- 英
- congenital long QT syndrome
- 関
- QT延長症候群
WordNet
- the 17th letter of the Roman alphabet (同)q
- the last imperial dynasty of China (from 1644 to 1912) which was overthrown by revolutionaries; during the Qing dynasty China was ruled by the Manchu (同)Qing dynasty, Ch''ing, Ch''ing dynasty, Manchu, Manchu dynasty
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/12/10 00:22:00」(JST)
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QT延長症候群(-えんちょうしょうこうぐん,long QT syndrome; LQTS)は、心臓の収縮後の再分極の遅延がおき、心室頻拍(Torsades de Pointes:TdP、心室性不整脈の一種)のリスクを増大させる心臓疾患である。これらの症状は、動悸、失神や心室細動による突然死につながる可能性がある。症状は、条件のサブタイプに応じて、様々な刺激によって誘発される。心臓に器質的疾患を持たないにもかかわらず、心電図上でQT時間の延長を認める病態である。QT時間が0.46秒以上、またはRR間隔で補正したQTc時間では0.44秒以上である場合を指す。Torsades de pointes(TdP)と呼ばれる心室頻拍を惹起することがある。より簡略にはT波の終点がRRの中点を越えていれば明らかにQTの延長とする。この方法はスクリーニング診察時に用いることがある。
- 精密には、QT時間は、RR間隔で補正する必要(Bazett 式のQTc = QT/Root(RR)、Heggliu. Holzman 式 QT = 0.39(RootRR) ± 0.04 sec)がある。
分類
- 先天性QT延長症候群...Romano-Ward症候群、Jervell and Lange-Nielsen症候群(先天性聾を伴う)など。
- Naチャンネル、Kチャンネルの遺伝子に変異を認めることがある。ブルガダ型心電図の原因遺伝子と、 Cross している場合が多い。
- 後天性QT延長症候群...電解質異常、薬剤性など。よくある例としては抗ヒスタミン薬とマクロライドの併用など。
問診・検査
- 現病歴・既往歴 -- 失神発作や難聴
- 家族歴 -- 突然死、失神発作
- 服薬歴 -- マクロライド系薬剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗ヒスタミン剤など。
- 心電図
- アドレナリン負荷試験
- (アドレナリン0.1µg/kgのボーラス静脈注射に引き続き0.1µg/kg/minの持続点滴)により潜在性LQTSの診断に有用である[1]。
- Schwartzの診断基準
基準項目 |
点数 |
心電図所見 |
QT(QTc)時間の延長 |
QTc≧480msec |
3 |
460~479msec |
2 |
450~459msec(男性) |
1 |
運動負荷後4分のQTc |
≧480msec |
1 |
Torsade de pointes |
2 |
T波交互脈(交代性T波) |
1 |
結節性T波(Notched T波, 3誘導以上) |
1 |
徐脈 |
0.5 |
臨床症状 |
失神 |
ストレスに伴う失神発作 |
2 |
ストレスに伴わない失神発作 |
1 |
先天性聾 |
0.5 |
家族歴 |
確実なLQTの家族歴 |
1 |
30歳未満での突然死の家族歴 |
0.5 |
LQTSと診断:点数合計≧ 4点、 疑診:2~3点
LQTSの可能性が低い ≦1点[2]
治療
先天性QT延長症候群では、β-ブロッカーを第一選択薬とする(交感神経興奮が心室頻拍を誘発すると考えられているため)。またカテコールアミン分泌を誘発しないよう運動制限もあわせて行われる。
脚注
- ^ http://www.udatsu.vs1.jp/lqt-drug.htm 外部リンク:負荷試験の意義
- ^ Schwartz PJ et al. Diagnostic criteria for the long QT syndrome. An update. Ciruculation. 1993;88:782-4.
