- 英
- acute pericarditis
- 関
- 心膜、心膜炎、胸骨下痛
病因
- YN.C-139
症状
合併症
身体検査
検査
- 超音波エコー検査:心嚢液の貯留がある場合、心筋の外側に低エコー領域を認める。
- 心電図:
治療
- 病因に応じた治療を行う
- ウイルス性:安静、全身管理、疼痛管理(NSAID、副腎皮質ステロイド)
- 細菌性:抗菌薬
- 結核性:抗結核薬
- 膠原病性:副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬
- 悪性腫瘍:抗悪性腫瘍薬
- 尿毒症性:人工透析の条件変更
参考
uptodate
- 1. [charged] 心膜疾患の病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 心膜炎および心嚢液貯留における心電図 - uptodate [2]
- 3. [charged] 心膜の心エコー評価 - uptodate [3]
- 4. [charged] 急性心膜炎の臨床症状および診断的評価 - uptodate [4]
- 5. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [5]
- 6. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [6]
- 7. [charged] 再発性心膜炎 - uptodate [7]
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/19 13:59:59」(JST)
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心膜炎 |
分類及び外部参照情報 |
心膜炎における12誘導心電図。ほぼ全ての誘導でST上昇がみられるが、aVRでのみ低下している。
|
ICD-10 |
I01.0、 I09.2、 I30-I32 |
ICD-9 |
420.90 |
DiseasesDB |
9820 |
MedlinePlus |
000182 |
eMedicine |
med/1781 emerg/412 |
MeSH |
D010493 |
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心膜炎(英語: pericarditis、心包炎とも)は、種々の原因によって生じる心膜の炎症である。臨床的には急性心膜炎と慢性収縮性心膜炎の2つに大別される。
目次
- 1 概念
- 2 急性心膜炎
- 2.1 症状
- 2.2 診断
- 2.2.1 鑑別診断
- 2.2.2 身体所見
- 2.2.3 検査所見
- 2.3 治療
- 3 慢性収縮性心膜炎
- 4 参考文献
概念
剖検においては2〜6パーセントの頻度で見られるが、臨床では入院例の0.1パーセントに認められるに過ぎないことから、不顕性のものが多いと考えられている。
病理組織学的には心膜の反応により線維素性、漿液線維素性、血性、膿性などに分類され、頻度上では前二者が圧倒的に多い。
以前は心膜炎の原因としてリウマチ性か結核性が考えられていたが、現在は特発性が最も多い。
- 特発性心膜炎
- 感染性心膜炎
- 結核性
- 細菌性(ブドウ球菌、連鎖状球菌、肺炎双球菌、その他)
- ウイルス性(コクサッキーB型、エコー、アデノその他)
- 真菌性(アスペルギルス、ヒストプラズマ、その他)
- その他(寄生虫など)
- リウマチ性心膜炎
- 心筋梗塞後症候群
- 心臓手術後症候群
- 膠原病に伴う心膜炎(結節性動脈周囲炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ)
- 尿毒症性心膜炎
- その他(腫瘍性、薬物性、X線照射後)
急性心膜炎のなかでは原因不明(ウイルスによる可能性が最も高いが、現在のところ確定されていない)のいわゆる特発性心膜炎が最も多く、そのほか心筋梗塞後、心臓手術後症候群などの頻度が増えつつある。慢性収縮性心膜炎の原因も半数以上が不明であるが、原因のはっきりしたものの中では結核性が最も多い。
急性心膜炎
急性心膜炎 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
I30 |
ICD-9 |
420 |
MedlinePlus |
000182 |
eMedicine |
med/1781 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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急性心膜炎(英: acute pericarditis)とは、心膜に急性炎症を生じたもの。病理学的には、線維素性、漿液性、化膿性、出血性、肉芽腫性などに分けられる。また、滲出液の有無によって、滲出性(effusive)と非滲出性(noneffusive)に分けられる。滲出液が多量となると心タンポナーデを来たしうるため、注意が必要である。
症状
- 胸痛
- 自覚症状のうちで、最も高頻度かつ重要なものである。通常、前胸部あるいは胸骨後部に鋭利痛ないし鈍痛を認める。この疼痛の特徴は呼吸、咳嗽、側臥位で増強し、頸部や肩に放散することである。このため、時に虚血性心疾患における疼痛や胸膜痛との鑑別が困難となる。吸気や仰臥位で増強し、座位や前屈位にて軽減することが多く、このため浅い呼吸となり呼吸困難を自覚する。
- 呼吸困難
- 比較的初期から認められる。呼吸は速く浅くなることが多い。心膜腔貯留液による気管、肺への機械的圧迫、呼吸による胸痛の増強などが要因と考えられる。坐位前傾姿勢により呼吸困難が軽快することもある。
- その他
- 全身的には発熱、全身倦怠感を認めるほか、胸痛や呼吸困難に基づく不安感なども出現しやすい。
診断
鑑別診断
- 胸痛を呈する疾患
- 心陰影拡大をきたす疾患
- 呼吸困難を呈する疾患
身体所見
- 心膜摩擦音
- 最も特徴的であり、診断にあたって最重要の身体所見である。ただし病期によっては収縮期/拡張期のいずれか一方でしか聞こえないこともあり、また一過性で消失してしまうことも多いため、しばしば見逃される。
- 位置は胸骨左縁下部と心尖部、体位は立位・前屈位・深吸気時においてよく聴かれる。音の性状はこするような音からひっかくような粗い音まで、音量もLevineの6段階分類法においてIからV度と幅がある。典型的には、前収縮期、収縮期、拡張期の3成分より成り、蒸気機関車様(locomotive)を呈する。
- エワルト徴候(Ewart sign)
