;英:α-fetoprotein AFP, alpha fetoprotein, alpha-fetoprotein
- 同
- αフェトプロテイン、α胎児性タンパク
- 関
- トリプルマーカーテスト。腟分泌液中α-フェトプロテイン、AFP-L3分画
産生部位
- 出生後の産生はほとんどみられない。
- 肝細胞癌、肝細胞の再生局面で再び産生されるようになることがある
- 妊娠初期の異常高値は、胎児の中枢神経系異常を疑わせる所見となる。
- 本蛋白質は胎生期初期には卵黄嚢で、その後は内胚葉、肝臓で産生された後血清中に放出される。
意義
- 肝細胞癌、卵黄嚢腫瘍、肝芽腫の腫瘍マーカー、炎症性肝疾患における肝再生の指標
先天異常の診断
破水の診断
- 羊水中に多量に存在するため、膣分泌物のAFPを同定することで破水の診断に利用される
腫瘍マーカー
- 腫瘍径:腫瘍径とAFP値との間に相関はない。3cmの以下の早期肝癌では陽性率は25%。
- 組織型:(高分化・未分化)産生能低い、(中分化)産生能高い。
QB.Q-14
基準値
- 高値
- 臨床検査データブック
AFPの分画
- レクチンとの親和性により、L1,L2,L3の分画に分けられる。
- L1分画上昇:肝硬変
- L3分画上昇:肝細胞癌
AFP-L3分画、PIVKA-IIとの関係
- AFP-L3分画、PIVKA-IIと相関関係は見られない。
- 肝細胞癌において、AFPとPIVKA-IIとの間に相関関係が見られないため、併用により診断率の向上が期待できる(LAB.631)
- AFP, AFP-L3分画, PIVKA-IIが高い例では予後不良である。(参考1,2)
妊婦の生理的な変動
- 妊娠3ヶ月以降上昇、8ヶ月でピーク(300-800ng/ml)。
乳児の生理的な変動
参考
- 1. AFP・AFP-L3・PIVKA-IIの3因子陽性例は脈管浸潤が多く予後不良【肝癌研究会2011】
- http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/201107/520980.html&cnavi=1
- 3マーカーがいずれも陽性の場合、組織学的に脈管浸潤が多く認められ、Edmondson分類グレードIII、IVの頻度が高い
- 2. Triple Positive Tumor Markers for Hepatocellular Carcinoma Are Useful Predictors of a Poor Survival.
- Kiriyama S, Uchiyama K, Ueno M, Ozawa S, Hayami S, Tani M, Yamaue H.SourceFrom the Second Department of Surgery, Wakayama Medical University, School of Medicine, Wakayama, Japan.
- Annals of surgery.Ann Surg.2011 May 20. [Epub ahead of print]
- OBJECTIVE: To determine the importance of the expression pattern of multiple tumor markers for hepatocellular carcinoma (HCC) with regard to the tumor malignancy and patient survival.BACKGROUND: Several studies have indicated that HCC tumor markers, including alpha-fetoprotein (AFP), Lens culinaris
- PMID 21606837
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/09 00:39:06」(JST)
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α-フェトプロテイン(あるふぁ・ふぇとぷろていん, α-fetoprotein; AFP )とは、胎児の肝細胞や卵黄嚢で産生される糖蛋白である[1]。分子量はおよそ70,000[1]。健康な成人の体内ではほとんど産生されない。
医療におけるAFP
上記の通り、健常者ではほとんど産生されない。しかし肝細胞癌、肝芽腫、ヨークサック腫瘍などの腫瘍細胞では産生されるため、腫瘍マーカーとして用いられる。まれにではあるが、肺癌や胃癌でも産生されることがある。
AFPは糖鎖構造の違いにより、レンズ豆のレクチンとの親和性が異なることを用いて分画が得られる。AFPのうちL3分画と呼ばれるものが肝細胞癌で上昇することがあり、診断の一助として用いられる。
脚注
- ^ a b Mizejewski,G.J. (May 2001). "Alpha-fetoprotein structure and function: relevance to isoforms, epitopes, and conformational variants". Experimental biology and medicine 226 (5): p.p.377–408. PMID 11393167.
