- 英
- reserpine
- ラ
- reserpinum
- 商
- アポプロン、レセルピエム、ベハイドRA配合
- 関
- 降圧薬
作用機序
薬理作用 (SPC.251)
WordNet
- antihypertensive consisting of an alkaloid extracted from the plant Rauwolfia serpentina (trade names Raudixin or Rau-Sed or Sandril or Serpasil) (同)Raudixin, Rau-Sed, Sandril, Serpasil
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レセルピン
|
IUPAC命名法による物質名 |
methyl-11,17α-dimethoxy-18β-[(3,4,5-trimethoxybenzoyl)oxy]-3β,20α-yohimban-16β-carboxylateまたは
methyl (1R,15S,17R,18R,19S,20S)-6,18-dimethoxy-17-[(3,4,5-trimethoxyphenyl)carbonyloxy]- 3,13-diazapentacyclo[11.8.0.02,10.04,9.015,20]henicosa-2(10),4(9),5,7-tetraene-19-carboxylate |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
D(US) |
法的規制 |
℞ Prescription only |
投与方法 |
経口 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
50% |
代謝 |
腸、肝臓 |
半減期 |
33時間 |
識別 |
CAS登録番号 |
50-55-5 |
ATCコード |
C02AA02 |
PubChem |
CID 5770 |
DrugBank |
APRD00472 |
KEGG |
D00197 |
化学的データ |
化学式 |
C33H40N2O9 |
分子量 |
608.68 g/mol |
レセルピン(英: reserpine)とはアドレナリン作動性ニューロン遮断薬の一つ。シナプス小胞へのカテコールアミンやセロトニンの取り込みを抑制し、その結果、これらがシナプス小胞内において枯渇することによって作用する。精神安定剤、血圧降下剤として用いられる。レセルピンは標的組織へ分布してから消失するまでの時間が短いにも関わらず、効果が長く続く。このような効果をひき逃げ効果と呼ぶ。
目次
- 1 概要
- 2 精神疾患のモノアミン仮説
- 3 商品名
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
- 7 関連項目
概要
ノルアドレナリン神経におけるレセルピンの作用機序。
1952年にチバ社(現在のノバルティス)でインドジャボクから発見され、その学名、学名Rauwolfia serpentina+ine(Nを含むため)から、recerpine(レセルピン)と名づけられた。
適用は、高血圧症、フェノチアジン系薬物の使用困難な統合失調症などである。1954年に精神科の薬として実用化され、ほぼ同時に発見されたクロルプロマジンと共に精神科病院の「閉鎖病棟」を開放する大きな要因となった。
適用外だが、レセルピンは抗うつ薬としても効果がある。服用後に一部の患者で見られる抑うつ症状は、うつ病ではなく、アカシジアである。うつ病ではない高血圧症患者が服用しても、抑うつ症状や自殺などの副作用は同様に起こる[1]。
レセルピンの作用機序は小胞体にノルアドレナリンが取り込まれるのを阻害することで神経終末においてノルアドレナリンが減少し、鎮静作用、血圧の下降、心拍数の減少、瞳孔の縮小、体温の下降などの諸反応が起こるというものであるが、その後の研究でレセルピンを投薬するとノルアドレナリンだけでなくセロトニンやドーパミンなどのホルモンの量が同時に減少したり、下垂体前葉から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌量も抑制されることがわかった。
うつ病患者や自殺企図をもった者への投薬は禁忌とされるほか、妊娠中や胃潰瘍があるなどの場合もこの薬は適さない。 適切な量で用いない場合はパーキンソン症候群などの副作用のリスクもあり、少量より開始するなど投薬後の患者の状態に十分注意する必要があるため、現在では血圧降下剤としての用途が中心である。