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|
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病態・症候 |
心不全 |
左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
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血圧異常 |
高血圧 |
本態性高血圧症(en) | 二次性高血圧(en) | 高血圧性緊急症(en)
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低血圧
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|
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治療 |
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CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
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|
心不全外科 |
心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
|
不整脈外科 |
メイズ手術(en) | 心臓ペースメーカー | 植え込み型除細動器
|
大動脈手術 |
大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
|
末梢血管手術 |
末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
|
|
内科的治療 |
循環作動薬 |
抗不整脈薬 |
Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en)
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール(en)
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
|
心不全治療薬(en) |
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEⅢ阻害薬
|
狭心症治療薬 |
交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
|
高血圧治療薬 |
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬(英語版)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
|
|
血管内治療 |
経皮的冠動脈形成術
|
|
|
|
循環器系の正常構造・生理 |
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 先天性QT延長症候群における electrical storm に対するCa拮抗薬の使い方
- 清水 渉,相庭 武司,山田 優子,岡村 英夫,野田 崇,里見 和浩,須山 和弘,相原 直彦,栗田 隆志,鎌倉 史郎
- 心電図 = Electrocardiology 30(1), 55-62, 2010-03-10
- … 先天性QT延長症候群(LQTS)の薬物治療としては,β遮断薬のほかに,内向き電流を減少させるIb群Na+チャネル遮断薬やCa拮抗薬,外向き電流を増加させるK+チャネル開口薬などが考えられる.Ca拮抗薬のベラパミルは,単相性活動電位(monophasic action potential ; …
- NAID 10026410786
- P1-120 妊娠中に植え込み型除細動器(ICD)を導入し良好な分娩・産褥経過を得ることができた先天性QT延長症候群の1例(Group15 合併症妊娠1,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 石井 照和,西田 欣広,森 千尋,吉良 尚子,川野 由紀枝,楢原 久司
- 日本産科婦人科學會雜誌 62(2), 388, 2010-02-01
- NAID 110007685448
Related Links
- 1.QT延長症候群の遺伝子による分類と各型の頻度. 1.先天性QT延長症候群とは. 心電図上、QT間隔延長と失神発作を示し、血縁者に急死例がある場合には遺伝性QT 延長症候群と呼ばれ、Jervell,Lange-Nielsen症候群、Romano-Ward症候群などが知 ...
- 2.10 先天性QT延長症候群の治療 ... Torsade de pointesの治療 QT延長症候群の 死亡の直接的な契機は、torsade de pointesから心室細動に移行することによる。 ... しかし、急性心筋梗塞症、狭心症、高血圧、遺伝性QT延長症候群には適当でない。
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[★]
- 仏
- Torsades de pointes, torsades de pointes, torsade de pointes
- 同
- トルサード・ド・ポアンツ、トルサード・ド・ポアン、倒錯型心室頻拍、倒錯性心室頻拍、多形性心室頻拍 polymorphic ventricular tachycardia
- 関
- QT延長症候群
[show details]
概念
- 多形性心室頻拍であって、非発作時にはQT延長を伴うものである。
- 心電図上、多形性心室頻拍を示し、QRSがベースラインに対して反転した波形で周期的に変動する。
