 44(5), 455-461, 2011-05-28
- … と腎機能障害を認めた.入院後は降圧治療を行い血圧は150/80 mmHg程度まで改善,破砕赤血球も消失したが,腎機能悪化と浮腫の増悪を認め入院3日後に当科転院となった.入院時は上記皮膚所見に加え収縮期心雑音と肺野の乾性ラ音,四肢の浮腫を認め,尿蛋白・尿潜血を伴う腎機能障害,胸部X線で心拡大と肺うっ血像を認めた.心エコーでは心膜液貯留があり胸部CTでは両側肺野に軽度の間質性変化も認めた.抗Scl-70 …
- NAID 10029406882
- 心雑音 (日常診療でよくみる症状・病態--診断の指針・治療の指針) -- (胸部の異常)
- 身体所見の取り方 心臓・血管系 (乳幼児診療AtoZ) -- (診察法の基本)
Related Links
- 心雑音. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. 心雑音( cardiac murmur(カルディアック・マーマー))は正常な心臓では発生しない異常粗雑な 心音であり、循環器病の診断の目安となる症候の1つ。
- 健康診断あるいは風邪で医者に行った時などにお子さんの心臓の雑音を指摘されて 驚かれたお母さんも多いと思います.心雑音と ... 機能性(無害性)心雑音 心臓の病気が ないのに聴診器をあてると聞こえる雑音で心雑音の大半はこれにあたります.心臓の中 に ...
- 健康診断や病院で、突然心臓に雑音がある、と言われたら皆さんとても驚くでしょう。 しかし、"心臓に雑音"と言われたからといって、必ずしも悲観的になる必要はありません 。心臓の雑音(心雑音)の原因は様々です。本物の心臓病もあれば、心臓に全く病気が ない ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、4~6の問いに答えよ。
- 54歳の男性。息切れと皮下の出血斑とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 生来健康で2年前の会社での健康診断では異常はなかった。4か月前から階段で息切れを自覚するようになり、2か月前の出張旅行では疲労感が強く、同僚に顔色不良を指摘された。そのころから常時頭重感があり、1週前に下腿前面に赤紫色の小斑点が出現しているのに気付いた。体重減少や発熱はない。常用薬はない。
- 既往歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 身長172cm、体重63kg。体温36.8℃。脈拍70/分、整。血圧110/70mmHg。顔色は蒼白で、前胸部、下腿および足背に点状出血斑が多数散在する,表在リンパ節の腫大はない。眼瞼結膜は高度貧血様。舌とロ腔咽頭とに異常所見を認めない。心尖拍動の左方偏位を認めるが呼吸音に異常はない。腹部は軟で圧痛はなく、腸雑音は正常である。下腿に浮腫はない。四肢の深部腱反射に異常を認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、尿潜血(-)。便潜血反応陽性。血液所見:赤血球160万、Hb 5.6g/dl、Ht 17.0%、網赤血球4‰、白血球2,300(桿状核好中球10%、分葉核好中球15%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球68%)、血小板0.9万。プロトロンピン時間(PT)100%(基準80~120)、APTT31秒(基準対照32.2)、血漿フィブリノゲン254mg/dl(基準200~400)、血清FDP10μg/ml以下(基準10以下)。Ham試験陰性。血清生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン4.3g/dl、ハプトグロビン52mg/dl (基準19~170)、尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸2.8mg/dl、総コレステロール102mg/dl、AST(GOT)16単位(基準40以下)、ALT(GPT)12単位(基準35以下)、LDH350単位(基準176~353)、Na141mEq/l、K4.1mEq/l、Cl108mEq/l。免疫学所見:CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)、抗核抗体陰性、直接Coombs試験陰性。骨髄穿刺所見:有核細胞数は減少しているが、異型細胞を認めない。
- この患者で予想される症候はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [096C003]←[国試_096]→[096C005]
[★]
