ヴァルサルヴァ試験
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 妊娠期における眼合併症としてのValsalva網膜症
- Valsalva手技第4相において交感神経活動の著明な抑制が認められた発作性房室ブロックの1例 : 日本循環器学会第148回関東甲信越地方会
- 加藤 伸子,住田 晋一,後藤 英司,三武 明夫,芦野 和博,大山 泰夫,林 修一,杉本 孝一,内野 和顕,落合 久夫,石井 當男
- Japanese Circulation Journal 58(SupplementIII), 829, 1994-09-20
- NAID 20006569375
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- 2009年6月25日 ... Valsalva maneuver. ACLS Resource TextP131を参考に、Valsalva maneuver(バルサルバ 手技)のやり方を確認しておきます。 ・姿勢は立位か、半立位。 ・対処が必要な症候性 徐脈の出現に備えて静脈確保か或いは経皮ペーシングを準備して ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 74歳の女性。動悸を主訴に来院した。今朝?時ころに突然、激しい動悸を自覚した。ソファーに横になり様子をみていたが、30分経っても症状が治まらず、不安感が強くなったため受診した。既往歴として高血圧症と両側頸動脈に動脈硬化性の狭窄を指摘されている。意識は清明。体温 36.6℃。脈拍 168/分、整。血圧 132/88mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。心電図ではQRS幅の狭い波形による、規則正しい頻拍を認める。
- 対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D039]←[国試_114]→[114D041]
[★]
- 26歳の女性。会議中に突然起こった動悸を主訴に来院した。以前から同様の規則的に早く打つ動悸が年に数回あるという。気管支喘息で治療中である。意識は清明。脈拍 148/分、整。血圧 104/52mmHg。呼吸数 20/分。心雑音と肺雑音とを聴取しない。心電図(別冊No. 35)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D064]←[国試_112]→[112D066]
[★]
- 26歳の女性。会議中にめまいと動悸とを自覚して救急外来を受診した。
- 意識は清明、呼吸数24/分。脈拍は微弱。血圧90/68mmHg。心電図を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [098A017]←[国試_098]→[098A019]
[★]
- 英
- heart murmur, cardiac murmur
- 関
- 拡張期雑音、過剰心音、レヴァイン分類
収縮期雑音 systolic murmur
拡張期雑音 diastolic murmur
continuous murmur
- 連続的な圧較差の存在を示唆する
- A. continuous:動脈管開存症 PDA:肺動脈弁領域。動脈管を流れる血流と雑音が比例するので、S2に向かって大きくなり、S1に向かって小さくなる。
- B. to-and-fro: AS + AR, PS+ PR :S1~(収縮期:AS,PSによる駆出性雑音。ダイアモンド型)~S2, S2~(拡張期:MR,PRによる逆流性雑音。decrescendo)~S1 S1に向かって小さくなるので、連続音とは区別できるはず。
手技見えp.116
- 僧帽弁開放音(OS):MS
- 収縮中期クリック:MVP
- 拡張期ランブル + 前収縮期雑音:MS
- 拡張期灌水様雑音/拡張期逆流性雑音:AR、PR
- 収縮期逆流性雑音:心尖部:MR
体位との関係
呼吸との関係
右心系:三尖弁の雑音
- 吸うとき強く、吐くとき弱く
- 吸うと胸腔内圧が陰圧になり、静脈還流量が増加する
左心系:僧帽弁、大動脈弁の雑音
- 吸うとき弱く、吐くとき強く
- 胸腔内圧が上昇すると、肺から心臓に向かう血流が増加する(ホントニか?)ので、左心系の雑音が増強するのだ???????????