疫学
- SQ.549
病因
病態
- 心拍数減少により失神・痙攣を来す。
- 短時間のうちに頻拍が停止し、回復することもまれならずある。
治療
- QT延長が原因であればMgを静注。
- QT延長の原因によって次の治療を行う。
- YN.C-49
- 原因の除去、硫酸マグネシウム→メキシレチン
- 薬物療法無効であれば体外式ペーシング。
予防
参考
- 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
- [display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
[★]
- 英
- polymorphic ventricular tachycardia polymorphic VT, polymorphous ventricular tachycardia
- 関
- トルサード・ド・ポアンツ、不整脈、心室頻拍
概念
- 多形性心室頻拍は頻拍中のQRS波形が刻々と変化し、QRS波形が基線を中心にしてねじれているように見える。多くは非持続性で自然停止するが、時に心室細動に移行する。
分類
- QT延長を伴う:Torsades de pointes TdP → QT時間の延長を伴い、T波に続く心室性期外収縮によって誘発され、QRS波形が刻々と変化する多型性心室頻拍で、QRS波の振幅が基線の周りを捻じれるように変動する。
-
- 後天性QT延長症候群:薬剤(抗不整脈薬(Ia群、III群)、非心臓薬(向精神薬、抗生剤、抗アレルギー薬など)など)が多い。
- 心疾患有り:虚血、心不全、ショックなどの心機能低下に伴って起こる場合が多い
- 心疾患なし: → 特発性多形性心室頻拍
- Brugada症候群:胸部誘導(V1-V3)のST上昇が特徴。若年-壮年男性の突然死の原因
- カテコラミン誘発多形性心室頻拍:感情の高まり、運動、イソプロテレノールで誘発
- QT短縮症候群(SQTS)
- 明らかな誘因や心電図学的特徴が認められない特発性多形性心室頻拍・心室細動
治療
予防
参考
- 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
- [display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
[★]
- 英
- terfenadine
- 商
- トリルダン, Seldane
- 関
- 抗ヒスタミン薬
-
副作用
[★]
- 英
- Romano-Ward syndrome, RWS
- 同
- Romano-Ward症候群
- 関
- 先天性QT延長症候群
[★]
- 英
- long QT syndrome, QT prolongation syndrome
- 関
- 先天性QT延長症候群、後天性QT延長症候群、QT延長、トルサード・ド・ポアント。QT間隔
症状
定義
- QT時間が延長する
- 心電図で観測されたQT間隔を心拍数により補正したQTcが0.46秒を超える場合(SP.537)
先天性
- 原因遺伝子は多く同定されているが、LQT1~3で全体の9割を占めている。出生2000に対して1の割合で認められるという。
疾患名
|
遺伝形式
|
|
遺伝子座
|
遺伝子
|
蛋白
|
表現型
|
心電図上の特徴
|
Romano-Ward症候群
|
常染色体優性
|
LQT1
|
11p15.5
|
KCNQ1
|
カリウムチャネル(KVLQT1)
|
|
幅広いT波
|
LQT2
|
7q35-36
|
KCNH2
|
カリウムチャネル(HERG)
|
|
ノッチを伴う平低T波
|
LQT3
|
3p21
|
SCN5A
|
ナトリウムチャネル(hH1)
|
|
ST部分の長いT波
|
LQT4
|
4q25-27
|
ANK2
|
アンキリンB
|
|
|
LQT5
|
21q22.1-q22.2
|
KCNE1
|
カリウムチャネル(minK)
|
|
|
LQT6
|
21q22.1-q22.2
|
KCNE2
|
カリウムチャネル(MiRP1)
|
|
|
Jervell and Lange-Nielsen症候群
|
常染色体劣性
|
JLN1
|
11p15.5
|
KCNQ1
|
カリウムチャネル(KVLQT1)
|
難聴
|
|
JLN2
|
21p22.1-q22.2
|
KCNE1
|
カリウムチャネル(minK)
|
難聴
|
|
後天性
薬剤性
- I群:キニジン、ジソピラミド、プロカインアミド、フレカイニドなど
- III群:ソタロール、ニフェカラント、アミオダロンなど
- 抗生物質(エリスロマイシン、ST合剤など)
- 抗真菌薬(イトラコナゾールなど)
- 抗アレルギー薬(テルフェナジン、アステミゾールなど)
- 抗高脂血症薬(プロブコールなど)
- 抗精神病薬(ハロペリドール、クロルプロマジンなど)
- 三環系抗うつ薬(イミプラミン、アミトリプチリンなど)
- 抗癌剤(ドキソルビシンなど)
徐脈
電解質異常
疾患
- クモ膜下出血、頭蓋内出血、ストレス心筋症、神経性食欲不振症
治療
- Acquired long QT syndrome: Clinical manifestations, diagnosis, and management
急性期治療
- 血行動態が不安定:低血圧、意識レベル低下、胸痛、心不全
- 除細動
- マグネシウム点滴、電解質補正、原因薬剤の除去
- 上記に加え心拍数コントロールのためにオーバードライブ心房ペーシング±イソプロテレノール(心房心拍数を上げてQTを短縮させる効果がある)の点滴もオプション
予防
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
[★]
- 英
- congenital、congenita、congenitally
- 関
- 先天、先天的