一方でこの薬の強力な作用を活かして、適応外ではあるが、抗ヒスタミン薬やステロイドでも改善しない蕁麻疹の重症例に対してレセルピンを追加すると効果が上がるケースがあるという報告がある(肥満細胞内のセロトニンを枯渇させるためではないかと考えられている)[2]。
精神疾患のモノアミン仮説
副作用の抑うつ状態のメカニズムを解析する課程で、脳のホルモンの減少が報告され、ノルアドレナリン(1946年)、セロトニン(1952年)、ドーパミン(1957年)が発見された。これらの化学構造式がメスカリンやLSD-25といった幻覚を起こす物質に似ていたので、これらなどの脳のホルモンの異常な代謝により、多くの問題をきたすという仮説(モノアミン仮説)が立てられた[3]。
商品名
- アポプロン錠(第一三共株式会社)
- アポプロン散(第一三共株式会社)
脚注
- ^ Healy 2004 (邦書は25-28頁)
- ^ 日経メディカルオンライン-蕁麻疹にレセルピン-抗ヒスタミン薬との併用で難治例が改善
- ^ 精神医学の歴史 小俣和一郎 第三文明社 2005年 ISBN 9784476012521 p196-198
参考文献
- 小俣和一郎 『精神医学の歴史』 第三文明社、2005年。ISBN 9784476012521。
- Healy, David (June, 2004), Let Them Eat Prozac: The Unhealthy Relationship Between the Pharmaceutical Industry and Depression, New York University Press, ISBN 978-0814736692 .(邦書は 『抗うつ薬の功罪 SSRI論争と訴訟』 みすず書房、2005年8月3日。ISBN 978-4622071495。 )
外部リンク
- おくすり110番-レセルピン:アポプロン
- 医学用語集めでぃっく-レセルピン
関連項目
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Japanese Journal
- 院試で学ぶ有機化学の基礎 重要化合物,最新研究にリンク(1)ウッドワードのレセルピン合成
- 高血圧 レセルピン (特集 あの疾患・治療はどうなった?) -- (あの治療の現在の位置づけは?)
- 難治性蕁麻疹とレセルピン治療 (特集 最近のトピックス2009) -- (皮膚疾患治療のポイント)
Related Links
- レセルピン(英: reserpine)とはアドレナリン作動性ニューロン遮断薬の一つ。 シナプス小胞へのカテコールアミンやセロトニンの取り込みを抑制し、その結果、これら がシナプス小胞内において枯渇することによって作用する。 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アポプロン注0.3mg
組成
有効成分
- レセルピン(日局) 0.3mg/1mL(0.03W/V%)
添加物
- DL-メチオニン 3mg、プロピレングリコール 70mg、リン酸
効能または効果
- ○高血圧性緊急症(子癇、高血圧性脳症、脳出血発作など)
- 降圧の目的には、レセルピンとして、通常成人1回0.1?0.5mgを1日1?2回皮下又は筋肉内注射する。重症又は速効を期待する場合は1回0.5?2.5mgを注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
- ○フェノチアジン系薬物の使用困難な統合失調症
- 鎮静の目的には、レセルピンとして、通常成人1回0.3?2.5mgを1日1?2回皮下又は筋肉内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎の既往歴のある患者[症状が再発するおそれがある。]
- てんかん等の痙攣性疾患及びその既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させるおそれがある。]
- 腎不全のある患者[血圧低下に対する順応性が不良になる。]
- 気管支喘息又はアレルギー性疾患の既往歴のある患者[過敏症を増強させることがある。]
重大な副作用
うつ状態
頻度不明注1)
- うつ状態があらわれることがあり、自殺に至るような重篤な場合があるので、患者の状態に十分注意し、悲観気分、早朝覚醒、食欲不振、陰萎又は抑制(思考、行動)等の抑うつ症状があらわれた場合には投与を中止すること。
なお、この抑うつ症状は投与中止後も数か月間続くことがある。
薬効薬理
- レセルピンは、R. serpentinaから単離されたラウオルフィア・アルカロイドである。
降圧作用2)
