特発性 | パーキンソン病 | |
続発性 | 感染性 | 脳炎後パーキンソン症候群 |
梅毒性パーキンソン症候群 | ||
中毒性 | 一酸化炭素中毒 | |
マンガン中毒 | ||
薬物中毒(抗精神病薬(ベンズアミド系(スルピリド)、フェノチアジン系(クロルプロマジン)、ブチロフェノン系(ハロペリドール))、降圧薬(レセルピン、αメチルドパ)) | ||
血管性 | 動脈硬化症による | |
脳梗塞による | ||
関連疾患 | 線条体黒質変性症 | |
オリーブ橋小脳萎縮症 | ||
シャイ・ドレーガー症候群 | ||
進行性核上性麻痺 | ||
レビー小体型認知症 | ||
ウイルソン病 | ||
クロイツフェルト・ヤコブ病 | ||
正常圧水頭症 |
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/10/04 07:19:09」(JST)
パーキンソン症候群 | |
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分類及び外部参照情報 | |
DiseasesDB | 24212 |
MedlinePlus | 000759 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 | |
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パーキンソン症候群 (Parkinson's syndrome) とはパーキンソン病およびパーキンソン病症状を呈する疾患の総称である。パーキンソニズム (parkinsonism) ともよばれるが、パーキンソニズムは疾患群を意味するほかに下記の症状そのものをも意味する。
パーキンソン症候群とは安静時振戦、無動(瞬目減少、仮面様顔貌、運動量の減少、運動の緩慢さ)、筋強剛、姿勢保持反射の主要四徴候のうち2つ以上が認められる場合をいう。文献によっては四肢体幹の屈曲位、すくみ現象を含めた六徴のうち安静時振戦、無動のほかもうひとつがあった場合を指す場合もある。筋強剛を中核症状と考えることが多い。
大まかに1.パーキンソン病、2.その他の神経変性疾患、3.症候性 (二次性) パーキンソニズムに分けるとわかりやすい[1]。
症状の原因が明らかでないパーキンソニズムを本態性パーキンソニズムという。そのほとんどがパーキンソン病であるが、そのほかに若年発症パーキンソニズム、遺伝性パーキンソニズムを分類することがある。
詳細は「パーキンソン病」を参照
以下の3疾患を合わせて「レビー小体病」と呼ぶ概念も提唱されている。
パーキンソン症状の要因が明らかなものを症候性パーキンソニズムという。
詳細は「パーキンソン病#症状」を参照
安静時の振戦(ふるえ)、筋強剛(筋固縮)、無動(または、寡動)、姿勢保持反射障害の運動症状を主徴とする。結果として小刻み歩行・加速歩行(注1)などの歩行異常、前傾姿勢、表情が乏しくなる仮面様顔貌、小字症などの症状が見られる。また、無動のため言動が鈍くなり一見して認知症(痴呆)のようにみえることもあるが、実際に認知症を合併する疾患もあり鑑別を要する。また、うつ症状などの精神症状を合併する場合がある。他には発汗低下、起立性低血圧、便秘、排尿障害(尿閉)などの自律神経症状も見られる。
注1:血管性パーキンソニズムでは加速歩行(突進現象)は比較的生じにくいとされている。
これらの症状をすべて合併したもの、または一部が見られる症候をパーキンソニズム(パーキンソン症状)とする。ADL(生活に必要な能力)を大きく障害するため福祉、リハビリテーションにおいても大きな課題となる。
原因が不明ともされているが、脳の血管障害、薬の副作用だけではなく、一酸化炭素#一酸化炭素中毒の後遺症として本症状が発生する事が多くある。[2][3]
現在唯一治療可能なものは薬剤性パーキンソニズムであり、何よりも原因となった薬剤の投与を中止する。それ以外のパーキンソニズムに対しては治療は対症的なもののみで、原因に対するものはまだ実験段階である。
パーキンソン病をはじめとして、これに属する疾患はいずれも完治は困難である。様々な医学的アプローチが検討されているが、現在のところ一時的な症状改善や進行を遅らせる程度にとどまっている。