- 74歳の女性。意識消失を主訴に来院した。 8年前に心雑音を指摘されていたが生来健康であり、そのままにしていた。数か月前から労作時に 2分程度の前胸部圧迫感を自覚していたという。昨日、自宅にて意識を失って倒れているところを家族に発見されたが、呼びかけにて意識は回復したため本日になって受診した。 ADLは自立している。脈拍 72/分、整。血圧 144/68 mmHg。胸骨右縁第 2肋間を最強点とする収縮期駆出性〈収縮中期性〉雑音を聴取し、心尖部に III音と IV音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。心電図で左室肥大所見を認める。胸部エックス線写真では、心胸郭比 53%で、肺うっ血と胸水貯留とを認めない。心エコー検査で左室駆出率は 43%。心エコー検査の断層像 (別冊 No.24A、B)と連続波ドプラ法で記録した左室駆出血流速パターン (別冊 No.24C)とを別に示す。冠動脈造影で有意な狭窄病変を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I062]←[国試_108]→[108I064]
[★]
- 79歳の男性。息切れと胸痛とを主訴に来院した。生来健康であったが、5年前から心雑音を指摘されていた。1か月前から坂道や階段歩行で息切れと胸痛とを自覚したため受診した。体温36.2℃。脈拍72/分、整。血圧118/72mmHg。下腿に浮腫を認めない。聴診で収縮期駆出性(収縮中期性)雑音を聴取する。心エコーで大動脈弁の高度石灰化を認め、大動脈弁口面積は0.8cm2であった。人工弁の写真(別冊No.9①、②)を別に示す。
- この患者の手術治療における2種類の人工弁に関する説明で最も適切なのはどれか。
- a 「あなたには①の弁をお勧めします」
- b 「②の弁は毎年交換する必要があります」
- c 「①の弁は②の弁より弁機能に優れています」
- d 「②の弁はアレルギー反応に関する術前精査が必要です」
- e 「①の弁は手術後生涯にわたりワルファリンの内服が必要です」
[正答]
※国試ナビ4※ [107G055]←[国試_107]→[107G057]
[★]
- 58歳の女性。胸部圧迫感を主訴に来院した。 1か月前から、早朝に前胸部の圧迫感を感じるようになった。圧迫感は冷や汗を伴い、 5分程度で自然に消失するという。労作時には同様の症状はないという。喫煙は40本/日を38年間。飲酒は機会飲酒。身長163cm、体重72kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧126/78mmHg。呼吸数20/分。心雑音を聴取しない。下腿に浮腫を認めない。尿所見と血液生化学所見とに異常を認めない。入院時の心電図に異常を認めない。入院後に施行した冠動脈内アセチルコリン負荷時の右冠動脈造影写真(別冊No. 25A、 B)を別に蝣j;->"
- 治療薬として適切なのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D056]←[国試_106]→[106D058]
[★]
- 54歳の男性。息切れと皮下の出血斑とを主訴に来院した。生来健康で1年前の会社での健康診断では異常はなかった。4か月前から階段で息切れを自覚するようになり、2か月前に顔色不良を指摘された。1週前に下腿前面に赤紫色の小斑点が多発しているのに気付き受診した。血液所見:赤血球160万、Hb 5.6g/dl、Ht17%、網赤血球0.4%、白血球2,300(桿状核好中球10%、分葉核好中球15%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球68%)、血小板0.9万。骨髄生検で著明な低形成を認める。
- この患者で予想される症候はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107G053]←[国試_107]→[107G055]
[★]
- 62歳の女性。安静時の息切れを主訴に来院した。60歳ころから心雑音を指摘されていたが、放置していた。6か月前から労作時の息切れと動悸とを感じるようになった。脈拍84/分、整。血圧126/74mmHg。呼吸音に異常を認めない。収縮終期心エコー図(別冊No.7A)と収縮中期カラードプラ心エコー図(別冊No.7B)とを別に示す。
- 聴診所見はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A024]←[国試_104]→[104A026]
[★]
- 53歳の女性。会社の健康診断で心雑音を指摘され来院した。脈拍72/分、整。血圧132/60mmHg。胸骨左縁第3肋間を最強点とするII/VI度の拡張期雑音を聴取する。カラードプラ心エコー図(別冊No. 3)を別に示す。
- この疾患で拡張期雑音を聴取しやすくするための手法はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G045]←[国試_106]→[106G047]