- ピンス徴候とも称する。滲出性心膜炎の際に認められるもので、
- 心濁音界の拡大
- 心音減弱、特にI音の減弱
- 左肩甲骨下部の濁音
- 気管支音の聴取
- が認められる。これらは、貯留した心膜液が左肺の基部を圧迫するために生じる。
検査所見
- 心臓超音波検査
- 滲出性心膜炎の場合、臓側心膜と壁側心膜の間にecho free spaceが認められる。心膜液少量の場合、echo free spaceは左室後壁と壁側心膜の間に限局するが、多量になると右室前面にも認められるようになる。
- 胸部X線写真
- 基本的には心陰影は正常である。ただし滲出性心膜炎の場合は、左右対称性の心陰影拡大像が認められる。
- 心電図
- 広範な誘導で上方へ凹形のST上昇が認められる。ただしこれはaVR(一部ではV1も)を除き、またaVRにおいては対側性変化が見られることが多い。また、心房表面にも炎症が及ぶため、PRはaVRで上昇、II、aVF、V5、V6で低下がみられる。これらの変化は、通常、4期に分けて見られる。
- 貯留液が多量の場合、心タンポナーデと同様に低電位を示す。
- 血液検査
- 炎症所見としてCRPや白血球数、また原因検索のために各種ウイルス抗体検査、免疫学的検査、生化学検査、腫瘍マーカーなどが行われる。
治療
原疾患の治療が原則である。例えば化膿性心膜炎の場合、ドレナージを行なうとともに、起因菌に対し有効な抗菌剤を投与する。疼痛に対しては場合は非ステロイド系消炎鎮痛薬を投与する。また、症状が強ければステロイド剤投与が検討されるが、感染性のものを否定することが必要であり、また短期間の使用にとどめることが望ましい。
また、 貯留液が多量の場合、対症療法として、利尿薬などの投与による治療を試みる。効果を得られない場合、あるいは症状が急速に進行している場合は、心膜腔穿刺により排液を行う。15パーセントで心タンポナーデを併発するため、注意が必要である。
特発性の場合、予後は良好で、2週〜2か月で治癒することが多い。ただし20〜30パーセントで再発し、また収縮性心膜炎を続発する場合があることに注意が必要である。
慢性収縮性心膜炎
慢性収縮性心膜炎 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
I31.1 |
ICD-9 |
423.2 |
MeSH |
D010494 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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慢性収縮性心膜炎(英: chronic constrictive pericarditis)とは、心膜が慢性炎症によって線維化・肥厚・癒着を生じ、これによって心膜腔が閉塞して心臓の拡張障害に至ったものである。基本的に、急性心膜炎はすべて慢性収縮性心膜炎に至る危険性を有しているが、特に特発性と結核性が高頻度に慢性移行する。
症状
本症の本態は心拡張障害であり、静脈うっ血による症状が出現する。もっとも顕著な症状は腹水貯留による腹部膨満と肝腫大で、このほか、浮腫や表在静脈怒張、肝腫大、胸水が認められる。労作時呼吸困難なども認めるが、急性肺水腫は極めて稀である。
診断
身体所見
- 心膜叩打音(pericardial knock sound)
- 拡張早期、II音に続いてIII音より少し早く出現するもので、位置は胸骨左縁、III音よりやや高調である。心膜硬化によって、心室の急速充満期における弛緩拡張が障害されて生じると考えられている。
- なお、急性心膜炎で聴取された心膜摩擦音は、慢性収縮性心膜炎では消失する。
- 心尖拍動
- 心尖拍動は微弱で、収縮期に陥凹することがある。
- 頸静脈波
検査所見
- 心臓超音波検査
- Mモードにおいて、心膜の多層エコー、拡張早期の心室中隔異常運動や、房室弁口および静脈血流速波形の拡張早期波の尖鋭化が認められる。
- 胸部X線写真・縦隔X線CT
- 心膜の肥厚、大静脈径の拡大、右室の変形などが認められる。とくにX線CTでは石灰化の分布を確認できることが多い(右心側に多い)。心胸郭比(CTR)の増大は見られないことが多い。ただし、胸水貯留がある場合は、左房の拡大が認められることがある。
- 心臓カテーテル検査
- 右室圧曲線におけるdip and plateau型波形が有名である。これは、拡張早期に深い谷を形成したのち、これに続いてやや上昇したのち平坦な波形を示すものである。また心房圧曲線はM型あるいはW型波形を示すことが多い。
- 心電図
- 特異的ではないが、T波の陰転・平坦化がみられることがある。これは心膜傷害によるものである。またQRS波の低電位が見られることもある。
治療
軽症例で内科的治療を行ないながらの経過観察もありうるが、進行性病変であることから、外科的な心膜切除術が行なわれることが多い。心膜切除術の手術死亡率は5〜20パーセントであるが、成功例では90パーセントで症状改善が認められる、有効な術式であることから、積極的に手術が検討される。
参考文献
- 吉本信雄 「1.急性心膜炎」『新臨床内科学 第8版』 医学書院、2002年。ISBN 978-4-260-10251-3。
- 吉本信雄 「3.慢性収縮性心膜炎」『新臨床内科学 第8版』 医学書院、2002年。ISBN 978-4-260-10251-3。
- 小濱啓次 『救急マニュアル 第3版』 医学書院、2005年。ISBN 978-4-260-00040-6。
心血管疾患 |
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疾患 |
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心疾患
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不整脈
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徐脈性
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洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック)
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頻脈性
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上室性
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洞性頻脈(en) | 心房細動 | 心房粗動(en) | ブルガダ症候群 | QT延長症候群 | WPW症候群