手技との関連
疾患別
MS
- 概念:拡張期ランブル
- 時相:拡張中期(open snap)に続いて。
- 最強点:心尖部
- 放散:
- 体位:左側臥位
- 音程:低音
MR
- 概念:収縮期逆流性雑音
- 最強点:心尖部
- 放散:左腋窩
- 体位:左側臥位
- 呼吸:呼気
- 音程:高音
AS
- 概念:収縮期駆出性雑音
- 最強点:2LSB
- 放散:右鎖骨下動脈、右頚動脈
- 体位:座位
- 呼吸:呼気
AR
- 概念:拡張期灌水様雑音
- 時相:拡張期
- 特徴:呼気で増強
- 最強点:3LSB
- 放散:
- 体位:座位前屈位
- 音程:高音
MVP
- 概念:収縮期逆流性雑音
- 時相:収縮期中期。クリック音の後から。
- 音程:高音 ← 圧較差が大きいため
ASD
- 概念:駆出期駆出性雑音
- 最強点:2LSB
- 放散:
- 体位:
VSD
病態特異的な心雑音
[★]
- 英
- hypertrophic obstructive cardiomyopathy, HOCM
- 同
- 特発性肥厚性大動脈弁下狭窄症 idiopathic hypertrophic subaortic stenosis IHSS
- 関
- 肥大型心筋症
- 非対称性心室中隔肥大、肥大型閉塞性心筋症、肥大性閉塞性心筋症、特発性肥大性大動脈弁下狭窄症
病態
- 心筋の肥大に伴い左室流出路狭窄を来しており、心拍出量が低下する。
- 心房細動などにより心房からの駆出量が減少すれば、心拍出量低下に繋がる。
類似疾患との鑑別
- QB.C-495改変
病理
病態
左室流出路狭窄の増悪・寛解因子
症状
合併症
検査
心エコー
[show details]
僧帽弁
- 僧帽弁前尖の収縮期前方運動(SAM):循環血液量の減少と左室の過収縮による(YN.C-135)
- 僧帽弁後退速度 DDRの低下:左心室のコンプライアンスが低下することにより、左室への血液流入速度が低下するため(YN.C-135)
大動脈弁
- 大動脈弁の収縮中期半閉鎖:HOCMでは収縮中期に駆出される血液量低下のために大動脈弁が閉鎖しそうになる(参考2)
心臓カテーテル検査
- 左室~大動脈圧:左室流入路圧 > 左室流出路圧
- ブロッケンブロウ現象:期外収縮が起きた場合、心室性期外収縮の休止期後の期外収縮後増強により収縮力が増強し、左室流出路閉塞が増強するためにかえって大動脈圧が低下する
- 造影:左室流出路狭窄
治療
- 治療目標:自覚症状の軽減、突然死、不正脈の予防
- βブロッカー、カルシウム拮抗薬 → 左室流出路狭窄の軽減 ⇔ ×硝酸薬、ジギタリス:左室流出路狭窄を増強
- Ia群抗不整脈薬
予後
国試
[★]
- 英
- paroxysmal supraventricular tachycardia, PSVT
- 同
- 房室回帰頻拍 atrioventricular reciprocating tachycardia
- 関
- 上室性頻拍症
[show details]
概念
- 房室結節リエントリー、房室回帰、心房内リエントリー、異所性自動能亢進が機序となる.
- 発作性上室頻拍の約90%は房室結節リエントリー性頻拍 AVNRT あるいはWPW症候群に伴う房室回帰性頻拍 AVRT
症状
- 心拍数:150-200/分
- 動悸、胸部不快感など
- 血圧低下
検査
[show details]
治療のターゲット
治療
緊急
非緊急
- Valsalva手技以外の手技の有効性はそれほど高いものではない(Valsalva手技54%,右頚動脈洞マッサージ15%,顔面浸水15%など)
-
- ATP
- ベラパミル:比較的心拍数が遅い発作(心拍数<186/分)に有効
- ジルチアゼム:心拍数が速い発作(>166/分)に有効
参考
- 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
- [display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
国試
[★]
- 英
- Valsalva maneuver, Valsalva test
- 同
- Valsalva試験、バルサルバ試験、息こらえ試験 breath-holding test、バルサルバ手技 Valsalva手技 Valsalva maneuver
[show details]
- 息こらえをさせる方法
- 胸腔内圧が上昇して静脈還流量が減少する。また、左心室の大きさが減少する
- HOCMでは駆出路が閉塞しやすくなり、胸骨左縁下部の雑音が増強する。