[★]
- 15歳の女子。学校の健康診断で心雑音を指摘され来院した。小児期から強度の近視と漏斗胸とを指摘されているが、健常な生活を送っている。身長168cm、体重48kg。脈拍72/分、整。血圧118/72mmHg。心エコー図(別冊No.7)を別に示す。
- 心雑音の特徴はどれか。
- a 連続性
- b 収縮期・低調
- c 収縮期・高調
- d 拡張期・低調
- e 拡張期・高調
[正答]
※国試ナビ4※ [104I047]←[国試_104]→[104I049]
[★]
- 48歳の女性。めまいを主訴に来院した。今朝、庭仕事中にしゃがんだ姿勢から立ち上がったところ、一瞬、気が遠くなるようなめまいが出現し転倒したため受診した。意識消失はなかった。このようなめまいは4、5日前から時々あり、すべて立ち上がる時に出現していたという。
- 診断のために確認する優先度が最も低いのはどれか。
- a 心雑音
- b 低血圧
- c 頸部血管雑音
- d 聴力の左右差
- e 眼瞼結膜の貧血
[正答]
※国試ナビ4※ [114A022]←[国試_114]→[114A024]
[★]
- 51歳の男性。数日続く高熱と悪寒とを主訴に来院した。2週前に殿部潰瘍の切開排膿を受けた。体温39.5℃。呼吸数22/分。脈拍96/分、整。指先に有痛性の小結節を認める。呼吸音正常。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血1+。血液所見:赤血球487万、Hb15.8g/dl、白血球12,800(好中球76%)。
- 診断に重要な身体所見はどれか。
- a. 心雑音
- b. 背部叩打痛
- c. 腸雑音低下
- d. 肝下縁触知
- e. 切開部硬結
[正答]
※国試ナビ4※ [098F012]←[国試_098]→[098F014]
[★]
- a 心雑音がなければ心エコー検査は有用ではない。
- b 胸痛の有無にかかわらず 12誘導心電図を記録する。
- c 血中心筋トロポニンが陰性であれば帰宅させてよい。
- d 胸痛が消失していれば患者の予後は良好と判断できる。
- e 心電図で ST-T変化を認めなければ急性冠症候群は否定できる。
[正答]
※国試ナビ4※ [108B028]←[国試_108]→[108B030]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107I053]←[国試_107]→[107I055]
[★]
- 7歳の男児。学校の健康診断で心雑音を指摘されたため来院した。チアノーゼを認めない。胸部聴診上、吸気時と呼気時とでII音が分裂し、収縮期雑音を聴取する。
- これらの所見の聴診に最も通した部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I069]←[国試_106]→[106I071]
[★]
- 82歳の男性。3か月前から、10分程度(約300m)歩くと両下肢にしびれと脱力とが起きて歩けなくなるため来院した。しばらく立ち止まると症状は消失し、再び歩けるようになる。最近歩ける距離が次第に短くなってきた。
- この患者の診察で重要なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [100H013]←[国試_100]→[100H015]
[★]
- 52歳の男性。健康診断で心雑音を指摘されたため来院した。自覚症状はない。脈拍68/分、整。血圧142/84mmHg。心エコー図(別冊No. 3A、 B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A023]←[国試_106]→[106A025]
[★]
- 3歳の男児。 3歳児健康診査で心雑音を指摘され来院した。胸骨左縁第 2肋間を最強点とする III /VIの収縮期駆出性〈収縮中期性〉雑音を聴取し、この雑音は左頸部に放散する。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108F018]←[国試_108]→[108F020]
[★]
- 8歳の女児。学校の健康診断で心雑音を指摘され来院した。自覚症状はない。四腔断面心エコー図(別冊No.7A、B)を別に示す。
- みられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D025]←[国試_104]→[104D027]
[★]
- 英
- acute lymphoblastic leukemia, acute lymphocytic leukemia, acute lymphoid leukemia, ALL
- 同
- 急性リンパ球性白血病
- 関
- 急性白血病、急性骨髄性白血病 AML
疫学
- 小児ALL:B前駆細胞系ALLは75-80%、T前駆細胞系ALLは10-15%
分類
リンパ球の種類