- レセルピンは、シナプス小胞へのカテコールアミンの取り込みを阻害し、シナプス小胞のノルアドレナリンを枯渇させる。その結果、交感神経終末でカテコールアミンが減少し、アドレナリン作動性シナプスでの興奮伝達が遅発的ならびに持続的に遮断され降圧作用を示す。
静穏作用、体温低下作用、条件回避反応抑制作用3, 4)
- レセルピンは、中枢神経系のセロトニン及びカテコールアミンを遊離・放出させ、枯渇させるとともに、これらアミン類の貯蔵部位への再取り込みを抑制することにより静穏作用、体温低下作用、条件回避反応抑制作用を示す。これらの作用の発現は遅く、長時間にわたって持続する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Methyl(3S , 16S , 17R , 18R , 20R )-11, 17-dimethoxy-18-(3, 4, 5-trimethoxybenzoyloxy)yohimban-16-carboxylate
分子式
分子量
性状
- 白色?淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。酢酸(100)又はクロロホルムに溶けやすく、アセトニトリルに溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。光によって変化する。
★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103A012]←[国試_103]→[103A014]
[★]
[正答]
[★]
- 英
- hypotensor, depressor, hypotensive drugs hypotensive agent hypotensive drug
- 同
- 降圧剤、血圧降下薬、高血圧症治療薬、抗高血圧薬 antihypertensive antihypertensive drug, antihypertensive drugs
[show details]
ja
hypotensor : 約 1,170 件
depressor : 約 13,000 件
hypotensive drugs : 約 1,410 件
hypotensive agent : 約 1,320 件
hypotensive drug : 約 1,200 件
en
hypotensor : 約 12,100 件
depressor : 約 1,220,000 件
hypotensive drugs : 約 29,100 件
hypotensive agent : 約 37,600 件
hypotensive drug : 約 12,500 件
降圧薬
-
- 近位尿細管:アセタゾラミド:炭酸脱水酵素を阻害
- 太いヘンレループ上行脚:フロセミド:Na+-K+-2Cl-共輸送体(NKCC)を阻害
- 遠位尿細管前半部:チアジド系利尿薬:Na+とCl-の共輸送体を阻害
- 遠位尿細管後半部と集合管:
- スピラノラクトン:アルドステロン受容体に競合的に結合
- トリアムチレン:Na+流入を抑制
-
-
-
- カルベジロール(α1遮断により末梢血管を拡張。β遮断により陽性変力作用を抑制)
- アムスラロールなど
- 強力な降圧効果を示す
- 細胞内へのCa流入を抑制することにより血管平滑筋を弛緩させ末梢血管抵抗を下げる
- 脳、心臓、腎臓への血流を保つ
- 膜電位依存性Caチャネルに作用して血管平滑筋を弛緩させる
-
- 副作用:ジルチアゼムの副作用:洞性徐脈、洞性ブロック
- ニフェジピン: 血管への親和性が高い→抗高血圧薬として優れる
- 副作用:反射性交感神経緊張、顔面紅潮、浮腫(静脈拡張より動脈拡張の度合いが大きいため)、便秘
- 臓器障害の改善、進展予防 beyond blood pressure
- RA系の抑制
- アンジオテンシノゲン→(レニン)→アンジオテンシンI→(アンジオテンシン転換酵素)→アンジオテンシンII-(アンジオテンシン受容体遮断薬)-|アンジオテンシン受容体1
- ACE阻害薬の腎機能保護
- ACE阻害薬:輸入細動脈 拡張、輸出細動脈 拡張 → 糸球体内圧↓
- Ca拮抗薬 :輸入細動脈 拡張、輸出細動脈 なし → 糸球体内圧↑
-
- 副作用
- ACEはブラジキニンを分解するキニナーゼIIと同一の酵素である。ACE阻害薬はこの酵素を阻害するが、ブラジキニンは血管拡張、決勝滲出決勝進出、発痛作用に関わっている。このため咳を誘発することがある。
- 禁忌
- 妊婦。ブラジキニンは胎児の動脈管閉鎖に関わっている。このた、母胎にACE阻害剤を加え、ブラジキニンが増えると胎児の動脈管が閉鎖してしまう。(血管浮腫?)