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心室性
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心室細動 | 心室頻拍
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虚血性疾患
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狭心症 | 心筋梗塞 | 急性冠症候群 | 冠動脈血栓症 | 心室瘤 | 心破裂 | 乳頭筋断裂(en)
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弁膜症
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僧帽弁狭窄症 | 僧帽弁閉鎖不全症 | 三尖弁狭窄症(en) | 三尖弁閉鎖不全症(en) | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症(en)
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先天性心疾患
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心内膜・心筋
・心膜疾患
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心内膜疾患
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感染性心内膜炎
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心膜炎(急性心膜炎(en) · 慢性収縮性心膜炎) | 心タンポナーデ
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心筋疾患
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心筋症(虚血性心筋症・拡張型心筋症(en) · 肥大型心筋症(en) · 拘束型心筋症(en) · 特発性心筋症) | 心筋炎
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心臓腫瘍(en) | 心臓性喘息 | 肺性心
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血管疾患
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大血管
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大動脈瘤(胸部・腹部(en)・胸腹部) | 大動脈解離 | 大動脈炎症候群
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動脈
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閉塞性動脈硬化症 | 閉塞性血栓性血管炎 | 動静脈瘻 | 動脈硬化 | レイノー病
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静脈
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病態・症候 |
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心不全
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左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
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血圧異常
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高血圧
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本態性高血圧症(en) | 二次性高血圧(en) | 高血圧性緊急症(en)
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低血圧
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心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
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所見・検査 |
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血圧計 | 聴診 | 心雑音 | 心電図 | 心電図モニタ | 心臓超音波検査 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 心臓MRI | 心臓カテーテル検査(肺動脈カテーテル) | 心臓核医学検査 | 脈波伝播速度検査
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治療 |
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外科的治療
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冠動脈バイパス術(CABG)
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CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
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弁膜症手術
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弁置換術(en) | 弁形成術(en) | 弁輪形成術 | 交連切開術(en)
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小児心臓外科