[show details]
FAB分類
- FAB分類L1:小型で均一なリンパ芽球。クロマチン構造繊細。 → 小児型。予後良好
- FAB分類L2:大小不同で大型のリンパ芽球。クロマチン構造粗造。 → 成人型。予後やや不良
- FAB分類L3:大型で塩基性の細胞質を有する。クロマチンは細やかな点状で密。細胞質、核に空胞。 → 予後不良
病態
- リンパ球系の細胞に分化障害が起こり腫瘍性に増殖して、骨髄における異常リンパ球の占拠や臓器への浸潤がみられ
、末梢血中にも認められるようになる。
- この結果として造血障害や臓器浸潤による症状が認められるようになる。
症状
- 貧血、易感染性、出血傾向
- 異常リンパ球の浸潤(肝臓、脾臓、リンパ節、髄膜、精巣、皮膚、歯肉
検査
- 血算:赤血球減少、血小板減少、白血球減少~増加
- 骨髄穿刺:20%以上の芽球
- 免疫染色:PAS染色陽性、MPO染色陰性。
予後
- SPE.535改変
|
予後良好群
|
予後不良群
|
初診末梢血白血球数
|
1万/μl未満
|
10万/μl以上
|
年齢
|
1歳~10歳
|
1歳未満。10歳以上
|
免疫学的細胞形質
|
B細胞前駆性
|
T細胞性、 B細胞性、 mixed lineage
|
胸腺腫大
|
無
|
有
|
初診時中枢神経系/精巣浸潤
|
無
|
有
|
著明な肝脾腫
|
無
|
有
|
著明なリンパ節腫大
|
無
|
有
|
染色体
|
高2倍体、t(12;21)
|
低2倍体、t(9;22), t(4;11)
|
治療14日目の骨髄中の芽球
|
5%未満
|
25%以上
|
ステロイドに対する感受性
|
良好
|
不良
|
- 参考5
|
染色体異常
|
遺伝子異常
|
予後
|
B前駆細胞型ALL
|
t(9;22)
|
BCR/ABL融合
|
不良
|
t(4;11)
|
MLL/AF4融合
|
不良
|
染色体数45本未満
|
|
不良
|
t(12;21)
|
TEL/AML1融合
|
良好
|
t(1;19)
|
E2A/PBX1融合
|
良好
|
染色体数50本以上
|
|
良好
|
T細胞型ALL
|
t(11;19)
|
TAL1変異
|
不良
|
MLL/ENL
|
良好
|
HOX11高発現
|
良好
|
NOTCH1変異
|
不明
|
メモ
参考
- 1. 急性リンパ性白血病 (ALL) - 血液腫瘍画像データベース
- http://www.midb.jp/blood_db/db.php?module=FAB&action=Index&id=2
- http://ganjoho.jp/public/cancer/data/ALL.html
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A5%E6%80%A7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E6%80%A7%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%97%85
- http://www.gan-pro.com/public/cancer/hemat/acute-lymphoid-leukemia.html
- 5. 小児の白血病 受診から診断、治療、経過観察への流れ - がん情報サービス
- http://ganjoho.jp/public/qa_links/brochure/odjrh3000000puq6-att/leukemia01.pdf
http://www.news-medical.net/health/Acute-Lymphoblastic-Leukemia-Prognosis-(Japanese).aspx
- 7. [charged] Risk group stratification and prognosis for acute lymphoblastic leukemia in children - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- complete transposition of great arteries, complete-TGA
- 同
- 完全大血管転位 ← googleでこちらが多く、ガイドラインではこちらが使われている。一方、教科書には「完全大血管転位症」として載っていることが多い
- 関
- 大血管転位症 TGA、修正大血管転位症
[show details]
概念
- 大動脈が右室から、肺動脈が左室から起始している先天性心疾患。
疫学
- 男児に多い(64$)
- 早産や低体重児であることは少ない
病型
治療
手術療法
- I型:生後14日までにarterial switch
- そうでないと肺動脈・左室圧が低下し左室の心筋重量が低下してしまうため、術後に左室芽体血圧を支えることができなくなるため
まとめ PED.922
|
VSD
|
PS
|