薬物療法としては、ドーパミンの前駆物質であるL-Dopa(ドパストン®)、ドーパミン分泌を促進する塩酸アマンタジン(シンメトレル®)等のドーパミン作動薬を投与しドーパミンを増やしたり、効果を増強する、ドロキシドパ(ドプス®)の投与でノルアドレナリンを増やす、塩酸トリヘキシフェニジル Trihexyphenidyl (アーテンArtane®)やアトロピンなどの抗コリン薬の投与によりアセチルコリンの影響を減らす、等が行われるが、徐々に必要量が増加する他に、症状の日内変動、日差変動も生じることが多く、症状の変動に合わせた処方の調整が必要である。
他にネオドパストン®・メネシット®(カルビドパ+レボドパの合剤、カルビドパは末梢でのレボドパの消費を防ぐ)、ドーパミン受容体刺激薬であるパーロデル®(プロモクリプチン)、ビ・シフロール®(プラミペキソール)やカバサール®(カベルゴリン)、MAO-B阻害剤であるエフピー®(セレギリン)などがある。 ドーパミン受容体刺激薬はジスキネジアやon-off現象が少ないといった特徴がある。
薬物療法以外では、姿勢反射障害、歩行困難等に対しては、足底装具の処方、リハビリテーション訓練などが行われる。
また、スティーヴン・ホーキングが使用しているような意思伝達装置の導入により、意思伝達を行っている人がいる。 日本語版には、伝の心(でんのしん)・トーキングパートナー、英語版には、ホーキングと同じwordsplus・ワンタッチで操作可能なezkeysがある。
ウィキメディア・コモンズには、パーキンソン症候群に関連するメディアがあります。 |
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リンク元 | 「レビー小体型認知症」「歩行」「進行性核上性麻痺」「ブロモクリプチン」「マンガン中毒」 |
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関連記事 | 「症候群」「パーキン」「群」「症候」 |
(以下略)
<youtube>http://www.youtube.com/watch?v=RSRbR1R4mz0</youtube>
痙性片麻痺歩行 | hemiplegic gait | 錐体路障害 | 脳血管障害 変形頚椎症 多発性硬化症 頸髄ミエロパチー | |
ぶん回し歩行 | ||||
円弧歩行 | ||||
痙性対麻痺歩行 | spastic paraplegic gait | 両大脳半球・脳幹・脊髄側索における両側錐体路障害 | 家族性痙性対麻痺 脳性小児麻痺(Little病) HTLV-I associated myelopathty | |
はさみ歩行 | scissor gait | |||
パーキンソン歩行 | parkinsonian gait | 錐体外路障害 | パーキンソン病 | |
小刻み歩行 | short-stepped gait | パーキンソン症候群 | ||
失調歩行 | 小脳性運動失調・前庭性運動失調 | 小脳障害 前庭神経障害 |
OPCA LCCA Wernicke脳症 | |
酩酊様歩行 | ||||
脊髄後索性 | 深部感覚障害による空間見当識障害(位置覚・振動覚) | 脊髄癆 亜急性脊髄連合変性症 Friedreich失調症 多発性神経炎 | ||
踵打歩行 | ||||
鶏歩 | steppage gait | 下位運動ニューロン(腓骨神経麻痺で生じる下腿筋の筋力低下) | Charcot-Marie-Tooth病 腓骨神経麻痺 ポリオ 糖尿病 | |
動揺性歩行 | waddling gait | 肢体筋の障害 | Duchenne型筋ジストロフィー 多発筋炎 Kugelberg-Welander病 | |
トレンデレンブルグ歩行 | Trendelenburg gait | |||
アヒル様歩行 | ||||
間欠性跛行 | intermittent claudication | 下肢動脈の血流障害 下肢神経の障害 |
<youtube>https://www.youtube.com/watch?v=BPt3pTzbcXc</youtube>
薬剤性パーキンソン症候群 : 約 40,300 件 薬剤性パーキンソニズム : 約 8,410 件 薬剤誘発性パーキンソン症候群 : 6 件 薬剤誘発性パーキンソニズム : 33 件
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