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動脈管結紮術 | BTシャント | 肺動脈絞扼術(en) | ノーウッド手術 | グレン手術 | フォンタン手術 | ジャテン手術 | ラステリ手術 | ロス手術
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心不全外科
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心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
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不整脈外科
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メイズ手術(en) | ペースメーカー | 植え込み型除細動器
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大動脈手術
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大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
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末梢血管手術
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末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
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内科的治療
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循環作動薬
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抗不整脈薬
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Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en)
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール(en)
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
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心不全治療薬(en)
|
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEⅢ阻害薬
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狭心症治療薬
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交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
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高血圧治療薬
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利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬(en)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
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|
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血管内治療
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経皮的冠動脈形成術
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循環器系の正常構造・生理 |
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UpToDate Contents
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- 1. 急性心膜炎の治療 treatment of acute pericarditis
- 2. 急性心膜炎の臨床症状および診断的評価 clinical presentation and diagnostic evaluation of acute pericarditis
- 3. 心膜疾患の病因 etiology of pericardial disease
- 4. 早期再分極 early repolarization
- 5. 再発性心膜炎 recurrent pericarditis
Japanese Journal
- 症例報告 急性心膜炎に縦隔気腫を合併したと考えられる稀な1症例
- 全誘導でのST上昇→急性心膜炎 (心電図の読み方,診かた,考え方--重要症例で学ぶ) -- (症例からみた心電図の読み方【基本編】 心電図変化からみた臨床診断)
- 急性心膜炎 (特集 内科エマージェンシー--病態生理の理解と診療の基本) -- (循環器系疾患)
- 冠動脈疾患と心膜疾患の心電図 (特集 研修医のための小児心電図のよみかた) -- (小児心疾患の心電図)
Related Links
- 急性心膜炎. 急性心膜炎は心膜の急性炎症で,時に心筋炎,心内膜炎を合併する. ... 感染性心膜炎:細菌性(肺炎球菌,ブドウ球菌,連鎖球菌など)結核性,ウイルス性( コクサッキーA・B,インフルエンザなど),真菌性,寄生虫性などの感染による. ・ リウマチ性 ...
- 急性心膜炎。急性心膜炎とはどんな病気か 心臓を取り巻く心膜の炎症です。急速に心 タンポナーデ(コラム)という状態が進行し、生命に危険が及ぶ場合があるので、迅速な 診断が要求されます。原因は何か 原因は表19に示したよ gooヘルスケア 家庭の医学。
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- 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