チアノーゼ
|
頻呼吸
|
陥没呼吸
|
心雑音
|
肺血管陰影
|
手術
|
I型
|
-
|
-
|
生後
|
○
|
なし
|
なし
|
増強
|
生後14日までにarterial switch
|
II型
|
+
|
-
|
軽度
|
|
生後1-2週
|
生後数日
|
-
|
新生児期・乳児期早期にarterial switch手術+VSD閉鎖術
|
III型
|
+
|
+
|
|
|
|
生直後
|
-
|
Blalock-Taussig手術→Rastelli手術。乳児期から幼児期前半。
|
SPE.456-457, 医学大事典, YN.C-115
参考
- 先天性心疾患の診断、病態把握、治療選択のための検査法の選択ガイドライン
-complete transposition of the great arteries
- 同
- TGA
[★]
- 英
- heart sound
- 関
- 過剰心音、心雑音、心拍数
心音
open snap
- 三尖弁や肺動脈弁が開く音。三尖弁領域や僧帽弁領域で聴取。高音。僧帽弁狭窄症、三尖弁狭窄症。呼吸で変動しにくい。
- 僧帽弁狭窄症:左胸骨縁~心尖。A2~P2~OSの順に聞こえる。吸気ではS1,,,A2, P2, OS、呼気ではS1,,,S2,OSと聴取される。病状が進行するほどS2~OSは狭くなる(左心房の圧上昇を反映)。
- 左房が固くなった左室に対して強力に収縮するときの音 PHD.37
- まれ
- 高音
- 収縮性心膜炎
- 拡張期早期
- S2の後(S3やOSと混同しやすい。OSより若干遅めで、音が大きい。ventricular gallopよりタイミングは早い)
- 心室への血流充満が急激に止まる(abrupt cessation)ことにより生じる
収縮期早期
- ejection click:大動脈弁や肺動脈弁が開く音。大動脈弁領域・肺動脈弁領域で聴取。高音。大動脈弁狭窄症、肺動脈弁狭窄症、大動脈の拡張、肺動脈の拡張。
- 大動脈弁狭窄症、肺動脈弁狭窄症:硬くなった弁が急に開くため?
- 大動脈の拡張、肺動脈の拡張 :大動脈・肺動脈基部が急激に緊張するため?
- aortic ejection click :心基部、心尖部聴取。呼吸変動無し
- pulmonic ejection click:心基部のみで聴取 。吸気で減弱
収縮期中期~末期
心音と過剰心音のまとめ QB.C-360
|
音を発する構造
|
聴診部位
|
疾患
|
*I音
|
房室弁
|
心尖部
|
MS
|
*II音
|
肺動脈弁、大動脈弁
|
心基部
|
HT, PH
|
*III音
|
拡張早期に血液が心臓に充満する音
|
|
容量負荷(心不全)、生理的
|
*IV音
|
拡張後期に心房収縮により心室壁が振動する音
|
|
圧負荷(拡張不全)
|
呼吸性変動
- 吸気時:心拍数↑
- 呼気時:心拍数↓
- I音-II音の間隔の変化は小さい。
II音の分裂
まとめ
|
心拍数
|
II音分裂
|
吸気
|
↑
|
A2-P2
|
呼気
|
↓
|
S2
|
記載方法の例
- I音(→) II音(→) III音(-) IV音(-)
- I音亢進減弱無し(=normal intensity) II音normal splitting
[★]
- 英
- innocent murmur, functional murmur?
- 同
- 無害性心雑音、生理的雑音 physiological murmur、正常収縮期雑音 normal systolic murmur、偶発性雑音 accidental murmur、機能性心雑音 functional murmur
- 関
- 心雑音
[show details]
- 胸骨左縁:楽音様収縮期雑音 → 4LSB~心尖部にLevine I-II度の楽音様雑音(ブーンという音)
- 肺動脈領域:2LSB。駆出性雑音
- 静脈コマ音:左右頚部~鎖骨下に坐位で聴取されるが、臥位では消失
[★]
- 英
- to-and-fro murmur, to and fro murmur
- 同
- ブランコ雑音 シーソー雑音 seesaw murmur、to-and-fro雑音
- 関
- 心雑音、大動脈弁逆流症
-
- I音はcrescendo-decrescendoで一旦途切れ、II音がdecrescendoとなる。 ← 連続性雑音とは違う。
- 拡張期雑音:拡張期の逆流
- 収縮期雑音:一回拍出量の増加による相対的大動脈弁狭窄
YN.C-10
[★]
- 英
- systolic murmur
- 関
- 収縮期雑音、収縮期性心雑音
[★]
- 英
- systolic murmur
- 関
- 収縮期雑音、収縮期心雑音
[★]
- 英
- diastolic murmur
- 関
- 拡張期雑音
[★]
- 英
- noise
- 関
- ノイズ、心雑音、部分音
[★]
- 英
- tone、sound
- 関
- 緊張、緊張度、トーン、響く、健全