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Japanese Journal
- C型慢性肝炎に対するペグインターフェロンα2a少量療法はグリチルリチン製剤に比して有意にALT値およびAFP値を低下させる
- 角田 圭雄,中村 武史,小畑 達郎,山東 剛裕,鍋島 紀滋,小山田 裕一,新井 正弘,川崎 俊彦,勝島 慎二
- 肝臓 52(10), 644-651, 2011-10-25
- … ペグインターフェロン(PEG-IFN)α2aまたはグリチルリチン製剤(強力ネオミノファーゲンC:SNMC)を投与開始し,24週以上継続可能であったC型慢性肝炎64例を対象とし,有効性・安全性をretrospectiveに比較検討した.平均観察期間(中央値,週)はPEG群154,SNMC群145,ALT値(中央値,IU/L)は投与前,24週,48週時点において,PEG群64,34,30,SNMC群80,47,52,AFP値(中央値,ng/mL)は投与前,24週,48週時点において,PEG群12,9. …
- NAID 10029822399
- α-フェトプロテイン陽性細胞を混在した大腸内分泌細胞癌の1例
- 佐藤 英之,高野 潤,緒形 真也,宮脇 元彦,瀬尾 伸夫,本山 悌一
- 診断病理 : Japanese journal of diagnostic pathology 27(3), 248-251, 2010-07-31
- NAID 10026633271
- α-フェトプロテイン(AFP),AFP L3分画(フコシル化AFP分画) (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・4)その数値をどう読むか) -- (腫瘍マーカー)
Related Links
- α-フェトプロテイン 肝細胞癌のマーカー 腫瘍マーカー. <腫瘍マーカーとは>腫瘍細胞 自身が作り出しているか、腫瘍がからだの中にあることによって作られる物質で、この 物質を測ることにより癌の診断の補助や、病期の予測、経過観察、治療効果の判定など に ...
- 胃癌や大腸癌でも異常値を示しますが、肝臓癌や慢性肝炎などで急上昇する肝臓系の 腫瘍マーカーです。
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、51~53の問いに答えよ。
- 73歳の女性。意識障害のためかかりつけ医から紹介されて家人とともに受診した。
- 現病歴:25年前にC型肝炎ウイルス感染を指摘された。6か月前に腹水貯留を指摘され、肝硬変と診断されてかかりつけ医で利尿薬を処方されていた。今朝から呼びかけに対する反応が鈍くなり徐々に傾眠状態になったため、かかりつけ医から紹介されて受診した。
- 既往歴:28歳の分娩時輸血歴あり。64歳時に食道静脈瘤に対し内視鏡的治療。
- 生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:傾眠状態だが呼びかけには開眼し、意思疎通は可能である。身長 161cm、体重 59kg。体温 36.1℃。脈拍 76/分、整。血圧 104/80mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 95%(room air)。眼瞼結膜は軽度貧血様であり、眼球結膜に軽度黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は膨隆しているが、圧痛と反跳痛とを認めない。腸雑音に異常を認めない。肝・脾を触知しない。直腸指診で黒色便や鮮血の付着を認めない。両上肢に固定姿勢保持困難(asterixis)を認める。両下腿に浮腫を認める。
- 検査所見(3週間前のかかりつけ医受診時):血液所見:赤血球 368万、Hb 11.8g/dL、Ht 38%、白血球 3,800、血小板 4.0万、PT-INR 1.3(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.1g/dL、総ビリルビン 1.8mg/dL、AST 78U/L、ALT 66U/L、LD 277U/L(基準 176~353)、ALP 483U/L(基準 115~359)、γ-GTP 132U/L(基準8~50)、血糖 98mg/dL。