- 59歳の男性。4時間持続する前胸部痛のために搬入された。
- 現病歴: 1か月前から階段を上がった際に前胸部絞扼感を自覚した。安静にすると消失するので放置していた。本日早朝に前胸部絞扼感で覚醒した。しばらく我慢していたが次第に増強してきた。
- 既往歴: 5年前から高血圧で降圧薬を服用している。
- 現症: 意識は清明。身長168cm、体重82kg。体温36.6℃。呼吸数24/分。脈拍104/分、欠代あり。血圧160/94mmHg。冷汗を伴い、四肢は冷たい。心雑音はないが、奔馬調律を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見: 尿所見:尿蛋白(-)、糖1+。
- 血液所見:赤血球480万、Hb15.8g/dl、Ht46%、白血球9.800、血小板48万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.6g/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST88IU/l、ALT24IU/l、CK540IU/l(基準40~200)。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉96%。心電図を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [101E015]←[国試_101]→[101E017]
[★]
- 70歳の女性。胸の重苦しさと息苦しさを主訴に来院した。1週間前から、朝の犬の散歩中に胸の重苦しさと息苦しさを自覚するようになったが、2~3分の休息で症状が消失していた。本日、午前9時から同症状が出現し持続するため、午前10時に家族とともに受診した。65歳時に高血圧症と脂質異常症を指摘されたが、定期的な通院は行っていない。家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。身長 156cm、体重 60kg。体温 36.2℃。脈拍 84/分、整。血圧 116/78mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 99%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。胸部エックス線写真に異常を認めない。12誘導心電図でV2、V3、V4でST低下を認める。心エコー検査で左室前壁の壁運動低下を認めるが、心嚢液の貯留を認めない。
- 最も可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A060]←[国試_113]→[113A062]
[★]
- 48歳の男性。激しい背部痛と胸部絞扼感で来院した。5年前から、健康診断で高血圧と脂質異常とを指摘されていたが、医療機関を受診していなかった。本日、午前6時ごろに突然、激しい背部痛が出現し様子をみていたが、胸部絞扼感も出現してきたため、家族の運転する車で来院した。意識は清明。体温 36.8℃。心拍数 120/分、不整。右上肢血圧 148/72mmHg、左上肢血圧 194/112mmHg。呼吸数20/分。SpO2 98%(room air)。顔面は苦悶様で発汗が著明。12誘導心電図でⅡ、Ⅲ、aVFのST上昇、V4-6のST低下および心室性期外収縮の頻発を認めた。
- 可能性の高い疾患はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [111E058]←[国試_111]→[111E060]
[★]
- 50歳の男性。胸痛を主訴に来院した。数日前から風邪気味であったが、昨日から左前胸部痛が出現した。痛みは数時間続くことがあり、深吸気時と仰臥位とで増強する。意識は清明。身長170cm、体重67kg。体温36.9℃。脈拍84/分、整。血圧140/84mmHg。収縮期と拡張期とに高調な雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球456万、Hb14.5g/dl、白血球8,900。CRP4.5mg/dl。心電図を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D026]←[国試_102]→[102D028]
[★]
- 68歳の男性。3日前からの胸痛を主訴に来院した。胸痛は呼吸で変動し、臥位で増強した。
- 体温37.4℃。呼吸数18/分。脈拍78/分、整。血圧100/70mmHg。心音は減弱し、心膜摩擦音を聴取する。肺野にラ音を聴取しない。肝を触知せず、下腿に浮腫を認めない。
- 血液所見:赤血球400万、Hb12.3g/dl、白血球7,800。胸部エックス線写真と心電図とを以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096A020]←[国試_096]→[096A022]
[★]
- 78歳の男性。 3時間前から持続する胸痛と冷汗とを主訴に来院した。 1か月前に受けた健康診断では心電図の異常を指摘されなかった。 10年前から脂質異常症を指摘されている。喫煙は20本/日を50年間。脈拍88/分、整。血圧162/98mmHg。来院時の心電図(別冊No. 9)を別に示す。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A030]←[国試_106]→[106A032]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104A011]←[国試_104]→[104A013]
[★]
- 英
- chest pain, thoracodynia, pectoralgia
- 同
- 胸部痛
- 関
- 胸壁痛。胸部圧迫感
鑑別疾患
- 診断エッセンシャルズ新訂版
救急疾患
その他
鑑別診断
- DIF.84
胸痛の質
- 圧迫されるような痛み:狭心症、心筋梗塞
- 刺すような痛み:心膜炎、胸膜炎、肋間神経痛
胸痛と呼吸困難
- 参考1
- 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全
診察
【現病歴】
誘因、発生様式(突発、緩徐)、経時的変化(一定、動揺、増悪/寛解傾向)、部位(一番痛い部位、放散する部位)、軽快因子、増悪因子、(反復するエピソードあれば)前回との比較、随伴症状
【既往歴】基礎疾患(DM, HT, DL)
【嗜好】smoking, alcohl
【服用薬】
【職業】
【身体所見】