- 1型アンジオテンシンII受容体拮抗薬(AT1受容体拮抗薬)
降圧薬の積極的な適応と禁忌
- 合併症を有する高齢者高血圧に対する第一選択薬と併用薬
○:第一選択 空欄:適応可 △:注意が必要 ×:禁忌
- 理由はACE参照
使用できる降圧薬
- α2作動薬
- β遮断薬
- α遮断薬
参考
- http://www.jhf.or.jp/a&s_info/guideline/kouketuatu.html
漢方薬
- 降圧目的に釣藤散が使われることが多い。補助的に防風通聖散が用いられることがある。
[★]
鬱病
- 英
- depression
- 関
- 抗うつ薬、抑うつ症、メランコリー melancholia
[show details]
鬱病 : 約 5,160,000 件
うつ病 : 約 23,500,000 件
分類
- 大うつ病性障害(単極性障害)
- 双極性障害
- 気分変調性障害
- 気分循環性障害
- 特別な気分障害
疫学
- 世界的に有病率が高い(十ヵ国を対象とした研究では生涯有病率は平均8-12%、日本では3%、米国では17%であった(参考2)) 097G008(うつ病は世界的に主要な健康問題になっている。)
病因
- 脳のノルエピネフリン神経、セロトニン神経の働きに異常
- レセルピンと鬱病の関係
- レセルピン
- 血圧低下作用が臨床応用されていた
- 1931年に鎮静作用を示すことが明らかにされていた。
- ノルエピネフリン神経におけるシナプス小胞への取り込みを阻害することによって
- 血圧↓→脳内モノアミン枯渇→うつ病発症→使われなくなる
評価
鬱の診断基準
- also see DSM-IV
- 気分の落ち込みや何をしても癒されない気分や空虚感など
診断
鑑別診断
- KPS.973 ← あまり整理されていない印象
- 抑うつ気分を伴う適応障害
- 気分変調性障害
- 失調感情障害
- 統合失調症
- 大うつ病性障害
- 双極I型障害
- 境界性人格障害
- 低カリウム血症
- 短期精神病性障害
- 気分循環性障害
- 抗高血圧性毒性
- ステロイド精神病性障害
- 甲状腺機能低下症
- 脳腫瘍
- 全身不全麻痺
- アンフェタミン使用障害
- コカイン使用障害
- 膵癌
- 肝炎
- ウイルス感染後症候群
- アルツハイマー型認知症
- 血管性認知症
- 晩発性アルツハイマー型認知症
- 早発性アルツハイマー型認知症
- 肝硬変
- 動脈硬化症
- 伝染性単核球症
- 甲状腺機能亢進症
- 潜在性悪性腫瘍
- エイズ
- シゾイド人格障害/統合失調質人格障害
- 失調型人格障害/統合失調型人格障害
- IMD.1077 PSY.284
- 統合失調症:病初期にうつ状態。疎通性障害、幻覚・妄想の出現で鑑別される。
- 神経症
- 脳血管障害:脳梗塞、脳出血など:CT、MRI、神経学的所見などから鑑別する
- 脳変性疾患:パーキンソン病、アルツハイマー病:CT、MRI、神経学的所見などから鑑別する
症状
- 昏迷、不安焦燥、精神活動抑制、微小思考
- 気分の憂うつだったり、寂しくなったりという抑うつ気分
- 将来に希望を持てなくて悲観的になり、考ええばかりおそってくる抑うつ気分
- 意欲、興味、関心の低下をきたす
- 朝に抑うつ気分がひどい
- 症状がひどいと自殺を試みる
治療
方針
- 1. うつ病であることを説明
- 2. 休息
- 3. 治癒の見通しを明らかにする
- 4. 重要決定は延期させる
- 5. 自殺しない約束
modality
- 効果の発現は服用開開始から1-2週間後で即効性はない。鬱症状が改善した後も4ヶ月継続すべき。(PSY.288)
- 軽症~中等症:SSRI, SNRI
- 重症:三環系抗うつ薬
薬物療法
- MAOとうつ病
- MAO inhibitorは脳モノアミン神経伝達物質の量を増やす
- MAO inhibitor
- モノアミン神経伝達物質が蓄積される
- パーキンソン病やうつ病の病状をよくする
参考
- 1. [charged] うつ病の疫学、病因、および神経生物学 - uptodate [1]
[★]
- 英
- levodopa
- 同
- L-dopa、L-DOPA、LD、Lドーパ、L-ドーパ、L-ドパ、ドパ、ドーパ、3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン 3,4-dihydroxyphenylalanine、ジヒドロキシフェニルアラニン dihydroxyphenylalanine