- 検査所見(来院時):血液所見:赤血球 356万、Hb 9.7g/dL、Ht 35%、白血球 4,000、血小板 8.6万、PT-INR 1.3(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.4g/dL、アルブミン 3.0g/dL、総ビリルビン 6.3mg/dL、直接ビリルビン 2.1mg/dL、AST 78U/L、ALT 62U/L、LD 303U/L(基準 176~353)、ALP 452U/L(基準 115~359)、γ-GTP 103U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 95U/L(基準 37~160)、アンモニア 170μg/dL(基準 18~48)、尿素窒素 28mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 5.9mg/dL、血糖 98mg/dL、総コレステロール 106mg/dL、トリグリセリド 90mg/dL、Na 132mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 100mEq/L、α-フェトプロテイン(AFP) 468ng/mL(基準 20以下)。CRP 1.0mg/dL。腹部超音波像(別冊No. 12A)と腹部造影CT(別冊No. 12B)とを別に示す。
- 来院時の血液検査所見から現時点で肝腫瘤に対する治療適応はないと判断した。その根拠として最も重要なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C052]←[国試_112]→[112C054]
[★]
- 2歳の女児。4日前から続く微熱のため母親に連れられて来院した。既往歴に特記すべきことはない。在胎 39週、出生体重 2,602gで出生した。身長 82cm、体重 9.3kg。体温 37.8℃。脈拍 112/分、整。血圧 88/48mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。左上腹部に表面平滑で境界明瞭、可動性のない径8cmの腫瘤を触知するが圧痛はない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 428万、Hb 11.1g/dL、Ht 34%、白血球 12,600、血小板 58万。血液生化学所見:総蛋白 7.6g/dL、総ビリルビン 0.2mg/dL、AST 35U/L、ALT 9U/L、LD 589U/L(基準 334~742)、尿素窒素7mg/dL、クレアチニン 0.2mg/dL、尿酸 2.7mg/dL、Na 141mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 104mEq/L。免疫血清学所見:CRP 3.4mg/dL、NSE 169ng/mL(基準 10以下)、α-フェトプロテイン(AFP) 2.5ng/mL(基準 10以下)、尿中バニリルマンデル酸(VMA) 96μg/mgCr(基準 6~11)。腹部単純CT(別冊No. 3A)と胸腹部造影CT(別冊No. 3B)とを別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D015]←[国試_112]→[112D017]
[★]
- 29歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。 1年前から左陰嚢の無痛性腫大を自覚していたがそのままにしていた。 3か月前から咳が出るようになり市販の鎮咳薬を内服しても軽快しないために受診した。意識は清明。身長 176cm、体重 74 kg。体温 36.8℃。脈拍 88/分、整。血圧 110/72 mmHg。呼吸数 20/分。 SpO2 98% ( room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 462万、 Hb 14.0 g/dl、Ht 43%、白血球 7,800、血小板 35万。血液生化学所見: LD 853 IU/l(基準 176~353)、 hCG 105m IU/ml。 α-フェトプロテイン〈AFP〉974 ng/ml(基準 20以下 )。陰.部超音波検査で左精巣に長径 8 cmの内部不均一な充実性腫瘤像を認める。腹部造影 CTで他臓器への転移を認めない。胸部エックス線写真 (別冊 No.34A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.34B)とを別に示す。
- 行うべき対応はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I079]←[国試_108]→[[[ ]]]
[★]