Appearance: Face anguish, Diaphoresis, Cyanosis
Vital:
Consciousness:
BT , BP / , HR (L Arm/R Arm, Lower Extrimity), RR , SpO2
Lymphnode: swollen/no swollen, breath sound →/↑/↓
Chest
Heart:Is →/↑/↓, IIs →/↑/↓, IIIs(±)/IVs(±), murmur, friction rub ±
Lung: crackle/rale
Abdomen: soft/hard, tenderness
Extremity: cold/pulse/edema
Skin: dry/wet/hot/cold
【検査】
ECG: ST segment change
Blood test:
biochemistry: CK-MB, Troponine T, AST, LDH, H-FABP
Blood count: WBC
Arterial blood gas: PaO2 torr
A-aDO2 = 150 - PaCO2/ 0.8 (torr) - PaO2 (normal below 20 Torr)
Chest XP:
Heart echography:
参考
- 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
[★]
- 英
- constrictive pericarditis, CP
- ラ
- pericarditis constrictiva
- 同
- 収縮性心外膜炎
- 関
- 心膜炎
概念
- 急性心膜炎のちに、心膜に線維性肥厚と癒着、あるいは石灰化を来し、心臓拡張期の血流充満が障害され、拍出量低下と右心系にのうっ滞を生じる
- 肥厚した心膜が線維化・石灰化して慢性的に心臓を覆う状態が心膜癒着
病因
分類
病理
症状
- 脱力感、倦怠感、体重増加、腹囲の増加、腹部不快感、腹部の突出(protuberant abdomen)、浮腫 (HIM.1494)
- (重症の症例)全身性浮腫、筋廃用、cachexia (HIM.1494)
- 労作時呼吸困難。きざ呼吸もあり得るが、重度ではない (HIM.1494)
病態生理と症状
- 静脈圧上昇 :肝うっ血、頚静脈怒張、浮腫
- 肺静脈圧上昇:心不全(呼吸困難、起坐呼吸)
↓
↓
身体所見
- 脈:脈圧:正常 or 低下。1/3の症例で奇脈 (HIM.1494)
- うっ血性肝腫大:腹水(浮腫より顕著)、黄疸 (HIM.1494)
- 心尖拍動減弱、may retract in systole(Broadbent's sign)
- 心膜ノック音 → 半数の症例で聴取?(QB.C-361) → 拡張早期過剰音/拡張早期過剰心音 と表現される
検査
- 心カテーテル検査:右室圧曲線において、拡張期早期の急峻な圧低下とその後のプラトーが特徴的。dip and plateau pattern
治療
- 方針:症状が持続的/増悪傾向にあればpericardiectomyを行う。心膜の拘縮や一時的/可逆的である例も少数ながら存在するため、診断がついた患者であって慢性症状がなく、血行動態が安定していれば、手術を行う前に2-3ヶ月間保存的に経過を観察する。(参考1)
- 心拍数を下げる薬はよくない(カルシウム拮抗薬、β遮断薬)
- In constrictive pericarditis, the negative intrathoracic pressure generated by inspiration is not easily transmitted through the rigid pericardial shell to the right-sided heart chambers; therefore, inspiratory augmentation of RV filling is more limited.
- 収縮性心膜炎では胸腔内圧の陰圧に心臓が影響されにくい。このために静脈還流量の変動は少なく、呼吸によらず頚静脈が怒張する? 左室への血流量も呼吸の影響を受けにくいために奇脈は心タンポナーデと比べて見られる頻度は低い?
参考
- 1. [charged] Constrictive pericarditis - uptodate [8]
[★]
- 英
- ST segment elevation
- 関
- ST segment
原因
- EAB.44
-
-
- ECGP.188
疾患とST上昇
[★]
- 英
- exercise electrocardiogram, exercise ECG
- 同
- 負荷心電図
- 関
- 心電図
運動負荷法 LAB.1519
- :Master2段階負荷試験、トレッドミル、エルゴメーター
禁忌 LAB.1519
- 不安定狭心症
- 急性心筋梗塞発症後10日以内
- 心室頻拍、重症心室性期外収縮、重症上室性不整脈、高度の徐脈、高度のブロック
- 急性心筋炎
- 急性心膜炎
- 肺塞栓症
- 重症の心不全
- コントロールされていない高血圧、甲状腺中毒症
正常人における心電図の変化 EAB.202
- 心拍数増加
- PR間隔短縮 ← 伝導速度の短縮
- P波の振幅増大(II,III,aVFで著明)、Ta波増大
- QRS複合、T波の振幅減少
- QT間隔短縮
- RRに対するQTの割合は増大する
[★]
- 英
- viral pericarditis
- 関
- 急性心膜炎、心膜炎
[★]
- 英
- pericarditis
- 同
- 心嚢炎、心包炎、心外膜炎 ← おそらく心内膜炎に対応する言葉として
- 関
- 心膜
分類
病因
症状
- 初発症状は、発熱、胸痛(持続性、咳・呼吸による増強)、呼吸困難
検査
心電図
- 90%の患者に異常が見られる(PHD.338)
- aVR, V1を除いたST上昇(PHD.338)
- いくつかの電極でPR部の低下(PR segment depression) → 心房の心外膜の炎症に関連した心房の異常な再分極を示唆(PHD.338)
合併症
参考
- 1. [charged] Epidemiology of and risk factors for atrial fibrillation - uptodate [9]
[★]
- 英
- heart sac
- 同
- 心嚢
- ラ
- pericardium (N)
- 関
- 心臓
心膜の構造 (Z)
臨床関連
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- acute
- 関
- 急性的、鋭い、鋭形、急性型