- 商
- ドパストン、ドパゾール、ドパール、イーシー・ドパール配合、カルコーパ配合、スタレボ配合、デュオドーパ配合、ドパコール配合、ドパゾール、ネオドパストン配合、ネオドパゾール配合、パーキストン配合、マドパー配合、メネシット配合、レプリントン配合
[show details]
相互作用
薬剤名等
|
臨床症状・措置方法
|
機序・危険因子
|
レセルピン製剤
|
脳内ドパミンが減少し本剤の作用が減弱するおそれ
|
脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。
|
テトラベナジン
|
血圧降下剤(メチルドパ水和物、レセルピン、節遮断剤等)
|
血圧降下剤の作用を増強することがある
|
機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
|
抗精神病薬(フェノチアジン系薬剤 (クロルプロマジン等) 、 ブチロフェノン系薬剤 (ハロペリドール等)、ペロスピロン等
|
本剤の作用が減弱することがある
|
これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。
|
全身麻酔剤(ハロタン等)
|
不整脈を起こすことがある
|
ハロタン等は交感神経のα、βレセプターの感受性を高める。一方、レボドパとの併用ではレボドパから転換したドパミンがα、βレセプターに作用して、不整脈を起こす可能性がある。
|
ピリドキシン
|
末梢での本剤の脱炭酸化を促進するため、本剤の作用が減弱することがある
|
ピリドキシンはレボドパ脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させると考えられる。
|
抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ブロモクリプチンメシル酸塩
|
精神神経系の副作用が増強することがある
|
併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある。
|
NMDA受容体拮抗剤(メマンチン塩酸塩等)
|
本剤の作用を増強するおそれ
|
これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。
|
パパベリン塩酸塩
|
本剤の作用が減弱するおそれ
|
パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある。
|
鉄剤
|
本剤の作用が減弱するおそれ
|
キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
|
イソニアジド
|
本剤の作用が減弱するおそれ
|
機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。
|
[★]
- 英
- hyperprolactinemia
- 関
- プロラクチン
病因
高プロラクチン血症をきたす病態
- IMD.933
- 視床下部下垂体茎障害:視床下部で産生されたドパミンが下垂体に輸送されない、あるいはドパミンが産生されないことによる
-
-
分類
- 日中正常で、夜間のみ高プロラクチン血症を呈するもの
病態生理
- SP.890
- 1. → (乳腺)乳汁漏出、男性でも乳房肥大
- 2. → GnRHの産生・放出を抑制 → 性腺機能低下 → 性腺ホルモン分泌低下 → 性欲低下、(女性)排卵・月経周期の異常、(男性)精子産生の異常
症状
- HIM.2205
- 男性:性欲減退、不妊、失明(視神経の圧迫があれば)。ゴナドトロピンの抑制により、テストステロンの低下、インポテンス、精子減少をきたす。長期間ゴナドトロピンの低下が持続すれば、骨減少症、筋肉量の減少、ヒゲの成長速度減少がみられる。
- 女性:無月経、乳汁漏出(80%の症例)、不妊。
検査
治療
薬物療法
国試
[★]
- 英
- parkinsonian syndrome
- 同
- Parkinson症候群
- 関
- パーキンソニズム parkinsonism
[show details]
分類
中枢神経変性疾患 - パーキンソンニズムを主徴とする疾患
[★]
- 英
- serpin