- 31歳の男性。右陰嚢腫大を主訴に来院した。1年前から右陰嚢腫大に気付いていたが、疼痛を自覚しないため様子をみていた。1か月前から陰嚢腫大が増悪してきたため受診した。身長 172cm、体重 60kg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。外陰部では右精巣が小児頭大に腫大しているが圧痛を認めない。血液生化学所見:LD 658IU/L(基準 176~353)、hCG 12mIU/mL、α-フェトプロテイン(AFP) 64ng/mL(基準 20以下)。胸部CTと頭部MRIとに異常を認めない。腹部造影CT(別冊No. 28)を別に示す。
- この患者について正しいのはどれか。2つ選べ。
- a 右陰嚢に透光性を認める。
- b 所属リンパ節転移を認める。
- c 5年生存率は50%と予想される。
- d 精巣の針生検で組織診断を決定する。
- e 予測される組織型は非セミノーマである。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I074]←[国試_109]→[109I076]
[★]
- 35歳の男性。腰痛を主訴に来院した。約半年前から左陰嚢の腫大を自覚していたが、特に受診はしていなかった。1か月前から腰痛が出現したため受診した。既往歴に特記すべきことはない。血液所見に異常を認めない。血液生化学所見:LD 1,672U/L(基準 176~353)、hCG 1,962mIU/mL(基準 1.0以下)、α-フェトプロテイン(AFP)915ng/mL(基準 20以下)。来院時の陰嚢の写真(別冊No. 26A)、肺野条件の胸部CT(別冊No. 26B)及び腹部造影CT(別冊No. 26C)を別に示す。
- この患者にまず行うべきなのはどれか。
- a CTガイド下肺生検
- b CTガイド下後腹膜リンパ節生検
- c 左精巣水瘤切除術
- d 左精巣生検
- e 左高位精巣摘除術
[正答]
※国試ナビ4※ [112A055]←[国試_112]→[112A057]
[★]
- 27歳の女性。前胸部痛を主訴に来院した。 3週前から前胸部痛が出現し、次第に悪化したため受診した。喫煙歴はない。意識は清明。身長 160 cm、体重 52 kg。脈拍 60/分、整。血圧 108/70 mmHg。呼吸数 16/分。 SpO2 98% ( room air)。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 460万、Hb 11.9 g/dl、Ht 40%、白血球 7,300、血小板 17万。胸部エックス線写真 (別冊 No.13A)と胸部造影 CT(別冊 No.13B)とを別に示す。
- 診断する上で必要性が低い検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I044]←[国試_108]→[108I046]
[★]
- 21歳の女性。突然の左下腹部の激痛を主訴に来院した。子宮は後傾後屈正常大で可動性は良好、左卵巣に超驚卵大の腰痛を触知し、強い圧痛を認める。腹部エックス線単純写真で左側小骨盤腔に歯状の石灰化を認める。直ちに腹腔鏡下手術を行った。摘出腫瘤のH-E染色標本を以下に示す。
- 正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D058]←[国試_102]→[102D060]
[★]
- 20歳の男性。食欲低下を主訴に来院した。5日前から全身倦怠感を自覚するようになり、2日前から悪心と嘔吐とが出現した。意識は清明。体温36.7℃。脈拍84/分、整。眼球結膜に黄染を認める。血液所見:赤血球451万、Hb 13.8g/dl、Ht 42%、白血球3,600、血小板21万。血液生化学所見:総ビリルビン5.0mg/dl、AST 2,232IU/l、ALT 2,958IU/l、LD 981IU/l(基準176~353)、ALP808IU/l(基準115~359)。
- この時点の重症度の評価に必要な血液検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107C022]←[国試_107]→[107C024]
[★]
- 58歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。2か月前から断続的に出現していた心窩部痛が、最近毎食後出現するようになった。この2か月で体重が3kg減少した。発熱はない。心窩部に圧痛を認めるが、腫瘤は触知しない。血液所見と血清生化学所見とに異常は認めない。腹部超音波写真を以下に示す。
- 予想される疾患で最も感度の高い腫瘍マーカーはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097D027]←[国試_097]→[097D029]
[★]
- 28歳の女性。健診で胸部の異常陰影を指摘されたため来院した。胸部エックス線写真(別冊No. 23A)と胸部CT(別冊No. 23B)とを別に示す。
- 診断のために必要性が低い検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D047]←[国試_112]→[112D049]
[★]
- a 絨毛検査
- b 羊水マイクロバブルテスト
- c 無侵襲的出生前遺伝学的検査
- d 胎児中大脳動脈血流速度計測
- e 母体血清α-フェトプロテイン値測定(母体血清AFP値測定)
[正答]
※国試ナビ4※ [109G013]←[国試_109]→[109G015]
[★]
- 正常妊娠において母体血中に比較し胎児血中で高値であるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E032]←[国試_107]→[107E034]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 妊娠末期の胎児が原基であることを確認するのに適切な検査はどれか
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
[★]
- 英
- amniotic fluid (Z)
- ラ
- liquor amnii
- 同
- 胎水
- 関
- [[]]
性状
成分
- 種々の成長因子、電解質、低濃度の蛋白質、アミノ酸、糖質、α-フェトプロテイン、リン脂質、酵素、プロラクチン、性ステロイドホルモン
産生
- 妊娠初期:羊膜
- 妊娠中期:胎児腎臓(胎児尿)、胎児肺(肺胞液)
腎による羊水の産生
- 尿細管は妊娠7週で形成され、妊娠10週には腎は尿を排泄するようになる。妊娠5ヶ月頃から腎盂、膀胱に尿が貯留し、随意的排尿が見られるようになる。(NGY.283)
羊水量
- 胎盤完成期から急増して、妊娠7-8ヶ月でピーク(700ml)となり、妊娠末期に減少して50-500mlとなる。
吸収
- 妊娠初期:羊膜
- 妊娠中期:嚥下→腸管から吸収→胎盤→母胎
機能
- MGY.292 G10M34
- 胎児の保護(物理的衝撃、体温保持)
- 運動空間の確保
- 胚の成熟
臨床関連
量的な異常
[★]
- 関
- α-フェトプロテイン、肝細胞癌
概念
- AFPは良性肝疾患でも上昇するという問題があったが、肝細胞癌が産生するAFPでは糖鎖が変化し、レンズマメレクチンに対する親和性が出現する。
- レクチン親和性の差を電気泳動により分画することで、3つの分画AFP-L1,AFP-L2,AFP-L3に分けることができる。
- 肝細胞癌のマーカーとしてAFP-L3分画が特異性が高く、また早期に診断できるとされる。
- L3分画は正常では15%以下である。
- 肝細胞癌でAFP-L3分画高値を呈する場合は予後不良とされる(YN.B-49)。
- 肝細胞癌でAFP-L3,L4分画が上昇した場合には低分化型/未分化型の合併が考えられる、らしい(出典不明)。
参考
- 1. α-フェトプロテイン レクチン分画 (AFP-L3%) - SRL
- http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL2735.htm
[★]
- 英
- fetuin
- 関
- フェトプロテイン、αフェトプロテイン、α-フェトプロテイン
[★]
α-フェトプロテイン alpha-fetoprotein
[★]
α-フェトプロテイン
- 同
- 947
[★]
- 英
- protein
栄養食品
種類
|
名称
|
原料
|
吸収
|
特徴
|
目的
|
植物性
|
ソイ
|
大豆
|
緩やか
|
タンパク質以外の栄養価が高い
|
インナーマッスル
|
タンパク質不足解消
|
動物性
|
ホエイ
|
牛乳
|
早い
|
筋肉肥大に効果大
|
アウターマッスル
|
カゼイン
|
牛乳
|
緩やか
|
筋肉分解の抑制
|
アウターマッスル
|
タンパク質不足解消
|
エッグ
|
卵白
|
早い
|
牛乳が受け付けない人への代替品
|
アウターマッスル
|
[★]
- 英
- fetoprotein
- 関
- 胎児蛋白、胎児タンパク質、フェチュイン、αフェトプロテイン、α-フェトプロテイン
[★]
- 英
- pro